1月19日 執事のいきなりマジックショー!  編集:Rista


 いつも賑やか、しかし注文数が客数に比例しない不思議な喫茶店・カフェ「パーティ」。

 今夜も大勢の常連客が思い思いに楽しんでいた、そんな中。
 店の中心に突如、

  ドンッ!

 と、何かが出現した。

朝夜「・・・クロと、クローゼット?ダジャレチョベリバグゥ?」
ルーン「………こんばんは…。(……何でクローゼット…)」
ロジック「……何それ(クロ見;)」
 首をかしげた朝夜の言う通り、現れたのは黒い翼を持つ狙撃兵、クロ。
 どうやって持ち込んだのか、その隣には一見ごく普通のクローゼットが置かれている。

クロ「まぁ、暇みたいだからな。(ポンポン、とクローゼットを叩いて)……マジックでも披露してやろうと思ってな。(全員を見て、ニヤリと笑んだ/ぁ)」

 確かにそのときのカフェはいまいち盛り上がりに欠けていた。
 ちょうど外の森で誰かがバトルをしており、そちらに気を取られている者が多かったというのが主な理由だったが。

銀翼「・・・マジックですか?(クローゼットを見て)」
ルーン「………誰かが中に入って外から剣でも刺すのか(…」
ロジック「普通マジックボックスにクローゼットは使わないと思う。(……)」
シーズ「(クロ見)消えるマジック?それとも剣さしても平気なマジック?」
クロ「……そうそれ。(ルーン見て、指を鳴らして)俺がこの中に入るから、適当に剣を刺してくれ、って話だw(ぇ」
 いわゆる剣刺しマジック。舞台上でやるものとしては割とメジャーである。
ナイツ「今の出現も十分にマジックだよな。」
銀翼「剣のマジックか・・・。面白そうかな・・・。」
ルーン「………………そのまま全部刺さって平気そうに出てくる某執事みたいだったら怖いがな(…」
クロ「某執事みたいだったらどうする?(ルーンへ、にこり、と笑んで)……というか、皆は乗り気じゃないっぽいけどね;(苦笑し)」
ルーン「……………悪魔登場か、というかネタを知ってるのか(ぁ」
 ルーンが何を連想したのか分からなければとりあえず脇に置こう。
 それよりも、クロは積極的にやりたがる声がなかったのが少し寂しかったらしい。苦笑いを浮かべるが、反応の鈍さにはちゃんと理由があった。
朝夜「・・・刺してもいいのチョベリバグゥ?だいじょぶなの?」
カウゼル「……見てて痛そうだから遠慮する。(中に浮いたココア飲んで)>クロ」
 もっともな心配。
ロジック「クローゼットが勿体無いんだよ。(え)」
 微妙に方向の違う心配。
 でも断固反対の声はなかったので、話は先に進む。

リスタ「……剣も用意してあるんでしょうか。」
銀翼「それは、普通用意しているはずですよね・・・。」
クロ「勿論ですよ、皆様。」
 急に丁寧な口調になったクロ。
 ゆっくりと両手でクローゼットを開くと……中世の鎧に付いていそうな剣が30本近く溢れてきた!
リスタ「なるほど、確かにそうやって運ぶのが一番楽ですよね。」
 感心するより驚こうよオーナー。

 一方、
朝夜「あ、某執事みたいだったら佐倉さんが目ェ光らせながら衣装作ると思うよ!」
ルーン「・・・・・・・・・むしろコスプレしてやれ、某執事のように出てくるのなら(・・・」
 さっきのネタ振りがここでじわじわと効き始めている。

リュウ「はいはーい僕刺してみたいでーす!(ぁ」
クロ「(リュウ見て)えぇ、どうぞ。 ……但し、1発目はルーンさんに刺して頂きますが。(くすり、と笑んで)」
ルーン「………待て、何で一発目が俺なんだ」
リュウ「やったーw」
銀翼「面白そうだけどね・・・・。(躊躇っているようだ)」
 一番手と二番手がここで決まる。しかし他に手が上がらない……迷うのも無理はないか。

憐「こにゃんぷ〜(天窓から降りてくる)」
フィエリー「お帰りなさい。愁海棠のおじ様。」
 憐、またの名を愁海棠が入ってきた。「こんばんは」に混じって聞かれた声からして、この日二度目の来店らしい。
憐「今日も皆元気そうだねぇ…思わずテロしたくなる位だね…」

朝夜「あ、ってゆーか今から佐倉さんに連絡しよっか?」
クロ「……観客が増えるのでしたら、それでも。(朝夜へ、笑みを浮かべつつ)」
朝夜「ついでに某執事の衣装も持ってきて貰おうか?(寧ろそれが目的」
 目が輝いてる朝夜。
 待て、作ってもらうっていうか既に作ってるの?
クロ「リスタ様も、如何ですか?(剣を1本拾い上げて、ツッ……と指を滑らせると、指から僅かに血が流れ/ぁ)……勿論、本物です。」
リスタ「(クロに呼ばれ、振り返り)呼びまし……た?(血を見て一瞬ひきつる)」
クロ「お任せします、朝夜様。(ペロリ、と血を舐めて/その後、リスタを見て困ったように)これは失礼。 ……マジックは成功するから、奇術(マジック)なのですよ?(にこり、と笑み)」
リスタ「いえ、多分ここで堂々と宣言するくらいなので、自信はおありなのだと思いますが……」
朝夜「(ポケナビで電話をかけ)・・・あ、もしもし佐倉さん?今からクロがマジックやるんだって、で・・・この間作ってたあの衣装、持ってきてくれる?・・・お兄ちゃん?ほっとけほっとけ!まだ寝てるんでしょ?」
 本当に電話してるよ……!

ベリヤ「テ ロ と 申 し た か(憐の後ろにスーッと出現)」
 続いて現れたのはゲンガーのベリヤ。あたりの気温が微妙に下がるのはお約束。
憐「怖いねぇ…変化の杖で性別逆転とかその程度ノコトしかするつもりないよ?」
フィエリー「その程度に問題があるのよね。」
銀翼「同感です。>その程度」
 “その程度”の例は過去のログ小説でもいくつか見られている通り。

朝夜「・・・そんじゃ、そーゆー訳で!(プチッ)・・・クロ、もーちょっと待ってくれないかな?」
 ポケナビの通話を切った朝夜がクロを見ると、アンニュイな空気がそこに。
クロ「……しかし、あまり乗り気では無いようですよね、皆様。(ふぅ、と息1つ吐いて)」
リスタ「……どう反応したら乗り気と見られるか分からないのですが。>クロさん」
クロ「そうですね、お待ちしましょう。(頷いてから、リスタ見て)……そうですね、無理にマジックをすることも、無いですよね。」
 先ほどのふたりの後、他の人が来たこともあって話が途切れてしまったのが、どうやら期待はずれだったらしい。
 そこへ元気な声がふたつ。
佐倉「(空と一緒に入店、紙袋を持ってくる)こんばんは!朝夜さんの言うとおりに夕夜さんは置いていきましたわ。」
空「こんばんはー!」
リスタ「もっともそれを言ってしまうと、ほとんど何もできなくなってしまうんですが。……衣装、来たようですね?」
クロ「今晩は、佐倉様。(入店を見て、振り返り。 恭しく一礼した)」
 あきらめ口調のクロと対照的なテンションの二人に、顔見知りの客達の挨拶が続く。
 紙袋の中身は言うまでもなく……
佐倉「クロさん!マジックの際は是非この衣装を・・・えぇ、勿論某執事の服ですわ!(目がキラキラ)」
クロ「(佐倉が持っているであろう、衣装を見て)……ありがとうございます。 早速着替えましょうか?(にこり、と笑んで)」
佐倉「はい!是非そうしてくださいませ!」
クロ「では、衣装を。(佐倉に手を伸ばし。衣装を受け取ろうと)」
佐倉「どうぞ。(紙袋を渡し(中身は勿論某執事の服だよ!)」
 たとえのつもりだったネタ振りが現実になってしまうのも、カフェパならではのことだ。
 トントン拍子に進む準備を眺め、首をかしげる人一名。
銀翼「・・・衣装か・・・。マジックに出るなら衣装もしっかりしないといけないのかな・・・。」
 そんなことないよ。衣装はオプションだから。


 店の中心に、1人が余裕で入れるクローゼット。開いた戸の前には本物の剣が30本近く散らばっている。
 どう見ても喫茶店には似つかわしくない光景をさすがに放置できなかったか、着替えに引っ込もうとしたクロをリスタが呼び止めた。
リスタ「……準備を整える間に、剣を配っておきましょうか?>クロさん」
クロ「あぁ、気が利きますね。 宜しくお願い致します。」
リスタ「湖の方は収束しそうですし、大丈夫でしょう。手伝ってください。」
 同意を得たリスタが連れのポケモン達を率いてクローゼットの前へ移動する間に、
クロ「では、早速着替えてまいりますね。(にこりと笑んで、化粧室へ)」
 衣装を受け取ったクロはここでいったん退場。

 ぶちまけられた剣をリスタらが一本一本回収している間に、ピッチが来店。
ピッチ「(通常の袖長服ではなく、普通のコート+手袋+右目隠しになってるニット帽)……あぁ、しばらく空けちまったな;」
朝夜「こんばんはー!愛しの夕夜は只今熟睡中チョベリバグゥ!」
ピッチ「…お久しぶり、こんばんは、後愛しっていう冠詞いらんからその辺よろしく(…」
ルーン「………こんばんは。(……冗談で言ったつもりなのに話が此処まで広がるとは…さすが悪魔、某執事恐るべし(違)」
 表情には出さないが、ひそかに感嘆するルーンだった。

 一方、
ベリヤ「おぉ、串刺しマジックかw古典的だが最高にエキサイティングなプログラムだな。(椅子を引いてきて、見やすい位置に座り)」
 さっきさりげなく怖いことを言っていたベリヤはクローゼットと剣を見て何事かを理解したらしく、上機嫌で椅子を持ってきた。
 だが座ってすぐ、剣を拾うリスタに目がとまったらしい。
ベリヤ「ん。(席を立って、オーナーと一緒に剣を拾い始め)刃物をそんなに沢山一度に持っちゃ危ないですよ。手伝います。(せっせせっせ)」
リスタ「ありがとうございます。やっぱり本物だけにそれなりの重量が……ええと、これは誰に渡せばいいんでしょう;(3本の柄を持った状態で店内見回し)」
ヒロ「適当に置いとけば?(拾った剣を片端から近くの椅子の上に積んでいる」

 オーナーが見回し、ふと見た先。化粧室の扉が開き……

 真っ白な手袋を整えつつ、普段とは見違える紳士(というかまんま某執事)なクロが化粧室から現れた!(ぁ

佐倉「(拳グッ)最高ですわ!どうか私の執事になってくださいませ!」
朝夜「そっちかよ!」
カウゼル「・・・いきなり趣味に走った発言が出たな。」
 衣装提供者へ即座にツッコミが入る。狙った展開といえなくもないが。
クロ「えぇ、こんな私でよければ。(佐倉へ笑みを浮かべて)」
 しかし本人はノリノリ。ちなみにこの服には穴が開いてないせいか、さっきまで広げていた黒翼は引っ込めている。
リュウ「わおー・・・(クロ見」
憐「わークロ…高級諜報員みたいだねぇ」
ベリヤ「諜報員?あんなものダブルオーセブンの中にしかないさ>憐」
憐「いや、俺が言ったのはスカーレットの方の話。詳細はカフェ禁食らうからお察しで」
 分かる人には分かる話、ということで。
ピッチ「(リスタ、クローゼット、クロと順に見て)……あれ、これから何か始めるんで?」
リスタ「マジックを見せてくださるそうです。」
カウゼル「・・・さて。(代金払い)テラス行ってのんびりしてこよう。(言って店の外へ)」
 ここでカウゼルがガラス扉を抜けて出て行った。彼はマジックに興味を抱かなかったようだ。

 さて、剣の行き先だが。
ルーン「……………(とりあえず剣を眺めてる」
ベリヤ「あ、丁度いいところにマスターが。これ、誰に渡せばいいんですか?>クロ」
クロ「剣は……そうですね。(店内を見回し、ルーン、リュウ、朝夜をそれぞれ指して)……彼らに、お願いできますか。」
ベリヤ「あぁ、わかりました。・・・しかし、これ全部を3人で?(手近な椅子の背もたれに剣を立てかけ)」
朝夜「・・・ちょっと、10本持つのは流石に女の子には無理バグゥ?」
 誰もいっぺんに10本持てとは言ってない。
ルーン「むしろ全員一本ずつ刺せばいいだろう(・・・」
クロ「(ベリヤを見て)ふふっ、各1本で結構ですよ。 後の剣は、やりたい方がどうぞ。(最後は、全員に聞こえるように、見渡しつつ)」
 みんなで楽しもう、という趣旨らしい。
ナイツ「確か、1発目はルーンって指名あったような。よろしくー。(ルーンに1本差し出し」
ルーン「(受け取り)…………どうも(眺めてる;」
 一番手に渡ったのを皮切りに、剣が配られ始めた。
リスタ「この本数ですし、他にやりたい方がいらっしゃいましたら希望は伺いますが。」
シーズ「じゃぁやるやる〜w」(挙手)>剣
リスタ「分かりました。ではリュウさん、どうぞ。(持って行き」
リュウ「あ、はーいw(リスタから剣を貰って咥え)」
 普通のブースターが手で剣を持つのは難しいので、必然的に口でくわえることになる。
 リュウは久々だぁといわんばかりに剣をぶんぶん振っている……危なっかしい。
 (久々、の部分にはひとまず突っ込まないことにしておこう。)
銀翼「一人10本はね;・・・僕もやろうかな・・・・。」
ベリヤ「あ、では私も。」
リスタ「(空になった手を軽く振って、クローゼット横に積んだ剣のそばに戻り)……朝夜さんは1本でいいですか?」
朝夜「うん、結構重そうだしね。一本でチョベリバグゥ!」
リスタ「分かりました。(慎重に剣を持って、朝夜の元へ運び)……真剣だそうですのでお気をつけて。(差し出して)」
朝夜「オッケ。(リスタから手渡され、重いのか両手で持ち)」
憐「張り切ってるなぁ…さて、珈琲を」
 こちらは傍観を決め込む様子。やはり興味がなさそうだ。

ピッチ「マジック、なんてここじゃ結構珍しいんじゃないです?(興味有りげにクロと剣を見て)」
クロ「……元々、魔法も超能力もありふれた世界です。(ピッチを見てから、全員を見渡し)……では、遅くなりましたが始めましょうか。」

 改めてクローゼットの前に立つクロ。黙っていればさまになっている。

クロ「……宴も酣。(クローゼットの前に移動しつつ、全員へ視線を向けて)此処でお集まりの皆様に、このクローゼットを使った奇術(マジック)をご覧に入れましょう。(威風堂々と、言い放った!(」
ロジック「…今更だけど…やっぱりクローゼット。(席に座ったまま」
憐「わぁー(ぱちぱちと拍手、ただし棒読み無表情)」
ルーン「……………(剣眺めてる(・・・」
 店内にはまばらな拍手。
クロ「この……(クローゼットを軽く眺めつつ)何の変哲も無いクローゼットに、今からこれに私が入ります。(クロゼを開けて、中から鎖を取り出してからルーンを見た)……そこの貴方。」
ルーン「…………俺か、やはり俺なのか(・・・」
ベリヤ「フンフンw(面白そうにクロを見ている)」
クロ「私がクローゼットに入ったら、しっかりと鎖でこれを締めて下さい。(ルーンへ鎖を渡しつつ)封をし終えたら、その剣でこのクローゼットを突き刺してください。」
朝夜「・・・まさか、上から飛び出してきたり?」
佐倉「何処の黒ひげですか・・・あ、クロだけに?」
ルーン「…(鎖受け取り)……遠慮なくやって良いんだな?(・・・」
ベリヤ「あー、適度に串刺しに出来るようにしてくれよ?隙間がないと刺せないからな。>ルーン」
リュウ「(剣を咥え)・・・うーんどうなるんだろう・・・www(ぁ」
 どうやってしゃべってるかはツッコミ禁止。
クロ「私はこの串刺しになったクローゼットから見事生還してみせましょう。 タネも仕掛けもありません。(クローゼットに、ひらりと入って)もちろん、遠慮なくやって頂いて構いません。 稀代の魔術をご覧あれ。」

 一礼した後、クローゼットの扉は閉められた!
 さあ、どうなる……?

リスタ「(始まると聞いて、邪魔にならないよういつもの壁際席へ戻っていき)……他に、やってみたい方はいらっしゃいます?」
銀翼「さっきも言ったけど。 ノ(挙手)」
シーズ「はいはいはいはいはいはい!」>オーナー
リスタ「分かりました。」
 邪魔にならないよう迂回して、わざわざ銀翼の席まで剣を持って行くリスタ。同じく暇になったヒロにも1本持たせ、シーズに届けさせる。
シーズ「(剣を受けとり)あ、結構重いねー。(両手で振り回す(危険)」
銀翼「(剣を片手で受け取る)・・・・っと。」
ベリヤ「っと、再確認かい?私もだ。(短い手をピンッと上げ)」
リスタ「……あなたはご自分で剣を拾われていたので、渡さなくていいですよね。>ベリヤさん」
ベリヤ「・・・あぁ、一旦全部置いちゃったんだよ;(椅子に立てかけてあった奴を一本取り)」

 指名を受けたルーンの手により、クローゼットに鎖が巻き付けられていく。
 (いろんな意味で)はらはらどきどき、見守る客達。
朝夜「え・・・本当に遠慮なくやっちゃっていいのかな?」
銀翼「どうなるのかな・・・・。」
リュウ「んんー・・・早く行きたいなー・・www(ぁ」
シーズ「どてっぱらにブッ刺したいなw(」
 決して危険思考ではありません、マジックの話です。
 さて、巻き終わったようで……
ルーン「(鎖でクローゼットを締め)………では、遠慮なく。」

 ルーンは高く跳び上がり、脳天から剣を遠慮なく突き刺した。ギラリと目が光ってたのはきっと気のせいではない(…

  ドォォン!

 …ついに最初の剣が突き刺さった。
 さあ、ショータイムの始まりだ!

リュウ「中で全部よけたらどうしよう(ぁ」
ピッチ「避けるったってあの狭い中じゃ限界が…(刺さった音に驚いた/ぁ)」
ロジック「……。(窓枠とか眺めている(敢えて窓の外でもない;」

銀翼「よし・・・・。(クローゼットに剣を突き刺す!)」
リュウ「っっらあああぁぁぁぁ!!!(走ってジャンプ!そして上からグッサリと胸の辺りの位置をぶっさす(ぁ」
シーズ「っじゃいくっぞー!……ぅぉぉぉおおおおお!(クローゼットにむかって正面どてっぱら(中央?)にむかって思いっきり剣をねじ込むようにぶっ刺す!▼)」
朝夜「う〜・・・チョベリバグゥ!(側面辺りに剣を突き刺す!)」
ベリヤ「んでは私も・・・!(クロゼットの最下部の辺りに剣を投げつけて突き刺す)」
 皆、覚悟を決めたらしい。銀翼の一撃を皮切りに、剣を持った面々が一斉にクローゼットへ群がった!

ナイツ「うわー、群がってるー;」
ヒロ「みんな好きだね、剣刺し。」
ロジック「……。(窓枠を眺めている;)」
憐「(珈琲を飲みきり)さて、ちょいと散歩にでも出かけますか…(レジで珈琲の代金を支払い、人知れず出て行く)」
 みんなというわけでもない。
ルーン「………さすがに脳天はやりすぎたか?(・・・(眺めつつぽつりとつぶやき」
朝夜「(少し離れ)・・・クロ、だいじょぶかな?」
リスタ「……ここまで6本。あと24本ありますが、誰か行きますか?」
 律儀に数えてる場合ではない。

 やがて、刺した剣が少しずつ動き始めた……?

ルーン「…………もう一回は駄目だろうか(楽しそうだ…(何」
ピッチ「……んー、じゃあ行って良いです?(剣とクローゼットを見て)」
ベリヤ「・・・じゃあ、あと5本行こう(赤い目が妖しく輝き)」
ヒロ「持ってけ。(クローゼット横で次の剣を抱えて、来た人に差し出す体勢」
 つられる人、乗り気なポケモン。それを見たヒロはなんだか投げ売り調に、まだまだ残っている剣を配り始めた。

 そこへメリーが来店。
メリー「…ちょっと食傷気味、かな;(腹の辺りを押さえながら、入ってきて)」
ケラ「…食べ過ぎ(」
リュウ「こんばんはーw;太りますよー?(言うな」
ピッチ「こんばんは。(言いつつ、ヒロから剣を受け取り/バランス崩して転びそうになりつつクローゼットに近づき)」
メリー「ばんはー……何してんの?」
リスタ「(クローゼットを見て)……マジックです。」
 確かに、唐突に見せられると言葉に詰まる光景ではある。
メリー「(ああ、と納得し)…タネ無しなのかな。タネ有りなのかな(」
ロジック「…タネの無い手品は手品じゃないと思うよ。(…」
リスタ「ちなみに中身はクロさんです。……あと17本。メリーさんもいかがですか?」

ルーン「(剣受け取り)…………(側面の上の辺りから斜めに突き刺す(・・・)」
ベリヤ「そーれっと!(先ほど拾って椅子に立てかけておいた、残りの5本を先ほどと同じようにクローゼットの最下部にキッチリ並べて、刃を立てて刺し。)」
 ルーンとベリヤが立て続けに挑む。ピッチも無言でクローゼットの右端辺りに剣を突き刺して戻ってきた。
 しかし彼らは、クローゼットの様子をちゃんと見ていたのだろうか?

クロ「……。」

 やがて、ある1本の剣がクローゼットから押し出され、地面に転がって音を立てた!

銀翼「えっ・・・剣が・・・。」
リュウ「あ?」
メリー「(ロジック見)本人が手品と言えば手品じゃない?/……んー、それもいいかもしれないけど……終わってない? あれ(クローゼットを指差し)」
ロジック「手品と言い張ってもそれは魔術か魔法か超能力の類にしか分類できないんじゃない?(・・・)」
シーズ「ありゃ?」
朝夜「もう一本行こうかな・・・(剣を手に取ろうとし)・・・むを?」
ピッチ「……ん(落ちた剣に目をやって)」
 さすがに音を伴うと誰もが気づくらしい。

ルーン「…………(押し出された剣を戻そうと(…」
ベリヤ「・・・・・・。あの辺り重点的に攻めてみようか?反対側から刺すとか。」
銀翼「よし・・・もう2本。(新たに2本の剣を取り、剣を刺す!)てぃ!」
リュウ「てい!(一本とって投げてぶっさす(ぁ」
メリー「……じゃあ、お言葉に甘えて(剣を取り)…………此処、とか(クローゼットの下部分をぶっさし(;)」

 刺さった剣が、ゴトリ、ゴトリと落ちていき。
 新たに突き刺さっていくが、抜け落ちる速度の方が速かった。

 そして、いよいよ最後の剣が抜け落ちて。
 ……と同時に、鎖の一部分が切れて、落下した!

ベリヤ「・・・お?出てくるのかな?」
銀翼「さて・・・結果は・・・・。」
シーズ「おお!?」
リュウ「なんでー;;?(ぁ」
リスタ「……おや。」
ナイツ「鎖が切れた……?」
ピッチ「……え?;(切れ落ちた鎖を見て)」

 観衆の注目が集まる中、

  ギィ……

 と鈍い音を立ててクローゼットが開き。
 そこから、笑みを浮かべたクロが――衣服の傷すら見あたらない、まさに入ったままの姿で――現れた!

クロ「……皆さん、本当に遠慮がなかったですね。」

銀翼「・・・凄い・・・・。」
シーズ「おおー!
リュウ「すごーいーwwwwww(ぁ」
ルーン「………遠慮なくといったのはお前だろう(…」
ベリヤ「まぁ、それは君の仰せのとおりに・・・ねw」
リスタ「……ご苦労様です。」
クロ「えぇ、良いマジックだったと思います。(ベリヤへ、軽く一礼し)」
ベリヤ「まぁ、でも君が今のをやったんだから凄いことだなw私がやったら「ゴーストだからね」で済まされちゃうし。」

 驚きのあまりだろう、一瞬の間があった後、ピッチが静かに拍手を始めた。
 自然と周囲もそれにならう。
銀翼「(拍手)凄い・・・・ですね。」
フィエリー「流石ね。(クロ見、拍手)」
シーズ「すっごーいw(拍手〜」
リュウ「拍手拍手ーww(パチパチ(ぁ」
クロ「(軽く手を上げて、全員の拍手に答えて)ありがとうございました、楽しんで頂けたら幸いです。」
銀翼「・・・こんどは、別のマジックを見せて下さいね。」
 早くも次を期待されてるよ!

 一方、こんな人も。
メリー「……(剣を取り/ぇ)……さて。……それじゃ、もう一本刺してみるかな(……」
ケラ「……誰に?」
メリー「そりゃあもう、クロに。ほら、コレで平気なら手品じゃない?(……」
クロ「(メリーを見て、薄く笑んで)そこまでエキサイティングして頂けたのなら、私も身体を張った甲斐があったというものです。(胸に手をやって、一礼し)」

ベリヤ「さって、私はこれで失礼しようか。お疲れさまw」
クロ「お疲れ様でした、良い夜を。(ベリヤへ一礼し)」
メリー「…で、お疲れ様ー(剣を床に置きつつ;)」
ベリヤ「それじゃ、また!」
 一足先に帰って行くベリヤ。
リュウ「おつかれさまー;w にしてもこの剣なんか持ってると面白いね?(咥え(何」

ナオキ「(欠伸しつつ、店内に入ってくる)こんばんは。」
 そこへやってくるラティオス1匹。
クロ「(ナオキを見て、軽く一礼。 その後は剣の回収→クローゼットへ入れるを繰り返し/…)」
ナオキ「(店内見回し)・・・?何かあったんですか?(主にクロを見て)」
銀翼「マジック・・・・かな?>ナオキ」
ナイツ「こんばんはー。今「何か」が終わったとこー。(説明になってない」
 この後も何組かの客が店を訪れたが、皆一様に謎のクローゼットを見て首をかしげていた。
 カフェの真ん中に設置するようなものではないので無理もない。

 そんな中、リスタはクロとクローゼットを交互にじーっと見ていた。
 しかしどちらにも仕掛けらしいものは見あたらない。
クロ「(リスタ見つつ、剣を拾い上げて回収し)……楽しんで頂けましたか? リスタ様。」
リスタ「……ええ。こういうのを見るのは久しぶりですし。」
銀翼「(クローゼット見て)・・・特に仕掛けは無い・・・・凄いや。」
ロジック「……。…そのクローゼットはちゃんと機能するのかい。(穴だらけ?;)」
クロ「それは良かったです。 ……これで、注文をしながら鑑賞して頂ければ……と思ったのですが。(ぁ」
 ロジックのツッコミはスルーされた。
メリー「(クロ見)……参加型で、しかもマジックだからねぇ; 肝心の瞬間を見逃すまいと、皆夢中になっちゃったんでしょ;」
リスタ「ケーキにフォークを突き刺しながら、ですか?」
クロ「……よくよく考えれば、メリーさんの言うとおりでした。 皆さんがサンドウイッチを片手に出来るよう、テーブルマジックにすべきでしたね;(苦笑を浮かべて、リスタを見て)」
リスタ「テーブルマジックだと一つのテーブルに人が群がって、それはそれで食べにくそうですが……まあ、仕方ないです。注文少ないのはいつものことですし。(肩すくめ)」
クロ「ふふっ、またその対策も考えて、マジックを考えてきますよ。(リスタへ笑みを浮かべ」
 どっちにしろ注文しない客がいるのはいつもの(抹消

メリー「……ところでクロ。口調がおかしい(…」
 今更持ち上がる疑問。
ケラ「…………原因、誰だと思ってるの?(」
ナオキ「(メリー見て、そういえば、とか呟き、そしてケラ見)・・・何かやったんですか?メリーさんが;(ぁ」
ケラ「善人化薬(ぁ」
 何日か前にそんなことがあったらしい。
ナイツ「誰かがネタ振るまでは普通の口調だったぜ?>メリー」
クロ「(メリーへ再び一礼しつつ)……残念ですが、私はやれと言われれば何でもやりますよ。 只単に、本日はこのような話題が出たので。(ぇ」
メリー「あれ。それじゃ、もう戻ったか。…………ってことは素?(」

 こうして、一風変わった夜は(ささやかな疑問を残したまま)幕を下ろした。

 ちなみにクロはその後も、時折スイッチが入ったように敬語モードになるときがあったとかなかったとか……