4月6日 ヤンバトル第三試合 ヒイラギvsカムイ  編集:ヒトカゲ@


〜第三試合〜
ヒイラギ(モモコ・モココ♀)vsカムイ(ルカリオ♂)
さて、第三試合。 森で行う予定だったが、先客がいたため広場で行う次第となった。

ヤン・スー「と、いうわけで広場でお願いするでやんす。 」
カムイ「(ぴたり、足を止めてヤンへと振り返り)――よっしゃ、移動する手間が省けたな!」
ヒイラギ「あら、じゃあこのままでいいのね。」
モモコ「平坦、一番、普通、場所、なる、なった、な。」
カムイ「…だな、一番動きやすい場所で良かったぜ。」
元々バトルによくつかわれてるだけに、フィールド特性がなく実力勝負となりやすい広場は
ある意味では環境としては最善と言えるかもしれないだろう。

モモコ「同じ。(ふいんと尻尾を揺らした。)」 
ヒイラギ「それじゃーボクは、ちょっと離れた所からー…」
カムイ「(ん、と短い返事。 離れる相手を見、こちらも適当な場所へと離れていき)――ふぅ(大きく、長い深呼吸)」

先攻後攻はダイスで決めることになっていた、が出目は割愛とする。(…

ヤン・スー「先攻はヒイラギさんでやんす。準備はよろしいでやんす?」
ヒイラギ「やったねモモコ。こっちはOKよ!」 
モモコ「ま。(同じくOK、と示すように尻尾で地面を叩いた。先端の硬い珠が音を立てて、軽く地面に凹みを作る。)」
カムイ「――(長い長い呼吸を終えて、伸びを一つ。勢いよく腕を下ろし、一つ吠える。 OK,と言うようにモココを見据える。身を低めてゆっくりと構えてモモコの動きを待つ様子である)」
ヤン・スー「それでは、試合…開始っ! でやんすっ!」
お互いに準備が済んだところでついに第三試合の開始が宣言された!

ヒイラギ「よぅしモモコ。前準備から、コットンガード!(ぱちんっと指を鳴らしながらの指差し指示、のりのり。)」 
モモコ「ま゛…;(もこもこした体毛に、少し電気を補充してやる。電気を含んで、ウール部分はもっこもっこと膨れ上がって行くよ。)」
カムイ「(静電気だろうか、下手に手を出すのは良くないと思いつつ腕を広げれば淡い光の粒が集まり始める。 円を描くように腕を動かし、引いて構えれば、形成された弾を打ち出す――”はどうだん”!)」
ヤン・スー「さあ、最初はモモコはガードを固めたでやんす。対するカムイは…おっと、これは上手いでやんす。防御を突破する、特殊攻撃の波動弾! しかも必中でやんす!」
ユン・スー「先に広場の方で動きがありましたが、初手はコットンガードですね。」
KE「ですね、まずは土台固めでしょうか。  ただ1時間のバトル故に攻撃の機会を1回失うのが響かないとも限らないのでこのコットンガードが優位に働くか見物ですね。」
ユン・スー「このヤンバトル、時間制限があります故、そこを考慮した戦略が必要となって参りますからね。」
コットンガードで防御を上げての土台作りから入ったモモコに対し、特殊で攻めるカムイ。

ヒイラギ「半網っ!(略しに略した声を飛ばす。)」 
モモコ「む。(膨らせていく綿に、更に「10万ボルト」レベルで電力を流し込む。」
ヤン・スー「おっとぉ!? 10万ボルトの防御で受け止めたでやんすか!? ゴム性の皮膚である事を活かした上手い防御でやんす!」
ここでもっふもふの綿毛の間を網目のように電撃を走らせて波動のエネルギーを削ぎにかかった。
電気が充満しすぎて発光している。

カムイ「(腕を回す動きの後で腕を縦に構えれば、その腕に沿って作られる光の棒。構えながら一気に踏み込み、突きを繰り出す――”ボーンラッシュ”!)」
ユン・スー「広場ではモモコが見事なガード。カムイはボーンラッシュを繰り出しますが、コットンガードで防御力は高まっています。」
KE「コットンガードに対しての打撃ですからね、抜群ではありますが何処まで効果があるか。 当たり所が良ければ期待できそうですが。」
一方のカムイはと言うと、離れたところで様子見と行きたかった様子だったが、このガード方法を見て
遠距離戦は効果が薄いと考えたらしく、一気に接近戦を仕掛けにかかった。

ヒイラギ「旨みが無いな、一先ず押さえてから一回見せておこう!」
モモコ「まっ…。(踏み込みで急接近する事には頓着せずに、突き出される棒に尻尾を沿わせるようにして、「流す」体制。 低い位置から転がるように威力を綿毛に吸わせておきながら、ラッシュの終了を見計らって体をひねり、「爆裂パンチ」を、突いた姿勢の懐目掛けて放つ。)」
ヤン・スー「カムイ、ここで接近戦! 対してモモコは受け流し、カウンターを決めるつもりのようでやんす!」
カムイ「(相手の足元や胴を狙おうとするが、巧みに尾で捌かれてしまう。 捌かれて棒の先端が相手から外れたことで攻撃は終わる、モモコのパンチに目を見開けば踏み込んだ勢いで転がるようにパンチの横をすり抜けようと!)」
KE「えーと、広場は大技が早速飛び出しましたね。 抜群に加え混乱までおまけがつきますが、どうなるでしょうか。」
ユン・スー「ばくれつパンチ、当たりにくいこの技の行方が、後の戦況に大きく関わっていきそうですね。攻撃の隙を突き、上手く当てようとはしていますが……!」
ユン・スー「広場は接近戦ですが……カムイ、一瞬動きが遅れました! これはばくれつパンチが当たったか!?」
KE「僅かに当たってしまったか、直撃は避けましたがここで隙を見せるのは若干怖いですね。」
うまく避けようとしたのだが爆裂パンチが頭を掠めてしまい、一瞬体勢を立て直すのが遅れてしまう。

ヒイラギ「捕まえて当てに!(間髪入れずに次の指示を出すが、技名は言ってない。)」 
モモコ「もっ、ま゛!」
捻った体をくるんと回し、回転する力に任せて動きを速め、捻った体についてくる尻尾の先端の球を引っ掛けるようにして
カムイの頭を地面に叩きつけ動きを完全に止めてからの、体が一回転する勢いを止めずに「爆裂パンチ」を更に叩き込む。
……と、いう流れるようなコンボを決めに行くモモコ。
カムイ「ガウッ――!(頭に襲いかかる衝撃、思わず目を瞑るも意識はハッキリした。 もう一発来る、体を捻りながらその勢いに乗せて青く輝く拳を繰り出す――”れいとうパンチ”)」
ユン・スー「モモコの間合いに十二分に入ってしまっていますからね、カムイはここからどう態勢を立て直すか。ばくれつパンチによる追撃が来ました!」

……が、カムイの攻撃が届くより先にモモコのコンボが決まってしまった。
爆裂パンチの直撃を受け吹き飛ばされて地面を一回転。
転がる勢いで体勢を立て直すも、モモコを見据える目の焦点は定まっていなかった。
混乱に加え、威力の大きな技の抜群とダメージは非常に大きいものとなってしまった。
KE「おっとこれは……広場ここで決まってしまうか!?」
ユン・スー「いえ、カムイ、持ちこたえました! 混乱はしているものの、まだ戦えます! 時間も残り少なくなってきましたが……!」
KE「いや、これは……耐えました、耐えましたが―――重い一撃と混乱がここで入るのは非常に痛いですね。」

モモコ「(ととん、っと軽く地面を爪先で蹴って着地、次に地面に触れたときにはそれを蹴って、離れたカムイに肉薄……しようとした所で……)」
ヤン・スー「…そこまで! 試合終了でやんす!(高々と、ヤンの声が響いた)」
モモコ「っま。(急ブレーキ。爪先と尻尾で地面を削ってずざーっと。)」
ヒイラギ「っと、時間か;」
カムイ「――ガゥルル…(ハッと我に帰れば距離を詰めかけられていた。有効打は1つも無かった、悔しそうな唸り声を漏らしながら地面に拳を振り下ろす…)」
ヤン・スー「ただ今の勝負、決着がつかなかったため審判預かりとなるでやんす。」
モモコ「むー。(もさもさと膨れていた綿毛がだんだん元に戻る。それに伴って、尻尾の先の珠が光を発し始めた。)」
ヒイラギ「判定待ちね。」
KE「広場はここでタイムアップ、判定になります。」
ユン・スー「広場は善戦でしたが、残念ながら決着は付きませんでした。判定は審判に委ねられます。」


ヤン・スー「判定の勝者は――ヒイラギPTモモコでやんす!」
ヒイラギ「意外と早かった!;…でもやったね、爆裂パンチが当たってよかった。」
モモコ「ま゛っ。(一声鳴いて光る尻尾の先を地面に叩きつけて見せてから、てこてこと体を左右に揺らす歩き方で、カムイに近付いてく。)」 」
カムイ「――(振り返って諦めはついていたが…聞こえた判定に、地面へ仰向けに倒れ込んだ。 そのままモモコに目を向けて)……焦っちまったなぁ;(一番の反省、そして大きな溜息)」
モモコ「モモコ「む、あ。善戦。(尻尾をふりふり、カムイの顔を覗きこんだ。)」」
KE「おっと、広場の判定が出ました。 モモコ選手勝利の模様です。」
ユン・スー「広場は決着がつきましたね、お疲れ様です。いい勝負でした!」

……なお、この日はこの試合の勝者は即・次の試合を行うこととなっていた。

カムイ「……うるせー、そういうこと言われると逆に辛いっての。(覗きこんだモモコの額を小突く、よいしょと体を起こすとモモコに手を向けて淡く白い光を放つ――”いやしのはどう”)」
モモコ「ま、ありがたい(波動によって癒される…!)」
カムイ「…頑張れよ、お前の主人が言ってた相性の差なんかひっくり返しちまえ。」
モモコ「む。ムー、地面、苦手、本当。だけど、攻撃、抜群、持つ、している。岩。混乱、静電気、狙う、十分、一方的、なる、しない、可能性。ある。(尻尾が更にゆらゆらふりふり。)」」
カムイ「デカいのに気をつけりゃあいい、小回り効かせて懐にさえ入れりゃあ……なんとかなるだろ――じゃ、敗者はサッサと退散するか…負けんなよ!(ぽふ、とモモコの頭を軽く叩いてからドンを見遣り、広場を後にするのだった――)」

こうして、第三試合が終了した。