キオク 〜ムーン&サン〜  作:風 投稿日時:05/7/25


小さい頃から一緒だった俺達は、いつも仲間はずれだった。
理由は、石もなく進化したから・・・
そのころは、まだシャワーズとブースター、そしてサンダースしか
発表されてなかったから、仲間のイーブイたちはかなり驚いてた。

―石もないのに、進化した!変なヤツ!
―きっと毒があるんだ!近づくな、バイキンがうつる!
―貴方の事、好きだったけど、その格好見たらイヤになっちゃった。
―ちょっと、近づかないで下さる?変な病気になると大変ですから。

毎日、涙をこらえた。広場に行くといじめられるから、
家にこもっていた。
でも母さんまで

―そんな子を産んだ覚えはないわ。出てって。

洞穴を追い出され、しょうがなく穴を掘ってその中で暮らした。
あるひ、穴の外から村長が言った。

「お前らは、もはやわしらの仲間ではない。この森から出て行け。」


悲しくて、二人で走り回った。抜けるまでに仲間達が
なんどもなんども石や木の枝をなげてきた。
真っ赤な足を引きずって走って走って、やっと森から出たときには、
もう夕暮れだった。
双子だったから、考えることが同じだったようだ。
お互いに、回復技を使いあった。
ちょっとして、俺は夜に生れたから『ムーン』
妹は朝だから『サン』と呼び合うようになった。
そして日が昇る頃、おれ達はまた走り出した。
どこか、遠いところへ。
あいつらなんかいないところへ。

がむしゃらにまがって、てきとうに道を選んだ。
ついたところは、広い広場だった。
見覚えのある、森の広場。

 戻ってきてしまった・・・

すぐに周りが囲まれた。しかし、周りにいたのはイーブイや
サンダースだけじゃなかった。
俺達のような姿の奴らもいた。年老いた村長が前に出た。
「おう、お前たち、帰ってきてくれたのか。心配したぞ。
私たちは勘違いをしていたようじゃ。お前らのようなポケモンもいるのだな。ところで、研究者が、新しい進化について調べたいようじゃ。
是非、いって欲しい。お前たちが最初の進化なんだからな。」

受け入れてくれたんだ!一瞬そんな思いがうかんだ。だけどすぐに
正気に戻った。

(本当に受け入れたなら、研究者に渡そうとなんかしない!)
「いまさら、そんなこというな!!」
もと来た道を入りぬけ、さっきと逆の道へ走った。
「ムーン・・・」
「サン・・・」
おたがい名を呼び合った。良かった、お互い無事だ!
だが、よそ見をしていたせいで、目の前が崖なんて知らなかった。


「っっだあああああ!!!!」
幸い崖の下は川だ。
――助かった。
サンの悲鳴を聞きながら、俺は気を失っていった。


「・・・あ?」
川の上?に落ちたはずの俺達は、なぜか大きな奴の上に伸びていた。
「むわぁ〜・・・ん?」
((げぇ!!?カビゴン(!?)))
「うわぁ〜でっかい大福〜〜」
「「っぎゃぁぁぁぁぁぁ!!?」」
また、2人で思い切り逃げる。サンは危なくつぶされるとこで・・

つん☆

「・・・・?」
「む、ムーン・・・?」
えっと、木の枝につまずいて、目の前は坂。ってことは・・・
落ちる!


ごろごろごろろごろごろごろ!べき!どしゃ!ぺきょ。ばふっ!


「あいててて・・・・お〜い!サン!」
「大丈夫?ムーン。」
サンは起用に坂を滑ってきた。
「ダイジョブじゃない。足痛い。」
「え〜?」
サンは俺の足の前足を置いた。
「いて!」
「・・・骨・・・・やばいよ」
「!!?」
まさか、さっきの『ぺキョ』!?
「うわ〜ん!まだ死にたくねぇ!」
「・・・・;;」
なき続けて数時間。人の声がした。
「何だ貴様ら。五月蝿いにも程がある。」
「・・フォース。言い過ぎ。」
1人の人間と・・・ポケモン?
「ね!ね!おめぇらとれーなーいるのか!!?」
うっわー・・・期待満々の目だョー・・・
「・・・まぁ、ね?」
「!!!!!」
うっわー期待が叶ってる感じの目だョー・・・
「だったら俺のポ「やだ」
よし。きまった!
「おら、サン行くぞ・・・」
「ごろにゃ〜んvvv」
「かわいいかわいいv」
「何ィィィィ!!?」
サンの奴!裏切りやがったな!?
くっそー!もう夜中にトイレ付いてってやんないからな!!
「きみぃ〜・・・一緒に行こうよぉ〜・・・」
「・・・;;」
「足の骨直すか「行く」
即決。
「また騙され犠牲者が・・・」
あぁ?だれだこいつ!えらくでけぇ態度じゃねぇかよ?あぁン?
貴様何様のつもりだョ。
「俺様」
「あれ、僕ったら声に出してたかなぁ〜〜☆」
「だしてたよ、ば〜か」
うっわ〜むかつく。
でもま、しばらくおせわになるし。だまっとくか。
「ウフフvム〜ンったらv」
げ!キモ!
とりあえず、ここまでが記憶にある部分。この後は
全員に袋叩きにされたから覚えていない。
最近は隠れて愚痴を言うようになっ・・・

「へぇ〜。隠れていってるんだぁ〜?」
「貴様、何処まで五月蝿いんだ>」
「ム〜ン☆容赦なしv」

「エ・・イヤ、冗談ですよ・・ネ?」
「「「問答無用♪」」」
ドライヴし〜よう♪俺の・・・

バきっ。ガがガがガメリッ
「ちょ、やめ・・うjmftmycg。・。z!?jh。cぎfjgんjkfh!?
(お詫び:言葉じゃあらわせませんので、合成音でお楽しみください。)

とりあえず、仲よくやってマス♪ ・・・ゲフッ・・・

強制修了。すいません。

完。