9月17日 闇を切り裂く悲鳴! 秋の納涼騒ぎ?(後編)  編集:四面楚歌


 しばらくしてやってきたのはRistaだった。

Rista「……」
ママルバーン「あ、Ristaさんこんばんはw」
Rista「こんばんは……」
ライ「まだ眠い・・と、こんばんは〜。」
ラック(楚歌のニドキング)「いやぁ、さっきはヤバかったな;」
楚歌「いまさら出てきてなに?」
ママルバーン「カフェが全焼するとこだったしね・・・(チラリ)」

 ママルバーンはファッツのほうを見やった。

ファッツ「Σ いつの間にか悪者に!(汗」
Rista「……また何かあったようで?」
楚歌「ルーイさんが暴走しました;(何」
てんなな「粉騒ぎでs(蹴」
ルーイ「・・・」

 思わず顔を背けるルーイ。

ママルバーン「記念すべき第一回もこのネタだったわね・・・」
てんなな(←最初に来た時に巻き込まれた騒動があの粉散布の人。(ぁ)
ライ「・・床は?(ぁ」
ヨール「・・・(床がどうしたの?;)」
ライ「燃やしたりしたから焦げてたりして・・(ぇ」
楚歌「床は……焦げてませんよね?; 大丈夫ですよね?;」
ラック「誰に訊いてんだよ;」
ヨール「・・・(どうだか。(ぇ)」
ファッツ「(さー・・・)(血の気の引く音」

 ファッツの顔がみるみるうちに青くなる。
 そのとき、ルファリーが言った。

ルファリー「はいはい、床は大丈夫、心配しなくてよーし♪」
ライ「・・大丈夫なのか;」
ミッピ(てか、ここの床は木なのか?)
ファッツ「(ぷしゅうう・・・)(緊張の糸が解ける音」

 張り詰めていた気が緩んだのか、ファッツは床に座り込んだ。



 数分後、入口のドアが開く音がした。

Rista「……誰か来ましたよ?」

 Ristaの声に全員が入口の方を見ると……


?「ただいま〜w」

 そこには、長い銀の髪に赤い瞳を持ち、黒いマントとブーツを身につけた少女が立っている。

楚歌「……誰ですかー!?;
ママルバーン「何? 敵?(マテ」

 見知らぬ来訪者に、再び店内が騒がしくなる。

ライ「いや、敵って;」
ヨール「・・・(誰の敵なんだか・・(そっちかよ。)」
ナイツ「なんか……どっかで感じた気配……」

 Ristaのヤミラミ、ナイツが小声でつぶやいた。
 そしてルーイがナイツの存在に反応する。

ルーイ「ヒィッ!(楚歌の後ろに隠れる」
楚歌「って、その声はリア…?; 思兼さん、散歩道のログを見せてくれますか?;」
思兼【了解・・・映像に出します】

 シフトが管理する自律型コンピューターであり監視用システムである思兼(オモイカネ)が、
 店内の小さなモニターに映像を映し出した。




  〜モニターの映像(散歩道のログ)〜


リア「ふ〜…; びっくりしたなぁ、もう……;」

 火事騒ぎが沈静化したころ、リアは散歩道に来ていた。

リア「さてっ!w 久しぶりに人間の姿になってみようw」

 そう言うと、彼女の周囲に黒い霧状のガス体が発生した。
 それらはリアを覆うように球状に形を変えた。

  バキィィィン…!

 一瞬の後、黒い球体が内側からはじけた。
 そこにいたのは長い銀髪に赤眼の少女……。

リア「さて……戻ろうかなw」


  〜映像終了〜




楚歌「…………;(映像を見ている」
ルーイ「・・・」

 ルーイはナイツに怯えながら、人間姿のリアも警戒していた。
 もっとも、姿が違うせいか、リアだと気づいてはいないようだ。

てんなな(正体が分かったらまた暴走発生な寒気がするのは僕だけですk(黙れ)
ルーイ「(楚歌の後ろからナイツを見つめる)」
Rista「……ナイツ、戻りなさい。」

 Ristaは清めの御札を手に持って言った。

リア「えっと、この姿なら大丈夫かと思ったんだけど;」
Rista「いえ、こっちの問題らしいです。」

 あっと言う間にナイツはボールに戻されてしまった。


楚歌「(映像見終わる)しかし、その姿は……; もろ死神チックなんだけど;
リア「そーお?」
ルーイ「・・・?(リアを警戒。気づいては居ない」
Rista「……瞳の色は違いますが、似たような容姿の死神を知っています……」
リアラ(Ristaのアリアドス)「……だから何だ?」
Rista「いえ、それだけなんですが。」
血桜「もう少しステレオタイプなのにしといたほうがいいのかなあ・・・(現在、黒いぼろのコートに広唾帽、長い黒髪。)」
ファッツ「安っぽくなるからやめといたほうが・・・」
Rista「……で、そちらの方は?」

 さまざまな会話が乱れ飛ぶなか、Ristaは血桜を見ながら尋ねた。

シフト「異次元での防衛戦で殉職しかけたときに大量に血を吸わせたら、
    名前なんかの記憶がすべて戻ってしまったようです・・・;」
イヴ(シフトのメタモン)「まさか日本刀に憑いているのが異人さんだったとはねえ・・・; しかも吸血鬼;」
てんなな「・・・;」
Rista(道理でH氏が過去のことを話さないわけですね…)


カイン「完璧に被ったな、死神に吸血鬼にナイスバディなお姉さん。」

 言い出したのは、Ristaのジュカインのカインだ。

Rista「何の話です?」
カイン「S氏の手下。」
Rista「無関係じゃないですか。」


血桜「本名はアーカードという。今までどおり呼んでくれればいいけどな。」
Rista「記憶が戻った時に、喪失期間の記憶が消えたりはしませんでした?」
血桜「消えてはいないな・・・なんでだ?(邪笑」
Rista「いや、口調が変わったな、と……」
血桜「hahaha・・・確かに変わったかも知れんな・・・言葉使い。」
ファッツ「その笑い方はどうにかしたほうがいいぞ?」
シフト「・・・オヤツ決定な、ファッツ
ファッツ「Σ しまったー!」
ルーイ「・・・(血桜の発言にもろに引く。」
血桜「じゃこっちだ、ボウヤw」
ファッツ「イヤアアァァァ;

 そんなに気に障るようなセリフでもなかったような気がするが、
 血桜は悲鳴を上げるファッツを外へ連れ出した。

ミッピ「・・口は災いの元?」
カイン「いってらっさーい。(手を振る」
ルーイ「・・・・(ファッツから目を背けて)頑張ってください」


  =しばらくお待ちください・・・=

 どこからかそんなナレーションが聞こえてきた。



血桜「久々の生き血は美味いなw」
ファッツ「・・・」

 少ししてふたりは戻ってきた。
 が、ファッツの顔は青ざめ、首筋には噛まれたような傷跡ができている。

ファッツ「絶対精神衛生上よくないよこれ・・・(ガクガクブルブル」
リアラ「やったか……(←吸血が使える奴」
ライ「・・怖・・;;」
ルーイ「・・・!」

 ルーイは今度はママルバーンの後ろに隠れてしまった。

ママルバーン「キャ; どうしたの?;」
ルーイ「・・・(首を横に振りつつ震えている」
血桜「あ・・・これは失礼・・・w」

 言って血桜は口もとを拭った。

Rista「……今週は別の意味でブラックな方が集まってきますね……」
楚歌「ブラック、ですか……;(リアを横目で見つつ」
リア「?」
ナイツinMB「――!!(ボールの中で暴れている」
Rista「出すわけにはいかないんですよ。」

 Ristaはナイツ入りのボールに、清めのお札を表面が見えなくなるほど貼り付けると、窓からカフェの外に投げた。




佐藤軍師「兄貴はバイトか……それでもいいんだけどな。」

 今度は佐藤軍師(以下軍師)が来店した。
 常連達の挨拶は省略させていただく。

ルーイ「・・・ここ、怖すぎ・・・・(ボソ。」
Rista「……なら、怖くない話題に変えましょうか。」

 ここでRistaの言葉通りになれば、全てはこのとき解決していたのである。
 だが、Ristaとルーイの気持ちを無視するかのようにラックが言った。

ラック「Ristaさん、そのお札1枚もらえないかな?」
Rista「どうぞ?」

 Ristaは何気なく、楚歌とラックに清めのお札を数枚渡した。

ラック「お、サンキュー!w」
楚歌「……どうする気?;」
ラック「……こうするんだよ!
リア「っ、い、いやぁぁっ!;

 ラックは手にしたお札を2枚ほどとると、リアに投げつけた。人間姿のリアが悲鳴を上げる。
 そして、それに反応したのがルーイだった。

ルーイ「・・・!?
ミッピ「・・あーあ。」
ルーイ「ヒィィーッ!

 ママルバーンの足に一層強くしがみつく。

ママルバーン「おっとっと;(よろけ) あんまり怖がらせないでよ!」
リア「楚歌ぁ、助けてぇっ!;」
楚歌「うわわっ!?(///;)」

 リアに後ろに隠れられ、思わず赤面する楚歌。

シフト「・・・男女が絡んでるようにしか見えませんねえ・・・(微妙に殺気)」
軍師「片方がお化けだと分かっているからいいんですけどね。」


血桜「クカカカ・・・血の味が落ちるような真似だけはしてくれんなよ?>楚歌さん」
ママルバーン「だから片方はお化けだってば;」

 この血桜のセリフにはどんな意味が込められていたのだろう。
 もしかしたら知らないほうがいいのかも知れない。

楚歌「ラックー!!;」
ラック「へへっw」
ルーイ「ひ・・・・ぃ・・・・っ!(ママルにしがみついたまま。」
楚歌「うあぁ、もうワケわからん!; リア、キミは隠れてろ!;」
リア「ラック、キラいっ!(楚歌の背から入り込む」

 幽霊は涙を流せるのだろうか?
 リアは半泣きの表情で楚歌の体内に逃げ込んだのであった。

楚歌(人間の姿のままだから余計に不気味だな…;)
ルーイ「・・・・(怯えまくり。」


 可哀想に、この夜はルーイにとって地獄だった。
 この調子が続けば、心理的にさらに危ない状態になってしまうだろう。

 とにかく、残暑厳しいこの日の納涼騒ぎ(?)は、これにて幕を閉じる。