「プロジェクトP 〜チャット版ポケモンカフェ〜」第28回(6/13)

※基本事項は第20回と同じなので省略いたします。  今回は2004年6月13日夜のログ(Rista保存)がベースになっています。


ポケモンカフェ3周年を祝う宴はまだ続いている。

シフト「人数も増えてきた事だし、宴席用の料理、作んないと!」
バクフーン「おぉ、料理!」
シフト「と、言う訳で、厨房に入りまーす!」
ナイツ「いってらっしゃーいw」
バクフーン「頼むぜ、シフトさん!」
おかゆ「がんばってください。」
シフト「今日は思い切って中華に方向転換しちゃいました!」
昨日のケーキ(第26回)に続き、今度は中華料理が振る舞われることになった。

佐藤軍師(以下軍師)『料理、食べれない・・・。』
おかゆ「携帯だからですか?」
軍師『その通り。』
軍師はこの場にいない。
店の隅に設置したカメラと彼の携帯を繋ぎ、自宅から店の様子を見ているらしい。
バイトとはいえ店員だからこそ許される所業、とも思えないが……
おかゆ「・・・携帯だとよくないこともいいこともあるんですね・・・(汗」
Rista「携帯の利点とは?」
おかゆ「携帯の利点は吐かない事でしょうか?(ぇ」
軍師『吐血癖は発動しませんが、イベントに参加出来ないという。』
Rista「……なるほど。」

シフト「ファッツ、ブレがいない分、手伝ってくれ!」
ブレイドーはいるにはいるが、店の奥で動けなくなっていた。
少し前にシフトと戦って倒されたのである。
ファッツ「了解!」

しばらくして、店内には何やらおいしそうな匂いが漂い始めた。
普段のカフェでは絶対味わえない匂いであることは言うまでもない。
ポッター「うぉ、中華!」
バクフーン「食の細いやつのは、俺が食ってやるぞ!」
ポッター「強制はやめようね」
夕暮れ前のバトル(第27回)に引き続いて登場のバクフーン。
身体が大きい上に空腹状態なら、相当の量を食べることは簡単に予想できる。
おかゆ「フルルも出てきてください。」
フルル「久しぶりの出番ですね(ぉ」

シフト「とりあえずつき出しの玉子スープと、チャーシューでも食ってて待っててくださいw」
ゲンキ「んじゃあありがたーくいただくわよっ!」
中華の匂いをかぎつけ、緑翠ルーチェ(以下ルーチェ)のモンスターボールからゲンキが飛び出してきた。
バクフーン「いただきー!!」
ポッター「速い・・・・・」
皿に飛びついたバクフーンに、既に食べ始めていたゲンキが刺すような視線を向けた。
ゲンキ「バクフーン、アンタには渡さないわよ!(何」

シフト「よし、まずは・・・チンジャオロウスーとチンゲンサイの四川風炒め、アガリ!」

バクフーン「おっとぉ、ゲンキ。遅かったらいただくぞ!」
ゲンキ「良いわよ良いわよ、ペースアップ!(ぁ」
バクフーン「負けじと!」
ふたりは高速モードで食べ始めた。
ファッツ「シフト!ゲンキとバクフーンが凄い速度で食ってるぞ!」
シフト「ちょっとスピード上げるかな・・・;」
皿が並んだテーブルの中央にふたりが集中している間、他の人やポケモン達は端の方に移動していた。
クロウズ「ポケモンカフェならぬ携帯獣飯店……?(ハ」
ルーイ「ルジェ、僕たちも食べよ」
フルル「静かに取った方が目を付けられずにすみますね・・・」
そう言ってフルルは端の方にたくさん残っている食べ物を取った。

シフト「エビチリと、鶏肉とカシューナッツの炒め物、上がり!」
ファッツ「忙しくなりそ・・・;」
ファッツは厨房とテーブルを何度も往復して料理を運んでいる。

ルジェ「んー・・・おいしいのー?(食べたことが無いから」
ルーイ「シフトさんのだからね、おいしいよ」
おかゆ「ぁ、私エビチリ好きなんです(何」
アイザード「オレも参加しようかな」
いつの間にかポッターの傍らにアイザードがいた。
バクフーン「ムッ! 食のライバル出現!」
一方、ゲンキもまだまだ止まらない。
ゲンキ「・・・クラウドっ、取るな!」
クラウド「へん、別に良いだろ別に!」
ナイツ「あー、オレも食うー!」
ツイン「ねぇ、ねぇおかゆ、あたしも食べていい?」
おかゆ「いいよ、ツイン。でも、技出したりしたらダメですよ。」
バクフーン「うん、最高! さ〜て、そろそろ食べ終わるぞ〜」
何故かバクフーンはゲンキの取り皿を見ながら言った。
いつから早食い競争になったのだろうか……

シフト「次、行くよ!海鮮あんかけおこげと、ホイコーロー!」

ツイン「じゃ、いっただきまーすっ♪」
Rista「リアラ、好きなの食べていいですからナイツを牽制してくださいね。」
ゲンキ「・・・完食!・・・・最後まで残した肉取るなクラウドーっ!」
クラウドに肉を横取りされたゲンキは10万ボルトで奪い返そうとした。
しかし効かなかったらしい。
クラウド「・・・俺も前は電気タイプー♪(食」
肉はクラウドの口の中へ。
(ゴーストがものを食べられるのかというツッコミはナシで)
アイザード「うまい。あと30杯は食えるぞ」
バクフーン「どんな腹してんだよ・・・」
ポッターのポケモン達の食欲は衰えない。
ナイツ「あっリアラ、それオレの皿!」
リアラ「どっかの小説と同じ事やるなこの馬鹿。」
Ristaのパーティも争い始めた。
ツイン「フルル、つるのむち使うなんて卑怯だーっ!(怒」
フルル「おいしいですね、このお料理。」
皿を片手に抗議するツインをフルルは完全に無視している。

シフト「さて、酢豚と伊勢海老のカシューナッツ揚げ(あんかけ)!」
ファッツ「なんか目が回ってきた;」
それでも運ぶファッツ。
シフト「ん、速すぎたか・・・それじゃ・・・」

もちろんポケモンだけでなくトレーナー達も料理を堪能している。
おかゆ「(食べながら)酢豚も好きなんです(だから何」
ルジェ「・・・おいしーいv」
ポッター「ファッツ、もっとくれ〜! アイザードに取られるー!」
ゲンキ「酢豚酢豚・・・クラウド、いい加減にしろ!」
アイザード「ポッター、遅いから全部貰う」
ポッター「あ・・・・やめろ!」
……容赦ない戦いに巻き込まれる者が増えてきた。

シフト「麻婆豆腐(辛味強化型)と、豚の角煮!」
ファッツ「ふぁい〜;」
声に疲れが出てきても、まだまだ運ぶ。

バクフーン「う〜ん、幸せ♪ おっと、アイザード俺のを取るなよ」
アイザード「・・・」
チャンスを窺っていたアイザードはとっさに目をそらした。
クラウド「ふんっ・・・角煮げっt・・・あー!?」
フルル「麻婆豆腐(辛味強化型)・・・辛そうでおいしそうですね。もらいます。」
フルルはつるのムチを伸ばしてレンゲを取り、皿に麻婆豆腐を取った。
おかゆ「フルル、私の分も取ってください。」
フルル「わかりました。」
ゲンキ「ルーチェまで取ってくなー!(切」
ルーチェ「いやね、美味しい物は遠慮なくいただかないと」
切れかけているゲンキがわめき始めた。
ナイツ「角煮もらったぁ!」
Rista「麻婆豆腐確保。クロウズも食べます?」
ゲンキ「角煮取られた・・・取り返す!(ぇぇぇ」
アイザード「ゲンキ、お前のを一皿分貰うぞ」
ゲンキがさらわれた角煮に目を向けた直後、その皿にアイザードが手を出した。
料理争奪戦は段々と混戦の様相を呈してくる。

ツイン「ぁぁ、体が小さいからふべん・・・そうだ、テーブルの上に乗ればいいんだ♪」
やはり小さなマイナンにテーブルは高すぎるらしい。
ツインは椅子を足場によじ登った。
おかゆ「ツイン、料理、踏んじゃダメですよ?(汗」
ツイン「わかってるってぇー♪・・・ってゎゎゎ!・・・危なかった(汗」
言ったそばからよろけるツイン。
仕方なくおかゆはモンスターボールを手に言った。
おかゆ「・・・(汗)そのままテーブルの上に乗ってたら戻ってもらいますよ?ツイン。」
ツイン「わかったよぉ・・・」
料理は食べたいので、ツインはテーブルから降りた。

シフト「・・・海鮮あんかけ焼きそば(山盛り)と、五目チャーハン!(こっちも)」
ファッツ「うわ、重!(ヨロヨロ)」
力のあるリザードンでもよろけるほどの山盛りって……

その頃、ゲンキは皿の上から引いていった鋼の手に気づいていた。
ゲンキ「・・・なんですってぇ?アイザード、鋼も一ころの破壊光線くらいたい?」
ママルバーン「・・・それ、私の売り文句・・・>鋼もイチコロ」
アイザード「角煮はオレの大好物♪ って、また取られた!?」
ゲンキ「それともメガトンパンチ地獄車?」
アイザード「おっとぉ、オレは元バウンティハンターだぜ? 並大抵の技では勝てないぜ?」
ゲンキ「それを言うならあたしのセリフよ、バウンティーハンターだろうとコンクリ破壊のメガトンパンチぶちかますわ」
アイザード「メガトンパンチはオレの技でもあるぜ?」
今度は力自慢を始めるゲンキとアイザード。
それを少し離れたところからシフトのバズノイドが見ていた。
バズノイド(だったら山に一撃でトンネル掘る私は一体・・・)

シフト「・・・もう少しか・・・」
フルル「喋ってる間に取ります(ぉ」
バクフーン「まだまだ食える! 次は・・・ツインのを貰おうかな?」
バクフーンが次に目をつけたのはツインの皿だった。
もちろんこんなことで怯むツインではない。
ツイン「おかゆー、バクフーンが取ってきたらスパークしていい?」
おかゆ「却下。逃げなさい。」
クラウド「・・・」
一方、クラウドはアイザードの皿から角煮をさらい、すぐ空中に逃げた。
アイザード「あー! こら、クラウド!」
クラウド「ゴーストってこういうとき便利だな(ハ」

盛り上がっているところへ、てんななとせつなが現れた。
何故か2人とも隠れるような登場である。
軍師『食事バトル勃発中。』
通信装置越しに軍師が状況説明をした。
その間にルーチェは用事があると言って、食事中のゲンキ達の猛抗議にもかかわらず店を出た。
軍師『しばらくは静かな食事になりそうだな。』

バクフーン「よっこいしょっと・・・」
バクフーンがツインの皿に手を伸ばす。
ツイン「取るなぁっ!」
即座に逃げたツインだったが、体の大きなバクフーンに簡単に先回りされてしまった。
バクフーン「いっただき〜♪」
フルル「食べ物の恨みは恐ろしいですねぇ・・・静かに取ります。」
せつな「・・・本当にバトルが起こってるw(」

シフト「・・・出来た、ファッツ、コレ、持ってってw」
ファッツ「はいはい・・ってコレ・・・いいのか?」
シフト「かまいません、持ってってくださいw」

ツイン「取られるなら取られる前に食べちゃうもんね!」
おかゆ「ツイン、適当にがんばってください(ぇ」
酢豚を食べるおかゆの隣で、確保した料理を食べ始めるツイン。
確かにそれが一番正しい。
アイザード「いいねぇ。この角煮は最高!」
アイザードは一皿分を一口で食べていた。
てんななも皿に残っている料理を適当につまんで食べている。
雷斗「・・・戦闘中断・・・? なら今のうちに;」
普段はボーっとしていることの多いせつなのデンリュウ、雷斗も今回ばかりは料理の方へ一直線に駆けていった。

ファッツ「え〜と;干し鮑の煮込みと鱶鰭(特大)の煮物です」
バクフーン「特大だ〜!!」
興奮するバクフーン。
アイザードも目を光らせる。
ファッツ「あ・・・;一応鱶鰭=フカヒレですんで;」
正しく漢字で書ける人、いたら凄いです。

特大のメインディッシュを皿によそい始める一同。
各自が自分の料理を取ればいいのに、またも奪い合いが始まった。
バクフーン「悪いね、ツイン」
再びバクフーンがツインの皿に手を伸ばす。
ツイン「逃走!」
何品か取られたツインは皿を抱え、料理が並んだテーブルに一直線。
それをバクフーンが追いかける。
バクフーン「あぁ、待てー!」
ツイン「あたしはおかゆのメンバーの中で結構早い方なんだよっ!ついてこれる??」
フルル「ツインさん、がんばってください(ぉ」
ノーマークのフルルはつるのムチで料理を取りながら応援していた。
アイザード「さて、次のターゲットは・・・・・」
ポッター「僕のポケが強奪してる・・・・・」
アーチェル「・・・・(こそこそ)」
獲物を探すアイザード、呆然とするポッターの脇に、せつなとウィンディのアーチェルがいる。
アーチェルはバクフーンとツインが争っている間に、料理にがっついて集中していた。

シフト「さてと・・・一段落つきましたし、お茶でも持ってきますかw」
バクフーン「F−Z○ROレーサーをなめるなよ〜!(速度を上げる)」
走行速度を上げるバクフーン。
実は昨日(第26回の後)、ポッターとバクフーンはリクからF−Z○ROマシンをもらい、レースに向けて改良と猛特訓にいそしんでいた。
どっちにしても足の速さとは関係ないと思うが……
ツイン「こんなことになると思ってた!スピーダー使用!」
てんなな(よく壊れないなぁ・・)

ファッツ「あ・・・と、ロンジン茶ですw」
席に着いている常連達にお茶が配られ始めた頃。
ポッターがそろそろ帰るというので支度を始めていた。
バクフーン「ぬぁにー!? まだ満足してない!!」
シフト「ご心配なくw>バクフーン」
アイザード「このー!」
やはり食べ物への未練は大きいのだろう、アイザードに殴られながらポッターは店を出て行った。
ナイツ「またな〜」
何か食べながらナイツが手を振っていると、ルーチェ達が戻ってきた。
ルーチェ「ルイージロケットにて復帰です(ぉ」

シフト「えっと、小龍包と海老シュウマイから行きますねw」
ファッツ「そういや、点心が残ってた;」

ナイツ「よーこーせー!」
Rista「その小さい身体にどこまで詰め込む気ですか。」
Ristaは瞬時にナックルを装着し、点心に飛びつこうとするナイツを殴り飛ばした。
ナイツは食べたものを吐かないよう口を押さえつつ、テーブルを2つほど飛び越えて床に落下した。
そこへリアラが突っ込む。
リアラ「Rista!いいのか!?」
Rista「さて……30分ほど引っ込んできます……」
リアラの言葉にうなずいたRistaは、何故か店の奥に消えていった。
てんなな「(・_・)......ン?」
おかゆ「リスタさん、また変身しちゃったんですかぁ・・・」
その様子がおかしいことに、てんななとおかゆは気づいたようである。
ママルバーンのバッグに入っている手乗りミュウツー(!?)のファミリアも、
ファミリア「ん〜?」
バッグから飛び出し、Ristaの後をひそかに追った。

シフト「・・・兎型アンマンと春巻と棒餃子・・・」
ゲンキ「はぐはぐ」
シフト「ファッツ、これ持ってってw」
無事だった食べ残しに加えて点心も食べ始めたゲンキも、次の皿をファッツに差し出すシフトも、Ristaの異変には全く気づいていない。


後編へ続く……