7月9日 恋敵(ライバル)直接対決!?(前編)  編集:Rista


これは七夕祭りの2日後の話である。

ミニッツ(店員、ヌオー♀)「……いらっしゃいませ〜」
四面楚歌(以下楚歌)「ラブハリケーンに御用心!; ……こんにちは〜」
ファッツ「・・・」

楚歌が来た時、店内にいたのは店員達の他、佐藤軍師(以下軍師)、緑翠ルーチェ(以下ルーチェ)、phase shift(以下シフト)、
Rista、おかゆ、そして神木刹那(以下せつな)がいた。

軍師「外はうるさいし……荷物は重いし……。」
ため息をつく軍師。
カフェの外ではゲンキ(ルーチェのライチュウ♀)が誰かを追いかけている。
Rista「 ……ルーチェさん、どうしてあっちの方々は荒れてるんですか?」
ルーチェ「ユウトとゲンキだけなんですよねー・・・こんなことするのは。(何
      まあ話せば長くなるので。(何が。」
Rista「犬猿の仲と言うことだけはよく分かりましたが」
デューク(シフトのサイドン♂)「必要とあらば地震を一発・・・」
ルーチェ「あ、地震・・・ルーチェまで食らってダウンするんで却下です(ぉぃ」
おかゆ(私もポケモン出そうかな・・・(何))
ルファリー(店員、ルンパッパ♂)「ケンカするんなら、出て行ってもらうからね〜♪」
ユウリ(同、サーナイト♀)「出番近いかもねw・・・(ちょっと考えて)ねえキミも出てきて!」
サテュロス(同、カブトプス♂)「俺の事か?ソレ」
ユウリ「そうw」

楚歌「……しかし、困ったなぁ………;」
Rista「……どうしました?」
ファッツ(シフトのリザードン♂)「困ったって何がですか?」
楚歌「シュライヤが7日の夜から荒れに荒れて;」
軍師「あれか……。」
ファッツ「・・・そうなんですか・・・」

「七夕パーティ編」でファッツが口にした思い。
ひそかに(?)想い続けていたタリス(楚歌のサーナイト♀)のことをシュライヤ(楚歌のザングース♂)に託すとした決意は、
当のシュライヤを激しく動揺させたらしい。

楚歌「今も家でヤケ酒食らってるんですよ;」
おかゆ「酒!?」
ラック(楚歌のニドキング)「7日の夜からずーっと飲みっぱなしだぜ…(汗笑」
おかゆ(お酒って20歳にならないと飲んじゃだめじゃなかったっけ・・・(そこかよ))
ファッツ「・・・タリスさんは?」
楚歌「タリスには、はっきり説明しました;」
冷や汗を浮かべながら説明する楚歌に、ファッツの鋭い眼光が飛ぶ。
隣ではイヴ(シフトのメタモン)が早くもファッツ専用の20mmCIWSに変形していた。
(20mmCIWS=艦船用の対空バルカン、発射速度は分間3000発)
せつな「む、これはファッツからシュライヤに怒声が飛びそうな悪寒(」
エクリプス「怒号どころか20mmの徹甲弾が飛んで行きそう;」
ナイツ(Ristaのヤミラミ♂)「……殺る気?」
楚歌「シュライヤもくやしかったんだと思いますよ……;」
ファッツ「・・・イヴ、戻っとけ」
イヴ「・・・了解」
楚歌「よりによってタリスの目の前で、しかも恋敵のファッツさんに言われたんですから;」

ラック「ん? 外に気配……」
楚歌「え?」
ドアを開けて外を覗くと、ちょうど黒山が来たところだった。
ミニッツ「いらっしゃいませ〜」
黒山「こんにちはー」
シフト「あれ?」
何か違和感を感じるシフト。
よく見ると黒山はいつもと違い、髪を後ろで束ねていた。夏だからだろうか……
黒山「あまり気にせずに。」

楚歌「ん? また気配が………」
今日の楚歌はどうも気配に敏感である。門の外に頭を出して見た次の瞬間、

  バリィン!

脳天に酒瓶直撃。
楚歌「ぐはっ!;
Rista「……楚歌さん……??」
シフト「酒瓶・・・;」
ラック「……って、シュライヤ!?;」

そう、外には問題のシュライヤが立っていたのである。
しかもその両目は充血し、目の下にはクマができていた。

ナイツ「やっぱり来ちゃったか……」
シフト「「越後之寒梅」・・・酒の趣味はいいようで;」
何故かシフトだけは足元に転がってきた瓶を見ていた。
おかゆ「・・・・(汗」
シュライヤ「…………ヒック!」
シフト 。0(一体何升飲んだんだ?)
黒山「かなり凄い状態ですね・・・・(汗」
ファッツ「・・・・」
Rista「……どうします?というか、何故ここへ……」
セラ(Ristaの監視役?)「そっとしておくのがいいのでは?」
Rista「……いつの間に戻ってきたんですか。」
楚歌「いたたた……;」
殴られて倒れていた楚歌がようやく立ち上がった。
楚歌「7日の夜から、飲んで、飲みつぶれて寝て、起きてまた飲んで……を繰り返してましたからね;」
シフト「よく死にませんね・・・;普段から少しずつ飲んでるんですか?」
楚歌「いや、そうでもないみたいです;」
せつな「・・・でも、そのうちぶっ倒れそうですが」
シフト「このままだとアル中になっちゃいますよ;」
シュライヤ「うるへェ………」
シュライヤはどこからか酒瓶を取り出しさらにあおった。
エクリプス(シフトのミロカロス♀)「うわ・・・手がつけられないわね・・・;」
セラ「強制隔離します?」
Rista「しなくていいです。」
楚歌「タリスはようやく事の次第を把握したようなんですが、ショックのためかどこかに行っちゃいまして;」
ラック「探したんだけどな……;」
黒山「ぇ・・・・。本当ですか?」
ルーチェ「探したほうがいいんじゃあ・・・(何」
楚歌「大丈夫です、控えメンバー達何人かで探してますから;」

ミニッツ「……いらっしゃいませ〜」
フリッパー「みなさんこんにちは〜♪」
話が進んでいる間にフリッパーが現れた。夕方のカフェにはよく人が集まってくる。

エクリプス「あれ?ファッツがいない・・・」
ママルバーン(シフトのカイリュー♀)「・・・フ−ン、成る程ねw」
Rista「……探しに行ったんですね?」
シフト「でも探すアテなんてあんのかな・・・;」
シュライヤ「あ゛ぁ゛……。 ぢぐしょぉ………」
楚歌「あ〜あ、舌が回ってないし;」
せつな「タリスさん探すの手伝わせましょうか? そこまで遠くまで行ってなければルナが見つけられるはず」
Rista「……エスパータイプですからねぇ……どうやって移動したかも問題になるかと。」
ママルバーン「・・・・・」

  ピリリリリ……ピリリリリ……

楚歌「あ、通信が…。 ちょっと失礼;」
ブレイドー「通信・・・だれからですか?」
楚歌「(電話に)はい、もしもし?」
電話の相手「見つけたぜぇっ!!!
楚歌「うるさいっ!;
ママルバーン「・・・遅かったか・・・」
ラック「ブラストか?;」
楚歌「バクフーンのブラスト…; 聞き覚えはあるかと思います;」
黒山「取りあえずありますね。 って・・・・。」
楚歌「(電話に)よりによってキミとは; 他に誰か近くにいない?;」
ブラスト『んで、どうやってそっちに連れてけばいい?』
熱血タイプだというブラストは楚歌の質問を完全に無視していた。

その頃、シフトは着流しの懐からインカムを取り出していた。
シフト「あ、ファッツ?見つかったそうだ、すぐ戻って来い」
ファッツ『そうか・・・よかった・・・シュライヤは?』
シフト「・・・・」
ファッツ『・・・すぐ戻る(プツッ)
ラック「シュライヤは………; ……酔いつぶれて寝てる;」
ラックが答えた時には既に回線は切れていた。
エクリプス「本当に銃殺しちゃうかも・・・今のファッツなら・・・(震え」

ブラスト『あ、おい、何すんだy…』
ア・リクが来店し、常連客達の注目はそれていたが、楚歌の通信は続いていた。
ブラストは受話器を奪われたらしい。
電話の相手2『もしもし? 私が乗せて、飛んでそっちに向かいますが、異存ありますか?』
楚歌「あ、バビロン; そう、じゃ、頼むね; ブラストには走ってくるように言って;」
バビロン『わかりました、では……』
ブラスト『おいっ! オレにもしゃべらs……』
  プツッ!
あっけなく通信は途切れた。
楚歌「ちなみにバビロンってのは、自分のところのトロピウスです;」

ミニッツ「……いらっしゃいませ」
解説している間にも客が来た。ポッターである。
ポッター「こんヴぁんは〜、ふぅ〜部活疲れた・・・・・・・」
さらにてんななもやって来た。
てんなな「こんばんは〜。」
ア・リク「あ、こんばんわ。 さぁ、黒魔術でもしますか………(何」
ブレイドー「時間が掛かりますね;タリスさん・・・」

  バサッバサァッ……!

楚歌「あ、来ましたね、バビロンが;」
ラック「タリスは? …あ………;」
バビロン「……来る途中で眠ってしまわれまして……(苦笑」
タリス「…すー…………(眠」
トロピウスの広い背中にはすやすやと眠るサーナイトの姿が。
シフト「寝てる・・・;」
楚歌「さて、これからどうします? 起こすのもなんですし……;」

  ザッ!

シフト「あ、ファッツおかえ・・・(絶句)」
せつな「・・・ファッツさん?(」
ラック「お?」
ファッツ「イヴ、マグナムを貸せ」
イヴ「出来ないよ・・・」
せつな「Σ 撃つ気!?」
黒山「撃つ・・・気ですねぇ。」
ファッツ「貸せ
イヴ「・・・!」
せつな「すごい迫力&威圧感・・・;」
ファッツの目は既に誰も逆らえないほどの威圧感を放っていた。
視線に射すくめられたイヴは慌てて身体の一部を拳銃に変え、本体から切り離して差し出した。
ラック「シュライヤ、起きろ!;」
シュライヤ「……すでに起きてるぜ…」
ファッツ「それはよかった・・・」
言うやいなや、ファッツは拳銃を眉間に突きつけた。

楚歌「な、なんだか修羅場の予感;」
黒山「・・・・・・・・・・・・・(焦」
ゲンキ「何か怪しげねぇ・・・」
そう言いつつ、何故かゲンキは破壊光線のエネルギーを溜める構えに入っている。
フリッパー「な、なにがおこって・・・?(汗」
おかゆ「大変な事がおこってます(それじゃわからないって」
アーチェル(せつなのウィンディ♀)「むむむ、新展開・・・」
飛鳥(せつなのピジョット♀)「・・・もしかしてあなた、この状況楽しんでません?(汗」
ゲンキ「どっちもどっちでなかなかやるじゃない(違」
ティーダ(ルーチェのピカチュウ♂)「止めたほうがいいんじゃあ・・・(汗」
フリッパー「とりあえず隠れます・・・(汗」

ファッツ「いままで酔いつぶれていたお前に今一度質問。」
気迫がまた一歩、シュライヤに迫る。
ファッツ「お前は今後彼女を幸せに出来ると思うか?」
シュライヤ「…………今後の事なんかわかるか」
楚歌「……(汗汗汗」
ファッツ「・・・聞き方を変えよう、彼女を幸せにする努力ができると思うか?」
シュライヤ「……誰の事だよ、“彼女"ってのは?」
まさに一触即発の空気である。

ポッター「危険察知! バクフーン防衛体勢!」
バビロン「ソーラービーム発射準備完了……」
ライガ「ボルテッカーも何時でもOK!」
てんなな(少しボーっとしてたらなにが!?)
おかゆ(とにかく大変な事がおこってます(だからわからないって))
ゲンキ「まあね・・・テトラ・・・じゃなくて。トリプルでもいいなら暴れるわ(待て。」
クラウド(ルーチェのゴースト♂)「了解。」
ティーダ「・・・分かりました」
ゲンキの指示で破壊光線に向けた溜めの姿勢に入る2匹。
楚歌「……(汗汗汗」

いくら待ってもシュライヤの返答がない。
苛立ったファッツはついに撃鉄を引き起こした。
ファッツ「・・・分からないか?」
シュライヤ「…………」
楚歌「……まだ酔いが残ってるようで;」
ファッツ「答えろ」

おかゆ「フルル、いざとなったら乗せて逃げてくださいね・・・(汗」
フルル(おかゆのベイリーフ♀)「いったい何が・・・(汗)とにかくやばそうですね・・・(汗」
アイザード(ポッターのボスゴドラ♂)「攻撃したらメガトンパンチでぶっ飛ばす(警戒)」
ゲンキ「・・・・完了。準備を整えろ(怖」
ライガ(黒山のサンダース♂)「AFならOK?」
黒山「別に非常時なら。ヒョウガ、ランザン」
ナイツ「Rista、オレたちは何もしなくていいの!?……っていうか勝手にやるから、緊急時にはお前も戦えよ?」
ポッター「レーヴェン、脱出の用意は?」
レーヴェン(ポッターのフライゴン♂)「いつでもどうぞ〜」
ラッセル(せつなのフライゴン♂)「・・・(じーっ)」
ルナ(せつなのブラッキー♂)「・・・おまえもか(汗」
とか言いつつ、ルナも結局見ている。
フリッパー「うわわわ・・・。」
フリッパーはカフェのテーブルを横にして隠れた。
てんななも家まで逃亡するかのように駆け出し、同じように隠れている。
彼らは2人の間に渦巻く気まずい空気もそうだが、「いざとなったら」を想定して動き始めた他の客の方も気になるらしい。
おかゆ「・・・(汗)いつでも逃げれる状態にしといてくださいね。」
フルル「了解です。」

ファッツ「皆さん、すんません;横やり入れた方は命は無いものと思ってください」
外野の喧噪に警戒心を見せるファッツ。
そこへ、
タリス「おふたりとも、やめてください……っ!
楚歌「あ、タリス;」
ファッツ「タリスさん・・・;」
突然、主役(?)登場。
ファッツはたじろぎ、黒山は一度構えたボールを戻した。
ライガ「おい!なんで戻す。」

アイザード「10数える間に止めねば・・・・・」
Rista「おふたりというか、全員やめてください。店員さん全員スタンバイ、隔離準備。
カナタ(店員、ピカチュウ♀)「了解です。壁使っていいですよね?」
経営者だからと言うわけではないが、Ristaも横やりを防ぐべく指示を出している。
黒山「そういうことだから。戻って。」
おかゆ「・・・ぁ、大丈夫っぽいですね(何故)フルル、戻ってください。」
てんなな「煤iなにもしてな(蹴 )」
ポッター「全員戻れ。」
おかゆはフルルを、ポッターはバクフーン以外をボールに戻した。
てんなな「店員さん効果は恐ろしいという事で(ぇ」
フリッパー「隔離されてはたまりませんから・・・(汗」

シュライヤ「…………っ!」

何を思ったか、シュライヤが店の外へ飛び出した。

ルファリー「あ、シュライヤは帰ったみたい〜♪」
パルス(フリッパーのランターン♂)「おさまった・・・みたいだね・・・。」
楚歌「…………はぁ……」
額の汗を拭いつつ一息つく楚歌。
しかしファッツの気はまだ収まらないらしい。
ファッツ「いずれ決着はつけようか・・・シュライヤ・・・答えもそのときまでに用意しろ」
走り去る背中に向けて呼びかけたのであった。

黒山「な、何故そこまで・・・・。」
バクフーン(ポッターのバクフーン♂)「ふぅ、ヒヤヒヤしたぜ・・・・」
シフト「・・・一直線とはいえやりすぎです;(微妙に引き」
ア・リク「……いずれって事はまたあるんですね……(汗」
ラック「シュライヤは性格も“いじっぱり"だからなー……;」
バビロン「私のソーラービームが不発に終わって、まことに喜ばしいです」
バクフーン「一度は受けてみたいよな、バビロンのソーラービーム」
ポッター「本気?」
タリス「ファッツさん、どうか、さっきのような事はもうやめてください……」
ファッツ「・・・分かりました;でも奴の真意だけは聞いておきたいんです;」
     ・・・スンマセン;」
一同に頭を下げ、ファッツはボールに戻った。
シフト「やっぱ一段階怖くなってる・・・;」

ブラスト「とうちゃーく!
楚歌「うわっ!?;」
一段落付いたところへ、ブラストがようやく戻ってきた。
楚歌「なんで来るのさ、もう帰るのに;」
ブラスト「なにぃぃぃ!?

……そう、この日の騒動は一段落した。
しかし話はまだ終わったわけではないのである……


後編へ続く。