9月5日 破られた封印  編集:Rista


こんにちは、カフェ「パーティ」店員のカナタです。

私がこのカフェに雇われたのはオープンから間もない頃なんですが、
その当時、お店には一人の不思議な男性が時々出入りしていました。
一部のお客さん、特にオーナーとは顔見知りみたいでしたが、あまり仲良くはなかったみたいです。
その人が来るたびにちょっとした騒ぎが起こっていたような……

そしてある日の騒動を境に、その人――通称「S氏」は姿を消しました。
オーナーの手によって、散歩道の一角に封印されてしまったのです。
彼が眠るその場所にはまるで墓標のように、白い杖が立てられていました……


<事件編>

2学期最初の休日となる土曜日。カフェは午前中からにぎわっていた。
騒ぎの中心は緑翠ルーチェ(以下ルーチェ)とそのライチュウ♀のゲンキらしい。

ゲンキ「今日も元気にルーチェをぼこるー♪(待て(ルーチェ強制連行。」
ルーチェ「・・・え?」
ゲンキ「1人でハンバーガー食ってんじゃねぇよこのドアホがぁっ!」
ルーチェ「・・・ぎゃー!」
無理矢理捕まえたルーチェを殴りつつ、ゲンキは破壊光線に使うパワーのチャージを開始した。
ゲンキ「ここじゃ危険だからお外に行きましょねー♪(外へ。」
ルーチェ「ぎゃ・・・」
トレーナーとポケモンの立場が入れ替わっていることを気にしてはいけません。いつものことです。(待て
ゲンキ「チャージ完了・・・最大チャージ極太破壊光線!(ルーチェへ。」
ルーチェ「・・・待てー!
ルーチェへ向けられた破壊光線。
しかし、ポッターのモンスターボールから飛び出したガイロン(ハガネール♂)が攻撃を受け止めてしまった。
ゲンキ「何邪魔すんのよこの馬鹿!(ぉぃ」
ガイロン「ば・・・・馬鹿だとぉ・・・?」
ポッター「許可を待たずに勝手に出るな!」
ゲンキ「ったく・・・」
光線が当たってもびくともしない巨体をゲンキが睨みつける間に、そそくさとハンバーガーを口に詰め込むルーチェ。
が、すぐポッターがガイロンをボールに戻し、視界が開けた。
ゲンキ「・・・ってオイ!(滝汗」
見つかるやいなやルーチェはピカチュウに変身し、そそくさと逃亡の準備を始めた。
ナイツ(Ristaのヤミラミ♂)「食べ物の恨みは怖いぜ……?」
Rista「言わなくても分かってますよ、あの方達は。」
ゲンキ「さて、ルーチェ・・・」
さっさとルーチェのしっぽを掴んだゲンキは自分の元へ引き寄せた。
ゲンキ「素直に食わせやがれ馬鹿野郎ー!(零距離破壊光線。」
ルーチェ「イヤー!」
エリス(シフトのサーナイト♀)「まだやるつもり!?」
突如出現したバリアーがすさまじい勢いでゲンキに衝突。
ゲンキ「・・・げふ!(シールド直撃。」
ルーチェ「・・・けは・・・」
ゲンキ「さて、肝心のハンバーガーは?(笑顔。」
ルーチェ「食った・・・
ゲンキ「・・・は?」

屋外での騒ぎの傍ら、屋内席にいるおかゆは誰かの視線に気づき、天井を見上げた。
おかゆ「てんななさん発見・・・(何」
ミッピ「気づかれたぞ。
てんなな「6分か・・こんにちは〜。」
何故か天井裏にてんななと仲間達(?)が隠れていて、隙間から下を覗いていた。
よく正体を見破ったものだ……
ちなみにミッピはてんななの「名目上の見張り役」とのこと。
てんなな「で、今日は騒動発生中で(ぁ」
ライ(てんななのライチュウ♂)「・・ルーチェさんはいじめられ役・・っと。(ぁ」

ゲンキ「もう1回いってみなさい?(邪。」
ルーチェ「食った・・・・全部・・・」
ゲンキ「・・・(プチ。」
エリス「・・・;インビジブル・ケイジ・・・スタンバイ・・・」
バクフーン(ポッターのバクフーン♂)「(出現)お、食い物の争いなら俺もいれてくれ!」
ポッター「ホントに争い事が好きだなぁ・・・(汗)」
ゲンキ「・・・!
周囲の反応などお構いなし。ゲンキは無言でルーチェをぶん投げた。
ルーチェ「あーれー・・・(何」
エリス(・・・例の一件で無限倍加反射の壁の製法、覚えておいてよかった・・・)
(注:「例の一件」を知りたい方はログ小説第1部第24回をご覧ください。)
ゲンキ「・・・ふう、い い 汗 掻 い た v(待て」
エリス「ルーさん大丈夫?」
飛んでいったルーチェは地面に落下する前にエリスのシールドがキャッチし、無事カフェに戻ってきた。
ルーチェ「アヒャ・・・すみませんっ(飛び起き。」

ミッピ「・・とりあえず・・」
てんなな「退避退避・・;」
天井から降りてきたてんなな達は店の隅に逃げた。
他の常連数人も既に同じ場所に寄り集まっている。
ルーチェ「ルイラ、トルク・・・おいで♪(ぁ」
殺気漂うルーチェはモンスターボールを放った。
すると足元にルイラ(色違いピカチュウ♂)、さらにトルク(ルイラの持ち物のボム君(?))が出現した。
ゲンキ「(殺気探知)・・・逃げよう」
最初の一足と同時に、ゲンキの脳裏に何かがひらめく。
ゲンキ「・・・!そうだ・・・vハルー、バット貸して?(待て」
エリス「インビジブルケイジ・・・発動!」
ゲンキの周囲に強力なバリアーが出現し、取り囲んだ。しかし、
ゲンキ「うをっ!?(瞬時回避(待て」
エリス「Σ 避けた!?じゃあこれでどうだ・・・!」
箱形を作ったケイジはワンワンのように開閉しながらゲンキを追いかけ始めた。
ピンと来ない人は……マリオシリーズのゲームを1つ遊んでみましょう(ぇ

ミッピ「・・見物見物(ハ」
バクフーン「俺も参加したーい!」
ポッター「参加したら3時のおやつ抜きね」
ライ「3時のおやつなんかあるのか・・。」
てんなな「欲しかったら自分で調達してこい。(ゑ」
テツ★☆(以下テツ)「・・・・・・・・・頑張れ〜(ハ」
このカフェでこういう騒ぎになった時は、大人しく見物するのが一番正しいと言われている。

ルーチェ「トルク行けぇーっ!(トルクスマッシュ投げ。) 」
ゲンキ「ぎゃー!・・・・なーんてな!」
飛んできた爆弾(トルク)を、ゲンキはいつの間にか所持していたバットで打ち返した。
が、
エリス「隙あり!」
打ち返すために一瞬足を止めたゲンキをエリスの念力が捕らえ、ケイジへ取り込んだ。
ゲンキ「・・・うあ!?」
ルーチェ「・・・はぐぁ!?」
一方でトルクはルーチェの顔面にヒット、そのまま地面に落ちていた。しかも、
  ジジジジー・・・
……いつの間にか導火線に点火している。
テツ「花火?」
おかゆ「・・・(汗(避難」
ポッター「あわわ・・・(逃げる」
ミッピ「爆発物・・。」
ルイラ「・・・・あ!・・・」
トルクの近くにいた常連客達が慌てて逃げ出した。持ち主のルイラは既に諦めた様子である。
そして当のルーチェが顔をさすりつつ起き上がると……
ルーチェ「・・・あいてて・・・・」
トルク「・・・♪(笑顔でルーチェの正面に立って手を振っている」
ルーチェ「・・・はい?」
トルク「・・・♪(手を振るのをやめる、爆発体勢(何」
てんなな「・・うわあ;」
ミッピ「爆発物爆発物・・(荷物探り(ゑ」
ルーチェ「・・待てー!」
ルーチェはトルクを抱え、バリアーで覆われたカフェを離れて森の中へ猛ダッシュした。
その直後、

  ・・・チュドーン!

テツ「ぁ〜ぁ(ゑ」
ミッピ「・・特攻?(違」
エリス「・・・・・ふう・・・とりあえずカフェが無事でよかったですわねw」
Rista「あの方角……杖に被害は……及んでないでしょうね。」
ルイラ「・・・はぁ。」
消えたルーチェ達を追い、ルイラは森の方へ歩き出した。
カフェが見えなくなるほど奥まで行った彼は、
ルイラ「・・・何するつもりだったんですかーぁ!
……再び爆音を響かせていた。
(ルイラは大量のボム兵を召喚できるらしい……)

バクフーン「何か飲みたい・・・喉乾いた・・・・」
ポッター「何か注文する?」

ルイラ「そろそろ、いい加減に、してぇーっ!
森の奥で声が聞こえるたびに爆音がとどろく。

ミッピ「・・何度爆発すりゃ気が済むのやら;(ハ」
エリス「そういえばRistaさん?S氏の封印はあなたの意思ですよね?」
Rista「……はい?」
エリス「そうであるなら・・・マグダレナさんに反骨の相が出ています、気をつけたほうがいいですよ?」
Rista「……そのようですね。動向を見張らせてはいるんですが……」
ヨール(てんななのサマヨール♂)「・・・(嫌な気配がするのは気のせい?)」
てんなな「・・は?」

ルイラ「ふう・・・トルク、先に帰ってて。散歩する・・・」
トルク「・・・運べないー」
ルイラ「ほっといていいよ」
困惑するトルクと気絶したらしいルーチェを放置し、ルイラはひとり散歩道を進んでいった。
トルクはどうにかルーチェを連れて戻ってきた。

ポッター「ユウリさん? 注文があるのですが・・・・」
ユウリ(店員)「なんでしょう?」
バクフーン「ジンジャエールある?」
ユウリ「ございますwすぐにお持ちいたしますねw」
ポッター「炭酸好きだな、バクフーン・・・」
ヨール「・・・(憎悪。)」
ミッピ「・・しない事もないが。(ゑ」
てんなな「・・ふーん・・。」

しばらくして、ルイラが帰ってきた。
ルイラ「・・・戻ったよー」
トルク「?何それー。」
ルイラ「あ、これ?散歩道で拾ったー。落ちてたよ」
トルク「・・・杖?」

一瞬、場が静まり、次に全員の視線がルイラに集まった。

エリス「杖!?」
てんなな「杖・・!?」
ミッピ「・・ああ、封印とか言ってたやつか?」
せつな「杖ってまさか・・;」
ルイラ「杖なんだ、これ・・・何か下のほうに土ついてたよ」
そういって、ルイラは持ってきた白い杖を得意気にかざした。
ルイラ「何処かにささってたのかな?誰かの落とし物かと思って持ってきたんだけど」
ヨール「・・・(通りで。)」
てんなな「・・いや、封印のと決まったわけじゃあ・・;;」
ルイラ「そーいえば、近くにこれが刺さってたっぽい穴もあったよー。」
Rista「……間違いありません。」
一目で何かを確信したRistaは通信機を取り出し、カクレオンのジャックルに繋げた。
Rista「ジャックル、やられましたよ。これはどういうことです?」


まだまだ続きます。