2月28日 愛する我が子のために?ビークインの復讐!(前編)  編集:Rista


 ここは謎の孤島に唯一店を構える不思議な喫茶店、その名もカフェ「パーティ」。
 あらゆる世界から隔てなく客を迎え入れるというこの店は、今夜もいつもと変わらぬにぎわいを見せていた。

ポケマニ(1175)「ルファリーさん、オレンのみジュースお願いします〜。」
ルファリー「了解だよー♪」
奥村キヨミ「…今なんか見えた気がしたんだけど気のせい?」
アイコ「気のせいでしょう、先輩の肩に白い手が置かれているのも…」
キヨミ「…お前はシオンの霊感少女か;」

 平和なやりとりの中、マグマ団の頭領を務める男、狼我が入口のドアをくぐった。
狼我「(何かぼろり)……その、ええと。そろそろ、滅びそうだぞ?」
紅炎「ならば、逃げる前に言い訳を……;」
ポケマニ「・・・で、狼我さんは何かボロボロっぽいけど大丈夫で?(ぁ)」
狼我「グルゥ……だ、大丈夫ではない!;(ぁ/八つ当たり気味に吼えて)」
デューク「むむ、どうしたのだカシラ;その手傷は・・・」
 心配そうに身を乗り出したのは漆黒の巨大サイドン、デューク。彼は去年の春、突然マグマ団への入団を宣言し、以後ずっと狼我に忠義を尽くしている。
狼我「……逃げ切れなかったのだ。(デューク一瞥、溜息混じりに)
紅炎「敵じゃなく、イーヴィーさんから、ですけどね(ぁ」
デューク「・・・なんだ、イーヴィか;敵だったら盛大に「オラオラオラオラオラ(ry」してやろうと思ったのに。(ぁ)」
ポケマニ「ふみゅ。」
 ここでポケマニはモンスターボールを取り出し、相棒のフーディン、デルタを出す。デルタは言葉の指示を待たず、スプーンに炎をまとわせて狼我に近づけた。
 すると、炎が吸い寄せられるように狼我の身体に取り込まれていった。
 彼は炎をエネルギー源としている特殊な存在であり、もらい火が炎技の強化のみならず回復にもなるのだ。
ポッター「彼女、イーヴィーさんですが・・・・マグマ団の中では一体どんな存在なんですか?(少し気になっている様子で)」
狼我「……本来マグマ団に所属しては居ないぞ、奴は。(ぁ/貰い火貰い火ーっ」
 何度も灯される炎をどんどん吸い込んでいく狼我。
 嫌そうに言及する人物イーヴィーの正体、それはごく簡単に言うと、彼の主治医である。


ヒロ「そういえばさ。」
 一方、店のオーナーを中心としたメンバーが囲むテーブル。
ナイツ「ん?」
ヒロ「アレ何?」

 ひゃわわわわ……

 リザードのとがった爪が指したのは、天井付近を飛び回る1匹(1組?)のミツハニーだった。

カイル「・・・・え(ミツハニー見)」
紅炎「(ミツハニー見上げ)oO(何だろうアレ……/ぁ)」
ポケマニ「(ジュースを飲み終わりコップをカウンターに戻して)?<ミツハニー」
 単純に不思議がる者。
ケセルダ「……ミツハニーって食えるのかな。」
アイ「ハチミツ味がしそうですね。(貴様ら」
キヨミ「(ミツハニーから離れるように後ずさり)…どうもハチは苦手だ;(」
紫電「ミツハニーは♂が悲惨なんですよね・・・」
 何か違うことを連想する者。
 カフェの客はそれぞれ思うことがあったようだが、ミツハニーは周囲に構わず飛び回っていた。誰かを襲おうとする様子は見られない。

 そこへラティオスのナオキがやってきた。
ナオキ「(ミツハニー見て)・・・何やってるんだろう、あのミツハニーは;(ぁ」
バロン「・・・・後が突っかかってるぞ、じっくり見てないで進め坊や」
 直後に現れたのはフローゼルの自称盗賊、バロン。
ナオキ「(振り返り、バロン見)あ、すみません;(慌てて奥の方へ行き、再びミツハニー見上げ)」
バロン「ああ、それでいい(ニヤッ)」

 こちら、十分な炎を吸収してすっかり傷をいやした頭領。
狼我「さて、……有難う。俺が暴走する前、止められる内に止めてくれ。(ふるふると首振り、デルタ見遣って)」
 役目を果たしたデルタはボールに戻っていった。
 ここで狼我も周囲の会話に気づいたらしい。
狼我「……ミツハニー?(聞こえた声のままにミツハニー見上げ、停止)……何というか、何だアレは。美味いのか?(」
紫電「苦手な甘いものだが食べるつもりか?>狼我」
狼我「……甘いのかアレは、と言うかなんだ、ポケモンなのか?(…/ミツハニー眺めつ」
イチゴ「ミツハニーは蜜を持ってくるからな。甘いぞ、きっと。そしてポケモンだ。うん。(何」
カイル「ハチミツは美味しいけど、そのまま食べたらきっとお腹壊すよ?(ロウガ見)」

 ミツハニーはきょろきょろと周囲を見回しながら飛んでいる。楽しそうな様子だが、戻れと指示する誰かの姿はない。
Rista「……誰が連れてきたんですか。」
ヒロ「さあ。」
ナオキ「・・・あ、蜜といえば・・・。(リュックから甘い蜜が入った瓶を取り出し)ソノオの花畑という場所で貰ったんだけど、使い道が分からないんだよな・・・;(ぁ」
ギラッド「ところで・・・・アレ、♀だっけ? それとも♂?(ミツハニーを見上げつつ)」
 特徴的な額の模様が見当たらないので、どうやら♂らしい。


狼我「ハチミツ、……ミツハニー。ポケモン……甘い、……良し試すか(飛翔、自然な動作でミツハニーへ手を伸ばし/待」
 唐突に何かを思い立った狼我。
 背中に宿した炎の翼を広げ、ミツハニーと同じ高さまで浮き上がった。
ポケマニ「ふみゅ・・・?」
銀翼「ん?」
ミツハニー「(びくっ)?!?(あっさり狼我に捕まり、ばたばた」
 いきなり捕獲。
 すかさず朝陽のハリセンツッコミが入る。
カイル「刺されるよ?(ロウガが捕まえたところを見て、心配そうに)」
銀翼「そのまま食べたら毒だと思うな・・・・・」
狼我「(ハリセン直撃するも、掴んだままに)……頂きます。(あーっと口開け、ミツハニーへ噛み付こうと/……)」
ライル「…Σって;」
ミツハニー「(ひゃわわわ)!?!?(噛み付かれ、じたばたしている」
ポケマニ「Σ狼我さん!?(ポケマニはモヤッとボールを投げた!▼)<狼我さん」
狼我「……ふぁふぁひ。(『硬い。』/…/がじがじ、モヤ直撃→思わずミツハニー手放し)……グルアァッ;」
ミツハニー「……;;(ひゃわわわわ)」
 気の毒なミツハニーは牙の跡を残したまま、誰かが開けた窓から慌てて外へ出て行った。
ナオキ「・・・狼我さん、ストップ;(狼我に向けて甘い蜜が入った瓶を投げつけ(ぇ)」
朝陽「Σいおりーん!(3連続ハリセンツッコミ!)」
狼我「(蜜入り瓶は障壁が弾いた!/…)グルゥ、何をすr(ハリセン直撃/ぁ」
 ハリセンの音×3が景気よくカフェにこだました。

ナイツ「あ、逃げた;」
てんなな「…そりゃ逃げるよなぁ;」
ポッター「(微笑みながら、少し遠くから様子を見ている)・・・・元気ですねぇ」
カイル「あれ、ミツハニーに針って無いのかなぁ;」
 3匹一組のポケモンだが、図鑑の挿絵を見る限り、針はあっても1本だけらしい。
ライル「…。○(嫌な予感がするのはなんでだろ?(ぁ)」
ポッター「この島でもミツハニーが活発化し始めているんですかね・・・・(ミツハニーを見送り)」
キヨミ「…なんだったんだあのハチh(筆で叩かれ」
アイコ「ハチ言わない;」

 自然と視線でミツハニーを見送る常連客の面々。
 感慨深げにつぶやく人がいる一方、文句を言うのが1名。

狼我「(ミツハニー見送って)……逃げられたではないか!;(がおう/ぁ」
ナオキ「(弾いたのを見て、念力で瓶をキャッチし、ミツハニー見)あ、逃げた;(そして狼我見)・・・これで我慢してください;(何(瓶差し出し(ぁ)」
狼我「……何だ此れは。(瓶受け取り→鼻近づけてニオイ嗅ぎ、直後にナオキへ投げ返し/ぁ)甘い。(」
 さっきも誰かが言っていたが、狼我は甘い物が嫌いである。
朝陽「・・・教訓:なんでもかんでも食べちゃ駄目!めげないしょげないないちゃだめ!(ぇ」
狼我「折角、新たな味を試せるのかと期待したものを……ッ!;(ミツハニーの逃げた方を、名残惜しげに見遣って
朝陽「・・・蜜ハニーだから甘いぞ、きっと。(誤字じゃないよ(ぇ)」
ポッター「エクリさんに頼めば実現するかもですよ?(ロウガ見やり、笑みを浮かべ)」
狼我「甘いかどうかは試し……びーくいん? 何だ其れは、……エクリ? エクリプス、か?」
ポッター「そう、エクリプスさん。最近見てませんけど・・・・・」
銀翼「エクリプス・・・・・RBOですか;?」
 ここで言うエクリプスは、カフェパ初期の有名ポケモンであるミロカロスを指す。
 というか、何故そこで彼女の名が?……という疑問に答えは出なかった。

ナオキ「(瓶キャッチし)・・・;(リュックにしまい、外を眺め)・・・後でビークインが来たりとかするのかな;(何」
 ここでふと、ナオキが口にした言葉。
カイル「・・・・仲間を呼ぶ、ってこと?;>ナオキ」
銀翼「ミツハニー+ビークインの大群が来そうだ・・・・・・」

 その直後、

ビークイン「そのとぉぉーりっ!(勢いよく天窓開けて登場(ぇ」

 ……予言は見事に的中した。
 いつからいたんだとか聞こえてたのかとか突っ込んではいけない。

カイル「Σ・・・ホントに来たー!;」
ナオキ「・・・多分;(ぁ(カイル見て、頷いた後、ビークイン見て)・・・本当に来た;(ぁ」
ポッター 。0(あらら・・・これは厄介なことになりそうだ;)
朝陽「・・・Σいおりん。ぐっとらっく!(ぇ」
ライル「…案の定と言うかなんと言うか(何」
ポケマニ「Σぁ、ビークインだ。スピアーの天敵。(何故)」
デューク「おぉ、女王様だ。>ビークイン」
狼我「…………(ビークイン暫し眺めて)……何だ、アレは?(ぁ」
 “嫌な予感”を一瞬にして共有する常連達。
 しかしシンオウ地方のポケモンに疎い狼我は首をかしげている。
ポケマニ「ビークイン。ミツハニーメスが進化するミツハニーの文字通りの女王ですね。」
紫電「ミツハニーがいじめられたことへの報復に来たらしい>ビークイン」
狼我「ミツハニーが進化する、ビークイン。……ミツハニー……、……む、少々嫌な予感がしてきたぞ、俺は(何/そーっとビークインから離れつ)」
銀翼「あ〜あ。どうなるか分からないや」
キヨミ「(ビークイン見、顔が引きつってる)…」

 そのビークインはというと、
ビークイン「さあ、誰だか知らないけど答えなさい!あたしの可愛い子ども達をいじめたのは誰かしら!?(プレッシャー全開だ!」
 今にも高笑いしそうな声できっぱり言い放った。
 どうやらさっきのミツハニーは彼女の子どもだったらしい。
ポケマニ「(ビシィッ!っと狼我さんを親指で指す!▼)(ぁ)>ビークインさん」
狼我「(至極小声で)虐めてなどいないぞ、ただ喰おうとしただけで……Σ指すな貴様あああッ!?;(ぁ/ポケマニ見て吼え」
ポケマニ「私の性格から言って指すなと言う方が無理です。(キパッ!)」
アイコ「そこの犬です犬(狼我指し/待て<苛めた」
ポッター「(▼思いっきりロウガに視線を(ぁ)・・・・・。」
狼我「貴様ら……ッ!;(自分を示した周囲をにらみまわし→咳払い、ビークイン見上げて)……一応言っておくが、俺ではないからな(」
 ほとんど即座と言っていいポケマニの行動に続き、指摘が向けられた先はひとつだった。
 だが狼我もさすがは悪役、自分の罪をあっさり認めるようなまねはしない。
てんなな「こうして擦り合いが始まるのでした?(対書類戦中」
ライル「…擦り、合えるのかなぁ?;」

朝陽「・・・・・・(狼我に耳打ち)・・・とりあえず、店に影響でない程度に燃やしたら?(待
狼我「燃やす時は店諸共の覚悟と共に、だ(ぼそ/ぁ
朝陽「・・・燃やしたら俺ら此処にこれないじゃないかぁ?!・・・リナ嬢にあえなくなるぞ。(ぇ(ぼそぼそ

ビークイン「(指と視線が向けられた先=狼我を見て)…………あなたね? あ な た な の ね ?(プレッシャー(略」
狼我「(ぎくり、慌てた様子で)だ、だから違うと言っているだろう!;(きょろきょろ、ポケマニ指差し、自信満々を装って)奴だ!(待ちなさい」
ポケマニ「・・・オイオイ。(汗)」
ポッター 。0(見え透いてるねぇ・・・・・;)
 本当に擦り合いが始まってしまった。
 しかしどこか挙動不審が残っている、ちゃんと相手に通じるのか?

アイコ「何言ってるんですか女の敵(>狼我さん」
キヨミ「さらりと酷い事言ってやるなよ;」
狼我「(アイコ睨んで)貴様余計な事ばかり言うな!;」
アイコ「いえ、天敵(狼我のことらしい)を滅ぼす丁度いい機会だと思いまして(真顔で」
キヨミ「…何処まで犬嫌いなのあんた;(」
ナオキ「・・・;(狼我見て、溜息をつき(ぁ)」
朝陽「・・・・・・とりあえず、(親指立て)頑張れいおりん。(ぇ」

 さて、被害を訴えている母親の方は、
ビークイン「(狼我からポケマニに視線を移し)……ふぅ〜ん?(略」
 素直に(?)疑いの視線を向けていた。
ポケマニ「・・・私がやったと思いますか?(ビークインを真っ直ぐ見返し)」
紫電「ポケマニがミツハニーを襲う理由は無いし、狼我がミツハニーを襲う理由ならいくらでも思い浮かぶ」
 自分の潔癖を確信しているだけに堂々たる態度のポケマニ、彼を援護する紫電。
 一方狼我はちょっと余裕が出てきたようで、
狼我「(ビークインの様子見、脈アリと判断)…………更に共犯者だ。(びしぃっ、とライル指差して/帰れ)」
ライル「Σなして」
 さらに巻き込んだ。
てんなな「んで、命令犯です(さらりと狼我さん指し、また書類に向かう)」
ライル 。○(いや命令犯って!;)
紫電「ライルがミツハニーを襲う理由も浮かばないんですが・・・・」
てんなな 。○(…それは確かに…<襲う理由)
狼我「……Σ待ッ!?;(ぁ/てんなな見、一瞬後)……アレが計画犯だ(」
 そしてさらに便乗。

 ここで噂の変態こと塑羅が謎の黒猫を引き連れ来店。
 普段は白黒の2色髪で知られる彼だが、今日はちょっと様子がおかしい。
塑羅@白長髪「好い加減、原因くらいは判明しても良さ気な頃だけど?」
黒猫「……調査は難航中らしいわ。」
ライル「あ、こんばんはー;」

狼我「…………だから、俺は犬ではないと言っているだろうクソガキが!;(アイコへ吼えて」
アイコ「…私には一応アイコと言う両親から授かった立派な名があります(狼我見据え」
キヨミ「……とりあえず避難避難;(DS持って店の隅へ」
狼我「ああ、判ったクソガキ。(ぁ/アイコへ邪笑向けた後、改めてビークイン見上げて)……此れで、俺が犯人ではないと良く判ったのだろう?(」

ビークイン「あなた達がどういう関係なのかあたしは知らない。だから襲う理由があるかないかも知らないわ。」
 依然として天窓近くに浮遊しているビークイン。
ポケマニ「・・・もっともですね。いきなりでしたでしょうし。>ビークインさん」
 女王様が出した結論は……



後編に続く。