春と言えば…お花見パーティ!(05年4月度導入エピソード) 編集:緑翠ルーチェ


その「声」に言われたように、道を歩いていくと桜が目に入った。
ここも桜の季節なのか、と思いつつ足を進める。
時たま風に散らされた花びらが、ひらひらと舞っていた。

喫茶店らしき建物が見えてきた。
桜の花びらがひらひらと舞っている。そして、桜の木の下に1匹のポケモンがいた。

カイン「おーい、こっち来ないのー?(桜の下で手を振っている」
バクフーン「あっ、俺も入れろ!w(桜の下に向かう)」
ファミリア「あ〜wいくいく〜!(桜の木の下へ)」

そのポケモン・・・ジュカインが喫茶店に向かって声をかけると、中からバクフーンや・・・ミュウツーが飛び出してきた。
そのミュウツーは小柄だ。子供時代のミュウツーだろうか?

マグ「いつの間に……」
カイン「散ってから嘆いてもしょうがないし、今のうちに楽しまないとな。(緑茶のペットボトルを開封しつつ」
メイフィ「・・・(桜の木の下へ」
ルーチェ「僕はここでいいです・・・(←外のテラス席」

さらに店内からクチートが走って桜の木の下に行ったのを見た。
外の席にもトレーナーだろうか、その姿が見える。

ロンド「私もおじゃましますかね…(桜の下へ)マスターはどうします?」
ヤマブキ「俺はここでええわ。ここからでも桜は見えるさかい…っと、こんちゃっす。」
カイン「さて、何でしょう?(ラベルは剥がしてある」
マグ「これ持ってこないでどうする。(カインの足元に紙コップを人数分並べる」
カイン「先に言っとくけど、まともに飲める奴だからな?(コップに緑茶を注ぐ」

オオスバメが店内から出てきた。
ふと、桜の木の下を見るとジュカインが紙コップに緑茶を注いでいる。
そして、あまりにも自然すぎて今まで気づかなかったが、今まで出てきたのは一見普通のポケモンたち。
しかし、聞こえるのは確かな意味を持った言葉である。

デューク「花見といえばアレだな・・・。「数取り団」!(何故)」
ヤマブキ「(窓枠に腰掛けタバコ吸いつつ)なんや、酒は出ぇへんのか?(ぁ」
デューク「あるにはあるが・・・アルコールは自粛だ;>ヤマブキ」
カイン「どうぞどうぞー!(特設席(何)で手招き」
マグ「昼間っから暴走する奴が出ても困るだろ?<酒」
バクフーン「俺はおー○お茶が一番好きなんだよなぁw」
ライカン「春は曙・・・・やうやう白くなりゆく・・・・(ぁ」

店の中から聞こえてくる声の中にも、きっとポケモンの声があるに違いないだろう。
ジュカインの方は、桜の木の下で手招きをしていた。

リルティア「(桜の下へ)・・・ルーチェも来たら?」
ルーチェ「いや、そのまま寝ちゃいそう(何)だからパス。」
マグ「春眠暁を覚えず、か。(店内に戻ってくる」
カイン「どうぞどうぞw(花見席の真ん中で緑茶入り紙コップを振る舞っている」
バクフーン「Shineさんも来いよw 開花してるんだぜ?(受け取りつつ)」
Shine「うなー。(桜の下に行く」
アス「…………。(桜に登る」

ジュカインの呼びかけに答えるかのごとく、店内からクチート1匹とトレーナー、そしてポケモンでは無い生き物が1匹出てきた。
一体ここはどうなっているんだ、と思いつつも木の下の様子は気になる。

ロンド「(コップ受け取り)いいですねぇ、春は…何をするにもいい季節で…」
デューク「酔ってもいないのに木に登るな;>アス」
アス「? 酔う?」
Shine「という訳でおりるべし。」
アス「……?(飛び降り」
カイン「別にいいんじゃないの?人間ならともかく。<木に登る」
Shine「実際めちゃくちゃ軽いんですけどね。(アスの首根っこ掴んで持ち上げる」
デューク「ふーん・・・。たまに酔って登って枝を折る大馬鹿者がいるもんだからな。ついつい・・・;」
Shine「…いや、これがどうやったら折れるんですか、枝を。人形取れば話別ですけど。(アス上に投げる」
アス「…;(枝の上に着地」

鳥型のポケモンが器用に羽を使ってコップを受け取ったりしているのを見ると、かなり不思議に思えてきた。
喫茶店の方を見ると、何やら異様に大きい影が見えた。

バクフーン「腹も減ったな・・・・何か食い物は無いのか?」
シフト「一応、重箱に詰めてきてますが・・・食べます?>バクフーン」
バクフーン「あ、食べる食べるw」
ロンド「さすがですね…準備万端…」
シフト「これから毎日持ってきますよw(やりすぎ)」
バクフーン「腹が減って死にそうだw(ニヤッ」
シフト「・・・見てみたいですがねw腹が減って死ぬバクフーンさんw(重箱しまう)」
バクフーン「あっ・・・酷いぞ、シフトさん!;」
シフト「冗談ですよw(広げる)」

外に出ていたバクフーンが、トレーナーの1人と違和感も無く普通に会話を交わしている。
トレーナーの方も驚くことなく話している。こちらからすればとても不思議な光景だった。

佐藤軍師「(キラーン)…………。(緑色の液体入り2Lペットボトル取り出し)」
デューク「なにやら不穏なものが見えるのだが;>緑色の液体」
佐藤軍師「じゃあ飲んでみます?(デュークに緑色の液体入り紙コップを差し出す)」
デューク「・・・特訓ついでにいただこう;」

バクフーン「(外から)花見やらないのか、店内に居る人? 綺麗だぜーw」

バクフーンの声に耳を傾けつつ、喫茶店の方を向く。
すると、こちらに気づいたのか中からエプロンをつけたピカチュウが出てきて、こちらに話しかけてきた。

「どうかなさいましたか?」

突然話しかけられて困ってしまった。
そんな様子を見たピカチュウは、さらに続けた。

「この森に来られたのは初めてのようですね。
 ……あなたが今見ているようなことは、ここで起こる出来事のほんの一部です。
 そこの花見のようなイベントがあったり、中でお話をされたり、時にはバトルをしたり…
 あなたもあの輪の中に入ることが出来ますよ。この世界に来たんですから」

ピカチュウは花見の席をちらっと見ると、言った。

「興味がおありでしたら、是非中へどうぞ。ご案内いたします」


この話は05年頃、プロローグとして掲載されていたものです。