「プロジェクトP 〜チャット版ポケモンカフェ〜」第27回(6/13)

※基本事項は第20回と同じなので省略いたします。  今回は2004年6月13日夕方のログ(Rista保存)がベースになっています。


(M&Dの乱入の為仕切り直しとなった?)ポケモンカフェ3周年の祝賀会、2日目。
1日目とは少しだけ違うメンバーで、全く違うことが起こっていた。


四面楚歌(以下楚歌)「今日は平和だと思ったら、あの方々がいないせいで(強制終了」
シュライヤ「ルーチェさんとルビーさんと………軍師さんとシフトさんか…;」
Rista「シフトさんは夜に来られるそうですが……」
何故か目をそらすRista。
最近カフェにいるといつも見張られているような気がするという。

別のテーブルでは塑羅とムームーが何かの機械をいじっていた。
塑羅「・・・・・・。第一、ポケモンは戦闘力があるのか謎だ・・・・。」
ムームー「ですから、ソレを作らせているんじゃないですか。」
楚歌「………えっ? 意味深な発言…」

さて、ここに落ち着きのないポケモンが1体。
バクフーン「誰かバトルしてくれぇ・・・・」
ポッター「お前は店を破壊する気か?」
バクフーンは先ほどから、トレーナーのポッターにいくら突っ込まれても同じ事をぼやき続けていた。

楚歌「ポッターさん、さっきはゼファーが失礼を;」
ポッター「いえいえ、大丈夫ですよ♪」
ここで楚歌が指しているのは、冒頭の話題が出る少し前まで2人がア・リクと交わしていた会話のことである。
ただし本題にはほとんど絡んでこないので、ここでは割愛させて頂く。

楚歌「そうだ、ゼファー、お詫びにバクフーンさんの相手をしてあげて;」
ゼファー「…………構わないが」
バクフーン「おぉ!!」
バトルの相手が見つかったからだろう、バクフーンが色めき立った。
ポッター「バクフーン、店を破壊しないように・・・・」
シュライヤ「店の外でやれよ?;」
バクフーン「行こうぜぇ〜♪」
ポッター「バクフーン、迷惑をかけないように気をつけろよ」
塑羅「・・・よし、完成。丁度戦闘みたいだし、テストしてみようっと。」

そして一同は近くのフリーバトル場(第6回と同じ場所)へ移動した。

楚歌「気をつけてくださいよ?; ゼファー、手加減を知りませんから;
塑羅「ラックさんならまだしも・・・ですよね?」
楚歌「はい;」
バクフーン「ポッター、唐辛子くれ」
ポッター「ポパイの唐辛子バージョンかよ・・・」
バクフーン「うぉぉぉぉ!!!(背中の炎全開)
唐辛子パワー(?)も加わり、バトルの体勢は万全のようである。
楚歌「えーっと、審判は……自分がしましょうか?; ゼファーは自分の意思で戦うんで;」
ポッター「お願いします、四面楚歌さん」
楚歌「あ、でも、それでは公平でないような;」
Rista「……おかゆさん、できます?(ぇ」
おかゆ「審判ですか!?無理です(ぁ」
楚歌「あー、じゃ、自分がしましょうか(汗」
そして楚歌がふたりの間に立った。

塑羅「じゃあ、「ポケモン対応スカウター試作一号」テスト開始っと」
塑羅はさっきの機械を頭に装着した。
左目にかかるスコープのような物体が気になるところだが……

バクフーン「相手が誰であろうと、俺は文句言わないぜい!」
楚歌「それでは、両者スタンバイしてください!」
ゼファー「…………」
クールなゼファーは無言で位置につく。
バクフーン「バクフーン、スタンバイ!!」
ホットなバクフーンは強気な語調である。
対照的な両者が向かい合い、否応なしに緊張感が高まる。

おかゆ「すみません、何もできなくて・・・」
謝るおかゆに、Ristaは「いいですよ」という代わりにこう言った。
Rista「……やっぱり私が……」
楚歌「あ、お願いできますか?;」
ナイツ「Rista……前に失敗したのに……」
Rista「いいでしょう。」
Ristaはナイツを後ろに放り投げると、楚歌に代わってフィールドに立った。
楚歌、塑羅、おかゆ、試合に出ないポケモン達、そしてポッターは観客席に入った。
どうやらバクフーンも自分の意思で戦うつもりらしい。

バクフーン「いつでも来いー!
バクフーンは上空に火を吹いた。
ゼファー「…………」
対するゼファーは静かに精神統一をはかる。
Rista「では行きますよ……」
塑羅「では、ゼファーとバクフーンの戦闘力を・・・。」
スカウターなる機械がかすかな音を立てて動作を始めた。


Rista「……試合開始。


バクフーン「来い!ゼファー!!」
ゼファー「…………!(開眼(ぇ」
バクフーンが叫ぶ。
ゼファーが目を見開く。
戦闘の構えを取った両者の姿をスカウターが映し出す。
塑羅「ゼファー:2000前後 バクフーン:ほぼ同じか・・・。」

ゼファー「…スナイプ……サンダー!
先手を取ったのはゼファーだった。
強力な電撃がバクフーンを襲う。
バクフーン「くっ! なかなか強力な技だな・・・・何、体がしびれた・・・?」
バクフーンは麻痺状態になった。

ナイツ「さぁ試合が始まりました!まずはゼファー先攻だ!」
第6回同様、ナイツは観客席から勝手に実況を始めた。
そこへピチューのリンを連れたみんとが現れた。
みんと「こんにちは♪」
おかゆ「こんにちはです。」
リン「んにゃ?試合だ!」
みんと「ポケモンバトル!チケットいくら?(おい!」
Rista「フリーバトル場、値段もフリーのようで。とりあえず見ててください」

バクフーン「く、俺は負けない! くらえ、唐辛子入り火炎放射だ〜!!
ナイツ「麻痺状態のバクフーン、唐辛子効果の火炎放射!これはどうだ!」
ゼファー「…………ッ!」
火炎放射がゼファーを直撃。
その間にRistaがナイツを観客席の手すりから引きずり降ろした。
実況はノロシに交替している。
ノロシ「火炎放射直撃で、ゼファー悶絶っ!!」
リン「ゼファーに直撃ですね〜♪すごいバトルですね〜♪」
楚歌「バクフーン対ニドキング………。 どっかで見た構図ですね;」
ポッター「そういえば・・・・・あ、雷伝説!」
1回きりの放送だったことが惜しまれるスペシャルアニメですね……
塑羅「今の火炎放射、戦闘力2500。結構効くんじゃないでしょうか。」
Rista「まだ動けそうですね……」

バクフーン「どうだぁ!」
ゼファー「…………ッ」
再び電撃の発射準備に入るゼファー。
まだ体力には余裕がありそうだ。
バクフーン「また来る!」
塑羅「ゼファーの戦闘力が上昇!」
みんと「戦闘力があがりまくり!3000くらい?かな?」
ノロシ「ゼファー再度攻撃態勢!!」
塑羅「ゼファー:3200 バクフーン:2800」
ノロシ「戦闘力だけで見たら、バクフーン不利!!」
ゼファー「…………はぁっ!
ノロシ「そして、今、発射されました!!」
バクフーン「う、うわ体が動かん!!」
麻痺で動けないバクフーンは逃げられず、2度目の直撃を受けた。
ノロシ「直撃〜!!」

ここで早くもみんとが帰ることになってしまった。
みんと「帰ってくるかもです〜!」
ポッター「みんとさん、了解・・・・(バクフーン、大丈夫かな・・・・)」

バクフーン「く、まだまだ〜・・・・」
塑羅「今の技は戦闘力2800です。バクフーンのそれと同じですが・・・ダメージ換算は別問題で。」
ムームー「あくまで戦闘力を測るためのものですね。」
ゼファー「…………」
ナイツ「気力は続いてるようだけど……」
Rista「バクフーンさん、大丈夫ですか?それとも……?」
ポッター「バクフーン、そろそろ降参したほうが・・・」
シュライヤ「……(汗」
バクフーン「うるさい、ポッター! 火炎放射!!
伏せて命中精度を上げての火炎放射。
ノロシ「おおっと、ばくふーん、反撃に出たぁ!!」
塑羅「ノロシ、興奮しすぎて、変換ミス犯してるよ・・・(汗」
Rista「……続行ですか。でもHPは多くても黄色ゾーン……」
ポッター「もしかすると、レッドゾーン・・・・・」
ゼファー「……! がはっ!
リアラ「……ゼファー?」
楚歌「またしても直撃;」
塑羅「今の攻撃、戦闘力は・・・3000!!特性を利用か!?」
バクフーン「やったか・・・・?」
ゼファー「……ぐ……はぁ…はぁ……」
Rista「……特性「猛火」、直撃で……レッドゾーンあるいはその手前といったところでしょうか。」
塑羅「バクフーン、特性「もうか」強い、二代目御三家!!両者とも著しく戦闘力がダウン!!」
実況はノロシ&塑羅でお送りしております(何

塑羅「ゼファー:1000 バクフーン:900」
ナイツ「ひぃ……煙幕も嫌だけど力のぶつかり合い一本でも怖ぇな……」
ゼファー「…………」
追いつめられたゼファー。
その体の周囲に闇のエネルギーが満ちあふれるのに最初に気づいたのはシュライヤであった。
シュライヤ「おいおい、あれをやる気か?;」
塑羅「おおっと、ゼファーの戦闘力が急上昇!!」
ポッター「元ダークポケモンでしたね・・・>ゼファー」
楚歌「たぶん、これで決める気ですね…;」
もちろんバクフーンが何も感じないわけがない。
バクフーン「防御体勢に入れ!」
ポッター「誰に言ってんだよ、バクフーン」
塑羅「ゼファー、戦闘力4000・・・4300!!凄い・・・。」
バクフーン「あれを受けたら・・・・ひとたまりも無いぞ・・・・」
ポッター「こっちもチャージ火炎放射だ」
ゼファー「…………」
闇エネルギーがゼファーの体内で加工され、次の攻撃に移る準備が整った。
ダークランサーを出そうとしているようである。

ア・リク「古池や、蛙飛び込む?」
どこかへ行っていたア・リクが戻ってきた。
ポッター「ア・リクさん、おかえりなさ〜い」
Rista「バトル中につきお静かに。」
ア・リク「戦闘中でしたか・・・

塑羅「一方、バクフーンの戦闘力も上昇!!」
バクフーン「チャージング・・・」
塑羅「3500・・・3700・・・。まだ上がる!!」
楚歌「わー…(汗」
塑羅「最早、ナ○パ戦だな・・・。大技同士、ぶつかり合いか!!?」

ゼファー「………ダーク……
バクフーン「チャージ・・・・
ゼファー「…………ランサー!
バクフーン「メルトダウン火炎放射ーー!!

塑羅「同時に発射だ〜〜〜!!」
ナイツ「来た来た!」
シュライヤ「大丈夫かよ、おい(汗」
ポッター「バクフーンのほうが声が弱かったぞ・・・」
ア・リク「ゼファーの場合は・・・・・・まぁ大丈夫でしょ」
ポッター「煙に巻かれて見えない・・・・」
Rista「どうなりました……?」
審判Ristaは爆風の中で目をこらした。
塑羅「壊れないかな、コレ・・・。」
塑羅は頭部左側のスカウターを触りながら、何かを考えていた。
塑羅「さてと・・・。」
Rista「煙を払ったほうが早いですね。ギル、軽く吹き飛ばしを。」
ギル「はいは〜い♪」

風が煙を吹き飛ばした後、そこには……

ゼファー「…………ぐ…!」
片膝を着くゼファーと……

バクフーン「・・・・・うっ・・・・」
 ドサッ・・・・
……力尽きて倒れたバクフーンがいた。

ポッター「バクフーン!!」
Rista「おや……バクフーン、戦闘不能ですね。」
塑羅「どうやらそのようで・・・?」
ア・リク「・・・勝者、ゼファーなんですか?」
Rista「ゼファー……さん、は、何とか持ちこたえたようで……」
ポッター「負けました・・・」
ナイツ「ゼファーの勝ち!」
Rista「台詞取るな。」
Ristaがナイツを殴った音を打ち消すように、塑羅が声高らかに宣言した。


塑羅「試合終了!!勝者、四面楚歌のゼファー!!


ポッター「お見事です!」
シュライヤ「た、絶えたのか、あれを…(汗」
バクフーン「いい試合だったぜ・・・・・ありがとよ、ゼファー」
楚歌「ゼファー、よくがんばったよ!」
ゼファー「……ん……。 …ああ……」
バクフーンを見つつ、ゼファーは小さくうなずいた。

ア・リク「回復の必要は・・・十分ありますね・・・」
ポッター「ア・リクさん、バクフーンの回復をお願いします」
四面楚歌「だ、大丈夫ですか、バクフーンさん?;」
ポッター「大丈夫ですよ♪ いつものことですから。」
ア・リク「はい・・・ケアルガ!!
ア・リクは得意の回復呪文を唱えた。

「最終戦闘力 ゼファー:100 バクフーン:20」
スカウターの表示と向き合う塑羅とムームー。
塑羅「はい、ムームー。ちゃんと機能しましたよ。」
ムーム−「大量生産できそうですか?」
塑羅「可能ですよ。材料さえあれば。」

ゼファー(リクの見てる前で負けるのだけは嫌だったからな…)
バクフーン「ふぅ、いい汗掻いた〜♪」
ダメージを回復させたバクフーンはすがすがしい顔でゼファーに手を差し出した。
バクフーン「ゼファー、またいつかバトルをしようぜ!」

お互いの健闘をたたえ合い、今日のバトルは幕を閉じたのであった……