「西国の魔姫」の手記と空と仲間達と  作:音宮 芙蓉 投稿日時:08/8/17


わたしは・・・と、もうします。・・・のひめです。ほかのくにからきたひとはわたしのことを「さいごくのまひめ」とよびます。なんでかはわかりません。
また、「くにのせいとうこうけいしゃ」ともよびます。だいだい・・・が、わたしにはあるからです。わたしにはにいさまがいますが、にいさまにはそれがないみたいです。にいさまにそのことをきくと、いつもわらってこうこたえます。
「かみさまがおまえをえらんでくれたんだよ」って。
だからわたしはかみさまに「ありがとう」をいうために、もっともっとがんばろうとおもいます。
そしてしろのなかにいるおじいさんたちはわたしのことを・・・・・・(ここだけ破られたようなあとがある)

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あるひです。わたしは・・・といっしょにじょうかのまちにあそびにいきました。おとうさまやおかあさまにはないしょです。みつかっちゃうと、おしろにかえらされます。わたしはじょうかのまちがすきなので、それはいやです。
じょうかにはわたしのしらないものがたくさんあります。
ほとんどが、ほかのくにからきたものだとみんないいます。かぞえきれないくらい、それがあります。わたしは・・・といっしょにずっとずぅーっとそれをみていました。
たぶん、くにをまもるへいしさんにみつかるまでは、ずっとみていたんだとおもいます。

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それから3かいおひさまとおつきさまをみたあとのひです。わたしは・・・といっしょにおはなばたけでおはなをつんでいました。

いいおてんきです。きっといいことがおこりそうなきがします。

かぜがきもちいいです。ちょっとつよいきがしますが。

まちからみんなのこえがします。まちではなにかいいことがきたのでしょうか。



そのすぐあとです。まちがまっかになったのは。



あついです
いえが まちが もりが
まっかです
いえが まちが もりが
わたしはまず
ちかくのいえに
いまなにがおこっているのかを
ききたいとおもっています
あかくなっていないいえを
あつくなっていないいえを
さがして さがして
しっかり・・・をだいて
はしって はしって ころんで

やっとみつけた
あかくなってないいえを
あつくなってないいえを
でもそのいえには
とびらがありませんでした
わたしはいま
とてものどがかわいています
いえのひとにみずもらおうと
そして
いまなにがおこっているのかをきくために
わたしはなかをのぞきました

そのなかには
おとこのひととおんなのひとが
まっかなみずをながして
たおれていました
よくみると
そのひとたちには
うでがありません
あしがありません
ないかわりにあかいみずがそこから

わたしはすぐにこのいえからでました



わたしはおしろにむかってはしっていました


ここはすごくあついです
おしろにいけばすずしくなるものがもらえるかと



よくみると
まちにはだれもいません



やっとおしろがみえました
でもそれは



いえとおなじように
まっかなほのおにつつまれていました




おしろのなかも
まっかでした
へいしさんたちが
あのひとたちとおなじような
まっかなみずをながして
そのひとたちには
うでがありません
あしもありません
くびもありません
わたしは
どうすればよいかわからずに
ひたすら
おとうさまのもとへ

おとうさまのいるへやへ
たどりつきました
わたしはなぜか
ほっとしました
だって
このまちでうごいていたのは
わたしと・・・だけでしたから
わたしはどろだらけになったてで
へやのとびらをあけました


そこにひろがったけしきは
さっきとおなじような
まっかでまっかで
からだのいちぶがない
へいしさんたちと
ひとりたっている
おとうさまが
おとうさまはわたしにいいました
「・・・よ、おまえはにげるのだ
このしろを このまちをかこむ
もりのそとへ
そしていきるのだ」と
わたしはおとうさまのいうとおりに
へやをでようとしますが
かべがくずれるおととともに
わたしはおとうさまがたっていた
はずのばしょをみました

そこには
へいしさんたちとおなじようになった

そしてまっくろのひとが
まっかになったてを
わたしにむけて


「いやあああああああぁぁぁぁっっ!」





・・・・・・





このへんはあまり、おぼえていません。


きがついたら・・・をかかえて、まちをかこむ、もりのそとにいました。

いや、これはもりではないのかもしれません。

これは、これは

おおきなほのおのとうだと、わたしはおもいました。


やける、やける
もりも まちも しろも
みんなも
わたしはただぼうぜんと このとうをみていました


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・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


「はぁ。」
と、自分の部屋の窓の下でため息をつく。だって疲れたんだもん。ずーっとこの飛空挺に揺られて、しばらく地面を踏んでない。つか高いし。ここ高いし。地面とどんだけ離れてるのここ。

どたどたどた・・・・・・ばんっ!
「あーさっひちゃあぁーん!」
「ちょ、レミ・・・ってどうわ!?」
一人ではない足音、勢い良く開けられるドア、突撃してくる少女:レミ・・・彼女をしっかりと受け止め、俺は壁に激突した。頭打った、いてえ。
その後から入ってくる、レミの双子の妹:リミ、と。その育て親変人ダクハンプリースト:ミサカス。(ちきしょう。こいつにロコン預けたらあんなになって戻ってきやがった)
「・・・ぶざまね。」
「貴様にお似合いの格好だぞ。」
「ぶざまぶざまー!」
「お前ら俺の心配をしないよなー絶対。ちょっとくらいは心配しても・・・ぐぶぅ。」
俺がすべてを言い切る前に、リミが突撃してきた。くそぅ、双子めぇ。重いのを必死で耐え、俺はミサカスに話しかけた。
「そーいや、お前は何しに来たんだ?こいつらのお守りか?」
「違う、私はお前に話したいことがあってきたんだ。そしたらレミとリミがくっついてきて・・・。」
「だって朝陽ちゃんと遊ぶの好きなんだもん。」
「フフッ・・・いじられキャラ。」
「じゃかぁしい!」
俺が怒鳴ると双子はきゃー、とか言いながら逃げていった。そしてご丁寧に勢い良くドアを閉め、真昼ちゃーん、ご飯まだー?と、言ってキッチンのほうへ走っていった。


・・・このやろう、言いたい事はそれだけか。

「それだけなら俺が全身全霊をこめてたたき切ってやる。」
「貴様がそうするなら私は全部縛ってとどめをさしてやる。」
「そんなことなのー?だったら心配ないね。なんとかなってるし。それに・・・。」
俺はミサカスにずん、と近づいた。
「お前は俺の何を知っている。」
「・・・。」
ミサカスは一瞬驚いたような表情をしたが、すぐに表情をいつもの不敵な笑顔に戻し、
「・・・必死だな。」と、言った。
ふざけるな!と怒鳴る前に、おっと危ない、魔姫のお怒りだ。と、言って部屋から出て行った。



ハッ!軍に喧嘩を売って、さらに最新兵器(飛空挺)持ち出して、いろんなところを飛び回っているんだぞ!そんな俺に過去のことなど、ちっぽけにしか思えないね!あいつが何を思っているかなんて知らない。俺にしか知らないことだってある。だって俺は・・・。

「西国の魔姫」アリアルト・サーディランス・ヒューポクライテ・・・月咲 朝陽なんだからな!