2019年3月9日 【未来の使者】リリコ・ダークヘルガー  編集:ロイシェ

左目を布で覆った短髪の少女(遺跡から続く道から現れ。地面にドンと杖を突きたて)
ダークヘルガー(広場に踏み込み、辺りをぐるりと見渡す。)「……。」
左目を布で覆った短髪の少女(風が吹くのを感じて)「…、違うけど、良くないやつっぽい?」(警戒の構え)
コスモス「………今日も、なのね。」(広場に足を踏み入れた少女)
ダークヘルガー「セレビィの言っていた者ではない……私の力を引き出せる者を探しに来た。」(少女と相対するように移動し、)
左目を布で覆った短髪の少女(杖を盾にするように体の前に突き出し)「…。」
リリコ「…あれ、始まってる?」 (ヘルガーからも離れた藪からディとリリコが登場)
左目を布で覆った短髪の少女「…。」
フライト (そっと木の陰から顔を覗かせる。 ……とりあえず、コートのポケットからボールを一つ取り出し、ヘルガーの方へ。)
コスモス「……力を、引き出す?」(ヘルガーの目の前に立つ。手にはクリスタルのキューブ。)
ダークヘルガー「……私が仕えるに足る者を探しに来たのだ。」(少女を見て、コスモスを見て、フライトの投げるボールを見やり、リリコとディが視線の端に映った。)「研究所には、仕えるに足る者が居なかったのでな。」
リリコ「なんかよく分からないけど…。」(ディのハーネスをワンタッチで外しつつ、もう片方の手で折り畳み式白杖を伸ばす)
ディ「グルル…」(ヘルガーを睨んで)
フライト「えぇ……」(仕えるって何……と思いつつ、放り出したボールからは)
ノコッチ(ぺそっと地面にくっついた。羽をちょこちょこ動かしている。)
コスモス「……貴方は、ダーク化コピーではないの?」(と聞いてみる)
左目を布で覆った短髪の少女「…聞いた話と違うし、多分別の何かがバッティングしたとかじゃない?」(ヘルガーの視線に注意を払いつつ)
ダークヘルガー「セレビィの言っていた者か……そのような者も居るようだが、私は違う。……。」(ディを見て、)「……力を見せて貰おうか。私が仕えるに足るかどうかを。」
フライト「……あー……まぁ、試練っぽいっちゃ試練っぽい話ですね」(力を見せろとな。ディを連れた女性を見て、ヘルガーにキレられない程度にお手伝いをしようと考えた。( )
コスモス「………試練、か。私は邪魔にならないようにみていようかな。」(キューブをしまいつつ)
リリコ「…よく分からないけど、ケンカ売られてるなら買って高値で売り付ける主義だしっ!」
ディ(『アイアンテール!』)
リリコ(ディのアイアンテールに乗ずるように白杖を振るう。以後『おやこあい』相当とします。)
左目を布で覆った短髪の少女「…どうするのがいいの?これ…。」(困惑顔で。見えない何者かに話しかけているように)
ダークヘルガー「なるほど。(初手の『アイアンテール』を受け、身を翻してリリコから離れた。)「深い絆で結ばれるゆえの戦い方か。」(しばし考えるようにリリコとディを見つめる。『わるだくみ』)
フライト「ひぇ……」(トレーナーが参戦してる。あれガーディが誘導してるのか……? リリコを見て目をぱちくり、まだノコッチへの指示は出さない。)
コスモス「………………。」(静かに見守っている)
リリコ(白杖から微かにバチリと音がして)
ディ(『かみなりのキバ』!)
リリコ(白杖に仕込まれたスタンガンを起動させてヘルガーを狙う)
リリコ(ダーク化コピー)(杖を突いて歩いてきて立ち止まる。周りの音を聞き、)
ダークヘルガー「お前のダーク化コピー……」(『かみなりのきば』を受けて、)「力を試す者が来たようだな。」(リリコ(ダーク化コピー)の傍に飛んで、)「力を借りるぞ!」(リリコ(ダーク化コピー)の力を吸い上げ、メガシンカした!)
リリコ(ダーク化コピー)「きゃっ!?」(いきなりダークオーラを吸い取られてびっくりして)
アテナ(ばっちばっちと音がしていたので、ひょこっと出てきて、)「・・・随分賑やかだと思ったら。」(こういうことかい。っと。)
左目を布で覆った短髪の少女「本命がお出ましかしらね!」(杖を突き鳴らす。音叉が鳴る)
リリコ「…何か、弱そうな声がしたんだけど」
リリコ(ダーク化コピー)「いきなり何よ!」
ダークヘルガー「貴様のオリジナルの力を試させてもらっているのだよ。都合がよかろう……?」
リリコ(ダーク化コピー)「ふぅん……そういう事!」(白杖をリリコに指して)「そこ!弱そうとか言わない!」
フライト「ぉ、おぉ……??」(ダークオーラでメガシンカとかあるんだ!? と一人でザワザワしている。……一瞬ノコッチを見たが、様子見状態は続けるようである。)
アテナ「リリコのダークコピーさんかな?」(ピカハンもって、ひょいひょいっと移動してきた。フライトさんの傍に移動しながら)「何かあったら、援護するよ、リリコ。」(と。)
コスモス「…………おいで、マリン。」(例のキューブを空中に放り投げると、キューブがマリルリになった。マリンと呼ばれたマリルリはコスモスの近くで待機している。)
リリコ「まあ、やることは声でそんなに変わらないよね。」(白杖を少し地面から離して)
ディ(コピーリリコの白杖を持つ手に、かみくだくを仕掛ける)
リリコ(同時に、ヘルガーとコピーの間に割り込もうとしつつ、コピーの白杖を叩き落とそうと)
リリコ(ダーク化コピー)「ディが居ないからどうしようかと思ったけど」(白杖に仕込まれたスタンガンを起動させ、ディにかみつかせようとする。)「頼りがいがありそうじゃない?オリジナルさん、私達に勝てるかしらね!」(リリコが叩き落そうとするのなら、スタンガンを起動したままにして)
ダークヘルガー「その言葉に私も答えるとしよう!『宇宙裂く終焉の闇』!」(リリコ(ダーク化コピー)からさらに力を吸い上げ、ダークZ技「ダークストーム」を使用。ダークオーラで発生させた竜巻がリリコとディに襲い掛かる)
ディ「!!」(スタンガンは回避するものの、ダークストームでリリコと離れた方向に吹き飛ばされ)
リリコ「いっ!!」(相手の白杖に体の一部が触れてしまい、しびれながら吹き飛ばされた)
左目を布で覆った短髪の少女「ああもう母さん…!」(杖を何度か突き鳴らす。音叉の音は次第に大きくなって)
アテナ(吹き飛ばされるリリコさんを回りこんで、抱きとめようと。)「リリコ、大丈夫か?;」(自分よりもか弱い普通の女性だから心配になる。)
コスモス「……うん、何となくだけど、私達の出番はなさそうかな?」(マリンの頭をなでつつ)
フライト「うわっ、やっぱえげつないなこれ」(コピー達の攻撃を見て変な顔をした。 どうなのかなぁこれ手を出したらキレられるかなぁ、女性の方はあの人が助けてくれそうだけど。 羽をちょこちょこ、こちらを見るノコッチには“待て”をさせつつ、ポケットから錫杖を取り出した。……うん、受け身の手伝いくらいの準備はね、うん……)
リリコ(ダーク化コピー)「相棒と離れちゃったわね。どうやって戦う?(棒を握りしめたまま一歩、一歩とリリコに歩いていき、)
ダークヘルガー(ディを警戒しつつダーク化コピーとオリジナルの両者の動きを伺い、)
リリコ(痺れて震えながら口をパクパクさせて)
左目を布で覆った短髪の少女 (コスモスに向かって)「出番ある!ヘルプー!」(音叉の音波がコピーとヘルガーの動きを妨害する。麻痺状態にさせるかも)
アテナ(えい。っとリリコさんのお口に麻痺なおしの飴玉を入れようと。)「彼女は、一対一で戦うのは苦手だろうし・・・。」(リリコさんを庇うようにしながら)「じゃあ、俺とやりあうかい?彼女の痺れはすぐ取れるだろうけどな?」
コスモス「……という事らしいかなぁ。じゃあ、邪魔にならないように……水よ!」(水の壁を展開し、やがて水の弾となってダークヘルガーに飛んでいく。マリンもアシストするように同じような水の弾を放つ。)
リリコ(ダーク化コピー)「くっ、あ……!」(徐々に透明になる身体、耳を押さえて、)
ダークヘルガー(リリコの傍に来たが音叉の音に眉間のしわを寄せて)「……さっきの技でダークオーラを吸い取りすぎたか。」(メガシンカが解除され)「……っ!」(水の玉が当たり、パリィン、と石が割れるような音がする。)
ディ「グルル…」(ヘルガーをにらみながらジリジリとリリコに近づき)
リリコ(麻痺から回復、体勢を立て直し)「…なに、」
フライト「あ、」(メガシンカが解けた。 ……体力はまだあるようなので、注意は未だヘルガーへ向けておく。)
アテナ「お、大丈夫そうかな?」(リリコさんから手を離して、にっこり笑顔を浮かべる。)「無理はしないようにな。」(と、だけ。)
コスモス「あ、やりすぎちゃったかな……?」(ちょっとだけオロオロ)
リリコ(ダーク化コピー)「ちょっとズルしたのが祟ったかな……!」(すうっと薄くなって消えていく。)
ダークヘルガー「……」(割れた石が落ちたと同時にぐらり、と倒れ、)
左目を布で覆った短髪の少女「あれ、勝てちゃった…?」
リリコ「え、ええと、ディ!Come On!」
ディ「!」(我に帰ったようにヘルガーから目を離してリリコのもとへと)
ダークヘルガー(倒れたと同時に首輪が割れて転がる。)「……。」(光の粒がダークヘルガーの持っていたダークヘルガナイトZに収束し、割れを補修していく)
フライト「ぁ、あれま、」(倒れちゃった。 女性達も無事のようだ、ノコッチに自分の横まで戻るよう指示する。)
アテナ「・・・おや・・・割れたのは、メガストーンだったか。」(もう、大丈夫かな?とダークヘルガーの方にてくてく寄って行く。)「・・・・この子は、コピーじゃない?」
コスモス「力を引き出すに値する者を探し、試していたみたい。」(ダークヘルガーに近寄り、回復魔法を掛ける。一応奇襲されないようにマリンも一緒にいる。)
リリコ「…何か研究室がどうとか言ってたし、別の何かかな。うーん、よく似た話を聞いたような覚えがあるけど、思い出せない…」
ダークヘルガー(コスモスの魔法を受け、立ち上がり首を振る。)「……私は、ダークオーラを活用する研究所から逃げ出した、実験体さ。」(首輪を一瞥し、)「通信機は破壊されたが、直に私を探しに来るだろう……。それまでに、新たな主を見つけたかったが……。」
アテナ「なるほど。それで消えないのか。」(ふむ、なるほどなぁ。と胸の前で腕を組んで考え込んでる仕草をしつつ。)「ん〜・・・。主ではないけど、俺のとこに来れば、隠れ家ぐらいにはなるけどな。他に頼れる奴がいれば・・・話は別だが。どうだい?」(と、提案)
フライト「はぁ、そういう……」(仕えるってトレーナー探しのことか。研究所暮しは嫌だし弱いトレーナーの手持ちになるのも嫌だみたいな感じなのかなぁ。) 「……隠れ家だけ確保して、後はのんびりトレーナーを探すっていうのも、いいんじゃないですか?」
リリコ「ああ思い出した、ニュースになってたね。ダークポケモンとかの違法な研究施設。関係者全員お縄になったって話だから、のんびりしてもいいんじゃない?」
コスモス「ダークポケモン………かぁ。心の闇とダークポケモン………あながち無関係とは思えないかな。」
ダークヘルガー(リリコの話を聞き、)「そうか……戻る場所は無いのだな……。それでは、彼女の言葉に」(アテナの方を見て、)「甘えさせてもらおうか。」
アテナ「ニュースになってたのか?物騒な研究している奴らがいるもんだなぁ。」(ダークヘルガーに笑顔を見せながら)「君に名前はあるのかな?ちなみに俺はアテナって言うんだけど。」
ダークヘルガー「アテナ。か。……名前などないよ。」(ふるり、と首を振り、)「番号で呼ばれていた。まぁ、その番号も今は使い物にならないが。」
コスモス「じゃあ、新しい名前を付けたらいいと思う。これから新しく始めると思うから。」(と、提案してみる)
アテナ(名前・・・名前・・・?っと考えている。ふむ〜。)「そうだな、誰かにつけてもらうか・・・自分で考えるのもいいな。俺のいるところは、拾いポケモンの自然公園だから・・・のびのびっと暮らしていいんだよ。近くにはポケモン達の町もあるし、森の中の木の実は食べ放題だし。」
フライト(ノコッチを抱き上げて撫でながらヘルガーとアテナの様子を見ている。)「名前ですからね。急いで今決めるもんでもないと思いますよ」(自分で納得いく名前を考えられるならそれが一番いいと思うね。)
ダークヘルガー「……そうか、これから、な。」(微笑んで、ダークヘルガナイトZを首元に引っ掛けた。)「ありがとう。これから、よろしく頼む。」
左目を布で覆った短髪の少女「聞くところによると、追手も来なさそうだし、時間もあるでしょ。」
コスモス「じゃあ、今日はこれで解決……かな?」(マリンをなでつつ)
アテナ「もちろん、自分の世界にも行きたいってことがあればいつでも自由に霧に出入りできるだろうし、ログハウスには俺や兄さんや管理するポケモン達もいるから頼りにしてくれ。」(と、いうことで大丈夫かな?って首を傾けつつ。)「うん、よろしくね?」
ダークヘルガー「ああ、分かった。」(頷いて、アテナの方へと歩いていく。)「霧を越えたらいいのだな。」
リリコ「あー、ドッと疲れたー…。」(ディにハーネスを着け直し)
左目を布で覆った短髪の少女「送っていった方が良さそうね…;お先にー」(リリコたちの準備が整えば、霧へと向かっていった。)
アテナ「じゃあ、一緒に帰ろうか。ログハウスに部屋があるからしばらくそこで寝たりするといいよ。森の方に家が欲しいって言ってもらえれば、そっちも用意するから任せておいて。」(腕の見せ所だね。と)「またな、リリコたち〜。気をつけて帰るんだぞ。」(と見送りながら、)「じゃあ、案内するよ。」
フライト「……あ、お疲れ様です」(少女達に小さく頭を下げた。) 「もう遅いですから、お部屋に行ったらすぐお休みになったほうがいいでしょう」(ヘルガーとアテナにも「お疲れ様です」と会釈。自分も帰ろう)
ダークヘルガー「……。」(リリコを見送り、)「……ああ、一緒に……か。」(不思議な感覚だが、アテナについて帰るでしょう。首元のダークヘルガナイトZが、きらりと輝いたような。)
コスモス「私もそろそろ帰ろうかな。マリン、戻って。」(主人の声に反応し、マリンは元のキューブに戻る、そしてそのままローブの中に入っていった。)
アテナ「うん、一緒に。あ、ご飯とか食べてないかな?簡単なものでよければ、用意するからね。」(なんて尻尾振りながら)「それじゃあ、みんな、お休みなさい。またね?」(ばいばーいっと手を振って一緒に帰っていったようだ。)
フライト(アテナ達を見送った後、ノコッチを見て……ボールの方をポケットにしまった。) 「……あなたもお気をつけてお帰りください。お疲れ様です」(コスモスにも会釈をした後、ノコッチあやすように揺らしながらとことこと去っていった。)
コスモス「皆さん、おやすみ。」(と見送ってから、いずこかに立ち去っていった。)