4月7日 ヤンバトル第七試合 おかゆvsヒイラギ  編集:ヒトカゲ@


〜第七試合(準決勝第二試合)〜
おかゆ(ストーム/ダグトリオ)vsヒイラギ(モモコ/モココ)
第七試合は抽選の結果森で行うこととなった。
湖? もう良いんじゃないかな(…

ヒイラギ「(ひょいずぼりん。広場から影を抜けて、森の一角へ…)よいしょ。」
モモコ「むい。」
おかゆ「(バトルフィールドっぽいところまで来れば、植木鉢を地面に置いて、鞄から取り出した小さな巾着をストームの首?に括りつけた。アイテム持たせるらしい。)技の調子はいかがです?」
ストーム「問題無い。」
おかゆ「(じゃあ大丈夫ですね、ってにっこり、トレーナーが笑う。)」
スー・スー「じゃー、使わせて貰ってるここでやるっす。」
……スー兄弟が増えたぞ。(…

ヒイラギ「(出た場所から、フィールドに直されてる所まで移動して来て、)…お手柔らかに……;(割と切実に。)」
モモコ「ま。(尻尾を光らせたまま、首周りの綿毛をもふってした。)」
おかゆ「(ラインが引かれたところに移動しつつ、)あ、いえ、こちらこそ……!(あわわ。タイプ相性的にはこちらが有利なんだけど、こう。ヒイラギさん相手って怖い、って内心。)」
ヒイラギ「(ラインの所に移動して、モモコは前に、自分はちょっと後ろに。」
スー・スー「お二人とも、準備はいいっすか? モモコちゃんが先攻っすね、じゃー早速始めるっす。」
モモコ「むう。(しゅぴっ、しゅぴっ、とパンチの素振りしながら、位置に着いてー…)」
ストーム「(植木鉢から頭を引っ込めて、次に所定の位置から出てくる。準備はできた。)」
スー・スー「それじゃあ早速始めるっす。 バトル、はじめ!」
さて、第七試合。相性の差が明確に出ているが果たしてどうなるかな?
ヤン・スー「既にモモコは相性の圧倒的に不利なドンに勝ってるでやんすからねえ。今回も秘策があると見て間違いないでやんす。」

ヒイラギ「それじゃ…一先ずは地面技、耐えられるようにしないと。」
モモコ「むあ。(数歩、駆け出す。3歩目程で尻尾を振り上げ空中前転、光の消えた尻尾をそのまま地面に叩きつけて飛び上がりーの、電力を綿毛に流して膨らせる「コットンガード」)」
おかゆ「行きましょう、ワンパターンですけども!(昨日と同じように、ゴーゴーゴーグル、装着しながら。)」
ストーム「(ごう、と風が吹き荒れて。『すなあらし』を発動、森が砂嵐に包まれる! すなあらし1/5ターン目。)」
モモコ「ま゛ぁう!(膨れた綿毛で体を覆いつつ跳んだそのまま、くるくると前転を繰り返し勢いをつけた「アイアンテール」を、とりあえず砂嵐が発生する直前までストームが居た位置に叩き込む。 風を切る音より、砂が当たるばちばちという音の方が激しい。)」
スー・スー「森は私スースーが実況するっすー。 モココのモモコはがっちりガードを固めて来たっすねー、それに対してダグトリオのストームは砂嵐、これじゃ見えづらいっす。 (ゴーグルぱちり、でも砂が痛い。)」
おかゆ「まだですよう、ストーンエッジ!」
ストーム「(特性、『すながくれ』を生かし、砂嵐に紛れながら、潜るのではなく、自分から見て右方向に移動して。『ストーンエッジ』、砂嵐の風に乗せて速度を増した、鋭利な岩片をモモコに向けて飛ばす!)」
ユン・スー「ええ。森はお互いに攻撃を仕掛けましたが、まずストームは特性を生かして攻撃を避けます! モモコ、どう対処するか。」
ヤン・スー「これからのバトル展開が楽しみでやんすね。」
マックス「……残った奴らって、誰も、相性の問題とか言ってられんレベルだからな……(コーヒーを飲みながら観戦中。)」
相性って美味しいのかな(…  そんなバトルもここでは普通に起きる。
だが、それがいい。(…

スー・スー「おー、モココはもこもこした姿のまま尻尾でぶん殴りにいったっす、まるでモグラ叩きっすね。 一方のダグトリオもおとなしく受けちゃくれません、迎撃する構えのようっす。 (だんだんどんどん砂まみれ。)」
モモコ「(がごん、と鈍い音を響かせ、尻尾を叩き込んだ地面にクレーターを作って……)むぁう!(そのまま四つ足で立つ。それを追ってぶつかってくるストーンエッジ。…幾つかの破片が、毛玉に絡まりついてる。)」
ヒイラギ「(砂嵐の中じゃ指標にならないし、接触しないし……一先ず稼ぐか、と。)モモコ、もう一回!」
モモコ「むうぅぅ…(相手の形も中々にやりあいづらい…少し目を眇めて、更に綿毛に電力を流す。「コットンガード」を更に積み上げて、もっさもさやで!)」
おかゆ「そりゃ、積まれますよねー……! 砂嵐で動き辛いはずです、当たるのは当たりますから!」
ストーム「(モモコから距離を取りながら、再度、『ストーンエッジ』! 風に乗せて、速度と威力を底上げしようとするのは相変わらず。)」
スー・スー「モココが更にもこもこというかもっさもっさになって行ってるっす、この砂嵐の後じゃトレーナーと一緒に手入れしないと砂だらけになってそうっす。 でも防御力は抜群みたいっすね、迎撃にも動じていないっす、さーダグトリオの攻撃は通るか。 (砂嵐に押されてちょっとずつフィールドの外に。)」
ユン・スー「森はモモコがガードを固めます、これで物理技は相当通りにくくなりました!」
ヤン・スー「…森はモモコの防御が上手いでやんすが、ストームにさしたる被害はないでやんす。ただ、ストームも攻めあぐねているようでやんすね。森はモモコが反撃に出るか、ストームが防御を貫く手段を取るかすれば一気に状況が動きそうでやんす。」
ユン・スー「森はストームにはまだ一度も攻撃は当たっていませんね。しかしモモコもコットンガードで防御力を大幅に上げ、ダメージを極めて少なくしています。お互い、これからどう出るか。」

ヒイラギ「モモコ、方向と接近!(それだけ言って、黙る。)」
モモコ「(一呼吸分置いて、風に乗る岩の塊の、風切り音と砂が当たる音に集中する。左右の電極にちりちりと電光を纏わせながら、それがギリギリまで近付いた所で、)っまう!(再度、「アイアンテール」! 硬化した尻尾を逆袈裟切り気味に振り放って、打ち落としにかかる!)」
おかゆ「(ストーンエッジは撃ち落とされるが、モモコがストーンエッジを撃ち落とした、そのタイミングを見計らって、)今です!」
ストーム「(ぐ、と力を籠めた。唐突に、大きく地面が揺れる。『じしん』!)」
スー・スー「おー、モココ、そのかわいらしい見た目に似合わぬ力で攻撃を真正面からねじ伏せるっす、っと、 (地震で実況が一瞬途切れ。) ダグトリオの地震っす、これは効くっすかね! (片腕を手近な木の幹にぎゅっ。) 」
先に審判が倒れそうになっている件。(…

ヒイラギ「こ、れーが…痛いっ!;(最早指示じゃない。)」
モモコ「うぐむー…!;(ガードで6段階、最大まで上げた防御だけども……四つ足で立った姿勢で、衝撃をいなせない。次善として身を硬く耐え抜くしか。 頭の左右で電気の火花がちりちり。)」
ヒイラギ「モモコ、次のタイミング外すなよー!;
マックス「コットンガード怖ぇー。年明けのバトルイベントの映像でちょっと見たけど、物理技主体だとああいう技積まれると脅威なんだよなー。ま、積んでる間は相手も傷負わないけど。」
ヤン・スー「コットンガードは物理型の鬼門でやんすよねえ。奇しくも残りのメンバーは全員、物理が主力みたいでやんす。 」
おかゆ「……来ますよう、ストーム! 大丈夫です、硬いって言っても攻撃は当たってますし、すなあらしで削れてますから!」
ストーム「(一回、頭を引っ込めた。地中で移動しているようだが。すなあらし最終ターン、徐々に風が収まっていく。)」
ここで砂嵐が収まった、さてどうなるかなー?

ヒイラギ「潜られた。(苦い顔しか出来ぬ。)モモコ、とりあえず位置だけでも、ね。」
モモコ「むぐー…(中々一気に攻め込めなくて、じりじり。四つ足付いて尻尾を背中の上に持ち上げた、メリープみたいな姿勢でストームを待ちの姿勢。 …地面に出てくる際の土の盛り上がりと振動を狙って。)」
スー・スー「モココは一撃叩き込めばいいくらいに力があるっぽいっすね、それに対してじわじわと削るダグトリオ、いくらもっさもさになったと言っても、このまま削り続けられたらモココちゃんが丸裸のデンリュウになっちゃうっす。」
ヒイラギ「それ進化しちゃってるじゃないの(…」
おかゆ「(スーの言葉に一瞬吹き出したが、)(…)撃っちゃえ、じしん!」
ストーム「(モモコから若干距離のある、後方から頭を出した。当然、振動と盛り上がりはあるが、即座に、更に大きな振動を、『じしん』を放つ!)」
ここで審判の精神攻撃、対戦者に効果は抜群のようだ。(…

スー・スー「毛のケアは気をつけてっすー。 (トレーナーの注意を乱してはいけないっすね、すんすん。) おーっと、またしても地震っす、アウトレンジからじわじわ削られると、格闘王者もこたえるっすね!」
ヒイラギ「(モモコの体が意識でなく反射で反応してピクリと動いたのに、)モモコっ!(此方が声を上げて行動につなげさせる。)」
モモコ「(相手が地面に出たと同時、)も、あっ!(攻撃の為に此方を向いている事を前提に、尻尾の珠に攻撃用から転換していた電気エネルギーを全て流し込む。技のフラッシュではないが、明りというには強烈過ぎる光量を、地中で暮らす上に今しがた暗所から出てきたばかりのストームの目に食らわせるつもりだ。 当然放たれた攻撃への対処は考慮していないので、苦しげに顔を顰めるが…目潰しで隙を作る狙いで、一気に距離を詰めにかかる。)」
おかゆ「きゃっ!?(トレーナーも怯んだ、思わず目を瞑る。)」
ストーム「(当然、モモコの方は向いていた。光をもろに喰らうが――なぜか、怯まない。直ぐに放たれる『じしん』、地面を大きく揺らす! しかし、震源地は明らかにモモコの正面からではなく、かなり距離のある、後方だ!)」
スー・スー「おわっ、眩しいでやんす、デンリュウの進化前でも灯台になれそうな明るさっす!」
ヒイラギ「さっきので身代わりか、擦って跳ねろ!(ち、って。)」
モモコ「むぅ!?;(距離を詰めるのに走り出したのを、蹴る足をつんのめるようにして引っ掛け、同時に振り上げた尻尾の遠心力でくるんと空中前転。尻尾の弾力面で地面に着地し、地震の衝撃が到達した所で、鞠のように跳ね上がる。衝撃に弾き飛ばされるようにして、最初のジャンプよりも高く。)」
身代りだったって事に気づけるか、これバトルじゃ重要よね。
さあ、此処からモモコの反撃が………

スー・スー「…そこまでっす!」

なかった、無情にもここで時間切れ、試合は判定となった。。
ヤン・スー「そろそろお終いでやんすね。どちらも判定でやんすかね。」
ユン・スー「さて、どちらの試合も、とても良かったのですが……残念ながら、勝敗は審判の判定となります。」


おかゆ「レノードさんリスペクト、ってことで!(悪戯っぽく、笑った。)ストーンエッジ……って、時間切れです!?(がくう。)」
ストーム「(『みがわり』が砂となって崩れる。モモコの後方で、顔を出してた。)」
ヒイラギ「……あー、此処までか;」
モモコ「(拳を握って地面を睨んだ所で、)むぁ。(ぴくん。顔を上げて、そのままくるくる落ちて来る。落ちる寸前で四つ足突き出して着地。)」
スー・スー「時間は…10分超過っすか、いい試合だったっすね。 (時計を再確認。) それでは判定を行うっす…。」
おかゆ「一応、技は喰らってないですよね? 大丈夫です?(って、ストームを気遣う。)」
ストーム「(頷く。とりあえず、判定待ち。)」
ヒイラギ「御免、…残り時間見てなかった;。」
モモコ「…まぅ。(ぎゅー、っと目を細めてヒイラギ見上げた。)」
スー・スー「…この勝負、おかゆ・ストームチームの勝利っす! タイプの相性もバトルの戦術の相性も悪い中、ヒイラギ・モモコチームも健闘したっす!」
おかゆ「……よ、良かったあ……!(相手の苦手なタイプと、苦手そうな戦術だったのが、幸いしたか。ほっとしたような表情。)もうばくれつパンチが怖くてしょうがなかったんですけど……! あの、お相手、ありがとうございました!(ヒイラギとモモコに、お辞儀して。)」 
ストーム「……しかし、また判定か。(攻め切れなかった。悔しそう。)」
ヒイラギ「やー、こちらこそー…(もさもさ、片手を挙げた。)」
モモコ「ま。(当てるまで攻め切れなかった。綿毛が元の大きさまでしぼむのと同時に、尻尾の玉に光が戻る。)」

さて、ここで店内で実況をしていたヤン・スーが決勝案内のためにやってきた。
ヤン・スー「勝者は、火山に向かってほしいでやんす! 風の湖なんてなかったでやんす!(…」
スー・スー「…湖どこ行ったっすか。」
ヒイラギ「なんかまた火山らしいけど、頑張れー…;」
レレク「このダイス明らかおかしいだろ!?(地味にいた。ツッコミ。)」
おかゆ「頑張ります、火山なら大丈夫です!(ぐっ。)……それじゃ、行ってきますね!」
湖なんてバトル会場に始めから含まれてなかったんや!(…

ちなみに、この後決勝が広場に会場変更され、ついでに不遇な湖を使うために3位決定戦が急遽組まれたのは別の話……ではないな。(…


第七試合、勝者おかゆ(ストーム)となり決勝の組み合わせが確定した。