九太郎による過去バナ。  作:九太郎 投稿日時:06/7/6


(甲高い鳥声で喋りだす)あー、ういっす。オレは九官鳥の九太郎。…って、知ってるよな;
 今日はちょっと暇だからな…そうだ、ヒイラギの奴と、ミロカロスのロジックがどうやって出会ったのか、話してやるよ!(何故威張る;)

 えっと、何から話そうか……そうそう、ロジックはヒイラギと初めて会った時、まだヒンバスだったんだぜ。
 そう、あのコイキングと同等の弱さで、ヒレもボロボロなヒンバス!(ヒンバスに失礼です;/ぇ)
 釣っても捕まえてもさっさと逃がす奴が多い、っていう前例に違わず、ロジの奴も捨てられてた。

 ……但し、街中にだけどな。

 多〜分、捕まえたは良いけど、全然使えないヒンバスに嫌気が差した誰かが街ん中で捨てたんだろな。
 流石にしぶとさだけはあったらしくてさ、汚ったねードブ川ん中で、ヘドロまみれの排水まみれで、何とかかんとか生きてたんだよ。
 その間にも、悪戯にバトらされたりなんかして、どんどんますますボロボロになってってさ。

 で、ロジの身体が「危険」って判断したんだろうな、いつの間にやら例の「水を操る能力」が使えるようになってた、って訳だ。
 その他にも、単純な勝負じゃ襲ってくる「敵」には勝てないから、相手の技まで利用して、状況変化に臨機応変に対応するような、戦いの才能も、現れだしたんだと。

 …そんなロジの所に、ある日ヒイラギの奴が現れる訳よ。
 
 ヒイラギは故郷を追われて三ヶ月、ってくらいだったか?…そのときにはもうオレも一緒に居たんだけどよ、ヒイラギがロジを見っけたんだ。
 んで、おっそろしくぼろっちいロジを見て驚いて、何とかしようと近づいた。…「居場所がない」自分と、ボロボロのロジの姿を重ねちまったんだと思うけど。

 でもロジの方も大分荒んでたもんだから、ヒイラギに思いっきり攻撃仕掛けたんだよな。
 ヒイラギも慌てて、その時の唯一の手持ち、ファーストポケだった、当時サンドのサニーで応戦。
 そん時は、サニーもなかなか強かったけど、ロジも凄かった。
 攻撃技なんざホトンド無い癖に、サニーをある程度追い込むトコまでいったんだ。…野生のヒンバスが、だぜ!?
 正直ロジックのあの頭脳戦にゃ舌を巻いたね。ヒイラギも、次々連鎖するロジの攻撃に、反応すんので手一杯みたいな感じでさ。

 …まあそんなことがあって、何とかロジを捕まえて、ちゃんと治療してやったんだけどさ、取り敢えず「ボロい」のは治らねーだろ?
 それからヒイラギが、コンディション上げたり手入れしたり、まあ兎に角色々やってさ。その合間にもバトったりしてたから…
 ……あ、もう判ってるかも知れねぇけど、「ロジック」って名前はこのバトルスタイルから来てんだ。
 …全ての攻撃を繋ぎ合わさってトドメまで持っていくような、「まるで論理パズルの様な」スタイルからな。
 っと、何処まで話したっけ?
 …あ、そうそう、バトってた、ってとこだったな。
 ……そんな訳で、ロジは進化は早かったんだ。
 ただ、最初はなかなか懐かなかったけどな。
 
 それでもヒイラギと一緒に居る内に、だんだん打ち解けてきた。
 …めでたくセカンドポケゲット、って訳だな。うん。
 ………今じゃすっかりヒイラギに影響されちまってるけどな…;;

 っとまー、ヒイラギとロジックの馴れ初めはこんな感じだった……ん?
 あ、噂をすれば何とやら、ってか?…ヒイラギに呼ばれちまったい!
 ……それじゃあなっ!(飛び去る…。)