7月11日 恋敵(ライバル)直接対決!?(後編)  編集:Rista


ファッツがシュライヤを問いつめた2日後。

再びカフェを訪れる楚歌とポケモンたちの姿があった。

チェルク(カフェ店長、オオタチ♀)「いらっしゃいませ。」
楚歌「こん、にち、は……;」
ブラスト「どうも、こんちゃ〜♪」
バビロン「皆様、こんにちは…」
黒山「こんにちは。楚歌さん。しかし・・・・どうかしました?(汗」
楚歌「……そろそろ、ケリつけないといけませんよね?;」

そこへ既に来ていたファッツが進み出た。そして、

ファッツ「一昨日のことは本当に申し訳ございませんでした!

……突然楚歌の前で土下座をしたのである。

楚歌「って!; 頭を上げてください、ファッツさん!;」
ファッツ「・・・ですね・・・シュライヤいます?」
ブラスト「シュライヤ、ケリつけるんだろ?」
入口の陰に隠れていたシュライヤが引っ張り出された。

ルビー「なにかあったんですか?」
てんなな「なんの事ですか?(ぁ」
Rista「いろいろありまして……一言で言うと、七夕祭りのゴタゴタの続きですね。」
ミリル(ルビーのキルリア♀)「タリスもかわいそうです・・・・」
ルビー達は一昨日の騒動にはいなかった。
てんななはいたはずなのだが……覚えていないようである。

シュライヤ「…………;」
緊張しているのか、シュライヤは顔が青い。
ファッツ「シュライヤ・・・」
Shine「!?」
楚歌「…………;」
ファッツは身体の後ろに手を回した。
一体何が始まるのやら。
Shineは隠し武器を構えた。楚歌はシュライヤ同様、緊張で汗が顔ににじみ出ている。
そしてファッツの手には……

ファッツ「飲もう!

……酒瓶が握られていた。

ルビー「え・・・・」
楚歌「へっ?(汗」
黒山「え・・ちょっと」
シフト「うわっ!あれは親父の秘匿品の剣菱大吟醸!殺される・・・;」
Shine「どこがどうなってそういう結論に…って酒ってマズいっていうか秘匿品ですか!(汗。」
ブラスト「あ、なーんだ……」
バビロン「何を期待してたんですか…」
ナイツ「二刀流だったのか……」
Rista「うるさい。」
ナイツはRistaの肘鉄を食らった。
(ちなみに酒と甘い物の両方を好む人のことを二刀流という。)

ファッツ「この前は荒っぽいことしてすまん;お詫びといっては何だが・・・とりあえず飲め」
シフトの叫びはファッツの耳に入っていないらしい。
秘蔵の酒をどこからか取り出したお猪口に注いだ。
Shine「やたら親父っぽいですね…(汗。」
Rista「……セレビィ、いいですか?化屋の倉にある……ええ……
ルビー「シュライヤって人間換算18歳では?」
おかゆ「未成年はお酒飲んじゃ駄目なはず・・・(そこかよ)」
ルビー「だいたい、ファッツだって(人間換算)16歳・・・。」
楚歌「皆さんは絶対に真似をしないでくださいね;(未成年者の飲酒)
シフト「お酒とタバコは二十歳になってから
Rista「大丈夫ですよシフトさん、セレビィの時渡りで中身をすり替えさせたので。」
心なしか顔が青いシフトにRistaが耳打ちした。
しかも既に過去形である。
シフト「そうですか・・・;後で瓶を回収せねば;」
Shine「泊<b。中身は何処行ったんですか?」
Rista「中身は別の瓶に。後で瓶を取り返して、栓を復元したら元に戻せますね。」
ルビー「で、シュライヤは・・・?」

ファッツ「・・・?酒は嫌いだったか?この前あんだけ飲んでたのに」
Shine「どんな飲んでたんですか…。(汗。」
ファッツ「見た限り三升はのんでたが;」
楚歌「ほぼ一日中飲んでましたからね;」
Shine「1日中!?(汗。」
黒山「て、一日中ですか?!」
ルビー「四面楚歌さん、いいんですか?そんなに飲ませて・・・;」
楚歌「いや、止めたんですが;(滝汗」
シュライヤ「飲めばいいんだろ、飲めば;」
周囲ががやがやと騒ぐ中、シュライヤは仕方ないといった顔で酒をあおった。
てんなな「狽ヲ」
ライナ(ルビーのライチュウ♂)「本当に飲むのか?」
Shine「狽オかも自棄酒!?」
ファッツ「・・・ま、いいかw」
そう言って自分も一口飲むファッツ。するとShineが、
Shine「おつまみどうですか?」
四次元ポーチからビーフジャーキー取り出した。

バビロン「中身はすりかわってるんですよね? Ristaさん?」
Rista「ええ。戻ってきたセレビィに確認を取りましたから」
ルビー「何にすり替えたんですか?」
シフト「実は摩り替えた先は黄桜ピンなんて落ちは・・・;」
ライ(てんななのライチュウ♂)「酒屋に変し(蹴られ」
てんなな「してない。してない。」

ブラスト「そうだ、ルファリー、酒もっと持ってk……ぐはっ!
言うやいなやブラストの後頭部にマジカルリーフ直撃。
バビロン「ブラスト君、なにか言いましたか?」
ファッツ「まだあるから安心しろw」
上機嫌のファッツはさらに後ろから酒瓶を持ち出した。
背中に積んでいたのか……?
黒山「え゛ぇっ!!まだあったんですか!」
楚歌「わー……;(何」
ルビー「いつのまに・・・・;」
Shine「あるんですか…(コンソメポテチ喰いながら。(何故。」
おかゆ「・・・(汗)まだあるんですか・・・」
シフト「げ!今度は越之寒梅!本当に殺されそうd;」
てんなな「ライ、割れっ(なんだって」
ライ「割ったらまずいんじゃないの?(といいつつ電撃(ヤメロ 」
ライナ「やめとけって!」
即座にライナが飛び出し、ライの電撃を吸収した。
楚歌「やり過ぎると、このカフェが営業停止処分を受けかねませんよ?;
Shine「割ったらシフトさん殺されっとよ…。(何処の方言だ。」
てんなな「てか、喫茶店ですよね(ぁ」
おかゆ「喫茶店に酒・・・(汗」
ファッツ「肴もあるしなw(当たりめ取り出し)」
ブラスト「おおw んじゃ、遠慮なく一杯w」
Shine「何でブラストさんまで飲んでるんですか。」
おかゆ「ブラストさんも16歳じゃないですか!(そこかよ)」
バビロン「ブラスト君、まだわかりませんか?」
再びマジカルリーフ。
ファッツ「あんまり自暴自棄になると酒が不味くなるぞ;もう一杯どうだ?」
こちらは危機感ゼロらしい。

Rista「お酒を飲みたい方は外へ。ソフトドリンク系でいい方は中へ移動しましょう。」
Shine「ていうか真っ昼間から酒はちょっとマズいんじゃ…。」
おつまみを差し出していた人のセリフかどうかはこの際置いておこう。
ライ「やっぱ酒屋に変し(殴られ」
てんなな「酒は売ってない(ハズ)から」
ファッツ「んじゃあ外出るかな・・・シュライヤ?」
ブラスト「うー………; 一杯でやめとく…」
シュライヤ「悪ィが俺もそうする…;」
ファッツ「そか・・・じゃ、俺もこのくらいにして・・・」
つきあう相手がいなくなったので、ファッツは酒その他をしまった。

ルビー「わたしは中で・・・レント、おいで。」
レント(ルビーのピチュー♂)「おっけー!レンはオレンジジュース〜」
Shine「僕も中で。」
黒山「とりあえず中h・・・・ぎゃ!
???「俺忘れたなんて言わせねーぞ、黒山目ェッ!!」
Shine「剥侮Rさん!?」
てんなな「騒動の予感(ぁ」
フレア「復活でござりす」
久しぶりの登場という黒山のリザードン、フレア。
挨拶ついでに黒山にひっかく攻撃を忘れない。
Shine「…お久しぶりですか?(何故疑問系。」
ルビー「フレア・・・?」
楚歌「黒山さんのリザードンさんですねw」
何故か楚歌の後頭部にはマジカルリーフが刺さっていた。
先ほどの流れ弾でも受けたのだろうか。
デューク「お、久しぶりだなフレアくんw」
フレア「ついでにいえば入院中から抜け出して来たw」
ライナ「ってことは完治じゃないのか;」
フレア「そ。完治じゃない。」

Rista「チェルクさん、店員の皆さん、今のうちにまとめて注文取るのがいいかもしれませんね。」
チェルク「はいはいw了解ですよ〜。レントさんがオレンジジュースですね?」
ルビー「うん。オレンジジュースが3つ。それからコーヒー1つ(ポケモンたち)。あたしは紅茶かな。」
チェルク「確認とります、ルビーさんはオレンジジュース×3にコーヒーと紅茶…ですね?」
ルビー「うん、チェルクさんよろしく〜。」
チェルク「了解しました。(厨房に入って)ご注文、オレンジジュース3つにコーヒー、紅茶入りました〜!」

さて、本題に戻ろう。
ファッツ「答えは・・・出たか?」
楚歌「あぁ、そうでした; シュライヤ、答え用意してきたとかなんとか言ってたよね?;」
シュライヤ「……(ゴソゴソ」
酔いも少し落ち着いてきたところで、シュライヤは楚歌のバッグをあさり始めた。
シュライヤ「……!」
そして何かを取り出す。
楚歌「あれ? そのバンダナって……」
Shine「バンダナ?」
ファッツ「バンダナ・・・か・・・それが・・・答えか?」
シュライヤ「ほらよ!」

シュライヤは取り出した“赤いバンダナ”をファッツに放り、そのまま店を飛び出した。

バンダナは風にふわりと浮かび、ファッツの手元に落ちてきた。

Shine「? え?」
ファッツ「?行っちまった・・・赤いバンダナ?」
楚歌「あ、またどっか行っちゃった;」
ブラスト「あれって、『命より大事な宝』とか言ってなかったか?」
ファッツ「どういうことだろうなこれ?(シフトのほうを向く)」
シフト「そこで俺に振るか?お前は!(汗」
楚歌「あれをファッツさんにあげちゃったってことは…」
ルビー「ってことは?」
バビロン「“命より大事ななにか”が他にできた、ってことじゃないですか?」
ルビー「他にできたとしても・・・大胆な・・・。」
Shine「複雑でよく分かりません…」
リアン(Shineのエネコロロ♀)「黙ってて。」
ファッツ「・・・「等価交換」って奴か・・・」
楚歌「それって…」
バビロン「もしかして…」
ブラスト「もしかすっと…」
順番にタリスが入っているボールを見やる楚歌とポケモンたち。
ミリル「やっぱり・・・(タリスのボール見て)・・・ってことですか?」
楚歌「シュライヤも素直じゃないですねぇ……; 誰に似たんでしょうか;」
リリト(ルビーのクチート♀)「トレーナーじゃないの?」

チェルク「ルビーさんどうぞ〜。」
店長は注文の品、すなわちオレンジジュース3つとコーヒーと紅茶をルビー達のテーブルに置いた。
ルビー「ありがと、チェルクさん。」
チェルク「これでご注文の品は終わりですか?」
レント「ジュース〜♪」
ライナ「つめて〜」
リリト「おいしいわ」
ミリル「やっぱりコーヒーですね」

ルビー「飛び出して・・・・どこいったんだろ。」
ファッツ「一言あいつに言いたかったのだが・・・いなくなっちゃったか・・・楚歌さん?伝言頼めますか・」
楚歌「あ、はい」
ファッツ「酒飲んで言うと説得力に欠けるが・・・俺は本気だった、そのことだけ伝えといて下さいw」
楚歌「わかりました、伝えておきます」
ルファリー「青春だねぇ〜♪」
イヴ「それって一昨日本気で殺るつもりだった、ってこと?(阿呆」
シフト「お前はすっこんでろ!」
狙ったのか本気なのか、とぼけた発言をしたイヴをシフトが蹴り飛ばした。
リアン「…それで、本人は告白する覚悟ができたんでしょうかね?」
ブラスト「告るまではいかねぇだろうな、あいつ、あれで口下手だからなぁ…w」

レント「(ジュースのみながら)ファッツ〜?そのバンダナどうするのさ〜」
ファッツ「あいつの本気、大事にさせてもらうよw(バンダナを巻く」
ファッツは受け取ったバンダナを巻いた。
その顔はどこか晴れ晴れとしていた。
ブラスト「おお、よく似合ってるぜ!」


……ちなみに、その翌日。

ファッツ「それにしても昨日の酒、レア酒の割にはあんまり旨くなかったな。何でだ?」
シフト「Σ(゚д゚lll)保存状態が悪かったんじゃないのかな;ねえRistaさんw」
Rista「私は……お酒のことあまり詳しくないんで……」
ライル「それはs・・・・(薙がれる」
黒山「口を滑らさない方が痛くはならないかと。」
ライルが黒山の制裁技を食らった後ろで、シフトとRistaが動いていた。
ファッツに見えないように酒瓶が手渡される。
Rista「……シフトさん、これ。昨日のです。
シフト「多謝です;(コソコソ)
が、
ファミリア「ねえ、何ソレ、Ristaさん、シフトさん」
シフト「Σ(゚д゚lll)!!」
いつの間にかシフトの手乗りミュウツー(?)ファミリアが後ろで普通の声を上げていた。
シフト「あ・・・ファミリア;コレはね、料理に使うお酒なんだよ;(本当はもったいなくて使えないけど)」
ファミリア「ふーん・・・」
シフトはどうにかごまかしてその場を切り抜けたのであった……