「プロジェクトP 〜チャット版ポケモンカフェ〜」番外編(6/22)

※今回は2004年6月22日夜の「みんなの会議室」ログ(Rista保存)をベースに改変・追加を加え、物語に仕上げたものです。
 (改変などについては既にキョウヘイさん及び関係者に断りを入れています)
 よっていつものプロジェクトPとは若干異なることにご注意下さい。
 もちろんフィクションです。なお、登場人物の皆様につきましては敬称略とさせて頂きます。


ここはI県某所のポケモンカフェ。
心優しい店長キョウヘイと個性溢れる店員達による喫茶店である。
彼らの人柄と店の雰囲気に魅せられてか、今日も店には何人もの客が訪れていた。


キョウヘイ「うーん……」

厨房からフロアの様子を眺めつつ、何かを考えているキョウヘイ。
客の注文を受けて料理を作っていたはずなのに、その手がいつの間にか止まっていた。

ポッター「・・・・キョウヘイさん?」
てんなな「どうしたんですか?さっきからずっと上の空ですけど」
キョウヘイ「…………」
緑翠ルーチェ(以下ルーチェ)「フライパン焦げてる!
キョウヘイ「えっ…あああっ!?

目の前に立ちこめる煙に気づいたキョウヘイは、慌ててガスコンロの火を消した。

キョウヘイ「…あー、危なかった…」
フリッパー「もうちょっと気づくのが遅れてたら火事になってたかもしれませんね・・・」
Rista「大丈夫ですよ。誰かが水ポケモンを出して消火するでしょう。」

しかし何かが燃えたら店に損害が出るだけでなく、火の回りは意外と速い。
やはり火事は事前に防ぐに限る。


おかゆ「それより、キョウヘイさん・・・」
キョウヘイ「はい?」
佐藤軍師(以下軍師)「さっきからずっと深刻な顔をしていますが・・・。」
ラティ「何かあったんですか?」
キョウヘイ「…いや、実は…」

常連客達に促されるように、キョウヘイは語り始めた。


キョウヘイ「…まあ、最近いい加減にして欲しいところもあったりしたり無かったりなんかしたり…」

なんでも、少し前からカフェに来る客層が少しずつ変わり始め、
今まで保たれてきた秩序、言い換えればカフェの「空気」も変化しているらしい。

特に気になるのは店に来る客の態度。
例えば店員は客にサービスする立場なのだから何かしてもらって当然、「ありがとうございます」の一言もない。
あるいは初対面なのにまるで知り合いのようになれなれしく話しかけてくる客が増えているという。

キョウヘイ「後は…」

カフェを何度も訪れ、次第に「常連」と言われるようになった人達は、何度も会ううちに互いに顔見知りになる。
彼らが店に来てコーヒーなど片手におしゃべりに興じるのを、店長は時々店の奥でじっと聞いているという。
その「常連」達が店で、あるいはその外で巻き起こす騒動をつづったのがポケモンカフェ小説であり、
中でも最近成長著しいのがプロジェクトPなのだが……

キョウヘイ「まあ、最近ネタの振り方が酷いところがあったんで…(汗

彼自身も見たことがないモノ――それは道具であったり不思議な術であったり技であったりする――を目にする機会が増えてきたのだという。
分からないのが彼だけならまだ、「今日はこんなものを見た」だけで終わる。
しかし、それを目の当たりにした客の方も、それが何なのかを知らないままその力に巻き込まれることが頻発しているのである。

……と書くと、何だかお堅い感じに聞こえるかもしれません。
これは編者がそういう性格だからです。気にしないように。

要するに、限られた人にしか通じないような「別ネタ」の連発が続いているということですね。

キョウヘイ「そんな…知らないことばかり振られても困りますから。」

時には勢いに乗せて半ば強引に話が進められ、元ネタを知らない人がわけも分からず一緒に流されていく、というパターンも見受けられるとか……

フリッパー「とりあえずごめんなさい・・・」
キョウヘイ「何故!?>フリッパーさん」
フリッパー「いえ、ちょっと前まで別ネタオンパレをやってまして・・・」
Rista「まあ、普通の会話での行き過ぎは、誰かが「分かりません」と言えば自然に止まりますから。」

念のために書いておきますが、別ネタそのものを否定しているわけではありません。
ポケモンのニックネームなど誰かに通じるかどうか関係なしに使われる例もありますし、
「小説版ポケモンカフェ」シリーズのようにある程度なら受け入れられてきた歴史があります。
でもそれにばかり傾倒してしまうのはさすがに考え物。
つまり、

キョウヘイ「組織・集団の中ではやりすぎ・暴走は禁物ってことですな」
ポッター「公共の場である事を忘れてはならないですね」

Rista「……別ネタオンパレードは私には阻止できません……(何」
額に手を当てるRista。
何かを思い当たる節があったらしい。
Rista「少なくとも、通じる人が揃うと止まりませんよ。」

ルーチェ「・・・ルーチェ、反省。」
こちらも心当たりがあったのか、ルーチェがぽつりと漏らした。
キョウヘイ「ルーチェさんだけでは無いんですけどね(何←いや、自分もですが」
慌ててなだめるキョウヘイ。
しかし他の客達もそれぞれが考え始めていた。
ポッター「僕もやりすぎたこと・・・・ありますね・・・・」
Rista「私はどうでしょう……極力殴るのを避けるようにはしてますが……(場合により過剰反応招くので)」

ちなみに任天堂系の話題は割と対応できる人が多いらしいです。
しかし該当ソフトを持っていない、ゲーム雑誌を買っていないなどの場合はごく基本的な情報しか知らないことも多いので、
全員に通じる話題というのはなかなかない様子。

もちろん、ポケモンは全員が好きでしょう。(そうでなければポケモンサイトの意味がない)
しかしそれでも持っているソフトの種類、進行状況やプレイスタイルなどには個人差があります。
よって、「話題についてこられない人へのフォロー」も大切です。

Rista「……問題は大抵の場合、暴走した本人に自覚がないことで……」
そういうこともあります。
その時はもちろん、気づいた人が分かるように注意を促しましょう。


ルーチェ:。0(プロフ書き直そうかなぁ・・・・)
Rista「そういえば……オリ技とかも結構、人によっては無尽蔵に増えてますが……」
軍師「カードが増えすぎた時もあったからなぁ。」
ポッター「書き直しはした方が良いのだろうか・・・・」

サポート掲示板のプロフィールについても、小説で使えそうと思って加えた設定が実は不必要だったりすることがよくあります。
特に最近はプロジェクトPの影響により、様々なオプションが付け加えられるケースが増えています。
一部は定番イベント(?)になるなどして馴染んだモノもありますが、元ネタを知っている人でないと分かりにくいものもまだまだあるようです……


キョウヘイ「まあ…なんでしょうね。雰囲気が暗くなってしまいましたけれども(お前のせいじゃ)、振り返ることが出来ればまだまだ大丈夫ってことです
ポッター「己を忘れず、度を過ぎない程度(これが難しい)に会話すれば、それほど問題は起こらないと思いますよ。」

ポッター「バクフーン、そしてパーティのみんな、これはお前達にも該当する事だぞ。」
パーティ全員「人に言えないだろうが!!」
この後ポッターはパーティ全員に袋叩きに……遭いませんでした。

そんなわけで、皆さんも少し考えてみましょう。
軍師「節度を守って楽しいプロジェクトPを。