4月6日 ヤンバトル第五試合 ヒイラギvsドン  編集:ヒトカゲ@


〜第五試合〜
ヒイラギ(モモコ/モココ)vsドン(ドサイドン)
さて、ヒイラギサイドは連戦となるこの第五試合である。
抽選の結果広場で行われることになった。

ヤン・スー「引き続き、広場でのバトルをお願いするでやんす。湖が選ばれる日は来るんでやんすかねえ( 」
モモコ「(さて、ドンが来るまでに体力も回復、電力も補充して、尻尾の先を煌々と光らせている。)」
ヒイラギ「……場所このままか;」
ドン「開始当時は森と火山だったようだが今回もまさかの広場連続か…( 」
ヒイラギ「森火山、森火山ときて広場広場……湖…。」
モモコ「残念(」
ドン「選ばれない湖の存在って…(」

まったくである、何か湖に恨みでもあるのか。(…

ヤン・スー「先手はドンでやんす。それでは、第三回戦。開始…でやんすっ!!」
まあ、そんなこんなで第五試合が開始された。
KE「さて、続けて広場で本日の第三試合が行われます。 相性だけで言えば非常に不利ですが、相性だけで決まる訳ではないですからね。 どのように相性差をひっくり返すか注目しましょう。」
ユン・スー「モココVSドサイドン。電気タイプの技が効かない中、モモコ様はどういったバトルをするのでしょうか。見逃せませんね!」

ドン「…んじゃ、バトルスタートと行きますかぁ!(先行が決まるとなるとヤンの開始と共に拳を握りしめ右腕を振り上げる。その後のヤンの言葉が終わると同時に腕を地面に叩き付け広場一面に”地震”を起こす!)」
ユン・スー「ドンはセオリー通りのじしんで来ましたね。モモコ、どう対処するか!」
KE「さあ、開幕地震。 相性だけで言えばこれだけで十分に痛手になるんですが……そう簡単に行くでしょうか。」
ヤン・スー「ドン、いきなり地震で攻めて来たでやんす! シンプルだが確実な戦法! この対戦カードなら、何か対策は持っていそうでやんすが…!? 」
ヒイラギ「来ると思った!(モモコ、っと一声掛けると、)」
モモコ「むっ、(軽く跳ぶ。地震の衝撃から逃れる程の跳躍力はもとより無いが、)ま゛っ!(尻尾を光らせていた電力を急激に綿毛へ還元する。「コットンガード」の綿毛を首周りだけでなく、もこもこと全身覆うような勢いで纏い、耐震クッションのように地震の揺れに対抗する。)」
ユン・スー「モモコ、コットンガードを利用して回避しました! 防御力も上がりますから、このコットンガード、効果は大きいと言えそうですが。」
KE「さあ、まずコットンガード。 これで防御を上げて地震を受け流していきます。」
ドン「…予想はされてたようだが、こいつならどうかな!(殴った腕はそのまま地面に埋まっている。その腕を抜き取りと同時に片方の腕を向け一発の巨大な”岩石砲”を撃ち飛ばす。)」
ユン・スー「ドン、片腕からのがんせきほう! 次のターンは動けなくなる大技を序盤から撃ってきました! 地面に突っこんだままの片腕が気になるところですね。」
KE「さあ、大技の連続ですがその分僅かに隙が出来かねない、そこを突かれなければいいですが。」
ヤン・スー「やはりモモコ、予想していたでやんすね! うまくガードした…ところにドンの猛攻! 続けざまの岩石砲でやんす!」

ここまでの試合とはうって変わって大技のオンパレードでスタートしたこの試合。
さあ此処からどうなるのか。

ヒイラギ「両腕の岩石砲と、後はロックブラストも好きだよね君!」
モモコ「(足の下になった綿毛から、ばぢっ、と音がする、その途端、正に弾かれるような電光の勢いで、一部の綿毛をその場に残しつつの急加速。ドサイドンとの体格差上上から放たれる事になる岩石砲が、元いた場所に到達する前に、小さな体躯で砲撃を潜る形でドンへの接近を。 残された綿毛から、僅かに焦げ臭いにおいがした。)」
ユン・スー「モモコ、電気を利用しているのでしょうか、素早く動いてがんせきほうを回避。生じた隙を逃さず、接近しています! 攻撃が来たら、避けるのは厳しそうですが……!?」
ドン「大正解!ならよ…俺が撃つ岩は散弾版とかの変化も撃てるのは知ってるよな!」
(岩石が潜られそのまま岩石は飛ぶ、地面に岩が落ちると突然岩が破裂し辺りに岩の破片が無差別に飛び散る。一部に残された綿毛を飛ばしたり壊す事は出来るだろう。本人は反動によりその場から動かない。右腕は地面に埋めたまま)
ヒイラギ「(綿毛は至極あっさり、ぼろぼろに千切れて流されるが。)」
モモコ「もっ、」
(急加速したままドンの目前まで来れば足の先、爪の部分を地面にえぐりこませるようにして軸に。その加速の勢いは載せたまま尻尾が振られ、体を横に回転させながらの「アイアンテール」を、ドンの体重を支える足へと叩き込む! 渾身でその一点に当てるのではなく振りぬく形、尻尾に引っ張られるようにして、回転した体は瞬時に正面を捉え直し、且つ拳には次の攻撃への準備が整い始める。)

前の試合でも見せた素早いコンビネーション。
一撃のドンに対して素早くきめ細やかにと言った感じだろうか。

ドン「グッ…!」
(簡単に接近され接近の速度と振りの勢いによるアイアンテールの威力は強力。足を叩かればバランスを崩し膝を付き片方の腕を柱代わりに支える。目の前で構えを取るならば埋めていた腕を抜き取り…地面の中で作っていた先程より倍以上に大きい岩石砲を向け目の前で撃ち出す!)
ドン「零距離射撃…今のアンタには(回避は)無理だろ!」
KE「さて、先ほどから大技が続いていますが……あのペースで息が持つでしょうか。」
ユン・スー「連続でがんせきほう! そうですね、体力の消耗も激しそうですが……しかし、がんせきほう。当たれば強力ではあります。モモコ、これをどう避けるか!」

ヒイラギ「でも岩に強い攻撃で、もろに受けない事は出来るんだよ?」
モモコ「む、(コットンガードで高まった防御はある。但しメインはそっちでなくて、体勢を立て直してからの拳の一撃。)ま゛ぁっ!(丁度いい具合に目の前にやってくる、相手の腕の砲門……目掛けて、「爆裂パンチ」!尻尾からそのまま流れるように放たれたそれにも勿論体を捻っての遠心力を乗せた力は加わっている。打ち放たれる岩を拳で迎え撃った!)」
KE「さあ零距離発射を零距離で止めに行った一撃、これがどうでるか!」
ユン・スー「避けるのではなく、ばくれつパンチで迎え撃ちました! 岩は壊れましたが、ドンは反動を物ともせず、突撃していきます! この反動を無視した攻撃、後のコンディションに響いてきそうですが……?」
KE「しかしながら制限時間があるため、1時間持てばどんな無茶なペースも通ってしまうのも事実ですからね、はたして時間いっぱいまで持たせられるでしょうか。 そして、モモコ側の反撃はどうなるのか、非常に気になります。」

ドン「まだまだまだまだぁ!(岩石に拳が入るとそこから全体にヒビが入り粉々に砕け散る。…がそのまま膝を付いた体制からダメージが無い片足と片腕で地面を蹴りモココに突撃。反動で動かない体を自分の意志で無理矢理そのまま続けて働かせ岩石砲を撃った腕でモココを鷲掴みせんと!) 」
ヒイラギ「無理のしどころは考えなくっちゃ、うまくないよぅ!(弾き上げろ、と声を掛ける。)」
モモコ「むぅい、(パンチを放った腕を更に振りぬき地面に付けた。そして、無理やり動かしている所為で常より鈍いだろう相手の動き。それを考慮すれば出来ない間じゃない。 四つ足の体勢から、腰〜後足を捻り、伸びてくる腕を弾き上げようとする「アイアンテール」!)」
ユン・スー「ドンはペース配分を考えての行動なのでしょうか? 終盤……今ですが、どうなるか注目ですね。モモコ、アイアンテールでドンに攻撃を仕掛けました!」
KE「うまく相手の隙を狙ったかのように見えますが、うまく入るでしょうか。」

ヤン・スー「さあ、此処でドンは再び岩石砲! バリエーションも豊富ですが…モモコは真っ向からブチ当たるッ!!」
ドン「うるせぇ!(反動後の行動は通常以上の鈍足。圧倒的に素早さで有利なモモコに腕を叩き上げ跳ね返されると一歩後退。一瞬ではあるか体を止め大きく息を吐くと) 時間もねぇ…こいつで最後の賭けに出てやらぁ! (体制を立て直すと両腕を向け腕に残った岩を全て散弾、通常のロックブラストとして一瞬で撃ち出した!) 」
ユン・スー「攻撃は入りました! が、ドンもすかさずロックブラストで反撃をします。残り時間的に、これが最後の一撃となりそうですね。」
KE「そうですね、時間的にはそろそろ最後の一撃となりそうです。」
モモコ「(腕を跳ね上げるだけの心算が、引かれてしまった。続いて叩き込もうとしていた攻撃の手が止まり、)む、」
ヒイラギ「(此処で無理して当てに行くのはリスクが高い。相手が体勢を立て直し狙いをつける間に、攻撃ではなくこっちを指示する。)コットンガード!」
モモコ「もっ!(そして再び供給される電力によって、綿毛は更に密度を増して膨れ上がった。2回のコットンガードを行えば、その防御力は単体で出来る強化最大値である。)む!(そして四つ足で地面を掴んで体勢を崩す事無く、衝撃は綿に任せて耐え抜くつもりだ。)」
ヤン・スー「…これにて試合終了でやんす!!」
KE「さて、注目の判定ですが……どうなるでしょうね。」
ユン・スー「決め手に欠ける試合運びとなりましたが、お互い、体力を消耗しているのは確実です。審判の判断が気になります。」
さて、激しい攻防となってと言える第五試合、いったいどのような判定が下るかな?

ドン「(圧倒的な弾幕と圧倒的な防御力の綿毛…試合終了よりも先に弾は切れ合図と共に腕が地面に落ちる。)ハァ…これ以上は体が動かねぇ…。」
モモコ「(元は小さいモココの体を、衝撃に強く膨れ上がった綿毛が隠している。そもそも本体に当て辛そうなものだが、それでも急所に当たらない限りはそうそう致命傷にならない防御力と化している。)……もっ!(そして前足を地面から離して、2本の足で立ち上がった。)」

〜審議中〜
なんとこの試合の審議、実に27分にも及びどうなるかが店内含め非常に注目されていた。

ヤン・スー「長らくお待たせしたでやんす! ただいまのバトルの勝者は審議の結果、モモコに決定したでやんす!」
KE「おや、審議が終わったようですね。 どうなったでしょうか。」
ユン・スー「審議に時間がかかっていましたね。判定しにくい試合ではありました。……モモコです! 第三試合、勝者はモモコ! よって準決勝の組み合わせが確定しました!」
KE「モモコ勝利ですね、何処が勝ち判定に繋がったか非常に解説も難しい試合となりました。」
ユン・スー「お互いに有効打が少なかったですからね。あまり差が無い試合でした。」
ヤン・スー「ダメージ量については互角と見たでやんすが、モモコは的確に攻撃をガードした点。体力的に無理のない戦いをした点で、より体力が残っていると判断したでやんす。 」
モモコ「むぉう!(握った拳を、短い腕で、もちっと振り上げた。ガッツポーズ。)」
ヒイラギ「やったねモモちゃん!( 」
ドン「岩石砲が敗因か…射撃に頼った俺もまだまだ弱いな。(大の字に倒れた。上を向いたまま)…最後まで勝てよ?俺に勝ったんだからよ、負けたら頭撃ち抜くからな(…」
モモコ「む。(戦闘終了。綿毛に流していた電力を体に戻して、膨れ上がったそれを元の大きさまで戻す。入れ替わりに、尻尾の先の珠が薄く光り始めた。)」
ヒイラギ「電撃撃って無い分、まだ光るねー…(その明りを見下ろして、)…勝てるかなァ……(遠い目になった。()
モモコ「ま?(そして首を傾ける。)」
ドン「…負けても勝て!(…」
ヒイラギ「残った相手がまたやり辛いったらありゃしない面子ばっかりなんだから……」
モモコ「地面、火傷、回避。」
ヒイラギ「これでもかと無茶振りだよね( 」


そんなこんな、第五試合はヒイラギ(モモコ)の勝利で幕を閉じた。
いよいよこれで準決勝のメンバーが確定した。
さあ、この先どんなバトルになるかな?