8月31日 蜂の群れと戦って……  編集:Rista


時は8月最後の日。
ここカフェ「パーティ」を訪れる常連客達の中にも、学校の宿題に追われている者が結構いるとかいないとか……
そんな噂を感じさせないような静かな午後に、その事件は起こった。

佐藤軍師(以下軍師)「……zzz……」
ここ最近忙しかったのか疲れている様子の軍師。椅子にもたれて眠っている。
隣では塑羅が不思議なスコープをかけていた。
塑羅「・・・便利なもの作らせるよな。ムームーは・・・。」
周囲では数人の客が思い思いの時を過ごしている。
軍師「……zzz……うわぁ!!」
突然、軍師が青ざめた顔で飛び起きた。
てんなな「・・・え?」
軍師「………妹が苔サルに変身する夢を見た……。」
てんなな「・・・;」
元ネタが分からない人は、とにかく嫌な夢であるとだけ思ってください(何

Rista「さて……ちょっと出かけてきます……」
店の外へ行こうとするRistaを、ヤミラミのナイツが引き留めようとした。
ナイツ「逃げるなRista!これから面白いかもしr……ん?」
しかし、その耳が遠くから聞こえてくる羽音をキャッチした途端、顔色が変わった。
ナイツ「やべ……まさか、さっきのスピアー……!?」
「さっき」とはこの数時間前にナイツが来店した時のこと。
その時も彼はスピアーに追われていた。
店まで来たのは1匹、それも「攻撃してきたポケモンに変身する」という呪いをかけられたRistaだったが。

ゲンキ(ルーチェのライチュウ♀)「・・・スピアー?」
てんなな「・・・スピアー・・;;」
塑羅「(スコープかけてる)スピアー!?なして?(なしてって・・・。」
不吉ではないが不穏な単語に、他の客が次々と反応する。

Rista「嫌な予感がします……」
同じくスピアーに追い回されたRistaが戻ってきた。手には通信機を持っている。
音量を上げると彼女のカクレオン、ジャックルの声がした。
ジャックル『スピアーの大群を視認……カフェに向かっているようだが』
ゲンキ「ぶっ飛ばそうか?(笑顔。」
てんなな「・・迎撃ですか?(聞くまでもない。」
ゲンキ「大歓迎♪ルーチェも何なら呼ぶ?熱風使えるし(関係なし。」
せつな「スピアー・・・; まずいなぁ、あーちぇ寝てるよ;」
ナイツ「迎撃するって……」
ジャックル『了解。では止めないでおくぞ』
てんなな「・・いや、止めてくれるなら止めてほ・・まあいいや(いいのかよ」
せつな.。oO(飛鳥もいない・・・、どうしよ(ぁ)
Rista「巣に突っ込んでいって怒らせたのはナイツですから……」
Ristaはどこからか持ってきたロープを手にカフェの敷地を出ると、ナイツをその辺の木に吊した。
てんなな「迎撃・・ライか。」
ライ(てんななのライチュウ♂)「・・ああ、そう;」
せつな「・・・・ポケパ組は暑さにへばってるか寝てるかか;(ぁ」
ゲンキ「ほら、ルーチェ!赤目ピカ赤目ピカ!」
ルーチェ「・・・んー?」
ゲンキ「スピアー!」
ルーチェ「はーい」
ゲンキ「チャージ開始・・・1・・・2・・・3・・・」
明らかに一番張り切っているのはこのゲンキだろう。
トレーナーのルーチェを誘い出し、ピカチュウに変身させて脇に従えると、自分は力を溜め始めた。

しばらくして、マグダレナ(Ristaのチャーレム♀、以下マグ)が外を指差した。
マグ「……来たよ、スピアー。」
見ると、先ほどナイツを吊した木にスピアーの大群が集まっている。
どうやらナイツを集団でつついているようだ。
ライ「・・このままナイツさんに集中・・(マテマテマテ」
塑羅「スピアーねぇ・・・うわ;」
せつな「・・・大群ですねぇ;」
ゲンキ「チャージ完了!スピアー・・・飛べ!(ぇ」
真っ先に飛び出したのはやはりゲンキだった。
ゲンキ「最大チャージ破壊光線!(標的→スピアーの大群」
ルーチェ「熱風ー」

もともとの攻撃力の高さに加えチャージが加算された破壊光線が、スピアー達を一撃で吹っ飛ばした。
しかしそれも一部だけ。
生き残った群れはナイツを放置しまっすぐカフェの方へ向かってきた。

てんなな「・・こっち来るし;」
ライ「迎撃開始ー(電撃>スピアーの群れ」
ゲンキ「それ、どんどこ行くよ!破壊光線!」
ルーチェ「熱風ー(地味」
Rista「ゴーストほど厄介じゃありませんけど……」
当事者の一人であるRistaは飛び道具がないため接近戦を余儀なくされていた。
刺されないよう背後に回り、叩き落とす。
せつな.。oO(・・・・仕方ない、小説のほう使うか・・・。)
てんなな。〇(まあ、この様子だと大丈夫かな(ぁ)
せつな.。oO(・・・ルーチェさんだけで大丈夫かな;)
内心ではそう思いつつ、一応モンスターボールを構えるせつなだった。

効果抜群の電気攻撃が功を奏したか、スピアーの数は急速に減っていった。
ライ「・・結構早く減るね;」
電撃を放ち続けるライ。
巻き添えを食らいそうになったRistaが慌てて回避行動を取る。
てんなな「・・当てるなよ?(ぁ」
ライ「う〜ん・・。命中良くないのかなぁ?(←前にもRistaさんに電磁波当てた奴」
ゲンキ「飛べ飛べー!破壊光線連打ー!(違」
ルーチェ「熱風ー(地味」
こちらは絶好調のようである。
軍師「……蜂……(呪文書取り出し)。」

その頃、破壊光線の射程範囲外では……
ナイツ「…………(瀕死」
せつな「・・・・うぁ、ナイツさん;」
マグ「毒針何回食らったんだか……(炎のパンチ>スピアー」

さらに別の場所では……
塑羅「・・・・てい!」
不意に塑羅がスピアーの集団に空ボールを投げた。
ボールは群れの中の1匹にぶつかり、それを飲み込んで地面に落ち……そのまま動かなくなった。
塑羅「・・・一匹いただき♪(笑」
てんなな「・・ドサクサに紛れてゲット!?(ぁ」
塑羅「お得だね、こういう騒ぎは・・・♪」
てんなな「・・・(滝汗」

ゲンキ「あーもうやだ!」
無謀にもスピアーの群れに飛び込むゲンキ。
ルーチェ「熱風ー」
その後ろではルーチェが地味に援護している。
ライ「・・スピアーの群れに近い人。注意ね;(充電中」
Rista「……どうしろと?(←スピアーの群れに近い人」
ライ「・・10万ボルトしようかと思ったんだけど;(充電中。」
軍師「……(突撃したのか、仕方ない!)『エルファイヤー』!」
呪文書を手にした軍師が唱えると、近づいてくるスピアーの地面から炎が噴きあがった。
ゲンキ「おらおらおらぁ!(メガトンパンチやらでスピアーを弾き飛ばす」
ルーチェ「熱風ー(地味」
軍師「………ほらほらほら!(エルファイヤー連射)」
せつな「・・・出さないでよさそうだなぁ・・・;」
ゲンキ「飛べ飛べ飛べぇ!」
ルーチェ「・・・るーも行くー!(ハンマーもって突撃。」

ところが、ルーチェが出て行こうとしたその時、スピアーの最後の1匹が倒れてしまった。

ゲンキ「来なくていいよ」
ルーチェ「・・・がくぅ(ぇ」
てんなな「・・お、全滅;」
ライ「・・充電した電気どうしろと!?(充電終了。」

塑羅「名前、考えなきゃな・・・。」
モンスターボールを拾い上げる塑羅。
その隣に、よろよろと起き上がる1匹のスピアーがいた。
軍師「……そこのスピアーにもエルファ……。」
ライ「・・待った待った!;(少しずつ放電。」
Rista「攻撃しないでください、お願いですから……」
その声は紛れもなく、再び呪いが発動したRistaだった。
マグ「接近戦やってりゃ刺されるわな……(呆」


その日の夜。
Ristaとてんななはまた店にいた。
しかし長く話し込むほどの話題があるわけでもなく、店内は静まりかえっていた。

沈黙が破られたのは、Ristaがナイツの不審な行動に気づいた時だった。

Rista「……ナイツ。さっきから手を口に突っ込んでいるのはどうしてですか?」
ナイツ「ふえ?」
即座に手を口から外し、背中側に隠すナイツ。
ライ「・・親指舐め?(
クロウズ(Ristaのニューラ♂))「後ろ手に隠してるその袋はなぁに?」
ナイツ「Σ い、いや、その……」
Rista「渡しなさい。」
慣れた手つきで袋を取り上げたRistaはすぐに中を見た。
Rista「……あ……」
てんなな「・・なんです?;」
クロウズ「……蜂蜜ね。」
てんなな「・・は?;」
ライ「ハチミツ・・まさか!?」
Rista「ナイツ?これは……
ナイツ「……スピアーじゃないぜ?
即答。
ライ「・・あ、そう;(←スピアーだと思った。」
Rista「では、出所は?」
ナイツ「……(滝汗」
てんなな。〇(じゃあなんだと言うんだろう;)
クロウズ「(一口なめる)……うちに置いてあるやつじゃないわね。この味は。」
てんなな。〇(じゃあ何処から・・?)
ナイツ「…………」

▼ナイツは逃げ出した!

ライ「・・あ;(追う。」
慌ててライが後を追った。
クロウズ「暗闇に逃げ込まれたら難しいわね……」
カイン(Ristaのジュカイン♂)「でもあの様子だと……多分、昼間のだな」
てんなな「・・昼間の・・?(ぁ」
Rista「……スピアー……でしょうね。」
てんなな「・・じゃあハチミツを取りにスピアーの巣に行ったとk(殴」
Rista「さっき、「どこで取ってきたのか」言う前に答えてましたし。」
てんなな「・・なるほど;」


それから約30分後、ナイツは素知らぬ顔で帰ってきた。
ライは既に戻っていて、さらにShineが来店していた。

Rista「どこへ行ってたんです?ナイツ。」
Ristaの手には先ほど没収した袋がある。
ナイツ「……いや、その……」
Rista「正直に言いなさい?」
Shine(何か正座でもしてそうな雰囲気…;)

ライ「・・スピアー。」
ナイツ「Σ ひぃっ!

てんなな「・・ドンピシャリ。」
Shine「見てて面白い程の反応…。(何。」
Rista「やっぱりそういうことでしたか。」
ナイツ「ゴメンナサイ!もうしません!(土下座(ぇ」
てんなな「・・ソラさんのスピアーに聞いたら一撃ですかね?(邪笑&マテ」
ナイツ「それだけはやめて!いやマジで!」
てんなな「・・あ、認めた(ぉぃ」
ライ「・・まあ、この後ナイツさんが無事な訳ないし・・(どういう意味だ。」
てんなな。〇(認めたならいいんだけど。(ぁ)
ヨール(てんななのサマヨール♂)「・・・(無事な訳ないって?)」
ライ「結局騒ぎになったからね。殴られない訳ないでしょ(マテマテ」
ナイツ「……」
昼間既に刺されまくっているナイツの脳裏には悪夢が蘇っていることだろう。

てんなな「まあ、ソラさんのスピアーの話は、もういいから・・宿題しよう。うん。(ぁ」
Shine「…結論?(待。」

そして夜は更けていった……