9月27日 恐怖のクッキー・天国と地獄!?(前編)  編集:Rista


今日も今日とて、一見すると平和なカフェ「パーティ」。
様々な騒動を乗り切って一安心しているせいか、いつも以上に楽しく話が弾んでいる。
これはそんなある日の出来事……


ヴァルシオン(以下ヴァル)「(ギラ見)…何さっ、俺がりょーりしちゃ悪いー?(でも上機嫌)」
ギラッド「いや・・・・悪ぃとは言ってねぇ;」
ポッター「ぶー!!(サッと眼をヴァルさんから逸らし(ぁ)」

いつものように陽気なヘルガー、ヴァルシオン。
どうやら彼が料理を作ったらしい。得意気に持ってきた何かを巡り、注目が集まる。

ケイ「どんなの?見せて見せてw」
先日永遠の愛を誓った妻・ケイが尋ねる。
その父デュークもやはり心配なのだろう、窓から中に身を乗り出している。
ヴァル「(何か、やけに黒い既に原型を留めていないクッキー出し)木の実で、作ったさーw」
ケイ「あ、コレヴァルが作ったんだ?」

約1名を除き、問題の物体を目にした一同は一瞬静まりかえった。

バクフーン(以下バク)「(クッキー見)お、おい; それ、流石に俺でも数歩引く;」
ウェル「・・・黒っ!?;(クッキー見つつ」
マフボン太君『高温ニサラサレタ炭化物ト認識シマシタ』
ぬいぐるみのような鎧に閉じこめられてをまとったマフラーの中から謎の音声が。
バク「(マフボンの声を聞き)それ聞くと、メトロイドプライムを思い出す;(何」

デューク「ヴァル・・・ちょっといいか?」
ヴァル「うんっw………ってあ、何ー?(デューク見)」
あくまで無邪気にデュークの巨躯を見上げるヴァル。
デューク「ケイに食わす前に、ワシに毒見味見させろ;」
ヴァル「んあ、良いよー?w(デュークに、一枚というか一個と言うか差し出し)」
ギラッド「(デューク見つつ)・・・・ハラ壊しても知らねぇぞ?;(ぁ」
デューク「よし・・・;(一個口に放り込む)」

<デュークの口から、脳へ!言葉には表せない衝撃が突き刺さる!>

ヴァル「………w(デューク見つつ、何も知らずに嬉しそう)」
デューク「こ、これは・・・!う・・・う・・・!」
バク「まさか美味い!?」
ヴァル「う、う…?w(期待の視線でデューク見)」
おかゆが入室してきたちょうどその時……

デューク「ぅ・・・(パタリ)」

ヴァル「…Σあ、余りの美味さにデュークが倒れたー!?(あくまで+思考)」
ドラン「大尉が毒を盛られた?おのれこんな所まで謎の秘密結社の魔の手が・・・全員動くな!現場を保全!カフェ店内を封鎖して犯人を洗い出す!
部下にして熱烈なデューク崇拝者であるサイドンのドランが即座に叫ぶ。
数名は条件反射で手を挙げていた。
ギラッド「(両手を挙げ)おいおいドラン!; お前どうしちまったんだよ?;」
バク「うわー; 崇拝に近いだけある;(挙げつつ)」
ウェル「(ドラン見)・・・なぜっ!?;」
ルキア「どーらーん;(ドランの肩叩き)」
ブラック(ナオキのブラッキー)「封鎖する必要あるのか?>ドラン」
客達が困惑し、冷静かつ素朴な突っ込みの声も上がる中、
マフボン太君「もふ!!(←ドランに腕内蔵水鉄砲発射!) 」
ドラン「ぶわ;(水鉄砲直撃)・・・成る程貴様か・・・!逝けよやぁー!(倒れながらもボン太君に岩投げ)」
マフボン太君「ぶもっふ〜w(←翔竜拳の構えで岩砕き)」
……マフラーもといマフボン太君の一撃により、ドランは沈められたのであった。

ギラッド「(ヴァル見)お、お前・・・一体先輩に何食わしたよ?;」
ヴァル「俺が喰わせたのは、”くっきぃ”だーっ!嘘だと思うなら、喰ってみなよギラ!(ギラに一個差し出し)」

おかゆ「な・・・どうしたんで!?(汗(ぁ」
瞬く間の出来事に状況を掴み切れていない様子。ある意味当然かもしれないが。
Rista「そして、たいした変化もなく落ち着いた日常の一幕は続く。」
さらに後からやってきたオーナーもまた、ヴァルを中心に渦巻く不穏な空気を感じ取り、
Rista「……かと思ったのですがどうやら違うようで。(何)こんばんは。」
思わず前言撤回。
続いて現れたKEのヒトカゲ、オレンジ・F(以下オレンジ)は冷静だった。
オレンジ「・・・こんばんは・・・。」

ヴァル「あ、こんばーw…”くっきぃ”食べるー?w」
ギラッド「(受け取るが、思いっきり顔が引きつり(ぁ)・・・・あ、ああこんばんはRista。コレ、食うか?;(クッキー差出(ぁ)」
おかゆ「こんばんはです。・・・ヴァルさんが作ったんですか?(ぁ>くっきぃ」
ヴァル「そうさっ、俺が作ったのさーw(上機嫌、ギラ見)あ、ギラにもちゃんともう一個…はいw(差し出し/ぁ)」
ギラッド「(受け取って即座にRistaに渡し(待)・・・オレは腹いっぱいだ;(ウソ)」
ポッター「こっちに渡しに来たら、問答無用で突きいれますからね?;(何」
既にポッターとそのパーティは警戒心全開のようだ。

アルクツルス(ウェルのヘルガー)「・・・クッキーなのか?;それ;」
マフボン太君 『AIは炭化物と認識しました>くっきぃ』
ヴァル「如何見たって、”くっきぃ”だよー?」
ケイ「え〜・・・と、ヴァル?通常、クッキーってこういうのをいうんだけど;」
ファッツ「火が強すぎだ;」
思わず写真を取り出し、見せるケイ。
パティシエとして知られるファッツもあきれ顔である。
ヴァル「んあ?(写真見)………そんな香ばしくないの、”くっきぃ”じゃなーいっ!!(ぉぃ」

アルクツルス「・・・一個、食べてみていいか?;その、クッキーを;」
ギラッド「(手を出さずに、苦笑いだけしている)・・・・ハハハ・・・;」
ルーチェ「復帰ですー・・・」
ラドル「こんぱんは〜」
ここでルーチェとラドルが揃って来店(うち1名は外出からの復帰)。
おかゆ「こんばんはです。○(どんなクッキーなんだ・・・。(ぁ)」
バク「(自ら店の隅へ)・・・・・;」

ヴァル「さあ、皆”くっきぃ”食べてみなよーw」
ひとり得意気なヴァルは、持参した袋をテーブルにあけた。
黒くて良く分からない物がゴロゴロと転がり出てくる。

マフボン太君『危険物乙種と判断、試食を拒否します・・・』「ぶもっふ〜」
ポッター「ぶっ!!;(思わず噴出し、慌てて口を押さえ)」
ブラック「俺はいらない>クッキー」
真っ向から拒否する者、ノーコメントで通そうとする者がいる中、2名が手を出した。
オレンジ「・・・・。(クッキーを一つ食べてみる)」
ウェル「(一個とり、アルクツルスの口に放り込む)」
アルクツルス「・・・?(クッキーをたべはじめ」

<クッキーを口にした瞬間、激しい衝撃が脳へと突き上げる!>

ヴァル「……w(人畜無害な笑み)」
ケイ「・・・ヴァルの考えるクッキーってどんな味?」
ヴァル「んーと……あ、焼き過ぎて黒くなった魚みたいな!w(ぁ>クッキー」
ケイ「いやいや、普通は甘いんだけど;」
ギラッド「オェェ・・・・(わざとらしく舌を出して見せ)」
バク「考えただけで吐き気が・・・・;(ぁ」
ヴァル「(かなりの沈黙)……嘘だぁっ!;皆、企業の作った”くっきぃ”に騙されてるんだぁっ!!;
おかゆ「クッキーは甘くて美味しいんですけどね・・・普通・・・。(ぁ」
ケイ「いや、苦かったりしたら人間は食べないわよ?苦味はアルカリ性の危険信号の意味なんだから;」
苦い味を好むポケモンはいるが、それも限られた範囲の「苦い」であることを忘れてはいけない。

オレンジ「・・・・。(味わっているらしい)」
アルクツルス「・・・っ!?;(ダウン(ぁ」
ウェル「あ、やっぱ駄目か。・・・じゃあ、次。リオラ。」
リオラ(ウェルのサンディー)「拒否ーっ!;(ぁ」
フライ(ナオキのフライゴン)「・・・;(被害者見)」
マフボン太君『成分に発癌性物質を確認、危険危険』
ラドル「……ああ、焦げは発ガン性物質でしたね(”くっきぃ”見つつ)」
オレンジ「・・・食べれますね・・普通に・・・。」
状況を分かっているのだろうか、と突っ込んではいけない。
どうやら彼の正直な感想のようなのだから。

ナイツ「自信満々ってことは、ヴァルは自分で味見したんだよな?;」
ヴァル「んや、全くw…だってやっぱ皆の分、無くならないように取っておきたいしさーw(ぁ>味見」
バク「ヴァル! そういう問題じゃないだろー!;」
気持ちは分かるが、振る舞う前に自分で味見をするのは料理の常識である。


ギラッド「・・・っと、諸事情で、40分程席外す。また後で!」
時計が指した時刻を見るなり、ギラッドの表情が明るくなった。
仲間のバクフーンやポッター達を誘い、彼はそそくさと店を後にした。
ギラッド 。0(これで都合よく地獄のクッキーを食わずに済む!(ぁ)
バク 。0(神様・・・戻ってくるまでに『くっきぃ』がなくなってますように!;)

彼らが逃げるように去っていった後の店内には、
見た目親子のようなサイズのサイドン2体が折り重なって倒れているのを中心に、
真っ黒な“くっきぃ”と他の常連客が残った。


ファッツ「ふ〜・・・ん・・・;(クッキーを手にとって見つつ)ヴァル、材料はなに使った?」
ヴァル「材料?…その辺に有った物!w(爆」
ファッツ「・・・おい;」
ヴァル「細かい事は気にしなーいw喰ってみなけりゃ分からないさーw(ぁ」
彼は野生に生きるポケモン。
全て自然の素材といえば聞こえはいいが、木の実の他に何を使っていたとしても、
色をなくすほどこんがり焼かれていては全く分からない。

ルキア「・・・ヴァル、食え!(ヴァルの口めかげてくっきぃ投げ)」
ヴァル「(クッキーを上手くキャッチ、テーブルに戻し)…俺は、何時でも喰えるもんっ!;(ぉぃ」
ナイツ「そういう時は自分用を別に作っとくもんなんだよ;」
ヴァル「お、俺の分を…作って、おく…!?;(ぁ/ガーン!)」
ナイツ「全然分かってないな;」
ヒロ「こういうのを作る奴に限って、理解しようとしないんだよね。あーやだやだ。(お冷や飲みつつ」
ヴァル「(ナイツ、ヒロ見)…大丈夫、喰ってみれば俺の才能が分かるさーw」
ルーチェ「・・・何をやってるんだろう・・・やな予感しかしないからいいやぁ(何」

一方、こちらは既に“くっきぃ”を手にした方々。
流星(ウェルのピカチュウ)「・・・・w(クッキーをかりかり食べている」
隣ではトレーナーのウェル自身も手を伸ばしている。
ルキア「・・・。(くっきぃ食べ)」
オレンジ「・・・・。(2枚目もぐもぐ・・・・。)」
流星「(クッキーを5個ほどキープする)うん、うまいうまいw(ぇ(クッキー食べつつ」
ヴァル「(見回し)…ほらっ、皆食えてる!w(爆」
ヒロ「だったらそこの(デューク達)は一体何なわけ?」
デューク「・・・・・・(死ーン・・・)」
ヴァル「…………相性!(ぉぃ/デューク見)」


愁海棠「・・・なんか炭の香りがするんだけど・・・」
ここで愁海棠が窓から登場。手には何かの布袋が握られている。
ウェル「(布袋見)・・・なにかはいってるんでー?」
愁海棠「・・・ん?この前の薩摩芋でサブレを作ってみたんだが・・・(←ヴァル制作の炭玉を眺める)」
ティナ「サブレ・・・おいしそう。」

琥々羅「あ〜、駄目だ!気力が持たねぇ!誰かヘルプミー!!(何」
A「止めときましょうよ、どうでもいいことなんですから;」
Rista「いらっしゃいませ……」
琥々羅とALIMが来店。2人の仲間である塑羅の姿はない。

流星「(ヴァル見)これ、何個か持って帰っていーか?w(ぇ」
ヴァル「んあ、全然OKだよーw(流星見)」
流星「っしゃあ!w(クッキーを何個か袋に入れていく」
オレンジ「・・・じゃあ僕も少しもらっていきます・・・。(何個か取る。)」
……どうやらこの2名には気に入られたようだ。

一方他の客はというと、
ルリ「(かりかり・・・)うまい・・・んじゃね?;(顔がひきつっている」
ラドル「(クッキー摘んで少し囓ってみる)…………何だか少し苦い味g(バタンと倒れる)」
ルリ「(かりかりかり・・・バタリ(ぇ(食べてる途中でダウン)」
ルキア「(口から黒い煙が出ている!(ぇ)」
イチゴ「何っ!(くっきぃ食べ、倒れる)」
なんとここでルキパ全滅!(ぇ)

ヴァル「あー………(見回し)………天国と地獄!w(待てや」
ファッツ「いっやぁ・・・生き残ってる方も天国ではないんじゃね?」
ヴァル「………え?(オレンジ、流星のみ指し)」
愁海棠「ヴァル、これどのくらいの温度で焼いたんだ?(←炭玉を少しかじる)」
ポケマニ「クォッドスキャナーがあれば見てみたい。(ぁ)>ヴァルシオンさんの炭玉(ぁ)」
ヴァル「んーと…温度………分かんない、火炎放射だしっ!w(ぁ」
愁海棠「・・・火炎放射ね、焼きすぎだし温度高すぎだから糖分まで炭化してる(←とりあえず全部食べる)」
ファッツ「まだまだ若いんだなぁ;温度調節くらいきちっとしろよ;」
以前のログを見ても分かる通り、ヴァルは熱意と勢いだけで突っ走るタイプ。
加減など全く考えず、思いっきり火炎を浴びせている様子を想像するのは難しくない。



サテュロス「やれやれ……後編に続く。