8月7日 2013年夏祭りバトル大会!(第4試合 ケイル VS セイラ)  編集:Rista


 夏祭りも後半に突入。
 メイン会場となっている広場から少しだけ離れた森の中で、人間とパチリスが話している。

セイラ「今日はよろしくなの!(ヒイラギさんのそばに到着すれば、にこりとしながら見上げて」
ヒイラギ「やー、じゃあ早速始めようか?準備は大丈夫?」
セイラ「うん!こっちはだいじょうぶだよー♪」

 待ち合わせをしていたらしいヒイラギとセイラ。挨拶もそこそこに、セイラは少しヒイラギから離れて向き合った。
 トレーナーと野生のポケモンが対等な立場で「試合」をできるのも、この島ならではだろう。

ヒイラギ「それじゃあ、はじめよっかね。(此方も数歩下がって、ボールを放る。)ケイル!」
ケイル「(ボールから出ると、ビビビっと翅音をさせて飛び上がったドクケイル!)けー。」
セイラ「はーいっ・・・(相手のドクケイル・・・ケイルさんを見れば、にこっと笑顔を見せる。そのあとすぐに戦闘態勢をとって」
 お互いに準備はOK。さあ、バトルの始まりだ!



ヒイラギ「それじゃあ、先ずはどう動くか、やってみよう。(お先にどうぞ、…技じゃない。)」
ケイル「くるけー?(びびびびと中空をホバリング中。)」

セイラ「じゃ、いくよーっ!!(現在の位置からまず『でんじは』を繰り出す。」
 先攻を譲られたセイラ、まずは小さな電気の塊を作り、ケイルに放った!

ヒイラギ「なるほど、電磁波。(ふむ、と頷きながら、ケイルには。)繋ぎを見たい。ケイル、壁だけ。」
ケイル「けーっ…(避けず、その場で電気の塊を受け止めた。)」
 しびびっとケイルの体に痺れが走り、動きが大きく制限された。でも落っこちるほどじゃない。そのまま滞空し、自分の周りに『光の壁』を張った!

セイラ「・・・次っ!!(『でんじは』を放ったあと、こちらもすぐ次の攻撃に転じる。」
 続いては『でんこうせっか』。壁を張っているケイルめがけて一気に接近、そのまま体当たりを仕掛けてきた。

ヒイラギ「……、(顎に指を当てつつそれを見て。)」
ケイル「けーっ。(飛び掛るセイラをそのまま正面に捉えて…)」
 トレーナーは指示を出してこない。また受け止めろということだろうか。しかし、
ケイル「!(体が痺れて動けない! 電光石火が命中し、勢いのままに後退。)」
 麻痺の効果でここは反撃できなかった。
セイラ「よちっ・・・!(体当たり後はそのまま跳ね返るように後ろに下がって、一旦距離を取る。そして、ケイルさんの様子を見つめ)」
ケイル「…まだ残るけー;(空中で踏み止まった、所でまだ動けない。ぶるぶると翅を震わせて痺れを払おうとしている。)」

セイラ「・・・さて、次にいくんだよーっ!!(『スパーク』起動。体に電気をまとい・・・それをケイルさんめがけて放ってみる」
 体にまとった電気がひとつの雷球にまとまり、ケイルめがけて飛んでいく!

ヒイラギ「流石に硬いとはいえ。(ケイルの様子を見て、)…落としてあげて!」
 いくらか体の痺れがマシになったのか。ケイルがようやく動き出した。
 バッと翅を広げると、触角の辺りから、『サイケ光線』! 放たれた雷球を光線で防ぎながら、光線を追う軌道で飛びセイラに接近してくる!

セイラ「・・・にゅ!?(雷球の相殺までは想定していたけど、急に接近してきたケイルさんに対しては想定してなかった。 少し動揺したような声をあげ、動きが止まって」
ヒイラギ「相手も動くんだから、これでびっくりしてちゃやってらんないぞっ。(横から声を。)」
 なんだか対戦相手というよりはトレーナーズスクールの先生のようだ。

ケイル「けーっ!(近付いた所で、セイラの足元目掛けて再びの『サイケ光線』!)」
セイラ「あ、わぁ!?(ヒイラギさんの声のおかげか、攻撃が繰り出される直前で動揺による硬直が解ける。 直線的な軌道の『サイケこうせん』をみれば、こちらも横に跳んでそれをなんとかかわすのよ。」
 話を聞いてる場合じゃない。
 なんとかかわしたものの、すぐには反撃に移れない。ケイルにとっては大きな隙だ。

ヒイラギ「足元狙われる時は体勢を崩したり足止めが狙いな事が多いよっ。下手に慌てて動くと、」
ケイル「こうきたりするけーっ。(翅を地面へ向けて大きく動かすと、跳んだセイラを上へ煽り上げるようにして『吹き飛ばし』の暴風が襲う!」

 強制的に引っ込める効果を狙ったものではなく、強風そのものを使った行動だ。
 しかし体の小さなパチリスにはひとたまりもないぞ!
セイラ「へ、う、うわっ!?(跳んだままの状態で『ふきとばし』を受けたため、そのまま上空めがけて吹っ飛ばされる。 でも、吹っ飛ばされながらも、視線だけはケイルさんのほうに向けておくよ」

ヒイラギ「遠距離攻撃を持ってるとこういうときに便利だったりするね。」
ケイル「けーっ!(直ぐに振り向いて吹き飛ばしたセイラを狙う、)」
ヒイラギ「ってした所でもうそろそろ時間だね。」
セイラ「・・・ふぇ!? お、おしまい・・・!?(こちらを狙ってきたケイルさんのほうを見つめたまま・・・『てんしのキッス』を放とうとしたところで、ヒイラギさんの言葉を聞いた。もう時間になっちゃったのだろうか。結局放てず終いです」

 ここで時間切れ。
 ヒイラギさん、ちゃんと時間を計っていたのでした。



ヒイラギ「制限は一時間だからねえ。結構早いよ。(ケイルがしびしびしちゃっている。ので、落下に入るセイラ君を(多分大丈夫だと思うので)受け止めておこう。)」
ケイル「けー…」
セイラ「ふにゅ、はやいのね・・・;(受け止めてもらえるよ!やったね!)・・・にゅ、ありがと・・・。」
ヒイラギ「やー、御疲れ様っ。(セイラ君を地面に下ろしてから、ケイルをボールへ戻す。)」
セイラ「う、うん・・・ おつかれ、なの。(こくり、とうなずいて」
ヒイラギ「自分でどうだったー?(直接ダメージは食らっていないはずなので、回復は別にいいかと。)」

 やっぱりバトルの指導も兼ねてた様子。セイラにとってはいい勉強になったことだろう。

 肝心の勝敗については、なんと投票でも同数。引き分けとなりました。