10月9日 幸あれ! スラッガー&ナナの結婚式  編集:Rista


 今日も今日とて営業中、ここは不思議の森のカフェ「パーティ」。
 いつもは店員が作った料理と飲み物で客をもてなす(という意味では)ごく普通の喫茶店である。

 だがこの日は、店内の装飾にテーブルの配置など、とにかくいろいろと変わっていた。
 しかもやってきた客はそれぞれ自慢の料理を携えていて、来るなりテーブルの上に並べている。

 今日はデンリュウのスラッガーとトドグラーのナナが、結婚式を挙げることになっているのだ。


佐藤軍師(以下軍師)「……ドラゴンに司祭やらせていいなら緊急招集で呼ぶが?(ライオットガンをおっさんに向けつつ)」
 おっと、いきなり物騒な。
 実はこの時点では、まだ式を執り行う司祭の人選が固まっていなかった。
 以前同様に行われた結婚式では聖職者である奏瀬優が司祭を務めたことがあるが、今回彼女は新婦側としての出席である。
 また別のカップルの式に立ち会った愁海棠の知人も、今日は来られないらしい。

 とはいえ、まだ約束の時間にはなっていない。
 続々やってくる常連客の中に、誰か適任者はいないだろうか……

伊織狼我(以下狼我)「(ボロボロ/何か片手)…OK、成功だ!」
火皇「(同じくボロボロ)大失敗だ、馬鹿…!;」
ヴァル「うっしゃ、OKー!(背に袋」
狼我&火皇「Σ!;」
 入ってきたのは、やたらボロボロでやたらにぎやか、そんなマグマ団チーム。
 まずはその格好に一同驚愕。
ルーチェ「・・・こんばー・・・っす!?;(ぁ」
優「こんばんは〜・・・って大丈夫ですか?」
ポケマニ「・・・キター!?(ぁ)<狼我さん達」
おかゆ「こんばんはです。(ヴァルの袋見)・・・Σ(ぁ」
ゆねら「こんばんはー…?(袋見)」

狼我「…取り敢えず作って来たぞ、軽食!」 ヴァル「来たぞーw」 火皇「…(滝汗」
愁海棠「おばんでがす!!!!(←いおりんひおりんわんちゃんに水バルカン発射)」
狼我「(水バルカン避け)…何をする、料理が腐るだろうが。」
ヴァル「(同じく回避)そだそだー!;」
 いきなり気の早い攻撃がお出迎え。まだ誰も何もしてないというのに。
デューク「え、え〜と;ヴァル?何処で何作ってきたんだ?」
ヴァル「大丈夫、山で山鳥捕まえて焼いてきただけだよ、俺w」
愁海棠「一つ聞く、誰かに食わせたか?ひおりんとか」
デューク「・・・どのくらいの時間?>焼いてきた」
ヴァル「んー…どんぐらいだっけ;その辺にあったものを、適当に調味料にしたさーw(ぁ」
デューク 。0(覚えてないほど長い時間なのか〜!)(ぁ)
愁海棠「山野にはトリカブトが自生してるんだよな」
かご「・・・。0(山鳥!)紅羽〜…」 紅羽「その辺の物…;」
 愁海棠の質問はスルーされた。これは不運なのか故意なのか?
 一方、ヴァルとは違う意味で胸を張っているのが、一応別の場所で何か作っていたらしい狼我。
狼我「…俺の自信作だ。」
火皇「…訊くぞ、ありゃ何だ。」
狼我「……………ケーキ。」
火皇「マジかっ!?;」
デューク「後で見て驚くことにしよう;>ケーキと鳥の丸焼き」
狼我「ああ、あの出来に見て慄け。(ぉぃ」 ヴァル「驚けーw」
 えーと……「慄け」って何て読むんでしょう;

ユーク「こんばんはです。」
ルド「おー、やってるやってる。」 リアン(あみあみ)
 ワタッコのフライト達を連れたユーク、真剣に何かを編み続けるリアンと一緒にやってきたルド達。
 続々と入ってくる常連のほとんどはやはり料理を持っている。
かご「野菜炒めって軽食入るの?(ぁ」
デューク「ポトフでもOKなんだw大丈夫だろw>野菜炒め」
かご「そっか…>デューク」
(以下、編者が問題ないと判断した限り、各料理の支度の模様は省略。気になるメニューの内容は物語の後半で!)

軍師「……で、ドラゴンでもいいなら呼ぶぜ?」
 こちらも発言をスルーされた一人。
 反対意見がないのだからと呼んでしまってもいいような気がするが、何故か彼はそうしない。
軍師「……返答は無し、か……まああいつらにはなるべく来てほしくないからな……今回の式、私が執り行います!」
ブラッド「…やる気満々だな。(軍師見」
リル「(ぱちぱちぱちぱちー(拍手(何)」 ルーチェ「・・・リル?」 リル「(そっぽを向いた(ぁ)」

スラッガー「(おずおずと入店)こんばんはー;;(何」
ナオキ「(大きな鍋を持って入ってくる)ただいまー!」
マリン「…お、主賓の登場。」
狼我「と、来たか主役。」
レオン「きょーもこれ…?」 リク「はいはい文句言わない。(大量の寿司(待)を両手に」

 本日の主役のひとり、スラッガーが仲間と共に来店。
 続いて入ってきたレオンは何故か女装中。仕掛けたのは背後にいるリクなのか、それとも他にいるのだろうか。

レオン「こんばんは……。(沈没中」
リク「うん、まだ時間に余裕アリ。(寿司をテーブルの上に」
デューク「さ〜て、当人たち以外でまだきてない奴ら・・・。あ、ポッター!あいつのところはどっさり料理持ってくるんだぞw 」
狼我「(机に、小ケーキ?置き)…OK、と。」 ヴァル「(焼き山鳥?置き)…オーケーっ、とw」
火皇「…帰りてぇ…;(ぁ」
デューク「まぁまぁそういわずにwああいう系のは避けて食ってけw>ヒオウ」
火皇「…おうよ、美味いもん喰っていいもん見て帰るとするぜぇ…;」
デューク「まーったく、ヴァルのときは遠巻きだったんだよな?来るならもっと早い時期にこい;>ヒオウ」
火皇「…あ、ああ…悪ぃ悪ぃ;あんときゃ…な;」
 鍋物を中心に数々の料理が店内に、一部は厨房を占拠して並べられていく。
 しかし注目を浴びるのはやはり、さりげなく混ざっている危険な色の物体か。
カイア「…何それ。(疑問符料理見」
リク「……胃薬準備万端。(?付き料理見」
狼我「此れか?(指し)…ショートケーキだ。」 ヴァル「あ、此れ山鳥の丸焼きーw」
火皇「後者未確認、前者絶対違ぇ…;」
オメガ「炭素の固まりでしょう?(ぁ>狼我のショートケーキ」
狼我「…馬鹿を言うな;>Ω」
 炭素の塊はむしろヴァルの方。狼我のは……何やら、赤い。

ナナ「優ちゃん、お皿置かないの?」
優「あ、忘れてた」(テーブルにチキンサンドが大量に乗っている大皿をテーブルに)
スプリット「(机見)……料理がスゲーw ホントのパーティだなw」
スラッガー「あ、あぁ・・・;(目線は明らかにナナのようだ!(ぁ)」
 料理よりも何よりも、一番輝いているのはやっぱり……ね。

 さて、店の入口は混雑が続いている。
 次に入ってきたのはエメラル、はる、ウェル達。
エメラル「電池切れた〜って、何この人数」
はる「(店内見て)…ひ、人多いッスねぇ…(風呂敷包み持ってる)」
 ここまで発言がないグループも含め、ゆうに20組は超えようかという人数が店を埋めている。
 驚くのも無理はない。
ウェル「わ〜!;まだ間に合うかなっ;(箱片手に)」
みるく「大丈夫、まだ間に合う・・・はず!;(袋を持っている」
デューク「ん、まだ始まってはいないぞw」
ウェル「はあ・・・;セーフだった・・・;」
みるく「時間、みとけばよかった・・・;(何(袋と箱を机に置く」

 一方、本来メインイベントであるはずの結婚式の準備は。
軍師「まず式を行う前に司祭役である私が私服(=波導服)であることをお許し願いたい。」
デューク「・・・許しちゃっていいのか?>軍師」

リク「…狼我ちゃん達のモノは食べないようにしよ、うん。(ぁ」
散桜「心の底から同意。>食べないように」
狼我「何を言う、喰わねば損だぞ?(ぉ」
リク「…そんな事言ったら、お寿司あげませんよ。(not 冗談」
狼我「…何故!?;(ぁ>リク」
散桜「なんかすっごい毒っぽいし。(何」
狼我「毒では無いっ!;…貴様の方が風邪を引いたか;(ぁ」
デューク「しかし、こんなにいっぱいの料理。食べきれるかなw」
スプリット「食べきれるでしょw これだけ居ればw(ぁ」
レオン「恐ろしい人数…;」
デューク「この人数でみんながみんな料理持ち込むんだから・・・(ジュルリ)」
 いくら人数が多いとはいえ、一人で何十皿も持ち込んでいる強者もいる。
 この楽観的な見通しが招く結末を、まだ彼らは知るよしもない。

はる「軽食にじゃがバタって入るッスか?(風呂敷包み持ち上げつつ)」
デューク「OKOKw美味けりゃ何でもいいw>はる」
エメラル「僕の持って来たおにぎり、すぐに飲み込まないでください」
デューク「ん、どうしてだ?しゃっくりが出るからか?>おにぎり」
エメラル「金とか入っているかもしれませんから」
デューク「金って・・・;縁起がいいなw(マテ)」
エメラル「塊や万札も紛れ込みましたから」
デューク「何でそんなモン紛れ込ますんだよ;>金塊や万札」

KE「こんばんは。(手にはかなり大きめの風呂敷に包まれた何かを持っている。)」
せつな「・・・ぁー、そういや今日h――っくしゅんっ(」
ルウ「・・・絶対馬鹿;(何 こんばんはーw」
 ヒトカゲのオレンジを連れたKE、せつなとユニコーンのルウが来店。
 既に所狭しと並ぶ料理の集団へさらに追加が入る。並べきれるだろうか?
レオン「凄いねえ…;ギリギリ到着者もアリで。」

 店員達が追加のテーブルを並べ始めたその矢先。

レイス「あ、忘れてましたぁ〜(テーブルに酒樽×1を置く)」
ラドル「…あ。」
Σ「・・・(端の方に酒瓶×5を置く)」
Ω「!?;(ぁ」
リク「山葵はOK…よし、サングリアもOK…。(未成年に飲ませるなよ未成年」
デューク「・・・ちょっとまった。
 同じことを考えていたらしい3名に待ったがかかった。
デューク「テーブルに酒を置いた奴、おとなしく手を上げつつしまえw(マテ)」
リク「置いてません、自分用です。(サングリアの正体→ただのシャンパン(香りは酒そのもの)」
愁海棠「酒はやめてください・・・(←アンチ酒豪)」
Σ「・・・(更に瓶の横に酎ハイ500ml缶×5とビール500ml缶×5を置く)」
Ω「・・・;;」
レイス「祝いの席には、酒樽は有って良いと思いますがぁ〜?(ぁ)>酒」
 無視してる奴らもいるが、宴会だからということで特におとがめはなかったらしい。
 (注:後に問題が起きたため、現在では宴会時の酒類の持ち込みはお断りとなっています)

雷小「・・・w(ワクワクして見ている(何)」
神水「君ってやつは…;(ぁ」
おかゆ「多い・・・!(ぁ(裁縫は完成したようだ。」

 手元の針仕事に熱中していたおかゆが顔を上げた時、そこにはすべての準備を終えたカフェがあった。
 テーブルを囲む人数の多さはまさに披露宴。
 付随する宴会の方が目的の人もいるようだが、皆がこの良き日を祝うために集まっている。

 一段高く作られた足場の、その上で。


軍師「……異議は無いようですね。 ではそろそろ式を行います。」
スラッガー「式を……あ、もう時間なんだね;;」
宵姫(どきどきわくわくどきどきわくわく)
デューク「ん・・・(二人のほうに向き直って座る)」
神水「…あ、始まるよw」

 ようやく出された本番開始のゴーサイン。
 料理の話で盛り上がっていた常連客達が一斉に静まり、そろそろと席に着き始めた。


軍師「(ナナとスラッガーを見て)……では婚礼の儀式を執り行います…新郎新婦は聖書に手を置いてください。」

 とまどうそぶりを見せていた割に準備は万端だったらしい。
 店内中央に設けられた即席の祭壇に軍師が立ち、式に臨むふたりを招いた。
 テラスから見て右手に新郎が、左手に新婦が、司祭役の前に並んで立つ。

スラッガー「はい……;(左手で聖書に手を触れる)」
ナナ「・・・はい(聖書に手を置く)」
軍師(結構こういうのには慣れてないんだよな……あ〜、さいたま2000やるときと同じくらい緊張するぜ……。
 実はガチガチに緊張している軍師の後ろには愁海棠が立っていた。しかも短槍を携えて。
ブラッド「…何してるんだよ。(愁海棠見」
愁海棠「指輪持ってますから(←指輪保護+αのためらしい)」
ブラッド「…短槍に意味は?」
愁海棠「フライパンよりましに見えるから(ぁ)」
ブラッド「…そういうものなんだ;>フライパンより」
軍師(ミスったら泣かずに貫かれそうだな……まったく、だからさいたま2000と同じなんだよ!
 万全の準備が余計に緊張感をあおっているようですな。

ルーチェ「・・・をー・・・」
リル「・・・(心成しかうっとりしているような(何」
ルーチェ「・・・何年先の話だ、俺にとっては・・・(何」
はる「…(机の上の料理を見ている。)」
イシッコロ「どこを見ているんだ;」
せつな「(ルウ共々座りつつ)――っ・・・(くしゃみを我慢(何)」
ルウ「(2匹を眺める)・・・〜♪」
狼我「(せつな見遣り、笑い噛み殺し/ぁ)…っ。」
火皇「(狼我見遣り)…こら;」
ヴァル「(二人を眺め)oO(…わー…w」
 立会人でもある客の反応は様々である。
 大半はこれから始まる儀式へのあこがれがかいま見えるが、どうも違う方に関心を持つ人もちらほら。
レオン「(声が聞こえる程度の外へ行き)…見ないのか?」
リク「当てられるのはご勘弁、てね。」
 龍鳥の来店とほぼ入れ違いになる形で、リクとレオンが店の外へ。
 単純に逃げ出したわけではないようだが……?

軍師「(手を置いたのを見て)……宣誓を執り行います。 新郎、スラッガー……」
スラッガー「はい。(開き直る(ぁ)」
軍師「……汝は妻ナナを愛し、健やかなる時も、病める時も、死が二人を分かつまで共にあることを誓いますか?」
スラッガー「は…はい。誓います;」

 カフェ「パーティ」で行われる結婚式は、いわゆる「誓約」の儀式だけを行う。
 特に前置きがないのでいきなりこの宣言に入るのだ。

軍師(……しまった、少し地が出たか!? ……まあ、問題ないだろ。)
 慣れない司祭役、しかもぶっつけ本番ゆえに台詞も万全ではない。内心では冷や汗が止まらないようだ。
 一方、客席の隅ではポケマニがゆっくりと立ち上がり、外へ出て行った。
ケイ「やっぱ、何度見てもいいなぁw」
宵姫 。0(わ、わ―――っv)
エメラル(一方的に話を聞いていると、眠くなるのは僕だけか?)
ピカ「早く料理食いたい」
エメラル「……まだ待て」
 既にまぶたが重いらしいエメラル。
 新婦の保護者・優はスケッチブックを取り出し、絵を描き始めている。式の模様のスケッチを始めたらしい。
フライト「いよいよだね〜。」
マリマリ「いいですね。大勢が祝ってくれるんですものね。」(2人の様子を少しうっとりして見ている)
せつな「(色んな意味で必死(ぁ 音立てずに外に向かう)・・・外出てる;」
ルウ「ぇー・・・、ぁ、うん;」
狼我 oO(…俺も、何時か…!)(拳握り閉め/ぁ)
火皇「(狼我見遣り)oO(……わーお;)」
ヴァル「(何となく、ケイの横へ移動)…w」
ケイ「・・・w(なんとなくヴァルに寄り添う)」
フェイス「あいつ内心では心臓バクバクだぜ?」
スプリット「まぁ、大丈夫かな?」

軍師「……では、新婦ナナ……」
ナナ「・・・はい」
軍師「……汝は夫スラッガーを愛し、健やかなる時も、病める時も、死が二人を分かつまで共にあることを誓いますか?」
ナナ「(軽く微笑)はい」

おかゆ。○(・・・何時のタイミングでこれ渡せばいいんだろうなぁ・・・。(デンリュウとトドグラーの縫い包み持ちつつ)
狼我 oO(…そうだ、何時か絶対にあの場所へ…!)(拳グッ)
?『……ポケモンも、このような面白い習慣を覚える、か……其れもまた、面白い。』
火皇「…;」
ヴァル「(ケイ見上げ、その後視線戻し)〜w」
 狼我の周辺から誰かの声が聞こえたようだが、気にとめる者はほとんどいない。
エメラル(………眠い………眠すぎる)
ブラッド「………起きろ。(エメラルの足を軽く叩く」
エメラル「ヒァイ!?(起きる)」
 思わず声を出してしまったエメラル。完全に眠りこけるよりは良いのだろうか?
レオン「(相変わらず火薬を外で弄っている)……成功するのか?」
リク「失敗だけはありえないから大丈夫。」
 こちらは店外の二人の様子。何やら仕掛けを準備しているようだが……

軍師「ではその誓いを示したリングの交換を……。」
スラッガー「(愁海棠見)。0(……指輪はー?;;(ぁ)」
 もちろん愁海棠は目配せを見逃さない。懐から小さな箱を取り出し、ふたりの前で開いて見せた。
 中には指輪が入っている。向かって左がスラッガー用、右がナナ用のようだ。
軍師「……ちなみにリングの交換は新郎⇒新婦、そして新婦⇒新郎のようですね。」
 事前の打ち合わせもできなかったため、司祭が小声で助言した。

はる 。○(指輪の交換ってなんでやるんだろう…)
ヒノマル 。○(何か結婚式って眠くなるであります…)
 うつらうつらとし始めているのがこちらにも。
かご「・・・ふやぁ…w(何」
リーファイス 。○(私も、あの場所にたてるかなぁ・・・。)
みるく「・・・あ、指輪だ。」
スカッシュ「(抱かれていて不満そう)・・・はあ。」
 未来の自分に思いをはせる乙女達の近くで、おかゆがふと店内を見回す。
おかゆ 。○(25人・・・多い!流石結婚式!(何)
Rista「……あと5人で閉め出し確定ですね。」
 視線の流れに気づいてか、オーナーが密かに補足した。
綿花「…締め出されることあるんですか;(ぁ」
シロ「ひょっとして、最高人数更新…?(ぁ」
Rista「更新してますね。席数が埋まるんですよ、立ち見はつらいでしょう?」
 いくら大型ポケモンも入れると言っても、カフェの広さは無限ではない。
 20人以上のトレーナーがそれぞれポケモンを連れてきているために、人によっては息苦しさを覚えるほどの混雑となっていた。

スラッガー「(指輪受け取り)……w(ナナにそっとつける)」
 新郎が慎重に指輪を手にしている間に、軍師は外のポケマニに意味深な視線を送っていた。
 どうやら何かの合図だったようだが……?
ナナ「(つけてもらい、スラッガーに微笑。同様に指輪を受け取りスラッガーさんにつける)」
スラッガー「……w(指輪をつけてもらい、微笑)」
 幸せそうなふたりの様子に、何人かが思わずため息をこぼす。
 手の形はとかサイズはとかいうツッコミは無用。何しろこの指輪、愁海棠が自前で用意した特別製の魔具なのだから。

ナイト 。0(お、スラッガーさんもそろそろ肝が据わってきた。)
フライト「もしボクがあそこに立つとしたら・・・指輪はどうするんだろうな〜・・・。(自分の手を見ながら)」
ヴァル「(フライト見、結婚リングの嵌った自分の尻尾見せ/ぁ)…こーやれば良いのさーw」
フライト「(ヴァル見)あ、そっか〜。ってそういえばこの前も同じ事思ってたね〜;」
 ヴァルは3ヶ月ほど前に結婚式を経験している。そのときの模様はまた別の機会に語りたい。
狼我 oO(……リナ……。)
?『…。(溜め息』
火皇「oO(…うっわぁ、解り易…;」
リーファイス 。○(もし立つとしたら・・・指輪、どれくらいの大きさになるのかな・・・。)
みるく「眠・・・。」
ウェル「・・・。(みるくの額に冷水で濡らしたハンカチをあてる)」
みるく「つめたっ!?;」
ウェル「寝ないほうがいいよー;みるく姉;」
フェイス「…さて、この独特の雰囲気の中。 あいつは約束を守るか?」
スプリット「さあな?(何」
 約束とは何か? それは彼らしか知らない。

軍師(こっちはそろそろ持たないぜ……精神的にマジやばい……。)
 息をのむ軍師。下手に気を抜くとどうにかなってしまいそうな心を奮い立たせ、次の一言を口にした。

軍師「……では、この誓いを……接吻をもって皆に示してください。」

デューク 。0(キタキタキター!)
おかゆ (・・・。(ドキドキ(ぁ)
ルーチェ 。0(・・・来た来た来たーッ!v)(じーっ) リル「・・・(ぼー」
狼我「……oO(…!)」 火皇「ぉー…!」 ヴァル「…!w」 『………』
かご「・・・w。0(ガッツポーズ(いよっしゃぁ!(何」 かごパ一同「・・・(ドキドキドキ)」
エメラル (ごくりっ)
宵姫(わくどきわくどき)
マリマリ 。0(いよいよです。)(少し顔を赤くしながら)
ラドル (ドキドキ)
ナオキ 。0(頑張れ・・・!)
イシッコロ「煤B○(やはりこれはつき物か…!!)」ヒノマル「w(ドキドキ)」
はる (固く目を瞑っている)
みるく「(はっとし、2人に視線を向け)・・・w(ドキドキ」 ウェル「・・・・・(わくわく」

 一斉に色めき立つ常連達が見守る中、スラッガーがそっとナナに手を伸ばした。どうやら掴めということらしい。
 ナナも少々顔を赤らめながら、スラッガーの手をそっと掴んだ。

 折るように手を重ね、ふたりは向き合う。

スカッシュ「(不機嫌そう)・・・いよいよか。」
ブラッド「(スカッシュに近付き)…なんか悪い思い出でも?」
スカッシュ「・・・別に。(顔は不機嫌そう」
ブラッド「…表情と言ってることが一致しないけど。」
スカッシュ「・・・気にするな。(ぇ(みるくの膝から飛び降り」

Rista「めでたいですねぇ……(テラスの柵越しに見ている何か色々(?)を横目に見つつ)」
シロ「見てるこっちがドキドキするよー;;」
オレンジ「・・・。」 KE「。0(・・・ぅぅ〜;何度見てもこの瞬間は・・・;オレンジ、良く落ちついていられるな;)」
オメガ 。○(1.1mのトドグラーと1.4mのデンリュウ・・・その差30cm!(ハ)
ルウ「(はらはらどきどき(何)・・・;」
龍鳥「(ドキドキドキ)・・・・・・」
レオン 。○(もうそろそろキス?) リク 。○(だろうねー…。よし、あれの準備は万端。)
ケイ「・・・w(ヴァルの顔チラッと見つつ、二人に視線を戻す)」

スラッガー「……w」

 誰もが視線を向けた瞬間、それは起きた。

 新郎スラッガーは握った手を引くように新婦を抱き上げ、そのままキスしたのだ!

ナナ「!」

 お姫様抱っこに驚きながらもキスをするナナ。幸せそうだ。

宵姫 。0(わ、わああっvvv)
エメラル (えぇーーー()目を見開きびっくり)
ラドル 。0(お、お姫様だっこ。 ……見てるこっちが恥ずかしい。)
ティック「大胆です〜・・・;」(顔真っ赤。) フライト「うわ〜、やるね〜。」(頬が赤い)
オメガ 。○(トドグラーをお姫様だっこ!?;;(←何か違う脳が働いている)
フェイス「(驚き)……あいつ、ホントにやりやがった!(ぁ)」 スプリット「…確かに;」
狼我 (無言で拍手) 火皇「…ぅおー!(拍手し」 ヴァル「(此方もケイ一瞬見、戻し)…わー!w」
レオン「(窓から中の状況覗き込み)……えぇ?」 リク「うっわー、凄い凄い。(棒読み」

 一斉に歓声と拍手があがる店内。
 同時に湖の方向から様々な色の花火が無数打ち上がった!

スピカ「!?;(花火に驚き、ウェルにしがみつく」
ウェル「驚かなくてもいいって;・・・あれ、花火だよ;」
はる (目を開けて)。○(お姫様だっこ!?)
イシッコロ「!!!」ヒノマル「あ、花火であります…」

スラッガー「(ナナを降ろし、微笑む)……w」
ナナ「(顔を真赤にしながら微笑む)」
軍師「……今結ばれた夫婦に神と波導の加護と祝福を……。」

 最後に5発の特大花火が打ち上がり、カフェの夜空を彩る中、結ばれた二人は微笑みあった。

レオン「(湖見)…おお、凄。」
リク「こっちも負けてられ…何か聞こえた変な声は無視だ、うん。(何」
軍師(……!? 何を言っているんだ私は!?)
デューク「・・・波導かw(苦笑)」
ヴァル「……Σ波導!?;」 『よもや、この地に波導n』 狼我「居ない;」
マリマリ「波導は我にあり・・・ですね。」(相変わらず顔が赤い)

 思わず口走った台詞に後から気づいて後悔しているらしい軍師。
 やはりその格好のせいだろうか。他に衣装なかったんですか波導の勇者様。

 さて、徐々にざわめきが戻ってくる店内では、オーナーが何やら歌を口ずさんでいる。

Rista「Can you serebrate... Can you kiss me tonight...? (見つつ口ずさみ)」
神水「(ふいに思い出し)…約束ってこういう事かぁ…」
かご「・・・w(拍手)」
愁海棠「・・・今日も平和で結構結構・・・」
ルド (拍手ー)
エメラル「…………(無言で拍手)」
ラドル「わー(拍手)」
レイス「おぉ〜(拍手)」
Rista「We will love long long time...」

軍師「……これで宣誓の儀式を終了します……。」

 拍手喝采の中、儀式は無事に終わった。


 しかし「結婚式」はまだ終わっていない。
 まだ大事な行事が残っていることを、この時点で何人が記憶しているだろうか?


 ……続く。