10月16日 ナイツVSミリル!  編集:ルビー


〜前編・ハイテンションなナイツのバトルテクニック!〜


ナイツ「よし、オレはいつでもOK!そっちは大丈夫?」
ミリル「大丈夫ですよ。」
フリーバトル場に、陽気な声と静かな声が響いていた。

前日にバトルの約束を交わした2匹は、
予告どおり試合をすることになったのである。

ミリル「時間は無制限ですか? 」
ナイツ「ま、無制限だな。先攻はそっちからでいいぜ?」
試合直前に2匹はルールの確認をする。

相性的にはナイツのほうが有利だが、バトルの経験ならミリルのほうが多いだろう。
この勝負、どちらが勝つのだろうか。見ものである。

ミリル「わかりました・・・それではお願いします・・・・電撃波!!
ミリルの先制攻撃。それをナイツが受け止める。
ナイツ「いきなり必中かぁ……(直撃)……影分身!」
ナイツの分身が、ひとつまたひとつと増えていく。

ミリル「サイコキネシスは使えないから・・・・」

ミリルの技で、実際にダメージを与えられるのはサイコキネシスと電撃波だけである。
ナイツはあくタイプだから、実際に使えるのは電撃波だけだ。
ミリルは前後左右に気を配りながら様子を伺う。

ナイツ「……騙し討ちだ!」

たくさんの分身のうち1体がミリルの背後からだまし討ちをくらわせた。
必中の技だから、もちろんよけられない。
効果抜群の技が直撃した。特防が高かったのが不幸中の幸いである。

ミリル「く・・・もう一度電撃波です!」
よろめきつつも、ミリルは電気エネルギーを一気に放出した。

ナイツ「おわっ!」
必中技を受けたナイツ。
今までフィールドにちらばっていたナイツの分身がいっせいに消えた。

ミリル「・・・!」
ミリルはつの(?)でサイコパワーを増幅し、バトル場に広げた。

次の瞬間、バトル場はあるはずのない砂漠に変わったのである。
ミリルの姿もどこかに消えている。

しかしナイツは、そんなことで驚いたりしなかった。

ナイツ「へぇ、面白いな。でも幻覚なら慣れっこなんだなこれが!」

笑みを浮かべ、そのまま影分身。
そしてさっきのようにいっせいに散った。

ミリル「なかなかやりますね・・・」
幻覚の効果がないとわかると、ミリルは姿を現した。
そして、そのまま電撃波を放った。

ナイツ「回避は無理でも相殺はアリでしょう!

対するナイツは、シャドーボールで電撃を相殺した。
一体いつのまにこんな技術を身につけたのだろう。

ミリル「念力・・・あなたに効果はなくても、まわりに働きかけることはできるんですよ?」

そんなナイツをまねるように、ミリルは念力を地面に働きかけた。
砂埃がまきあがる!

ナイツ「うわぁお!」

ナイツも負けてはいなかった。
謎の奇声とともにシャドーボールを地面にうちこみ、
その反動で跳びあがったのだ。

ミリル「・・・・」
今度は、念力でまわりの小さな石ころを持ち上げる。
そしてそのままナイツに小さなつぶてを投げつけた。

ナイツ「ほいほーい!」
やはりこの奇妙な声の意味はわからないがナイツの分身はひとつずつ消えていった。
ミリル「やっぱり電撃波です!」
電撃の波動がナイツにダメージを与える。

ナイツ「行くぜ!

ナイツが目覚めるパワー発動した。光球が一列になってミリルを目指す!

ミリル「その技は飛行タイプですよね?」
あくタイプでないのだったら話は早い。
なんでもかんでも捻じ曲げればいいのである
あたりまえのように、ミリルは光の球をはじきかえした。

ナイツ「……やっぱ単純に投げるんじゃダメかぁ。」
つぶやきながら、ナイツは跳ね返された自分の攻撃を回避した。

ミリル「バトル経験が少ない割にはなかなかいい攻撃だと思いますけど?・・・電撃波!」
さらにミリルも容赦なく攻撃をしかけた。


そしてそんな場面で、おっとりと現れたドーブルがいた。
テツのドーブル・シンである。まさに現代のピカソだとかないとか

シン「おやおやぁ」
バトルを繰り広げる2匹を見ながら、シンはいった。
どうやら、湖で絵を描いてきたところだったらしい。

シン「こんな物もいいかな」
とかいいながら道具を広げる。そして絵を描き始めた。
シン「〜♪」


ルビー「ミリルってあんなに好戦的だったっけ・・・? 」
一方でこちらはカフェでモニターを見ている一同である。

ジャックル「ナイツもやけにテンションが高い……」
レント「っていうかナイツってあんなにテクニック・・・?」
ライナ「しらなかったな・・・」
ナイツをほめているわけではないようだ。


ナイツ「シャドーボール!……あわわわ! 」
モニターではなく実際のバトル場。
さきほどの電撃波をシャドーボールで相殺しようとしたナイツだったが失敗したようだ。

ミリル「ひるんだところで・・・催眠術!!」
よろめいたナイツのすきを、ミリルは見逃さずに催眠術。

ナイツ「って!」
ミリルの赤く光る怪しくて怖い目を無理やり避けて、ナイツは転んだ。
ミリル「まだまだですよ!」
手を緩めずに、ミリルは連続で催眠術をかけようとせまる。

ナイツ「あーもうめんどい!」
ナイツは無理に視線をさけながら接近し、ミリルにだまし討ちをくらわせた。

ミリル「っ!?・・・痛かったですね、今のだまし討ちは。」

ミリルはだまし討ちをくらった。効果は抜群だ!
そして、逃げるように念力で体を宙に浮かせ、上昇する。

ナイツ「ちょっと自信ないけど……(ニヤリ)試してみるか!

ナイツは目覚めるパワーを発動し、その光を自分の身にまとった。
危険(?)を感じたミリルは電撃を放つが、おかまいなしである。
ナイツの自信のない策とはなんなのか!?


〜後編・ナイツ空を飛ぶ?ミリルの赤い瞳!〜


ナイツ「めざパの発動の仕方なんて決まってないし、飛行ならこれもアリだろ!」
ナイツは目覚めるパワーの光を体にまとい、矢のように突進した。
少々強引でないこともないが、空を飛んだのである!

そのころ外野では。
シン「〜〜♪」
まだまだ激しいバトル続く中、まだシンは絵筆をにぎっていた。
シン「ヒュー♪黒りん素敵〜」
意味不明なことをいっているが「黒りん=ナイツ」らしい。

ミリル「くっ!・・・おもしろい発想ですね」
ナイツ「……やっぱ距離あいてたらダメか。」
ミリルは回避するものの、念力がとぎれ、地面に着地した。
そしてナイツも技の失敗により、着地。

シン「 できた〜 」
ついに、シンの絵が完成した!
戻らないといけないようなので、広げた道具を片付ける。
シン「黒様(ナイツ)素敵でしたよ〜w(ォィ」
なぞめいた愛のメッセージを残し(ぇシンは去っていった。

ナイツ「さて、次行こ次!(シャドーボール)」
ミリル「そ、そうですね・・・(普通に回避」


さて、カフェのほうではこんな会話が。

カイン「(モニタ見)いつの間にあんな技を……」
リアラ「まさか元ネタの4種技全部やる気か!?」
カイン「……何それ。」
リアラ「忘れてくれ。」

シン「ただいま〜(絵を抱えてくる」 テツ「おう」
テツ「おお〜 芸術?」 シン「えっへ〜ん」
シンが絵をかかえてカフェに戻ってきた。自信作をトレーナーであるテツに見せる。

それに興味をよせたのはレントだった。
レント「・・・何の絵なの?」
テツ「フリバ場の戦闘の絵と湖の絵かな?」
レント「うわぁ・・・うまいね。でも、ちょっとナイツかっこよすぎない?これ」
Rista「(絵を見る)……主観入ってますね。」
リアラ「(同)そんな風に見えたのか、奴が……」
シン「何か書いてたらこうなってしまって」
その絵がどんなものかは不明である。


そして、こちらはバトル場。
ナイツ「やっぱ技4つまでってやりづらいなぁ……Ristaに言ってもどうせ聞き入れないだろうけど。」
ぶつぶついいながら、ナイツはだまし討ちの体制に入った。
その間にミリルも電撃をチャージする。

ミリル「電撃波!!>真正面」
ナイツ「来るよなぁそりゃ!(シャドーボール)」
ナイツは電撃波にシャドーボールをあてて、ダメージを軽減した。

ミリル「それじゃあ、次は・・・・」
さきほどと同様に、念力を使って宙に浮いたミリルは、
さらに速く動いてかく乱しようとした。
ナイツ「あのパターンきれいだから決めてみたいけど……ちょっと加速試すか。」
目覚めるパワー(飛行)で、ナイツも飛ぶ。
今度はミリルを迂回するように飛んでいるようだ。

ミリル「素早い相手には、命中率の低い催眠術はきまりづらいですね・・・やはりここは!」
ミリルはかく乱を続けながら状況を分析し、電撃波を放った。

ナイツ「(ミリルを目で追う)速っ!狙い定めにくいな……」
ミリル「わたしを目で追うのは難しいと思いますけど?」
めざパはブーメランのような軌道を描いてナイツに向かってきている。
ミリルは余裕で電撃波の連続攻撃だ。

ナイツ「……間に合えっ!」
電撃の波動がナイツを直撃する前に、光の軌道の端と端がつながった!
そして、出来た円が爆発した!! 爆風が電撃波とナイツを飲み込む。

なんでこういう現象がおきるのかはわからない。

ミリル「!?」 ミリルはサイコキネシスで爆風をはじき防御した。
一方でナイツは・・・?

ナイツ「けほっ……やっぱ空中の相手はやりづらいな。」
砂煙をすっただけで、ダメージはないようだ。


カイン「先生ー、バトル場で花火が暴発してまーす」
Rista「ナイツでしょう。放っておきなさい」


ミリル「ひるんでていいんですか?催眠術!
ミリルの瞳が赤く光る!
ナイツは、煙が晴れると同時にミリルを視認した。
ナイツ「そうだったなぁ!シャドーボール!」

ミリル「くっ・・・きゃ!」
シャドーボールの力に耐えようとしたミリルだったが、はじきとばされた。
空中で回転して体勢を立て直し、そのまま優雅に着地する。
ミリル「きついですね・・・お見事です。」

ナイツ「(←HP黄色)最近鈍ってただけで、昔は色々暴れてたし?(影分身)」
ミリル「そうですか。知らなかったですね、電撃波!」
ナイツ「ま、詳しい事はRistaにも話してないけどな。シャドーボール!」
ミリル「・・・わたしがサイユウにいたときはレベルの高いポケモンがまわりたくさんいましたから。
そのおかげで強くなれましたよ。(宙に浮く)」
軽い調子でしゃべる2匹も、激しい攻防を繰り広げている。


ルビー「・・・意外と強いですね、ナイツ。とりあえず弱くはない。」
モニターを見ながら、カフェにいるルビーは言った。
Rista「多分体力が尽きても気力で動くタイプだろうとは思ってましたけどね。」


ナイツ「そんでもって目覚めるパワー!」
気力だけでも動きそうなナイツが、光をミリル方向へ一直線にとばす。
ミリル「さっきと同じ手ですか?ただ投げるだけじゃ、いけませんよ・・・」
その光は、さきほどと同じように捻じ曲げられ、はじきかえされる。

ナイツ「似て非なる手だったりして?

ナイツは、打ち返された自分の攻撃をさらに打ち返した。
そしてそのまま前進する。距離が縮む。

ミリル「そういうこともありですね。でしたらわたしも・・・連続で電撃波!」
ミリルは攻撃のいきおいにのって、そのまま上昇した。
ナイツは距離を縮めてつかみかかるつもりだったらしいが、ミリルに逃げられてよろめいた。
ナイツ「……うがあ!?
さらに電撃も直撃した。

ミリル「・・・催眠術。」
ミリルは、ナイツの正面(ただし、つかみかかれるほど近くない所)に降下し、
そのまま催眠術をかけた。

ナイツ「……難しいなぁ。」
つぶやいたナイツの目は、ミリルとあってしまった。
催眠術を食らって、そのまま倒れた。

ミリル「・・・きまりましたね、催眠術w」
ミリルは微笑んだ。
勝利の後のやさしいほほえみがちょっと怖いかも;


ミリル「とどめをさしてもいいんですけど・・・でも・・・・」
ミリルは催眠状態のナイツを見やった。
ナイツ「……ぐー……(寝ている」
ミリル「まあ、決着はついた、ということでしょうか。
寝たところをひん死にするのはかわいそうですし・・・。」

(そのときラグアが「ミリルやさしすぎ!きめちゃえばいいのに」とカフェから叫んでいたのは気にしないでください)


??「甘いなぁ。とどめさしちゃいなよ?」
そのとき、怪しい人物がミリルに声をかけた。
仮面と黒いマントで、あきらかに怪しいとしかいいようがない。

どうやらナイツのことを知っているようだ。
しかし、正体は教えてくれない。
正体を明かさないで怪しくないですとかいうのは矛盾してるだろ。
そこらへんの会話は省くが、
ナイツにとどめはささないでバトルは終了したのである。

ナイツ「……すぴー……(相変わらず寝ている(ぇ」
ミリル「寝てる・・・; とりあえずバトルは終わりましたし・・・わたし、戻ります。」



・・・・最後に登場した変人(ぇは気にしないでくだs(殴