2018年2月3-14日 紅白戦二回戦「料理対決“贈り物のお菓子”」  編集:ロイシェ

(収録日:2018年2月3日〜2月14日 小説掲示板・みんなの掲示板で進めたやり取りをまとめています。)

紅白戦一回戦が終わったころ、一枚の紙が掲示された。
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冬祭りの出し物の一つ、紅白戦。
二回戦「料理対決"贈り物のお菓子"」を下記の通り開催します。
日時:2月14日
調理・観覧:9時〜15時
試食:15時〜16時
結果発表:後日掲示
場所:Cafe"Party"店内一部
紅白2チーム(各チーム最低1PC)に分かれ、上記時間内に5人分(審査員3名+ギャラリー2名)の“贈り物のお菓子“を作り、3人の審査員に評価していただきます。
審査員1人につき1ポイントなので合計3ポイント!
三回戦が終わった時点でポイントの高いチームに景品が!
エントリーシートはURLより。皆さん奮って参加下さい!
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そして当日のCafe"Party”店内。

フィアロウ(掲示板を見た後、店内をぐるりと見渡す。ある程度の準備を終えた店内とキッチン、後は待つのみ。)
フィアロウ(カウンターに座ってトーストとコーンポタージュ、コーヒーが来るのを待つ。朝に来るのは久しぶりかもしれない。そんなことをぼんやり。)

(セットされたキッチンを、俯瞰で見られる映像中継がモニタに映る。)
(其処へ飛んで…浮いて?くる、スピーカーを積んだジバコイルの上に立ち、ヘッドマイクをした緑髪の青年とアメモース。)

ジュダ「さあ本日行いますのは紅白戦2種目目! アテナ選手vsアイグル選手のお料理対決、『贈り物のお菓子』対決であります!」
ジュダ「司会進行はフィアロウ殿、実況は自分ジュダ・アンダーソンでお送りさせて頂くであります!」
ジュダ「空撮カメラのリシュブールと実況席兼出力装置係のフォントニルも宜しくお願いするでありますよー。」
(撮影用カメラを提げたアメモースが触角を振り、ジュダと機材を乗せて浮いているジバコイルが両磁石を回した。)

フィアロウ「ジュダの実況から料理対決、始まりました! 掲示板にもあらかじめ掲示しているけど、赤組のアテナからメッセージをいただいています。 」
アテナ『料理大会なんて初めて参加するけど、がんばるぞ!!』
フィアロウ「とのことで、やる気十分。いろいろと持参している道具がそれを後押ししているようです。」
フィアロウ「対して白組のアイグルからは、 」
アイグル『…本当に宜しいのでしょうか…せっかくお誘い頂いたのですから、上手にお作りできるように努力させて頂きます…』
フィアロウ「とのこと。こちらは立候補したアテナとは違いこちらから参加の打診をさせてもらいました。 」
フィアロウ「お互いにどのような作品が出来上がるのか楽しみです。」

ジュダ「審査員はプリンセス・アリスさん、乙女カイリキーのゴンちゃんさん、主夫枠龍音さんの3名であります!」
ジュダ「其々評価ポイントも違っておりますので、どこを重視するかもアピール上重要でありますねー。」
フィアロウ「ジュダの方からもあったけれども、審査員の紹介を。 いただいたメッセージから、それぞれの目の付け所が違って個性が出ているように感じます。 」

フィアロウ「さて、まずはアリスから。」
アリス『アリス・フェルディナンドです。5さいになります。あまいものをいっぱいたべたいです。おいしいものがたべたいので、とてもたのしみです。よろしくおねがいします。』
フィアロウ「母であるミーナからもメッセージをいただいているから紹介するね。 」
ミーナ『娘のアリスをよろしくお願いします。まだ小さいので苦いものやすごく辛い食べ物は苦手です。お菓子のような甘いものを好むかと思います。』
フィアロウ「王族になるアリス。その舌とお腹を満足させることができるかどうかがポイントになりそうです。」

フィアロウ「さて、続いてはゴンちゃん。」
ゴンちゃん『ハーイ! 審査員のゴンちゃんよ!(はぁと)
 スイーツは甘くて美味しいだけじゃダ・メ
 ありのままのスイーツも良いけれど、おしゃれをしたスイーツはとっても素敵になるのよ!
 粉砂糖の化粧、カットフルーツのアクセサリ、お皿という舞台にだってこだわれるわ!』
フィアロウ「技構成にメロメロを持ち、コンテストアドバイザーもこなすゴンちゃんの良さが出ているメッセージをいただきました。」

フィアロウ「最後は龍音。 」
龍音『今回審査員の一人を任されました、癸龍音です。僕は知識や工夫といった技術面を主に評価する形になると思います。単に腕前や知識だけでなく、「上手な手抜き」や「材料の代用」等も技術として評価させて頂きますので、是非創意工夫凝らした作品を皆様宜しくお願いします。』
フィアロウ「夏祭りで様々な料理を魅せてくれる龍音。これから始まる調理に目が離せません。」

ジュダ「さて! それでは早速調理の様子を見てみるでありますー!」

アテナ(んしょんしょ。ちょっとした細工に必要な器具をてこてこ両手で持ってやってきた。)
ジュダ「早速キッチンに入りましたのはアテナ選手でありますね! なにやら細かな機材を持ち込んでいるようであります。」
ミネット(ちょこちょこ。器具を並べて、しゅたっと敬礼。準備大丈夫です。)
アテナ「ありがとう、ミネット。」(白いフリルがついたエプロン。料理に髪が入ったらまずいのでポニーテールにしてひまわり柄の三角巾でぎゅっと。料理体勢)
アテナ「みんなに喜んでもらえるように、美味しい物作りたいなぁ・・。」(よし、がんばるぞ。って気合を入れる。)
ジュダ「調理補助にミミッキュを連れてきたようであります。気合い十分、頑張って欲しいでありますー。」
アテナ「練習してきたから、炭とかにはならないから安心してね!」(・・・・。)

アテナ(まずは、持ってきた、はかりを用意してお菓子用の紙を乗っけると、その上にバターを乗せる。針の先についているイーブイの顔がにっこり。ちょうどいい重さだ!それを2つ用意する。)
アテナ(バターをそれぞれのボウルに分けていれておき、上白糖と卵も用意。)「ここで適当にやると・・失敗するから、丁寧に。丁寧に・・。」(グラムを量った小麦粉をホームシフターに入れて、かっしょかっしょふるっていく。それも全てわけておき、準備完了)
ジュダ「そうしているうちにアテナ選手は着々と下準備を進めているでありますね。ホームシフター、便利でありますよねー。腕が痛くならない…と思いきや量が多いと辛かったりするでありますが。」
アテナ(丁寧にわけた小麦粉、たまご、上白糖、常温でやわらかくしたバターを入れて、ゴムベラでまーぜまぜ。ぐるぐる。この時、ダマにならないようにしないと・・。とぶつぶつ言いながら尻尾もぐーるぐる回っている。)
ジュダ「粉類に卵等、材料からするとクッキー系に見えるでありますがー果たして!」
アテナ(1つ目のボウルは、普通の黄色い生地に。もう1つはココアパウダーを入れて、美味しそうなココアの生地を作る。まぜまぜ。)
ジュダ「丁寧に混ぜて……おっと、2種類の生地を用意しているでありますよー。其々使うのか、両方で1つを作るのか…気になるところでありますね!」
ミネット(予め用意したラップに生地を乗っけて、ミネットがラップでくるくる包んで。ぺしぺしと平らにする。こんな感じかな?ぴょんっと移動して冷蔵庫へ生地を入れる。寝かせてあげようね!)

ジュダ「次いでいらしたのがアイグル選手、どうやら一般食品とは一風変わった調味料の様なものも見えるでありますがー?」
アイグル「…アテナさん、お久しぶりです…大変お待たせしてしまい、申し訳ございません…早速、製作を始めさせて頂きます…粉砂糖は、使用可能な期限が短いですから、こちらを用いさせて頂きます…」
アイグル(まずは食材の準備…見慣れた食材もやや見慣れない変わった化学物質(食用)も一堂に会し、まずは下準備から―粉砂糖を用意するために用いるのはミルサー付きのミキサー、ミルサーにグラニュー糖を入れるとスイッチオン、数分待てば粉々に粉砕された粉砂糖の完成!)
ジュダ「一方のアイグル選手、此方も下準備から…おお、これは一手間かけて。粉砂糖から作ってるであります!」

アイグル「…まずはこちらから始めることが、一番良いですね…」(とはミルクチョコレートの準備から、何をするかと思えばチョコレートを大きな翼手で砕いて鍋に入れ…なんとそこに水を1カップ注ぎ、湯煎どころかお湯に直接溶かし始める。)
ジュダ「そしてその大きな手を使ってチョコレートを粉砕!包丁もハンマーも要らず!」
ジュダ「っとー、思っていたらなんと!湯煎ではなく直接チョコレートをお湯に!」
アイグル(ふつふつと沸騰するまで加熱した後ガラスのボウルに移し、翼でふぁさ、ふぁさと扇いで粗熱を取ってから冷蔵庫でしばし冷まして―すると取り出して来たボウルに何かの粉末―パウダーレシチンを適量加え、ハンドブレンダーを指でつまんでぶいーんと攪拌…みるみるうちに立派な泡が立ち、上澄みの泡をスプーンで掬っては別のボウルに移してまたブレンダーで泡立てるのを繰り返し、こんもりとチョコレートの泡の山を作る。 それを冷凍庫に納め、続いては。)
ジュダ「しかし手捌きを見るに間違いではない様子!大きな翼手は団扇代わりにもなる!」
ジュダ「ブレンダーが凄く小さく見えるでありますがアレは標準的な大きさでありますので悪しからず。」
ジュダ「チョコレートがみるみるうちに、ふわっふわのエアリーなクリームになっていくでありまーす!」
フィアロウ「 (珈琲をのんびり飲みながら)調理を眺めるのも楽しいけど、実況も聞いていて楽しいね。 」

アイグル「…アテナさん、そちらの道具は大変便利ですね…宜しければ、貸して頂けないでしょうか…?」 (ふるいは準備して来たが、ホームシフターとは!)
アテナ「どうぞどうぞ、アイグルさんも是非使ってね!(ここに置いておきます!と、機材をどさっとな!)」
ジュダ「そしておや、此処で選手同士で道具の貸し出し。特にルールには問題ないでありますね。」
フィアロウ「道具の貸し借りは特に決めていないね。うんうん。仲が良くて何よりだよ。」
ジュダ「対戦相手と言えど仲良しに。御2人の御人柄が判る場面でありますねえ。」
ジュダ「改めて調理再開であります!」

ジュダ「場面変わりましてアイグル選手は、これはケーキの型でありますね!」
アイグル「…アテナさんのお料理の温度も同じでしょうか、摂氏180度に加熱したオーブンを使用したいと考えています…」
アイグル(アテナにそんなことをお願いしながらたっぷりの薄力粉をボウルの中にふるい、ベーキングパウダーとグラニュー糖、一匙の食塩を加えてかしゃかしゃとかき混ぜる。)
アイグル(アテナと共用のオーブンの温度について相談しつつ、室温に戻したミルクと卵白、バニラエッセンスを別のボウルの中で混ぜ合わせ、先程の粉の入ったボウルに少しずつ注ぎながらよくよくかき混ぜる。)
ジュダ「粉と他の材料を2段に分けておりますねえ。卵白は生地がしっかりふっくらするらしいでありますが、それと関係しているでありましょうか?」
アイグル(それから二つの円いケーキ型の内にバターを塗り、出来上がった生地を注いで、温まったオーブンへin!)
アイグル「…このオーブンの温度であれば、およそ30分程度で焼き上がるでしょうか…楽しみに思いますね…」
ジュダ「しっかり温度も確認して、今焼き上げスタートでありますー!」

アテナ(ミネットが生地を冷蔵庫に入れている間に、別のものを準備。真っ赤なりんごと〜・・・また薄力粉とバターを用意。更に、お水とフードプロセッサーをどすん。)
ジュダ「アテナ選手側は、今度はフルーツ!リンゴを用意しているでありますね!」
アテナ(チコリータデザインのフードプロセッサーに粉とバターをコロコロっと入れて、ぶぃいいんっと音を立ててフードプロセッサーを5秒ほど動かす。)
ジュダ「しかし先ほどから使用している道具がどれも、可愛いデザインの女子力全開であります。流石!と言うべきでありますか?」
ジュダ「はいそれはさて置くでありまーす。」
アテナ(混ざった具合を確認してから、冷水を入れて生地がまとまるまでぶぃいいんっと回す。)「しっかり作ると時間がかかるからね。短縮短縮。」
アテナ(混ぜ合わさった生地を平たい台に置く。くっつきにくい素材のそれの上で、生地を伸ばす伸ばす。ある程度伸ばしたら、今度はりんごを切っていく。)
アテナ「ひみつへいきー。」(りんごはギザ刃のフルーツカッターを用意!これは、上からりんごに押し付けて・・・ぐ!っと力を込めると、あら不思議。あっという間にりんごは8等分に!芯だけ残して綺麗に実だけ取れました)
ジュダ「再び便利アイテムの登場でありますね、フルーツカッター! 芯を除いて果物が簡単に切れる道具であります。」
アテナ(皮ごと綺麗に薄く切ったらレモン汁を少量かけて、フライパンに綺麗に並べてしんなりしんなりするまで煮る。絶対目を離すと焦げるのでじっと見て、串を刺したりしてみる。ぷすぷす)
ジュダ「そして薄く切ったリンゴを……これはアップルフィリングでありましょうか? フライパンでありますが、焼くのではなく煮ているでありますね!」
アテナ(先ほど作ったパイ生地を薄く切って、その上にお箸でりんごを並べてから・・・くるっと巻き寿司のように巻いていく。小さい物体がちょんちょんっとオーブンのトレーに乗っけられていく。)
ジュダ「はい、その間にリンゴを煮終わったアテナ選手、パイ生地でリンゴをくるくると。」
ジュダ「小さいものを沢山作っているようでありますね?」
ミネット(メモの温度を見ながら、オーブンを調整調整。ちょっと古いから、少しコツが必要なのだ、このオーブン。準備完了!)
ジュダ「そして此方も焼き上げスタート、此方は自前のオーブンを持ち込んでいたご様子!慣れた道具を使いたいという事でありましょうか!」
アテナ「ありがとう、ミネット。」(では、オーブンへ・・・ミトンを念のためつけて、よいしょ・・・ってオーブンへりんごのパイを入れた。)「これで少し待てばオッケーだ。寝かせた生地ももう、いい感じかな。」
ミネット(おっけーよ!びしっと敬礼の後、冷蔵庫にあった生地を出して持ってきた!)

アイグル(焼いている間にバタークリームのアイシングの製作に取り掛かり、ボウルの中で柔らかなバターとアーモンドエッセンスをホイップしながら粉砂糖を少しずつ加えて混ぜ込んでいき、ちょっぴりのミルクで硬さを調整する。)
ジュダ「焼いている間に、両者とも次の工程を始めているでありますねー!」
アイグル(するとボウルをもう一つ準備し、そちらには先程のレシピに加えて青い食用色素をちょっとずつ混合して、淡いブルーの煌びやかなバタークリームのアイシングの完成。)
ジュダ「アイグル選手の方は、かなり手早く進めている様子でありますが…」
アイグル「…次のものは、焼き上がるまでに完成させたいですね…」
アイグル(今度は非常用の食料の定番、乾パン…期限が迫ると扱いに困りがちな大判タイプのそれを開け、チョコペンと赤いチョコペンを湯煎で溶かしていそいそとチョコで繋ぎ合わせていく…)
ジュダ「あれは!乾パン!」
ジュダ「長期保存の筈が気がつくと期限過ぎてる事の多々あるアレでありますね!皆様も非常袋の中身は定期点検するでありますよー?」
ジュダ「さてさてその乾パンを…チョコペンでデコ!小さなお家を作成しているであります!」
アイグル(家のような形状はカフェを模したごくシンプルなもの、屋根には赤いチョコペンを波のように絞り出して、最後に余ったミルクチョコレートのかけらを煙突に見立てて屋根に突き立て、シンプルカフェの完成!)

ジュダ「アテナ選手はと言いますとー…」
アテナ「よしよし。いい感じだね。」(黄色の生地とココアの生地を、めん棒で伸ばす・・伸ばす!手ごろな厚さになりましたら、じゃじゃん・・と取り出したのは四角の形をした型抜きが。それをちょんちょんっとくり抜いて。いっぱい並べる。)
ジュダ「最初に作っていた2種類の生地を伸ばしているでありますね!」
ジュダ「幾つか四角く生地をくりぬいて…単に四角いクッキーという訳では無さそうでありますが?」
アテナ(生地の余った部分を形を整えて・・・四角の黄色生地にココア生地を、ココア生地の方に黄色の生地をそれぞれ位置がずれないように・・・真ん中にぎゅっと埋め込む。曲がってないかな?よしよし。)
ジュダ「くりぬいた生地を綺麗に四角く整えておりますね…更に其々真ん中ラインになるように組み立てているであります。」
アテナ(更に取り出したのは、四角の缶の蓋だ。それを、ぎゅっと生地に押し付けて同じような形にしておく。これは、蓋のようだ。)
ジュダ「最終的に中々凝った形になりそうでありますよー!」
アテナ(先にオーブンに入れておいた小さいパイを取り出して、冷やしておこう。交代で、先ほどの生地を入れて・・オーブンオーブン・・・調整・・・。と。うんうん。)
ジュダ「そしてパイと入れ替え生地を焼き。アップルパイの良い香りがするでありますね!」
ミネット(その間、沸かしておいたお湯。温度計で確認しつつ、いい温度になったらボウルに移しておく。ホワイトチョコと普通のチョコを溶かしておいて・・・・)
ジュダ「サポートのミミッキュもしっかり働いてるでありますね、チョコの湯煎を担当であります!」

アイグル「…間に合って良かったです、そろそろ焼き上がりますでしょうか…」
ジュダ「っと、此処でアイグル選手の方は焼き上がったようであります!」
アイグル(とオーブンを確認しながら焼け具合のチェック、爪楊枝で生地がくっついて来ないか確認し、焼き上がったところで取り出して台の上でトン、と、それから結構お高いケーキクーラー代わりに、某低価格ショップで入手した焼き網を湯呑を四つ角に並べた台座の上に乗せ、真っ白なスポンジケーキをその上にぽこんっ…)
ジュダ「ケーキクーラーならぬ焼き網クーラーで熱を飛ばすであります。台がなんと湯飲み!」
アイグル(しばし室温まで冷ましてから、今日は寝かせずにそのまま使用。 白いホワイトバタークリームのアイシングをスポンジの上に塗ってもう一つを重ね、その上にもアイシングをたっぷりと塗ってから、今度はケーキの側面にブルーのアイシングをたっぷりと塗り上げてカフェを取り囲む海を再現する。) 」
ジュダ「寝かす時間はナシで、作っておいたアイシングを盛っていくであります。こちらはバターベースにアーモンドの香り付けされてるでありますよー。」
ジュダ「白いトップに……側面は青!鮮やか!! アメ○カンなべったりカラフルではなくて、此方は景色を表現する為のようでありますな。」

アテナ「お菓子の下のトレーもちゃんと取っておくと、可愛い型になるんだよー」(じゃん。リボンと葉っぱの形をしている・・何かそういう形のお菓子が入っていたらしいトレーにチョコを流し込む。はみ出ないように・・・失敗しないように・・・。)
ジュダ「アテナ選手に移りまして!先程溶かしたチョコは、市販のトレーを利用して形作っている様であります。捨てずに取っておくのでありますね!」
アテナ(丁寧に流し終えたら、これは冷蔵庫へ入れておこう。)「・・・えーっと・・・。」(パイも綺麗に焼きあがっている。)」
アテナ(やわらかいうちに、パイの形を整えておかないとね。形をこうこう・・こうして・・・。こうした方が見えるかな?うん、満足。)
ジュダ「冷蔵庫で冷やして固めてー、いるうちに、先程のクッキー生地の方も焼き上がったでありますね。」
アテナ(機械音に振り返る。焼きあがった生地をミトンをつけてから取り出して、ちょっと確認。うんうん、大丈夫。綺麗に焼けている。)「・・・・。」(えーっと、後は・・・)
アテナ(お皿を用意して、底になるクッキーを1枚。その上に、先ほどのパイを乗っけて・・・。ミネットが出してきたチョコの葉っぱを添える。更に四方をクッキーで覆い・・・上からそっと・・・蓋をして・・・。)
ジュダ「一枚を皿のようにしてパイを乗せてるでありますが…」
ジュダ「っと、なるほど!他のクッキーも側面にして、箱型にしてるでありますね!」
ジュダ「色違いの生地で、箱に巻かれたリボンを表現して……形を崩さないように此処は慎重に蓋を乗せないとであります。」
アテナ「・・・・・。」(うん、しっかり支えられてる。大丈夫大丈夫!!)「よし、さっきの・・・リボン型チョコを・・・」(白いリボンをちょこんっと一番上に乗っけて。)
ジュダ「更には葉っぱとリボンの形のチョコレート、最後まで可愛く飾る!」
アテナ「完成。プレゼントボックス!」(じゃじゃん。っと、ココア生地ボックスが2つ。黄色生地のボックスが3つ出来上がりました。)
アテナ(食べるときに上の蓋を取ると、ぱたんっとクッキー達が倒れて中からは薔薇の形をしたアップルパイが姿を現す。アップルパイのよい香りが漂います。プレゼントボックスのクッキーはそのまま食べてもよし、パイを切って乗せて食べてもよし。お好きな食べ方でお召し上がりください!)

ジュダ「アイグル選手も最後の仕上げに掛かっているであります!」
アイグル「…最後に、先ほど冷やしたチョコレートを用います…」
アイグル(すると冷凍していたチョコレートを取り出して来ると…ボウルからスプーンで掬い出せば、スポンジのようになったふわふわで軽い食感のチョコレートが! それをこんもりとケーキの上に盛りつけて山っぽく仕上げ、最後にふもとに作ったカフェみたいなお家を置けば、バタークリームのアイシングにふわふわチョコレートのたっぷり乗ったシンプルでリッチなケーキの完成です!)
ジュダ「一番最初のふわふわチョコレート… 此処まで来れば皆様判るでありますね、カフェの島、ひいてはたっぷりのチョコの火山であります!」
ジュダ「そしてカフェを模したお家を添えて!」

ジュダ「両者完成ー!であります!」
ジュダ「片や、アテナ選手はプレゼントボックス!ちょっとした仕掛けも施された、凝った作りのクッキー&パイ!」
ジュダ「片やアイグル選手、此方は島とカフェをモチーフにした、シンプルにして上品なアイシングケーキ!」

フィアロウ「うんうん、それぞれ出来上がったみたいだね。」
フィアロウ「白組のアイグルは白い花のある机に置いてもらって取り分ける感じかな?赤組のアテナは、審査員の席にそれぞれ置いてもらって、残りの観覧客用のは赤い花のある机に置いてくれるといい感じかも。」

ジュダ「さあ、審査員の皆様にもお菓子が行き渡って… 皆様も実食タイムをどうぞであります!」
ジュダ「ところで実況してる自分は貰えるんでありますかね!!」
フィアロウ「実況のジュダにはチケット一枚あげるよ。喉乾いてたらどうぞ。」

ノア「……あ、でてきた」(午前中から静かに観覧していた人間。試食の料理が机に置かれた瞬間勢いよく立ち上がる。このときのためにお昼ご飯を我慢していたのだ!( )
フィアロウ「お、ノア、試食一番乗りさんだな。」(赤組と白組の完成品をカメラに収めた後、振り返り、)
ノア「食べたいっす。食べたいっす」(ぱたぱたと机の前へ。食べて良いかな!!)
フィアロウ「赤組のほうはココア生地のプレゼントボックスをどうぞ。白組の方はナイフあるから取り分けて食べてもらえればいいよ。 」
ノア「イェーイ」(食べる。……前に、スマホを取り出してぱしゃりんちょ。これは「映える」ので。 プレゼントボックスはそのままおひとつ、ケーキは危なっかしくナイフを扱いながら無事に常識的な大きさに切るぞ。 そのままぱたぱたと席に持って行っていただきます。)

CN「・・・む、出遅れてしまって完成品を見れなかったか;」(切られた頃に遅れて入店。生で見ようとしてたようだが叶わずに)
ノア「マジで見に来て良かったわ」(マジで開くプレゼントボックスや青いのに美味しそうな海色のケーキに一人ではしゃいでいる。)
CN「てか、ノアは朝からいないと思ったらここにいたか・・・。(  」
ノア「……あ、完成品撮ってあるから見ていーよ」(CNに手を振るついでにスマホの画面に写真を映してテーブルに置いた。技術的にはあっちのフィアロウさんが撮った写真のほうが映えてるかもしんないけど。( )
CN「ん、すまないノア;」(せっかく見せてくれてるから此方を確認しよう。ノアのスマホの写真を見て)
CN「これはプレゼントボックスに島とカフェのケーキ、か・・・やっぱり自分の目で見て、俺もスマホを持ってるから記念に撮りたかったな;(」

星野桃(完成品を撮っていたものがもう1人。)
星野桃「完成品まだ余ってるなら貰っちゃおうかな。 へへへ、待ってて良かった!みんなで食べちゃお!」 (ねー!と連れてたポケモン達に声をかけながら、取り分けて食べている。)
星野桃「アイグルさんのケーキ、とっても大きいね。五人じゃ食べきれないや! 」

CN「さて、俺も食べてみても大丈夫だろうか。」(なんて言いながら既に受け取りにいこうとして( )
アテナ「ああ、CN。ごめんね、俺の分はなくなっちゃったから・・・ちょっと小さくなっちゃうけど、これで・・。ごめんね・・?;」 (試食分がなくなってしまった方へのプレゼント。手のひらサイズの小さい箱型クッキーを沢山用意したので、是非食べてください!りんごも添えて。どうぞ、お召し上がりください!)
CN「そ、そうか・・・;」(アテナからなくなったと聞いてちょっとだけ残念そうにしてたが箱型クッキーを受け取ってその場で食べてて)「ん、うまいな。」(続けて白組、アイグルのケーキを少しだけ切り分けるとそちらもすぐに食べて。おいしかったのか小さく頷いたりしてる)

一方審査員の席では……

紅組アテナの作品を見るアリス。
アリス「ん〜〜」(プレゼントボックスの蓋をゆっくり開く)
アリス(ぱたんとクッキーが倒れ、アップルパイになる。とたんに目が輝いた)
アリス「すっご〜〜い!」
アリス(もう一度クッキーを建てようとしても失敗するので、あきらめて、フォークでつんつん)
アリス「おいしー!これすき!」
ミーナ「まだあるから全部たべちゃダメですぅ〜 ちょっとだけね」
アリス「えぇ〜〜〜」

白組アイグルの作品はというと。
アリス「おうちだーおうち!すごーい!」
アリス(つんつんフォークでアイシングケーキをつつく。つんつん)
アリス「ケーキ!アリスけーきすきなの」
ミーナ「ちょっとだけですよぉ」
アリス「えぇ〜〜〜」

【総評】

◆アリスの評価

ミーナ「アリスはどっちがどっちがよかったですぅ?」
アリス「えっとね、えっとね、ぱい!」

アリス「えっとね、えっとね。ケーキがね、しまみたいでとても面白いの。たべたらおいしいし、アリスね、クリームすきなの」
アリス「でもね、アリスはリンゴすきなの。あとね、クッキーがぱかーってひらくのがすっごい面白かった!だからね、パイのほうがよかった」

ミーナ「はい!ありがとうございましたぁ〜」
アリス「ありすもっとたべたい〜〜〜」
ミーナ「晩御飯食べられなくなっちゃうからダメですぅ。がまんがまん」
アリス「えぇ〜〜〜〜!」

◆ゴンちゃんの評価

アテナの作品について
ゴンちゃん「可愛い路線で極めたのは素敵ね! アタシみたいな乙女のハートにキュンキュンきちゃう! あざといって言われようとも可愛いものはやっぱり可愛いわ。分かってるわね! 」
ゴンちゃん「ボックス型というのも面白さと、可愛さがあっていいと思うわ。『贈り物』というテーマでプレゼントの箱と装飾もお菓子で作っちゃおうって発想もポイント高いわ!」
ゴンちゃん「サクサクのパイとリンゴの相性もグッドよ。何気に箱型のクッキーもパイに乗せても美味しいし、口直しに食べても良いしで飽きないように作られてるわね。見た目通り甘くて美味しい素敵なデザート! 」

アイグルの作品について
ゴンちゃん「こちらは文字通りの大作ね! カフェをお菓子で、ならアタシもできたけど、島ごと作っちゃおうというのは発想のスケールが違うわ。それも地形だけじゃなくて海まで綺麗に作れるのは驚きね。 」
ゴンちゃん「普通、青色って食欲を減退させるから料理ではあまり使われないものだし、お菓子で使うにしてもワンポイントにするものなんだけど、こっちは青色をたっぷり使ってるのに美味しそう! 芸術点はとっても高いわ! 」
ゴンちゃん「たぶん、こちらの『贈り物』は誰かじゃなくて島そのものじゃないかしら? そう考えるなら、これ以上最適な答えはないわね。誰のための贈り物か、って大事な要素だもの! 」
ゴンちゃん「味も申し分ないわね。濃厚なチョコとふわふわのスポンジは実に悪魔的だわ…。気持ちだけなら1ホールまるまる食べられそう!」

評価(10点中)
アテナ:9(『贈り物』というテーマにはぴったりのお菓子ね。味を飽きさせない工夫や箱や装飾を作るという発想もポイント高いわ!)
アイグル:8(芸術点ではアイグルの方がポイント高いわね。青色をあんなに美味しそうに使えるのはすごいし、発想のスケールは圧倒的だわ)

◆龍音の評価

龍音「では、僕からも判定述べさせて頂きますね。どちらも甲乙付けがたいとは思いますが…」
龍音「アテナさんはギミックの楽しさと見た目の可愛さ、アイグルさんは食感とカフェという舞台に合わせた作品と言った第一印象でした。」
龍音「アテナさんは、利便性が高く且つ手に馴染んだ道具を多く用意し、サポーターと分担することで、複雑な工程を時間内に終わらせることが出来たと見受けられました。」
龍音「一方で、多くの手順を1人でこなす技量と言った意味では、アイグルさんが勝った様に思えます。自身のポテンシャルや代用品、既存品をしっかり使っていらしたので、サポートが無くとも凝ったデザインのケーキを完成できたと思います。」

龍音「材料、道具、技術、工夫、と此処まで僕の中ではほぼ互角でしたが……最終的に「贈り物」という事で、小分けに配り易く、また贈られた人が食べるタイミングを選び易いという点で、アテナさんに軍配を上げさせて頂きます。」

三人の軍配は紅組アテナに!
現時点で 紅組3点:白組2点!
三回戦をお楽しみに!