8月4日 2013年夏祭りバトル大会!(第2試合 スタペリア VS ゴルーグ)  編集:Rista


 今年のバトル大会はひと味違う。さて、本日の対戦カードは?

ヒイラギ「いやあもう、ただなんとなく……(ひょいと影から地面に降りて。)昨日の今日だなイーリングよー」
イーリング「てめーから動くのも珍しいな、ヒイラギ(もぞもぞ。)いいだろう、語り合おうか、拳と拳で。(」
ヒイラギ「いやさ、だって祭り中なのに暇なんだもんよ。(肩の所で両手を広げている。)お前のどこに拳があるというのだ。」
イーリング「どんだけやる事がないのよ。このダメ人間め、筋トレとかあるでしょうにお前の場合。(  よっしゃーれっつファイト・・・・出番ですよ先輩!」

  ひゅるるるる・・・・・。

 おや、空から落下音が。

ヒイラギ「筋肉なんてつくわけないジャン。( それじゃあ…っていうか1:1でいいのか?」
イーリング「1:1でいいだろう。というわけで幽霊軍団『百鬼夜行』より最初の刺客!ぶ!(落ちてきたでかいのに潰された。)」
 見事(?)イーリングを下敷きにしたのは立派な体格のゴルーグさんでした。
ゴルーグ(ピロロロロ・・・・。 目がロボットみたいに光った。()

ヒイラギ「了解、今日は実によく潰れる日だな( …じゃあ最近とんと出してない奴を。スタペリア!(ぽんと放るMBから。)」
スタペリア「ぷひゅう。(スカタンクが飛び出した!)」
 悪タイプのポケモンを得意とするヒイラギ、今回のパートナーはスカタンクのスタペリア。
 一見、相性上の問題はなさそうに見えるが……

イーリング「(もこもこ、地面の下を通って離れる。土竜みてぇ。)げふん。では準備は良いかね?」
ゴルーグ「数多ノ生命ニ死ヲ・・・・・。」
イーリング「ゴルーグさんその裏ボスっぽいセリフ止めて。(」
ヒイラギ「構わないよー。」
スタペリア「物騒やんな。(もっさり尻尾を持ち上げている。)」
 両者、準備が整ったようだ。

イーリング「じゃ、ファイトォォォ!(」
 威勢のいい一声で、試合開始!



ゴルーグ「ウーーガーー!(威厳たっぷりで歩き出す!    だが遅い。)」
ヒイラギ「さすが55…(ボソリ。) スタペリア、順番どおりにやればいい。」
スタペリア「あいよ、と。(その場で移動せずに、自分のHPで周りを覆って『身代わり』を作り出す。)」
 重量級対決の初手。
 バトルに慣れているヒイラギは決まった行動パターンを確立させているらしい。
 一方ゴルーグは何も言わずに動き出した。イーリングはトレーナーじゃないので別に不自然でも何でもないんだけど、あれ、応援ってことでいいの?

イーリング「一ターン無駄に命が伸びただけじゃあ!やっちゃってくだせえ!(」
ゴルーグ「ウガー!(冷気を纏った腕を身代わりに振り下ろす!『こおりのパンチ』!)」

ヒイラギ「その1ターンが命取りなのだよっ、スタペリア!」
スタペリア「(殴られる身代わりからばっと抜け出して、)…ふっ(ゴルーグを鼻で笑った!( 『いばる』だ!)」
 技の効果に関係なく動作だけでも腹が立ちそうだ。
 相手を怒らせ、攻撃力を上げてしまう代わりに混乱させる、それが「いばる」。

イーリング「ぎゃあああああ!?いばみがだとお!?小癪!マジ小癪!」(奇数で自爆!) (1D2 → 2 = 2)
ゴルーグ「ウゴオオオオ!(混乱を耐えた!思いっきり拳を地面に振り下ろす!『じしん』!)」
 いばみが、というのは「いばる」+「みがわり」のこと。
 まさに今スタペリアが取った戦術のことである。

ヒイラギ「弱点が地面だけのスカタンクをゴルーグ相手に出すならそらもう対策しといてだな、」
スタペリア(がぶ、っと口の中の木の実を噛み潰した!)
 どうやらスタペリアは、地面タイプの技の威力を半減させるシュカの実を隠し持っていたらしい。
ヒイラギ「そんでもって悪タイプのいばみがは他とはまたちょっと違うのだよっ。」
スタペリア「うばーっ!(地震を半減させて堪えつつ素早くゴルーグに駆け寄り放つ、)」
ヒイラギ「くらえ『お仕置き』!」
 具体的には前脚ビンタとして繰り出されたこの技。
 相手の能力が上がっているほど威力が増す、悪タイプらしい一撃だ。
イーリング「はん、結局運ゲーじゃねえか!どっちのリアルラックが強いか勝負だ!」
ゴルーグ「ウゴアアアアア!(倒れた。まだ瀕死じゃないよ。)」
イーリング「弁慶の泣き所がー!(」
 一撃をなんとか耐えたものの、ゴルーグはバランスを崩して転んでしまった。
 平均330kgとも言われる巨体を支えるのは大変だからね……

ヒイラギ「運は不確定要素を作るために使うんだよっ。…因みに接触して誘爆すると先に倒れるのは攻撃した側なんだぜ!」
 スタペリア、ばばっと駆け寄り、倒れたゴルーグの上に飛び乗ろうとする。
 一方、イーリングもまだまだあきらめるには早いといった顔。
イーリング「こっちには攻撃力という確定要素がアップしたわ!それに遠距離に誘爆なんて関係ないね!いけー!(」
ゴルーグ「ウゴゴゴゴ!」(奇数で自爆!) (1D2 → 2 = 2)
イーリング「行った!第三部完!」
ゴルーグ(きゅぴーん。)
 倒れたまま地面に肘打ちして『じしん』を起こした。なんという荒業。
 並のポケモンなら軽く吹っ飛ぶ衝撃がスタペリアに襲いかかる!

ヒイラギ「そりゃ攻撃力が上がれば攻撃したくなるよな、地震があるなら尚更!」
 対するスタペリアも相手の攻撃前を狙って、着地ざまに『ふいうち』を挟む!
 ふたつの衝撃がすれ違うように互いの体力を削っていった。

イーリング「まだだぜ!ゴルーグさんの耐久力舐めちゃいけねえな!」
ゴルーグ「グググ。(ばきぐしゃ。機械のような体内でオボンが砕かれて体力となる。)グゴオー!(復活、からの『じしん』!)」
 どうやってオボンを取り込んだのかなんて気にしてはいけない。
 ゴルーグはまだまだ解明されていない部分が多いポケモンなのだ。
ヒイラギ「げえ、耐久側に特化か?;(削りきれる計算だったんだけどっ。)引けスタペリアっ。」
スタペリア「ぶしゅう!;(ゴルーグの上から跳び退って地面から距離をとるが、べしゃっと落下で着地する事になる。殆ど体力も残っていない。)」
 いくら用意していても、さすがに効果ばつぐんの技を食らい続けるのは苦しいらしい。

イーリング「もともと耐久できるからな!ゴルーグさんは耐えて、その高い攻撃力で削り殺すんだよ!弱点でも三発は耐える!というわけでラストチャンス、これで勝負が決まる!」(奇数で自爆!) (1D2 → 2 = 2)
ゴルーグ「(きゅぴーん。)フンガー!!(容赦無し、止めの『じしん』!)」
 まだまだ攻める。これで4発目、耐えきれるか!?

ヒイラギ「ちっ、ほぼ死にかけでばっかり動く羽目になるスカタンクを舐めるなよっ。(同類として、ノクタスが上げられます。)攻撃の出ならこっちのが早いんだからなっ。」
スタペリア「(撃ちあいになったら『不意打ち』安定。地面を揺らす前動作の所で距離を詰め、殴る。その後離脱する暇はさすがにない。)」
 再び、揺れが出る前を取る素早い攻撃。でも攻撃を止めるまでには至らない。

イーリング「あっ・・・・ってやれれるかあああああ!こちとら混乱状態で三回理性が勝ったんじゃああああ!とっととくたばりさらせえええ!(」
ゴルーグ「(きゅぴーん。耐え切った。もう芸のない『じしん』を地面にぶち込む。)ゴオオガアア!」
ヒイラギ「……まあよく此処まで耐え切ったよ;。(あ。)」
スタペリア「!;(攻撃直後に揺らされた地面に、ぐらぐらびたん。ふらついてから、倒れた!)」
 さすがに5発はつらかった。スタペリア、ここで戦闘不能。
 決着!


イーリング「うおあああああ勝ったああああ!(驚いてる。)」
ゴルーグ「ゴーガー!   ゴフッ。」
イーリング「いかん、螺子吐いた。ゴルーグさんもヤバイ。」
ヒイラギ「ゴルーグって螺子で組み立てられてんの?;(ぐってりしているスカンクを拾い…上げられないのですぐにボールに回収している。)」
 平均的スカタンクは重さ38kg。腕力のないヒイラギでなくても抱えるのは一苦労だろう。
イーリング「・・・・中身については企業秘密だ。(」
 ここで謎の古代人が現れて読者にだけ解説、などという展開はなさそうだ。
 しかしこいつをイーリング本人が連れ帰るのも難しそうだが、いったいどうするのか?

イーリング「フワライド隊!ゴルーグさんを頼む!」
フワライド「あ〜い。(ふわー。)」
 上空で待機していたのだろうか、フワライドが3匹現れ、ゴルーグを持って空へ緊急搬送。
ヒイラギ「謎のエネルギーが( …昇天しているようにしか見えない!;(空へ上るゴルーグを見上げている。)」
イーリング「不吉な事言うなよ!(  とにかく、今回の勝負は百鬼夜行の勝ちだ!今までの恨みも晴らしたぜヒイラギ。(」
ヒイラギ「ほう、ならば次は恨まれ度最高であろうアンカリア姫を連れてきてあげよう(」

 次の試合が惨劇にならないことを祈ろう……