3月18日 外れたネジと真夏日冬日(その2)  編集:ショウム


…と、遠くから、蹄の音が聞こえてくる。
それに気付いたのか、常連の何名かが外へと目を向けた。

バク「(窓の近くに向かう)・・・あれ、火事・・・・?(違」
アナナス「・・・?(尻尾でコバルトを叩こうとしつつ、外を見)」

窓の外には、猛スピードでカフェに向かってどんどん接近してくる火の玉。
どうもギャロップらしいのだが…猛スピードな上に、鬣が燃え盛っているせいで判別はし難いらしく。

銀翼「(ふと、窓を見て)火の玉?」
バク「Σ・・・・火が突っ込んでくる!!」

と、此処でショウマがポツリと。

ショウマ「……?(迫り来る火の玉を見)……ギャロップのようですが…」
シロ「(窓の外見て)……あ、カールさん…じゃない?;前に見たことがあるから;」
バロン「カール?」
バク「俺の妻だよ」
バロン「待て、お前何歳だっけ・・・・?(ぁ」

ポケモンにも結婚の適正年齢があるのだろうかという疑問はさておき、迫り来るギャロップを何と勘違いしたのか。

少女「(ふと外見)…大変、消火を(カナ出し外を指し」
カナ「のぉ〜〜!(ギャロップに向かって波乗り」

少女が繰り出したピンクトリトドン――カナが、ギャロップへ目掛けて波乗りを仕掛けようとする。
当然、その正体を知っているバクは大声で叫び、止めようとした。

バク「って、まった!!;」


丁度その時、ギャロップがカフェへ接近し……。

ばびゅーんっ!

……そのまま、通りすぎていった。
どうやら今の『火の玉』の正体はそれで解ったようだが…それとは別の、ある種の疑問が常連の胸に浮上する。

銀翼「oO(通り過ぎましたね・・・・・)今頃言ったって遅いかも・・・・・;」
ショウマ「……。何をしにきたんでしょうか…(……;」
アメ「大丈夫。きっとすぐに戻ってきます(…;」
スプリット「……あれ?;」
アナナス「・・・何しに来たのかしら。(ぁ」

バロン「・・・・・お前は何をしに此処まで来た。(ぁ」

呆然としたようなバロンの声が、カフェに響く。
……と、先程のカナの波乗りが中途半端な状態でストップしたせいか、突如店内に大量の水が流れ込んでくる。

カナ「の?」

思わぬ水攻めに、慌しくなるカフェ店内。

銀翼「わっ・・・・・水が;(水がかかっても気にせず)」
アナナス「・・・っと。(水がかからないように飛び上がり)
リュード「・・・;(同じく)」
少女「っく;(床に刀突き立ててそれにしがみ付き」

どうやらプールの水を引っ張ってきたらしく、位置によっては結構な水流が発生したらしい。

コバルト「(尻尾で叩かれ、さらに水をかぶって)……ひゃあっ;どうした、カフェはいつ水中レストランになった!?;(違」
アメ「大丈夫です。なってません。…というか、水中レストランになったら炎ポケモン来れないじゃないですか;(ぇ>コバルト」

何か勘違いしたコバルトに、やはり何処かずれたアメのツッコミ(?)が入る。
水中レストランなら基本的に水ポケ以外アウトな気がします(ぁ

バク「わーっ水!? 店員さん・・・・(シフト表見て)今日清掃いないよ!?;」
ユウリ「私がやります」

流石と言うべきか。モップを持ってきて手早く清掃を始めるユウリさん。
……その手際が心しか慣れているような気がするのは、きっと気のせいだろう(ぇ

キキキーッ

…その時、遠くの方で急ブレーキをかけたような音が聞こえて。

ギャロップ「Σあれカフェってこのへんじゃ…通り過ぎた!?;(ぁ」

目的地を通り過ぎたことにようやく気付いたのか、今度はややスピードを落として戻って来るギャロップ。

ショウマ「――リンガ!;(MBからリンガを出して)」

店内にある大量の水は、流石にモップだけでは対処しきれないと判断したのか。恐らくはユウリさんの手伝いをしようとして出したのは――サイコキネシスを使えるウナではなく、異形のリザードン。リンガだった。
そして、彼が店内の水を消す為にやったことは。

リンガ「(羽で突風を巻き起こし、水を外に吹き飛ばそうと!)」

数名巻き込んでもいいや的な威力の突風だった(……;
それとほぼ同時に、ユウリさんもサイコキネシスで水を外へ押し流そうとする。

ユウリ「皆さん、大丈夫ですか?」

銀翼「大丈夫ですよ」

ルギアの姿だからか、銀翼は全く問題ないようだった。

リュード「そういえば、ナオキは何歳だったっけ;」
アナナス「アタシは16と聞いてたわよ。」
スプリット「……あれ;」

この三匹は、そもそも突風の範囲から外れていたようで。

リナ「はい、平気でーすw」

リナは多少水はかぶったものの、うまく避けたようで。
……その結果。

バロン「(風で飛ばされ、ドアに必死に捕まり)・・・・ッ! ショウマ!!俺まで吹き飛ばすなあああ!!」

……吹き飛ばされたのは、彼一人だった。
美味しすぎる役回りである(…;

ショウマ「……失礼;(バロンへ深々と一礼し;)」
リンガ「申し訳ありません(バロンを見、淡々と;)」
バロン「(ふう、と溜息)ああ、ビックリした・・・・」

水流を吹き飛ばすような強風を受けておきながら「ビックリした」で済ませるのは何か間違っているような気がするが(ぁ
水はどうやら、サイコキネシスや強風によって無事に押し戻されたようで。

カナ「…の?」

しかしながら、それをやった本人は良くわかっていないようだった。

キヨミ・シワ「昨日まで成田にいたのに、どうしてまた千葉まで…」

ここでキヨミ・シワが来店。
…それとほぼ同時に、ギャロップがようやく店の前へする。
しかし、彼女は店内の様子を見て。

ギャロップ「…あ、あれ;水浸し?;(店の前でウロウロ、入りたいけど水が怖い(ぁ)」

炎ポケモン故、無理なからぬことである。
一方その頃、カフェ内の別の場所では。

キヨミ・シワ「(そそくさと入店し)美女だけにびしょびしょでもだいじょうb(ry」
バロン「なんて奴だ。(シワをジト目)」
コバルト「(キヨミにモヤッと投げ)…どっかで聞いたぞ、そのシャレ;(ぁ」

多分微笑ましい光景が広がっていた(……;

ユウリ「(店内に残った水をモップで処理している)あ、お客様(ギャロップ)。少々お待ちいただけますか?」

ギャロップ「あ、はい;わかりましたー…;。0(バクフーン…いるかな…。)(どきどきウズウズ」

ギャロップの到着に気付き、入って来るのが待ちきれないのか。
バクフーンが店内から顔を出す。

バク「・・・・カール?」


……丁度その時。ギャロップを見ていたリンガが、ポツリと呟く。

リンガ「暫し待て」

…そして、二匹の邂逅を手助けするつもりか、はたまたユウリさんの手伝いをするつもりだったかは定かではないが、店内の水を蒸発させるべく。
火炎放射を吹き付ける。
……みるみる上がって行く店内の気温と湿度。
まだ外は肌寒いにも拘らず、カフェは一転して真夏と化した。


銀翼「冬なのに暑い・・・・・・。(ぁ)」
スプリット「あぁ、暑い……;(リンガ見て)……どーにかならないのかねぇ;(待」
銀翼「半ルギだったら冷やせるんだけどね・・・・・・」
キヨミ・シワ 「な、なんだかジメジメするわぁ…」
アメ「(汗がだらだらだらだら)…暑いです;;」

そこかしこで上がる、怨嗟もしくは悲鳴。
彼のトレーナーとしてはやはり見過ごすことが出来ないのか、ショウマが窓を開け始める。
と、汗をたらたら流しつつ、リンガを睨みながらバロンが。

バロン「・・・・おい、ここは囚人用の移送列車か?」

囚人用の移送列車がどれだけ不快な状況なのかを彼が知っていたのか否か。
定かではないが、リンガはその皮肉にただただ生真面目に。

リンガ「否。カフェ「パーティ」だ(……;」

と返した。

バロン「・・・・・・。」

…流石にその返答に呆れ果てたのか。声も無い様子である。



ユウリ「(まずは入れるように水を処理し)これでまずは入れるはずですよ(ギャロップへ頭を下げ)」

リンガが発生させた真夏状態にもめげず、きっちり職務を果たすユウリさん。…流石である。

カナ「(ののののの/←足音(待て)…失敗しちゃったのぉ〜…」
少女「…良いのよ、気にしないで(カナを撫でつつボールに戻し、ユウリに頭下げ)…すみませんでした;」
ユウリ「いえいえ・・・・」

そう恥ずかしそうに笑い、ユウリさんは店の奥へ戻って行った。
…これで二人を阻んでいた最後の障害である水は消え、待ちきれないというかのようにギャロップ――カールが店の中へと入り。

カール「Σバクフーン…!(駆け寄り/うるうる)…バクフーン…バクフーンっ!会いたかった!(ひしっ、と寄り添おうと)」
バク「(両腕でカールの首を強く抱き)俺もさ、カール! やっと・・・・やっと会えた・・・・!(目を閉じて)」
カール「無事に帰ってくるって、信じてたよ…ずっと…信じて、待ってた…!(声が震えているような)」
バク「この通りさ。(微笑して)もう何処へも行かないよ、カール。ずっと、これからは一緒だ(カールの頬にキスをし)」

……流石炎ポケモン同士のカップル。端から見て解りやすすぎるくらいの熱愛っぷり。

スプリット「(カールとバク見て)……w(嬉しそうに微笑む!)」
キヨミ・シワ「(どこか見つつ)あらあら、さらに熱くなっちゃいますわぁ。」

やはり嬉しいのか、微笑むスプリットと。からかうような言葉を呟くキヨミ・シワ。

バロン「うへ・・・見てられない(ぁ」
銀翼「見てられない・・・・・;」

……ある意味では正しい発言をするバロン(ぇ

リンガ「(カールとバクの光景を見ることすらなく、店内の不快指数を上げることに集中している/…………;)」

……そして、そもそも興味すら無さそうなリンガ。

バロン「今度は蒸し風呂にする気か・・・・水ポケモンが入れなくなる・・・・(ゼェゼェ・・・)>リンガ」
銀翼「(同じく(ぁ)半ルギになっている)熱い・・・・・・」
リュード「暑い・・・;(汗」
アナナス「外に行った方が良いかしら;(ぁ」
コバルト「(←水タイプ(ぁ)…〜っ…;(バテバテ」
スプリット「……此処まで暑いと、対バンを思い出すなぁ…w(ぇ」

……流石に限界が近づいてきた店内の客。と、銀翼が提案をした。

銀翼「冷やしますか店内。(ぁ)」
バロン「頼んだ、歩くクーラー。(待>銀翼」

すぐさま同意するバロン。
と、そこでショウマが戻ってきて。

ショウマ「窓を開けましたから、これで多少は涼しくなると思いますが…;」

リンガ「……(周囲を見、水があらかた蒸発し終えたと判断し)……解った。此処までにしておこう(ぁ」

…しかし、その発言はやや遅く。

バロン「ただでさえ(違った意味で)熱いんだ。さらに暑くしてどうする!」

これ以上の不快指数上昇を防ぐ為、バロンがリンガへとアクアジェットを繰り出す。

リンガ「――!(ザングースの右腕。ブレイククローで迎撃しようと!)」

対するリンガは、異形の右腕――ザングースのそれから放たれる、ブレイククローでもって迎撃をしようとし――。

ショウマ「リンガストップー!!;;」
リンガ「了解」

主の制止により、あっさりと停止。直撃した。
……ええ、直撃したんですよこれでも(…;


銀翼「(体から冷気が出てくる・・・・・・)冷房かけます・・・・・・」

銀翼が冷房をかけるのとほぼ同時に、クラックツィートが店内へと戻ってくる。……きっと気のせいであろう、鈍い音と共に。

クラックツィート(以下クライト「(…また頭をぶつけたのはきっと(ry)カール走るの早いよぉ…;(ぁ」
バク「(クライトに目を向け)あ・・・またぶつけた;」
スプリット「いたそう;(クライト見つつ」
リュード「(クライト見て)あ、また・・・;(ぁ」
クライト「外は寒かったよー…あれ、なんだかあったかいねwどうしたの?w」

現在、店内はリンガによって湿度・気温共にかなり高いのだが……。
ジャングル並の暑さを好むトロピウスにとっては、むしろ喜ばしいことらしく。

シロ「暑いー…コバルト、大丈夫?;(コバルトへ近づきつつ」
コバルト「…殺す気か。(棒読みでシロに答え、だいぶバテバテ)」
シロ「Σ僕がやったわけじゃないって!;(ぁ」

きっと暑さで思考回路が熱暴走を起こしたのだろう(何
原因であるリンガではなく、偶々近づいてきたシロへそんなことを言うコバルト。

銀翼「温度調整は保障しませんよ」

冷気が出るペースが激しくなるのを見、常連の数名が嫌な予感を感じたのだろうか。銀翼に忠告をしようとする。

バロン「待て・・・・あまり過度にやるな?(表情を曇らせ)極度の温度変化は身体に悪いんだぞ;」
少女「…あまり冷やしすぎると、今度はみんなの体が体温変化についていけなくなると思われますが…(銀翼見つつ」

しかし、それは少し遅かったようで。

銀翼「(冷気全開中!)(冷符)「アラウンド・ザ・コールド!」・・・・へ?」

アメ「……oO(…開けっ放しの窓から外の冷気。そして銀翼さんから冷気……ということは…;;(ぁ)

考えるまでも無い。リンガによって夏場となっていた店内は。
まるで季節が逆転したかのように一気に気温が下がった。


バロン「(身震いして)ペップシ!!(ぁ」
スプリット「ぎゃ、逆に寒い!;(背中の炎を吹き上げつつ」
ジャンク「Σさっむーー!!;(凍った」
少女「(ゲンガーマント纏いつつジャンク見)…何処までギャグ属性なんですか貴女は;」
クライト「(ぶるぶる)…な、なんか急に寒くなったよぅ…;(翼が元気無さげに垂れ/しおれた?;(違)」
キヨミ・シワ「一般ピーポーな私には、この寒さは…くちゅん。あら、はしたない(ハンカチで口許を拭う)」
アナナス「っ!?(アナナスは氷付けになった!)
リュード「うわっ!;(リュードは氷付けになった!)」

あちらこちらで再度上がる、怨嗟もしくは悲鳴。
先程まで嫌になるほど暑かったのもあるのだろう、凄まじい寒さに。中には氷付けになった者まで出る始末。
そんな中、バロンは思わず呟く。

バロン「(←凍るほどではなさそうだ)まったく、ここの連中は温度調節が下手なんだな;」
リンガ「…我は冬場の間、時折気温上昇に貢献しているが(…;/尾の炎は徐々に強まり)」

……自分に向けられた質問だと思ったのか。それとも、何か誇りでもあるのかは定かではない。
…一方、銀翼から発生する冷気は徐々に収まっていき。

銀翼「そろそろいいかな・・・・・」

そろそろどころか既に行き過ぎの域に達しているのだが(ぁ
と、ようやく周囲の状況――特に、氷付けになった面々を見て理解したのか。

銀翼「Σ!氷付けになってしまったorz」
スプリット「だいぶ遅いだろ!;(銀翼へ火炎放射!)」
銀翼「ΣΣ!(ルギ姿に戻ったところにかえんほうしゃ直撃して倒れる)きゅう」

スプリットのツッコミ火炎放射により倒れる銀翼。
…………合掌(ぇ

アメ「ああやっぱり…;; …いえ、ともかく; …ショウマ!;(窓を慌てて閉め始め)」
ショウマ「了解!;(此方も窓をバシバシと閉めて;)」
リンガ「……(微弱な炎で店内を徐々に暖め始め)」

そもそもの諸原因であるという認識があるのか、珍しくも師弟のコンビネーションを発揮する二人。
それをせめて手伝おうと言うのか、店内を徐々に暖め始めるリンガ。
……一方。炎ポケカップルは。

バク「(カールと寄り添っているのでそんなに寒くは無い(ぁ)・・・・なんか、凄いことになってるね;」
カール「(バクに同じく(ぁ)…わたしたちで、あったかくできるかしら?;(鬣の炎の勢いを少し強めて/周囲が少しずつ暖まる、ストーブのようだ(ぁ)」
バク「かもな? カールw」
スプリット「愛のパワーってやつ?;w(ぁ」>バク、カール

冷気など此処には存在しない。あるのは目の前のひとだけだとばかりに全く効いていなかった。きっと愛のパワーがあるからなのだろう(謎

バロン「ああ、炎ポケモンは便利だな?(カールの近くへ)・・・・燃料代を節約できる。(おま」

さりげなく炎に当たるバロン。
…ちゃっかりしていると称するべきか、しっかりしていると称するべきかは各々の判断によるだろう。
――と。キヨミ・シワが恐るべきことを口にした。

キヨミ・シワ「ここで、一つジョークを…」

その単語に何を察したのか。アメがすぐさま反応し。

アメ「Σ!; 止めて下さい!!;; このパターンは…!;(キヨミ・シワを止めようと;)」

だが、時は既に遅く。
キヨミ・シワはその言葉を紡ぎ出した。

キヨミ・シワ「凍りづけだなんてもう、コオリゴr(シワは凍りついた!!) 」

ヒュゥゥゥゥ・・・・

…………………。
暖まってきた店内に、何処からとも無く寒い寒い風が吹いてくる。

バロン「・・・・・ああ、これは賞金首並みの暴挙だな。(ぁ」>シワ
ショウマ「(窓を全て閉め終えて)」
アメ「(▼アメは こおりついた!(ぁ)
ショウマ「終わりました。……師匠?;(▼ショウマは きづいていなかった!)」
リンガ「……?(▼リンガは りかいできていなかった!/…;)」
クライト「(カールの近くにいるので氷付けにはなっていない)…ぼ、僕もう…ダメ…(ぱたっ)(ぇ

……先程よりは少ないものの、それでも2名が凍結。1名がダウンという悲惨な結末になった。
教訓:寒いシャレはよしなシャr(検閲削除(……)

と。此処で突如、バロンの無線機が音を立てる。

バロン「フェルだ」
無線機「状況はどうだ?」
バロン「いや、異常気象が・・」
無線機「また襲撃されてるのか?」
バロン「店内の連中が(ぁ」
無線機「え? どういうことだ?」
バロン「数名が氷付け、追い討ちか知らないが寒いギャグを・・・・」
無線機「・・・・・・;(沈黙)」
無線機「(苦笑いしたような音声で)あ、ああ・・・・じゃあまた後程;」
バロン「それじゃあな」
無線機「ガラントス、通信終わり(ぶつん)」

……実際にはバロンが語る以上の混沌としたりするのだが、現状説明だけでも沈黙させる程の破壊力を持っている状態であった。
その混沌を更に混沌とせしめるかのように、あちらこちらで発生する反撃とか復讐とか報復とか、その他そういった行為(ぇ

コバルト「(八つ当たり気味に銀翼と(凍った)キヨミにモヤッとを投げつけまくる(ぁ)」
銀翼「(モヤ直撃)ぐっ・・・・・・o0(怖い・・・・・)」
キヨミ・シワ「(モヤッと直撃し氷が砕け)ちょっ、顔が砕けたらどうするつもり!?」
コバルト「さあな、そしたらドンマイってことだろ!(ぁ」>キヨミ

コバルトも相当ご立腹のようだが――。更に怒っている者が、いた。
アナナスを包んでいた氷が溶け…ると同時に。何やらどす黒いオーラが発生する。

アナナス「・・・銀翼、アンタはそんなに死にたいのかしら・・・?(銀翼睨み(ぅぁ)」
銀翼「ΣΣΣ!(起き上がり/動くことができない」
アナナス「覚悟しなさいっ!(▼ アナナスの ドラゴンダイブ!(怒りのパワーで威力増加中(待)」>銀翼
銀翼「ぐあっ!(直撃し、仰向けに倒れる!)」

凍らされたことがよっぽど腹に据えかねたのか、強烈な一撃をお見舞いするアナナス。……ちなみに、この間。哀れリュードは凍ったままである(ぁ

アナナス「(オーラが消え)・・・今日はこれくらいで許してやるわ。(言いつつ、炎を帯びた牙でリュードに軽く噛み付き(ぁ)」
リュード「(噛み付かれ、氷が溶けた(ぁ)Σ痛いよアナナスっ!;」
銀翼「わ〜ん・・・・;(ゆっくりと起き上がる)」

そして一方。凍結した他2名を解凍させるべく動きがあった。


少女「(凍ったジャンクをリンガの近くまで押して運び)…すみませんこの馬鹿をお願いできますか?(」
リンガ「了解した(…;/尾の炎とは別に、ジャンクの近くに炎を吹き付け)」
ショウマ「……リンガ、師匠も頼む;(アメをジャンクの近くへ運び(ぁ)」
リンガ「了解しました(両名に熱が行くように炎の位置と強さを調節し)」

炎の熱で、徐々に氷が溶ける1人と1匹。
氷治し使えよとかツッコミを入れてはいけない(…;

ジャンク「…火ー;」
少女「…(溶けかけたジャンク蹴り」
ジャンク「Σあ、ちょまだ解けきってn(倒れ」
アメ「……ああ、助かりました。リンガ;」
リンガ「命令でしたので(…;」

ともかく、炎ポケズの御陰で店内は徐々に暖かくなって来た。
凍った者も回復し、報復も終わり。ようやく平常な気候が戻ってくるカフェ。
その様子を見たのか、スプリットは何処か嬉しそうに言った。

スプリット「やっぱり、愛のパワーだよねっw(ぁ)」
バク「(背中の炎を弱火程度に出して)・・・・恥ずかしいからよせ、スプ;」
バク「プラス、炎の力だよ(苦笑いして)」>スプ
スプリット「(ギターケースからギターを取り出しつつ)……炎は関係ないでしょう?w(ぁ」

和やかな雰囲気に包まれるカフェ。
――だが、そのカフェに迫る黒いロングコートの影が一つ。


狼我「(全身をロングコートで覆い隠している/ばぁん、と勢い良く扉開け)……異議あr(殴られ」
イーヴィー「世界が違う!(ぁ」


……そう。もう一つの騒動であった、リナ嬢の変質事件の原因となった男。狼我の登場である(ぇ

バロン「ああ、良かったな? あと一歩早けりゃ異常気象で疲労してたところだ」

皮肉か気遣いか。店内に入る狼我を見遣りながらバロンはそんなことを述べた。それで何かを察したのか、狼我は炎ポケズを見。

狼我「……暖かいな。我慢大会でも始めるのならば手伝うが?(ぁ」
バク「いや、さっきから暑くなったり寒くなったりで、今適度な暖かさにしようとしてるだけ;」>狼我
バロン「いや、昨晩とはまた違った異常気象だ(ぁ」

……しかし。狼我は何を考えたのか。

狼我「ふむ、……適度な暖かさと。了解した。……適度……火山くらいか(ぁ」

双六で言うところの「振り出しに戻る」というコトだろうか。
折角平常に戻った店内の気温が、上昇を始める。

バロン「(バク睨んで)お前が適度、なんて言ったからだ。それぞれのポケモンに適度な温度h」
バク「わかったわかったよ!;」
スプリット「火山……Σ適温じゃねぇだろ!(狼我へもやっと!(ぁ」
狼我「(モヤ直撃/ぁ)適温だろうが、最も……」
スプリット「……全然適温じゃねぇよ!;」
コバルト「……;(溜息(ぁ)」

どうやら本人は、かなり本気のようであった。
流石に火山並の気温はまずいと思ったのか、慌てた様子でバクが叫ぶ。

バク「Σ・・・・!! 銀翼クーリングして!!;」
銀翼「また、熱くなってきたな・・・・・・・(少し冷気を放出中)」

先程氷付けにされた恨みからか。アナナスは銀翼をギロリと睨みつけ。

アナナス「また冷やしたら許さないわよ?」
銀翼「ひっ・・・(冷気を強めている)」

しかしバロンがすかさずフォローに入る。

バロン「いや俺が許可する。火山並みの暑さになったら大変なことになるぞ;」>アナナス
アナナス「(バロン見て)ん、そう。なら避難しておくわ。(ぁ(銀翼から離れ)」
銀翼「了解・・・・・(冷気を少し弱めた)」

…ここで、氷が大分溶けたジャンクが起き上がってポツリと呟く。

ジャンク「…まぁ異常気象の方はカナが失敗しちゃったからだけどn(手裏剣大量に直撃」
少女「黙りなさい半壊蛙(」

いえ、そもそもの原因は多分リンガです(ぁ
……一方。当然のように熱の発生源を攻撃するそもそもの諸原因達(ぁ師弟二人。

アメ「止めなさい!!;(強化水鉄砲で狼我へ水流発射(ぁ)」
ショウマ「リンガ;」
リンガ「了解(狼我へブレイククローを放とうと!/…;)」
狼我「(水流直撃、ハッとして)……ッ!?; ま、まさか、……火山の暑さでは物足りんt(ブレイククロー直撃/ぁ」

何処をどう考えたら、そんな発想になるのだろうか。
それはともかく、一先ず……いや、一応?(ぇ)止めるコトに成功したリンガに、アメが言葉を投げかける。

アメ「……リンガ。そのまま連続で攻撃しちゃってください(…;」

何か間違っていないけど間違えているアメの発言は無視し、狼我を見下しながら淡々とリンガが告げる。

リンガ「……ここに居る大多数にとっての適温は、もう少し低いと判断する」
バロン「ここで(温度の)高低合戦してる場合じゃないぞ!」

追い打ちをかけるようにバロンも告げ。
さすがに諦めたのか、狼我はリンガを一瞥し。鼻を鳴らして言った。

狼我「フン、……仕方が無い。この場は諦めてやろう……(何を」
リンガ「助かる(……;/やっぱり淡々と;)」>狼我

……色々とツッコミ所のある発言を気にすることは無く、淡々と礼の言葉を述べるリンガ。
温度の上昇がストップするのを見たのか、バロンは銀翼へストップ、と目線を送り。

バロン「よし」

それを察し、冷気が止まる。
そんな中、ホッとしたように銀翼が呟いた。

銀翼「やっと、適温になった・・・・;」

……その一方で。何やらまたもや不穏な発言が紡がれる。

キヨミ・シワ 「炎を連想するジョークが思い付かないわ(ぇ」
アメ「思いつかなくて良いです;」

…が、運の良いことに先程のようなジョークは思いつかなかったらしい。
ホッとしたように呟くアメ。しかし、此処で気を利かせたのかジャンクが。

ジャンク「駄洒落?ふぁいやーはいやーとk(更に手裏剣直撃)」

ヒュウウウウ・・・・

バロン「ジャンク、お前は今日から賞金首だ。(ぁ」

そんなことを、北風の中でバロンは呟いた。
……と、店内の一角で。狼我を見て少女がボソリと一言。

少女「こんにちh……あ、元凶(ぼそりと(ぁ」
狼我「……元凶とは何だガキ!;」

本気で心当たりが無いのか、そんなことを言う狼我に対し、少女は無言である一点を指差した。即ち――。

リナ「(きらりん☆/またか)…あら、狼我っ!w(さわやかにっこり/狼我に駆け寄りいきなり抱きつこうと(待)」

…………見事なまでに壊れてしまっているリナを。
両手ともロングコートの中だったからか。あっさり抱きつかれ、流石に動揺する狼我。

狼我「Σな、何、……り、リナッ!?;(ぁ/しどろもどろ」
リナ「(▼リナは こわれている!なぞのテンションだ!(待)
 狼我っ、なんか特に意味はないけど会いたかったーっw(んぎゅーっ(…)」
狼我「元凶、て、俺がリナを、……その、壊し?;(ぁ」

…やはり本気で何のことか解っていないのか、それとも状況が状況なのでまともに思考ができないのか。赤面しつつ、呆然とされるがままの状態の狼我。
それに対して少女は、心なしか引きつった顔でなおもリナを指しつつ告げた。

少女「……貴方のプレゼントで可笑しくなったそうじゃないですか」>狼我
狼我「……俺のプレゼントで? 何のことだ、……「超☆けぇき」かネコミミか……む、思い当たるものがあり過ぎるぞ(爆 」

サラッと問題発言が飛ぶ中、ようやくリナは狼我から離れて。

リナ「…何よみんなであたしが壊れた壊れたってー…あたしは普通なのっ!(無自覚」
コバルト「まず第一に一人称が(ぁ」

そんな、ある意味衝撃的な発言を繰り出したリナへ、間髪入れずにコバルトがツッコミを入れる。

狼我「いやその、リナ、ええと、……取り敢えず落ち着いてくれ頼むむしろ誰だ!;(ぁ」
スプリット「……誰とか言うな!; お前のけぇきの所為だ!;(ぁ」

狼我が吼えるように叫ぶや否や、スプリットのツッコミが入る。
……どちらも負けず劣らずの良いコンビである(ぇ
と、狼我はスプリットの重大な一言を聞き逃さなかったらしく、彼を見て。

狼我「待てクソガキ、「超☆けぇき」と言え!(ぁ ……そして、俺の「超☆けぇき」が何をしたと言うのだ!?;」

…果たして狼我は、原因が何であったかに気付くのだろうか?
そして、リナの運命は!? 次回、感動のフィナーレ!
(ハンカチの準備をお忘れなk(強制終了。後編へ続く