2月27日 怪しい薬で善い悪夢(ユメ)を!?(後編)  編集:Rista


アメ「(飛び上がるようにして起き上がり、デュークへ凄い勢いで迫り!/ぇ)」
ツァール「うわマスターが暴走を〜!?;」
セラエノ「いつもしてるじゃない(…;」
デューク「・・・!(思い切り身を沈ませつつアメをキッチリ見据える)」
アメ「(しかし、視線は明らかにデュークではなく…)デュークさん、これはっ!?;(スパス12を勢い良く指差し/……;)」
 ……止まった理由は威嚇の効果ではなく、珍しい銃が目に入ったからだったらしい。
 その後アメは狼我への怒りも忘れ、国宝級の品でも見つけたかのようにスパス12を眺めていたという。

ナオキ「・・・えーと、今はドラゴンクローを覚えてないので代わりに;(睨まれつつも、リフレクト・クラッシュ!(ぁ>セラエノ)」
セラエノ「……もう攻撃しないわよ(ぁ/テレポートでリフレクト・クラッシュを回避しつつ)」>ナオキ
ナオキ「あ、そうですか;(ぁ ・・・って何で僕は狼我さんのトレーナーになった覚えは無いのに狼我さんの言う事を聞いてるんだろう;(ぁ」
紫電「仕様でしょう>ナオキ」
バロン「しかも逆。(ぁ>ナオキ」
ナオキ「・・・あ;(ぁ<逆」
セラエノ「(ナオキ見)……頭領オーラがそうさせるのかしらね?(……;」
狼我「ふむ、俺はカミに属する種さえも従えたか……(ぁ/ナオキ一瞥、の後アメが見えて)……イカレが更にイカレたか?(」
 関わるだけで調子を狂わせるとは、カリスマ恐るべし……?


 その頃、窓の外では。
KE「・・・・.。0(うん、やっぱりいいですね〜。)」
 視線の先はやはりというか、当然というか、ガイダンスが連れてきたリヒトだった。
リヒト「(KEの視線感じ)!? な、何ですか?」
KE「 ・・・あ、いえ何でもないです。(結局見たまま。)」
 S氏その他を取り巻く状況なんて、気にするそぶりも見せずにただただ、ヒトカゲを見ている。ヒトカゲ狂いがまさしくお似合いの状態だった。
エイブラム「さすが筋金入りのヒトカゲ狂だ>KE」


狼我「(ぴーん!)……そのまま抑えておけ、スプリット!(ぁ/がばりと起き上がり、二人へ駆け寄っていく!」
 さっきのもらい火と捕獲作戦の成功が、あっという間に気力を回復させたらしい。
 狼我はアメとセラエノの集中砲火を浴びていたことも忘れ、すっかり活気を取り戻して駆け寄った。
スプリット「(S氏へニヤッと笑って)…逃がさないぜ?w(S氏をがっちりと握り(待)」
S氏「……(スプリットと狼我を交互に見ている、瞳の金色が強まっているような?」
スプリット「……う;(瞳の金色に一瞬ビビリそうになる!(ぁ)」
 S氏の基本技“にらみつける”発動。(違
 スプリットは一瞬怖くなったが、何とか耐えて踏みとどまった。
 しかし狼我は見えていなかったようで……

狼我「……フッ。終わりだ、主!(どーん!/S氏へ、瓶の中身を飲ませようと試みる!」
S氏「(何かを読み取り)……何が終わりだ貴様(瓶の中身が口に入る→停止」
スプリット「…あ、流石頭領!w(慌ててS氏から逃げる!(ぁ)」
狼我「(中身が入ったのを見、高らかにガッツポーズ!/ぁ)……ぎゃはははッ! それはアメから奪った善人薬だ、主!(悪役的高笑い」

 薬の名は「善人化薬」。
 用語辞典によれば『飲むと、量にも寄るが瓶一杯で1時間程度の間「見ているこっちが嫌になるくらいに善人化」する』のだという。

セラエノ「……わざわざ奪わなくても、言えば売ったのに(狼我見/…;)」
狼我「…………。先に言え(ぁ/セラエノ一瞥、呆然と」
セラエノ「……見ていて面白かったもの(…;)>狼我」
 言われたところで素直に買ったかどうかは疑問だが。
エンジェリナ「(S氏見つつ)・・・お、S氏が善人にでもなるか?(」
ポッター「(何時の間にか店内に居て、S氏の停止を目撃。硬直)・・・・・え」
 事態を察した、あるいはたまたま目に入った常連達の視線が注がれる中、

S氏「(スプリットの手が離れた瞬間、火花の散る音がしたような)…………(そのまま倒れた(待」

 時間が止まったように停止していたS氏は、不吉な音と共に、支えを失った棒のように倒れてしまった。

 慌てふためいたのは仕掛けた当人達だ。
スプリット「Σ!火花…ってS氏ッ!?;(慌ててS氏へ駆け寄り)」
狼我「フッ、これで主も善人n……Σあるじッ!?;(ぁ/倒れたのを見、慌てて抱え起こそうと」
ナオキ「(S氏見て)ΣS氏が倒れた;(ぁ」
セラエノ「あ、倒れたわね;(S氏見/ぇ)」
ポッター「(店内の様子を観察しつつ)・・・・いきなり修羅場に直面ですか」
カイル「(ポッターの隣で)・・・うわぁ;」
Rista「……え?あの?(血の気が引いている)」
 他の客も驚きを隠せない。
 特にS氏のパートナーであるRistaは事態を飲み込めず、今にも失神しそうな顔色だ。

狼我「……主、おい主!?; あるじ、如何したのだッ!?;(がくがくと揺さぶり」
S氏「……(反応がない、意識がどっかに飛んでいったようだ!(ぁ」
狼我「…………ッ;(狼狽顕に、揺さぶり続けつつ)俺が存在している、主が死んだというコトは無い……が、……主、主ーッ!?;(がくがく」
 無反応のまま首をぐらぐらと揺らしているS氏を前に、一番落ち着きを失っていたのは他でもない、狼我だった。
 こんなことになるとは全く考えていなかったらしい。

セラエノ「………………;;(流石に少し青い顔になってS氏を見て/…;)」
エンジェリナ「・・・ああ、壊れたか?(冷静にS氏見つつ(」
バロン「お前がぶっ壊したんだ。(ロウガにストレートに言い)」
ヒロ「変な所に引っかかって異物認定されてたりして。」
デューク「おいおいカシラ;やっぱり水気のものを入れたから・・・;」
 S氏が機械であることは、ほとんどの常連が人づてに聞くなどして知っている。
 何より心配されたのが、このまま動作不能に陥ることだった。
バロン「こっちのPTにはメカニックは居ないぞ?」
ポッター「S氏の修理できる方って・・・・たしかセラ(notセラエノ)さんでしたっけ?」
ナオキ「・・・誰かS氏を修理できる人は居ないのかな・・・;(ぁ(S氏と狼我見つつ) 」
紫電「S氏停止の理由。A:機械的な故障、B:薬が効きすぎて機能停止、C:バッテリー切れ、D:Gバズと同じ効果があった」
 製作者の紫電なら直せるのでは、と誰かが言い出す前に、

S氏「(ぴくっ)…………(狼我の肩に手を掛けつつ、ゆっくりと起き上がる」

 当事者の意識が戻ってきたのか、再び動き出した。

エンジェリナ「・・・起きたじゃん。(」
セラエノ「……;(ホッと溜息をつきつつ、S氏を見)」
狼我「(起き上がったのを見、ほっと安堵の吐息零して)……大丈夫、か、主?;」
エンジェリナ&キア(どきどきどきどk(ry(S氏がどんな反応をするのか楽しみなようだ!(」
ナオキ「。0(・・・あ、修理といえば・・・プロテクターの修理は何時終わるのかな;(ぁ)あ、S氏。大丈夫ですか?;」
ポッター「あ、起きましたね;」
スプリット「(S氏見て)。0(あれ、普通…?;)………あ、復活したね;」
ナイツ「たった今ニーナに連絡入れた、さすがにシンオウに繋ぐのはきつ……あ、動いた。」

S氏「(狼我見)……どうした?随分慌てていたようだが。」
狼我「oO(……あれ/ぁ)い、いやその、……、……身体に不調は無いだろうか、主?;(戸惑い顕にし」
セラエノ「……oO(…仮の、しかも機械の身体だから効果が薄いのかしら…?;)」
 気遣う狼我と戸惑うセラエノ、興味津々の見物人から視線を注がれる中、
 S氏は悠々と立ち上がり、コートの襟を整えつつ、
 こう言った。

S氏「私は問題ない。それより狼我、お前は平気か?」

 一瞬だけ、沈黙があった。
 そして、

デューク「・・・矢張り違和感があるな;>S氏」
ポケマニ「おう。・・・S氏?(汗)」
バロン 。0(ああ、寧ろ危機感を増したな(S氏見つつ)
スプリット「Σ!……ぷっ…;(笑いを堪えるのに必死だ!(ぁ)」
狼我「…………。(かなりの沈黙、呆然として)……、あ、あ、あ……主が壊れたああああッ!?;(ぁ」

 一見何気ない発言の中に、彼らは悟ってしまった。
 目覚めたS氏が別の意味で“壊れて”しまったことを。

デューク「予想済みだったんじゃないのか?カシラ;」
ナオキ「・・・壊したのは狼我さんですよ;(ぁ」
セラエノ「…………。……効果はあったみたいね(…;/メモに何やら書き込み;)」
バク「絶対『平気か?』なんて言わないだろ!!;」
奥村「(S氏見)………つ、ツンデレのデレ分ってこういうのk(蹴られ」
アイコ「久々の発言がそれですか」

狼我「(ハッとして/必死に精神を安定させようと)……ま、マズイ。面白い気持ち悪いいっそ怖い、セラエノ!; 解毒剤か何か無いのか!?;(…」
S氏「壊れたとは大袈裟な。何を慌てているのかは知らないが、どこにも異常はないぞ。」
狼我「と言うか、一人称すら違ったぞ主!?; ああ、俺はやってはいけないことをやってしまった!;(頭抱え、S氏一瞥して)その言動が異常なのだあああッ!;(」
 「飲ませる」ことに夢中で、飲ませた後のことを全く考えていなかったらしい。
 今更気づいても後の祭りである。

ナオキ「(S氏見つつ)・・・;(滝汗」
紫電「あ・・・あなたはS氏さんですか?」
スプリット「……ぎゃはははっ!w;(限界に達したのか、机をバシバシ叩き笑う!(ぁ)」
ポケマニ「・・・S氏のアレ化はいろんな意味で効果抜群ですね。(汗)」
 困惑する者、それを通り越して混乱する者、単純におかしくて笑う者、さまざまだった。
 またこの時は誰も気づいていないが、彼がスプリットに対し何も言わなかったことも、ある意味異常の一環といえた。
 プライドが高い上に短気な彼は、普段なら間髪入れずに効果抜群の技をお見舞いしているはずなのだから。


 で、解毒剤は?
セラエノ「……。無いわよ(本当はあるのだが、実験に役立ちそうと判断したらしく/…;)」>狼我
狼我「(セラエノの言葉に、ずがーん、とエフェクトが出そうなショック受け)な、無い、だと……!?;(S氏見つつ、ひくひくと)……済まん、申し訳無い主俺が悪かった!;(ぁ/がばっと頭下げて/←大分錯乱中」
 狼我は こんらんしている!▼(ぁ

バク「えっと、S氏? この指何本に見える・・・?(Vサインをしてみせ)」
S氏「(バク見)2本だろう?(周囲見回し)……どうしたのだ、皆揃って。」
バク「AHHHH!;(絶望の叫び(ぁ)」
紫電「S氏に質問・・・。あなたの使い魔は?」
S氏「使い魔。はて、……使徒なら此処にいるのだがな。」
 語調からすっかりトゲが消えたS氏に、おそるおそる質問を投げかけるふたり。
 あまりの変わりように頭がおかしくなったかと疑っているようだ。
セラエノ「…………(S氏を見ながら、熱心にメモ帳に何か書いている;)」

店内の別のエリアで雑談していたヨワトキがそっと帰っていった頃。
入口のドアの前で、重い物がどさっと落ちる音がした。

狼我「(ぴくりと音に反応、入り口見て)何だ解毒剤かッ!?;(待」
Rista「お疲れ様でした……ええと、その。」
ニーナ「…………(入口に呆然と立っている」
 何人かが振り向いた先に、鈍色の髪をした見慣れない少女が、ドアを開けっ放しにしたまま立っていた。
 足元には重そうなバッグが落ちている。さっき音を立てたのはこれだろう。

ポケマニ「・・・何方だろう?>ニーナさん」
狼我「 oO(……何故。何故こう、怖くない筈の善人の方が恐ろしいのだ主……ッ!;)……?(ニーナ見遣り、鼻ひくり」
セラエノ「……?(ニーナを見/…;)」
蓮歌(ヤミカラス♀)「一体何事なの?;(ニーナの肩に留まっている」
狼我「(蓮歌見て)……っ、蓮歌!; 頼む助けてくれ、俺は、俺は……っ!;(言葉にならず、とりあえずS氏示して」
ポッター「(ニーナ見)・・・失礼ですが、あなたは?」
ナイツ「来た修理係;」
S氏「これはニーナに蓮歌、店に来るとは珍しい。ひとまず座れ、今日は余裕がある。」
ニーナ「Σ;(確実にびびってる」
 自己紹介するタイミングを奪ったのは、どこまでもイメージをぶち壊すS氏の一言だった。
 しかし説明はナイツの一言だけで足りたようで、
狼我「oO(その余裕がむしろ怖いのだ気付け主!;)……し、修理係? 頼む治せ、早く!;(ぁ」
紫電「とにかく礼儀正しいS氏は怖いから修理してくれ」
ナオキ「修理係・・・(ナイツ見、S氏見、ニーナ見)・・・直せますか?;(ぁ」

バク「オウェ・・・・普段のS氏のほうが俺好きだ・・・気分悪くなってきたorz」
奥村「ちょ、そこのバクフーンさん大丈夫かー?;(バクの背中を摩ろうと」
バク「(背中擦られ、奥村にありがとうと頭を下げ)・・・ねぇ、早いとこ修理してくれよ・・・・orz」
奥村「(摩りつつ)あはは…;」
セラエノ「…………oO(…1時間……周囲の精神力が持たなさそうね;/…;)」
 1人が様変わりしただけでここまでの反響。
 現象そのもの以上に恐ろしいものがある。
ポケマニ「・・・・・・うん、確実にS氏が壊れている。(汗) 何、アメさん達の薬?(汗)」
蓮歌「……うん、とても怖いことになっているのは分かったわ;」
 こちらはようやく何が起きたかを理解したらしい。
 KEもようやく、店内の様子に気づくと言うか、何と言うか。
 しかし「S氏変動による精神力低下<ヒトカゲ好き特性による精神力回復」の不等式が成り立ったらしく、一人平常心を保っていた。

 その頃当人は、
ニーナ「あの、これは……;(滝汗、S氏の手で誘導されるままに座らされ」
S氏「狼我も適当に座れ。何か奢ろう。」
狼我「(S氏を呆然と眺めた後に)……Σぐはあッ!?;(効果は抜群だ! 狼我は倒れた!/ぁぁ」
 一言で狼我にとどめを刺していた。
バク「うわぁぁぁぁッ; ロウガのバカー!!(汗)」
S氏「(倒れた狼我見)……どうした?何か」
Rista「あなたは下がってください。部下の皆さんに任せましょう。(S氏の前に割り込み下がらせる」
ナオキ「・・・って狼我さーん?;(慌ててリュックから元気の欠片を取り出し、狼我に使おうと(ぁ)」
 どうにか気絶寸前から回復したRistaがS氏の口を封じた。
 その間にナオキが手早く狼我の処置を行う。やっぱり主従関係寸前(抹消
狼我「(元気の欠片で復活、ふらふらと起き上がって)た……頼む、主を、治し、早……く……(がくり、と片膝付き/……)」
ニーナ「動作停止と聞いて来たんですけどっ、動力系統じゃなくてコアの異常ですよアレは;(涙目」
 弱気なメカニックもどうやらお手上げらしい。
 彼女のバッグからいつの間にかナエトルドールが顔を出し、S氏を観察していることには、誰も気付いていない。

ツァール「……セラエノさぁん…;;(今にも泣きそうな目でセラエノを見;)」
セラエノ「…………;; …解ったわよ…;(ぁ/解毒剤をテレポートで持ってきて)」
 身内の懇願に、ついに開発者も根負けしたらしい。
 効果持続時間いっぱいの観察を諦め、ドクロマークの明らかに怪しい瓶を持ってきた。
ナオキ「(セラエノ見て)・・・解毒剤があるなら早めに持ってきてくださいよ;(ぁ」
セラエノ「……一応、ホラ。折角だから、データ採取を…?;(ぁ」>ナオキ
狼我「…………セ、ラ、エ、ノ…………ッ!(振り絞るような声で)在る為らば! さっさと! 使え!;(ぁ
紫電「妙に対応が丁寧なS氏は子供が泣き出しそうだから頼む」
バク「(←死にそう(待)・・・・・うぇー・・・・」
 既に泣き出すどころじゃなくなってます。
ツァール「……皆さん、あの方にどんな印象を抱いていたんですか…?;(ぁ」
 そう思うのも無理はない……むしろ私が聞きt(強制終了


セラエノ「……狼我。これ、解毒剤よ(ぁ/狼我へ向かって、ドクロマークの瓶を投げて/…;)」
狼我「(ぱしり、と瓶受け取り/マークには構わず、神妙な面持ちでS氏へ歩み寄っていく!/ぁ)…………主。」
S氏「……何だ?」
狼我「……貴方に、飲んで頂きたい物がある。俺を信じてくれ、主!;(必死/ドクロマークを見えないように、瓶をS氏へ差し出して」
S氏「これを飲めば良いのだな?(あっさり受け取る」
狼我「そう、それを飲めば良いのだ!;(そーっと安堵しつつ、S氏の様子見守り)」
 先程はあれだけ嫌がっていたS氏が何の抵抗もなく、薬を口にした。
 何とも恐ろしい薬だと改めて思う。
S氏「解った。(素直に解毒剤を飲む→がくっと膝をついて止まる」
狼我「(停止したS氏見下ろし、恐る恐る)……あ、ある、じ……?;」
バロン「(腕を組みS氏を見ている)・・・大丈夫かな?」
ポケマニ「・・・ん、S氏が?」
セラエノ「……oO(…大丈夫かしら; 前より酷い状態にならないと良いけど…;/……)」
アメ「…………あれ、S氏、どうかしたんですか?(…………」
セラエノ「…………(ぁ」
狼我「(耳ぴくり)……セラエノ。そのイカレを少々、眠りへといざなって頂きたく思ったのだが(」

ニーナ「……あの、ええとっ;(S氏を慌てて支え、右目→左目とチェック」
狼我「(ニーナ、S氏と交互に見て)……修理係、らしき女。主は大丈夫なのか?;」
ニーナ「えっと、……機械としての構造に異常はありません;」
狼我「いや、その、……構造ははっきり言って今は問題ではない、精神面は如何なのだッ!?;(ぁ」
バク「機械の状況じゃなくて“中身”だよ;」
ニーナ「どうしましょう、このまま動かなかったr(突然動き出したS氏に両肩掴まれ、ひるむ」
狼我「(動き出したのを見、はっとして)……だ、大丈夫か、主ッ!?;」
セラエノ「(狼我へ頷き)……どうしてかしら。その案に凄く同感でき……!(S氏を見て)」
アメ「…今、さらーっと気になる発言が聞こえたんですが;(ぁ」

 再びの停止の後、またも前触れなく動き出したS氏は、

S氏「……!(目の前のニーナを睨み、即突き飛ばす」
ニーナ「ひゃわっ!?;(すってん(転がり背中着地」

 ……直前に自分が何をしたか分かってないようだった。

スプリット「…Σ!S氏ッ!?;」
バク「えっと・・・・? これって正常・・・? それとも“暴走”・・・?;(あわあわ)」
狼我「…………。(突き飛ばしたのを見、むしろ安堵色を強め/ぁ)……恐らくきっと、普段の主……だよ、な?;(S氏へ歩み寄り、ひらひら手振って(」
セラエノ「(S氏見)……まずったかしら;(ボソッと;)」
S氏「……何だ。(狼我睨み、足元のニーナは既に眼中になく」
狼我「(睨まれ、ほっと安堵)……良かった。これぞ、主だ……ッ!(ふるふる、ぐっ」
 冷たい反応なのに何故か喜ぶ狼我。
 常に思い描く姿の“主”が戻ってきた、そう確信したのだろう。

バロン「なあ(セラエノにゆっくりと歩み寄り)・・・・アレ(=ドクロマーク)、何なんだ?」
セラエノ「(バロンを見)…解毒薬よ、一応; ……ただ、その。たまに副作用が出てね?;(ぁ」
バロン「その副作用の持続時間は?(S氏を時々見つつ)」
セラエノ「副作用自体、出ることが稀だし…。それに、どんな副作用が出てどれくらい続くかは、完全なランダムみたいで私もまだ把握できてないわ; ただ、最長でも30分だったけど…;(…;」>バロン
バロン「ああ・・・そうか; まあ、明日には元に戻るだろ。(腕組、苦笑い)」


 既に時は夜遅い。
 他のグループと会話していた銀翼が帰っていくのを見て、ツァールが切り出した。
ツァール「……マスター。では、私達もそろそろ;」
セラエノ「…そうね。データも取れたし(…;」
 目的を達したことで満足して、あるいは目にした驚きが冷めぬまま、彼女たちは帰っていった。
アメ「……あの薬……凄いですね; 色々な意味で;(ぁ」
セラエノ「ふふ、まあ。そうね(誇らしげに;)」
ツァール「……;;(店内の人々へ何度も頭を下げて;)」

 こうして、イタズラが引き起こした危険な騒動は幕を下ろした。


狼我「…………。結論としては、主は悪人でこその主なのだな、うん。そして、善人化薬はイカレ以外には使わんほうが良い……か(……)」
ニーナ「あの、何だったんでしょうか、今のは;」
ナエトルドール『一時的な性格変化ですか。相変わらずカフェは面白いですね。(声:知る人ぞ知る某天使』
狼我「(ぴくり)……女男の声がした(何/きょろり、鼻ひくり」
 声の主は、先程ポッターが指摘していたセラ(notセラエノ、プロP第1部参照)だった。
 ぬいぐるみに通信機が仕込まれていたらしい。
ニーナ「怖かったです;あの人に名前呼ばれたの初めてなんですよぉ;(バッグごとナエトルドールを抱きしめ」
蓮歌「そういえば私もだわ;」
S氏「……」
ナエトルドール『ああ、薬なんですね。驚きましたよ、声だけ聞いてると堕天前の彼そのものでしたから;』
狼我「御疲れ様だ、……堕ちる前の、主?(何か興味津々的にナエトルドール見て/ぁ」
バク「堕天前・・・・S氏もそういえばそういう時期があったんだよね;」
S氏「何の話だ。」
ナエトルドール『後でお話しします。……殴らない斬らないと約束してくださるなら。』

 やっぱり彼は筋金入りの悪役なのだと、改めて思い知らされた一同だった。