7月29日 真夏の熱闘! 魂の波動を聞け!(前編)  編集:四面楚歌


 西の空が夕暮れに染まり始めたころ、ここ、カフェ「パーティ」では常連客達が雑談に興じていた。


ポッター 「やっぱ、サントラでは『出撃!!』が一番好きですなぁ・・・・」
おかゆ「ポケモンの曲が出るたびに心の中で歌ってる私(何」
Flipper「サントラでは『迷宮』、アレが私的に一番好きです。」
ポッター「カノンが登場したシーンのアレですね?>『迷宮』」
ルビー「←(犬夜叉とかコナンの曲が好き)」
おかゆ「←ゲーム系の曲しか知らない人(ぁ」
Flipper「ちなみにcobaの『運命のレシピ』には、『ひとりぼっちじゃない』のアコバージョンが入ってますよ。」
ポッター「おぉ、一度聴いてみたいですね〜>『運命のレシピ』」

 どうやら、好きな音楽について話しているようだ。

ハヤテ「俺はロック系全般好きだぜ。」
ヤマブキ「お前、初対面の人には敬語使えよ・・・」

 静かな鳥使い、ヤマブキのピジョットのハヤテも会話に参入してきた。

Flipper「あとはサントラで、『伝説(アルトマーレ)』も個人的にはいい感じだと。(いい加減にせい」


塑羅「『光のプレリュード』・・・『魂のレクイエム』・・・はぁ・・・。」
ノロシ「あの、もしもし?」

 塑羅は一人自分の世界に入ってしまっていた。
 マグマラシのノロシの声も、まったく聞こえていない。

塑羅「『エポナの歌』・・・オカリナ欲しいなぁ・・・。」
ノロシ「誰か、穴掘ってくれる?」
デューク「・・・あ、じゃあわしが・・・>穴」

 phase shift(以下シフト)のサイドン、デュークが名乗りを上げた。

ノロシ「帰ってきそうに無いから、しばらく埋めとこう・・・。」
塑羅「ああ、『炎のボレロ』・・・。」

 グーン・・ズドドドドド・・・(掘削中)

デューク「できたぞw」
ノロシ「デュークじいちゃん、どうもね。(塑羅を突き落とす」
塑羅「やっぱり、『嵐の歌』だよな・・・。グルグル〜♪(半壊」


カール「ねぇ。バクフーン、ちょっとお願いが・・・・」

 ポッターのバクフーンに惚れているらしいポニータ、カールがやや声を潜めて言った。

バクフーン「なんだい? カール」
カール「こ、このまえ見損ねた・・・アレ・・・見たいな・・・とか」
リリト「もしかしてバトルのこと〜?」
四面楚歌「さーぁ、愛に焦がれた胸を貫け――――♪!
バビロン「いきなり何ですか

 突如歌いだした四面楚歌(以下楚歌)に、トロピウスのバビロンのマジカルリーフが直撃した。

バクフーン「この中でバトルしたい奴は・・・・・いるわけない・・・・・よね・・・・(願)」

 好きな相手に頼まれては断るわけにもいかず、バクフーンは嘆願するような目で周りを見回した。

佐藤軍師「私ならいつでもいいですが……。」
テツ★☆「バトルいいですよ〜」
佐藤軍師「弟子引っ込め!

 佐藤軍師(以下軍師)は師匠の威厳(?)で、テツ★☆(以下テツ)を一喝した。

ヤマブキ「私、バトル見たことがない・・・」
Rista「悠長にバトルなんて無理です……」
リアラ「一度もやった事ない貴様が言うな。」


バクフーン「おぉ! 誰が相手してくれるんだ?」
ポッター「口調は丁寧に!」
軍師「フレッジじゃあ、絵的に合わないからなぁ……。アスマディでいいか。」

 そして椅子やテーブルを片付けて準備完了。

軍師「1vs1だよな、ポッターさん。」
ポッター「そうですね、では宜しくお願いします〜。ほら、バクフーン、協力してくださるんだから礼儀を忘れるなよ」
バクフーン「了解だ! うぉりゃあああ!!

 バクフーンの背中の炎が勢い良く燃え上がる。

カール「かっこいい〜! バクフーンがんばって!」


ヤマブキ「お、バトル初観戦。」
ルビー「審判やりますか?」
ポッター「ルビーさん、お願いします。」
アスマディ「久しぶりだな、軍師!」
軍師「久しぶりに来てもらって早々バトルとはね。」
おかゆ「きっと最後まで見れないだろなぁ・・・(何」
カール「あなたならきっと勝てるよ、バクフーン! がんばって! ファイト!」

 そのころ、外野では……

ブラスト「もしも〜もしも〜許されるなら〜♪!」
バビロン「キミも黙りなさい(ブラストにマジカルリーフ」
Shine「…バビロンさん苦労しますね。(お前も同等だ。」
バビロン「ええ、実に苦労しますよ……」
Shine「…頑張ってください☆(とか言いつつラズマリサイコキネシス直撃。」
塑羅「大人になれない僕らの〜♪ 強がりを一つ聞いてくれ〜♪」
ノロシ「しまった、歌いだしやがった!!」

 ……いろいろなことが起こっていた。


軍師「(普通の羽扇を取り出す)さてと………行きますか!」
ポッター「僕も指揮を取りますか・・・」
ルビー「じゃぁ、両者準備いいですね?」

 相対したポッターと軍師の間にルビーが立つ。

ルビー「バクフーン対ライチュウ。時間無制限。試合開始!!


ポッター「バクフーン、先制攻撃! 火炎放射!!」
軍師「まずは……メガトンパンチ! 火炎放射に突っ込みなさい!!」
ポッター「かわしてカウンター!!」

 そのとき、クチートのリリトがつぶやいた。

リリト「かわしたらカウンター決まらないんじゃないの?
Shine(…痛いところ突きますね。)
テツ「ポケモンフーズ1年分(賞味期限あと半年)も贈呈〜♪」
Rista「テツさん、余計なことをしたらもれなくイエローカード贈呈しますよ。」

 テツに対してオーナーであるRistaは静かに警告をした。


ポッター「アハハ・・・・とにかくかわして!」

 外野の声にも耳を傾けつつ、ポッターは次の指示を出した。

ポッター「バクフーン、伏せて命中率を上げて再び火炎放射!!」
バクフーン「これでどうだ!」

 ゴォォォ!!

軍師「……跳んでかわせ! 上空から全力でかわら割りだ!!」
ポッター「ここでカウンターだ!!」
ラグア「ジャンプでかわされた火炎放射! 今度は上から瓦割りが襲いかかる! バクフーンはカウンターの体制にはいったぁ!」

 突如しゃべりだしたのは、ルビーのニューラのラグアであった。

軍師「かわせないな……直撃させろ!」
アスマディ「わかっている!(カウンター直撃するも落下の勢いで技続行」


 そのころ、またもや外野では……

ノロシ「デュークじいちゃん、埋めてもらえる? コレ」

 ノロシは、穴の中で歌い続ける塑羅を指して言った。
 デュークが塑羅に土をかけ、上から思いっきり踏み固める。

 ドガドガドガドガ・・・

Shine「って埋めちゃったよ!(汗。」
ムームー「デュークさん、どうもです。あれ以上進展したら、店がどうなるか・・・。というより、この辺一帯ですか・・・。」
Shine「ソラさんはどうなる訳ですか…!?」
ムームー「気がついたら、瞬間移動で現れると思います」
楚歌「それ以前に窒息しないんですか?;」
デューク「ほかにも埋めたいものあったらどんどん言ってくれw 産廃とか核廃棄物とか死体とか・・・

 笑顔で不穏なことを口にするデュークであった。

Rista「デュークさんもやめておきましょうね。埋めたと判明した時点でイエローカード。」
ノロシ「前に半日埋めてたし・・・って、デュークじいちゃん、ゴメン。俺が頼んだせいで・・・。」
デューク「ま、まあ気にしない;」
Rista「埋めるのはまだいいんですが、物によってはこっちが捕まるんで(汗

 クールなRistaもこの時ばかりは冷や汗ものだったと言う。

楚歌「ホントに塑羅さん、ホ○○ク○スじゃないですよね!?(滝汗」
せつな「……今日は時間の割にやけに多いですね( こんにちは〜」

 楚歌が某漫画のネタを出したとき、せつながやってきた。

Shine「っと、せつなさんこんにちは。…バトル中ですよ、今日も。(何。」
ノロシ「こんにちは〜」
バビロン「いつまでそのネタを……(怒」
楚歌「あ、せつなさんこんにちは〜;」

 楚歌は背後にバビロンの怒りを感じつつ、挨拶を返した。


塑羅「うんしょっと。ホムンクルスではないと・・・。>楚歌さん」

 楚歌が伏せた意味をなくしつつ、塑羅の上半身までが地面から出てきた。
 しかし……

塑羅「・・・・膝から下が抜けない・・・(汗。」
Shine「…掘りますか?(ポーチからスコップ取り出して」
デューク「あ、今抜きます;」

 そしてデュークは塑羅の頭を思いっきり引っ張った!

シフト「って、おいおい!(滝汗
Shine「箔ェはだめー!;
塑羅「(首が伸びる・・・訳でなく)(ポンッ!)抜けた〜。」
Shine「粕イけるんですかぁ!?」
塑羅「首が少し痛いですが、抜けることは抜けるんですね・・・。」
シフト「おじいちゃんの力だったら『グキャッ』っていってもおかしくなかったですよ;」
Shine「…首の骨って、折れたら死にますよね。」
シフト「ええ・・・いや危なかった・・・w」
塑羅「体の丈夫さと、生命力の強さだけが自慢ですから(笑」


 外野が騒いでいる間にもバトルは続いている。

バクフーン「ぐ! まだまだ〜! 雷パンチ!!」
ラグア「今度は雷パンチを繰り出した! しかし、アスマディは電気タイプ! 効果はいまひとつか!」
ポッター(マヒを狙ったか・・・・)
軍師「さて……お返しに10万ボルトです!」
ポッター「守れ!」

 息詰まる攻防とはこのことだろう。

ラグア「危なく防御したバクフーン! 次の手は!?」
佐藤軍師「……守る、か。ラッシュをかけるか?」
アスマディ「まさか……歌う気か!
軍師「このラッシュ……耐えられるか!」

 軍師はどこからか取り出したMDプレーヤーを装着した。

軍師「選曲……『firefly』! 弟子、邪魔するなぁ!
アスマディ「『firefly』……分かった!」


後半へ続く。