4月1日 チビナオキの悲劇!幽霊恐怖度5割増!?  編集:ルビー


霧を抜けたそこは、ポケモンたちが住む深く豊かな森の中。


………ではなくて。

青い空。白い砂浜。潮の香り。さざ波の音。
――そこにあったのは正真正銘の海。
そう、今日だけ『ポケモンの森の喫茶店』は『ポケモンの島の喫茶店』。














さて、新年度をむかえて。カフェでは今日も平和な一日……

「……。(炒め物とか…ラティオスっておいしかったりしてー。)」
「・・・(ラスターパージ!」
「Σ(直撃効果は抜群だっ)…いきなり何しやがる!;」
「変なこと考えないでください;」

……が送られていたと見せかけてそうでもなかったらしい。
そしてこれから悲劇が始まることとなる。



今日のナオキは手のひらサイズ。
ルビーが作った縮小化薬のせいである。
テオドル「よし、どっかーんといったところでー…(何」
ここでひとつ間をおいて。テオドルは手のひらサイズラティオスを見る。
テオドル「ナオキ炒めだ!(10万ボルト直撃」 
リアクター「#s〜k&☆*(…声に出てるぞ。)」

『ナオキ炒めというのは、文字通りナオキの炒め物のことである。(byテオドル辞典』
……いやテオドル辞典ってなんですか。


とにかくテオドルは、小さくなっているナオキを試食してみたいようだ。
手乗りサイズ=リンゴと同じくらいだとすると、まあ食べてみたい気持ちもわからなくは……わからないが。


かご「Σナオキ炒め?!;(ぁ」
恋する狐が叫ぶ。
同時にチビナオキがドラゴンクローでテオドルにつっこむ。
ナオキの爪が届く前に、テオドルの姿がすーっと薄くなり、そのまま消えてしまった。
技をスカしたナオキは、思わずあたりをキョロキョロと見回す。

テオドル「…あ、ナオキ焼きのほう好み?(聞いてない/声だけ)>かご」
かご「そういう問題じゃないですって!;>テオドル」
夜笑「あんまり美味しく無さそう…(ナオキ一瞥」
ナオキ「僕を食べようとしないでください!;(ぁ(店内を見回しながら)」
炒めても焼いても大して変わらない気がする。
テオドルは姿を現さず、声だけが聞こえていた。ゴースト系のポケモンだから、特別驚くことでもないが。

テオドル「食べてみたら意外とおいしいかもよっ!」(ナオキの目の前に姿現し、大きく口を開けてナオキを飲み込もうとする!)」
突如ナオキの目の前にテオドルが姿を現す。そして大きく口を開けて――。
ナオキ「Σ!」
チビナオキはそのまま吸い込まれるようにテオドルに食べられてしまった!


ヨウゲン「果たしてどんな味が!?」
キュリアス「……違うだろう、問題が。」


テオドル「(アニメゴーストのごとくそのまますりぬける(ぁ)けけけーっwビビッたその顔超最高うぇーい!w」
テオドルの体はナオキをすりぬけた!
思わずつぶった目をおそるおそる開けてキョロキョロするナオキの後ろで、テオドルはふわふわ浮きながら笑っている。
ナオキ「・・・本気で怖かったですよ!;(ぁ」
テオドル「いやあ傑作ーw(ふわふわ」
チビナオキ、涙目
今にも泣きそうな顔でテオドルを訴えるが、テオドルはけらけらと笑うばかり。


ぱちり。

ルビー「…保存、保存…と。」
P・DAのカメラ(写メ?(ぁ)でナオキの顔を撮るルビー。あとでどうなっても知らないぞ;


ナオキ「(ルビーに気づかず(ぁ 、テーブルの上に座って顔を隠し)本当に・・・怖かったですよ・・・;」
うつむくナオキ。声がかすれている。
顔が隠れているため見えないが、泣いているようだ…;(ぇ

鳴き声…じゃなくて泣き声を聞き、それで少しは償う気持ちが出てきたのか、テオドルはオレンの実を取り出して、
テオドル「ま、エイプリルフールだしさw軽いジョークだ許せ許せーw」
笑いながら言って体の大きさ的に受け取れないことを悟ってナオキの前に実を置いた。
テオドル「…食べなよw」
テオドルはナオキにニカッと笑ってみせる。
ナオキ「(本気で泣きながら、オレンの実に気づき、何も言わずに齧り付く(ぁ)」
が、しかし。


ガチッ


オレンの実はプラスチックでできた偽物だった!(爆破
ナオキ「・・・orz(ぁ(泣きながら偽オレンから離れる」
塑羅「ナオキくんは体と一緒に肝っ玉も小さくなったようですねぇ。(ぉぃ」
さりげない塑羅の一言がさらにナオキに突き刺さる。

テオドル「(ぐっ)……w(かなり喜んでいる」
リアクター「☆vl−%・(おい。)」
テオドル「あ、なn(サイキネ直撃」
リアクター「…r&◆*☆f#(…愚か者。)(ぁ」
テオドルにリアクターのサイコキネシスが直撃。効果抜群で戦闘不能である。
どこで息をするのかは知らないがリアクターは呆れたようにため息をついた。

ナオキ「酷すぎ・・・ですよ・・・;(再び顔を隠しながら泣く) 」
愁-憐-海棠「……ナオキ君、純情だねぇ……世間の荒波を教えてあげようか? 」
おっさんの明らかに危険そうな親切の言葉を無視し、ナオキはリュックを漁り始める。
テオドル「あうぐー…;(倒れている」
ヨウゲン「ラティオスだから純粋なほうがいい…じゃん?(何」
愁-憐-海棠「…………。0(今のナオキ君は食べごたえがないから放置っと。(マテヤ)」
ナオキはリュックから小さめのオレンの実を取り出し、食べ始めた。
人にもらうよりは、自分が持っている木の実のほうがずっと安全なことは確かである。
リュックから目を離したすきになんとかかんとか…ってことがあるなら別です(ぁ
愁-憐-海棠「……無視かぁ……仕方ない、(←他の獲物を探す)」
リアクター「(あとで謝罪しろ、テオドル。)」 
テオドル「…なんで俺様がっ?」
かご「・・・;」
ナオキ、いつの間にかオレンの実3個目。食べるの早いです。

ここでかごPTが撤収。
帰り際、夜笑がナオキを振り返り見て、ぼそっと一言。
夜笑「…泣き芸?(酷」
そして去っていった。

そこでナオキに同情するのが少数派だという悲しい現実。
ALIM「(ナオキ見)確かに、エイプリルフールの嘘泣きという可能性もありますね。」
アンドロイドのALIMはなるほどといったかんじで納得してしまった。
ナオキ「(オレン飲み込み)撤収・・・します・・・;」
テオドル「ばいばーいw」
オレンの最後の一口を飲み込んで、ふらふらと飛び上がり、
ナオキ「本当に怖かったんですよ!;
わんわんと泣きながら店を飛び出していった。本気泣きだったらしい。

ナオキと入れ違いにキアがやってきて、
キア(猫耳)「寒いわねぇ…。今日は花見っと。(ぁ」
泣き顔だったナオキに首を傾げながら呟いた。






同日、2時間後。

フライ「(店内見回し)・・・テオドル居るか?(ぁ」
テオドル「いるよー。いるいるー。(ふわふわ浮いている)」
フライ「・・・あれ、重症だったらしいぞ;(何」
テオドル「…エイプリルフールだ許せ!(ハイドロ直撃」
リアクター「△s$@r;h(今度会ったら謝罪だ。)」
テオドル「え゛ー;」
おかゆ「そういえばエイプリルフールかー・・・特に何も無いなぁ、今の所・・・。(何」
特にあったんですよ、アナタが来る前に。
フライ「あいつにとってはよっぽど怖かったらしいな;(ぁ」

テオドル「んむー;(ふわふわ)…んじゃあフライに体感してもらってどのくらい怖いかどうかを!w
思わずテオドルから視線をそらすフライ。
テオドル「いや遠慮はいらないって。下手なお化け屋敷に行くよりおもしろいかもしんないぜーw」
フライ「・・・;」
にやっと笑ったテオドルは、チビナオキのときと同じモーションで大きく口を開いた!
テオドル「…あ。」
が、何かに気づいたような顔をして動きを止め、首を横に振った。
テオドル「…だめだな。今のフライの大きさだと…ナオキのときに比べて迫力に欠ける。(ぁ」
フライ「・・・ならやめとけ;(ぁ」

テオドル「むぐうっ…;(言い返せず諦めきれず)…今度、な!今度!(何」
フライ「・・・遠慮しておく;(ぁ」


そして後日ナオキに会ったテオドルは、結局謝りませんでしたっと。
よい子の皆さん、悪いことをしたら素直に「ごめんなさい」ですよ!もちろん悪い子なら別。(待



Today is April Fool's Day!