3月2日 突然の別離……別れの刻まで、あと2時間!(後編)  編集:K、Rista


店内では混乱が続いていた。
スプリットの命を示すタイマー、それはカウントダウンを止める事は無かった。

舞台は店内へと移ります。



クリン 「じゃあそのまんま悔いを残したまま、人生を終えるの?(スプリット見て)」
グドー「(入り口からもう戻ってくる)迷惑なんて関係あるかよ!お前がそれを望んでるならそれをかなえようぜ!」
スプリット 「いや、だって最期とはいえ……やっぱり我侭で、失礼ですよ。(苦笑を浮かべて)……何だか、最期なのに迷惑ばっかり掛けてる感じだし; ……それに最期に希望を叶えても、関係無いかな……って、そう思うようになったよ。」
デューク 「ま、そう言う考え方もあるにはある。『最期に満足したからといって、どうだというのか』だろう?」
ヒロ「(がしゃん(あ、グラス割った)…………。」
朱月「あははー;」
ヒロ「……片付けてくる。」

たまたま居合わせたチルット♀はグラスを手で握りつぶすヒロの様子に苦笑を浮かべていた。無理も無いだろう。
デュークもスプリットの言葉に苦笑を浮かべていた。
戦場を渡り歩いてきた彼ならではの言葉だ。
スプリットはギターケースと麦わら帽子を抱きかかえると、立ち上がった。

店の片隅では相変わらずデンリュウらが腰を落ち着けて、ただ店内の騒動を眺めていた。

緋色は電光掲示板を見遣る。その時刻はあと20分程だった。

緋色「…じゃあ残り20分、アイスでも食って待ってやすかい?(アイスもぐもぐ」
ケセルダ「…あれ、何時の間に;」
グドー「おい、結局どうするんだ?」
スプリット 「……、……帰る。」

スプリットはグドーにそう呟いた。
これ以上居ても仕方無いと思ったのか、はたまた別の感情からか。

デューク 「・・・そうか。クロに会ったら、『任務ご苦労』と伝えてくれ。どこででも構わんから。」
シラユキ。0(結局・・・歌わないんだ・・・生きれる・・とかないのかな)(そう思いつつもモニターを見て)
グドー「い、いやいや;歌うとかねえのかよ; そうだ、ミドリに言いたいこととかあるか?もしあれならできる限り伝えようとしてもいいんだぜ!?」
緋色 「あれ、帰っちまうんでぇ…。(もぐもぐ」
スプリット 「うん、デュークも今までありがとう……」

様々な気持ちの交差があった。
大切な仲間との最期の別れを目の前にして、スプリットは今にも泣きそうな笑みをデュークに浮かべた。
そして、背を向けて店を出ようとした……そのとき。



えびてん「(・−・) じゃんけんしようぜ。最初はグー!(▼あ 変な生物が鍋で殴りかかってきた!)(…」
デンリュウ「!」

音も無くデンリュウに近づいたえびてんは鈍い音と共に審判のデンリュウを思いっきりぶん殴った!
えびてんのくせにその威力はなかなかで吹っ飛ばされたと同時――デンリュウの後頭部は電光掲示板にクリーンヒットした!(ぁ
その衝撃に電光掲示板が不具合を起した!

えびてん「(・∀・)よし勝ったぜ!つー訳でそれ目障りだから壊すぜ!(滅茶苦茶 (▼あ もう一回鍋を振り上げて 電光掲示板を狙っているよ!)(…」
デンリュウ2「……!(カウンター!(ぁ>えびてん)」
えびてん「Σ(・ー・lll) うひゃあー!?(カウンターを鍋で受け…れるはずがないだろう! 盾にしようとした鍋ごと後ろに吹っ飛び)(…」
ケセルダ「(電光掲示板見て) ……おぉーいアレ何かなったよー、何かこう、変な棒みたいなモン出てきたよー。何あのマイナスゥゥ煤I?;(…」
デンリュウ1「……!(ケセルダ見、掲示板見、慌てて逃げ(ぁ)」

えびてんはもう一度攻撃を試みるがデンリュウのカウンターによって阻まれ、吹っ飛んだ!
そしてケセルダが叫んだ……その視線の先。
電光掲示板の表示は『-0:17』という表示。ショックで無かったはずのマイナスが表示されている。
それを見たデンリュウの一匹が逃げ出した!

ケセ「逃げたァァ!あいつ逃げやがったァァ煤I;(…」
緋色「……0通り越して永遠に生きるんじゃねぇですかい?(>マイナス」

……つまり、そういうことです。(ぇ

スプリット「……!(掲示板を見て、一目散に外へ飛び出した!(ぇ)」
デンリュウ「ちょ、逃げんなスプリット!;(一緒に広場の方向へ走る!(ぁ)」

チルット♀と入れ違いに入店してきたナナ、カヤを振り切ってスプリットとデンリュウは外へと逃げ出した!

だが、それだけでスプリットをみすみす見逃すハズも無く……

緑莱「私も・・・行くわね。(広場のほうへと)」
クリン「いってらっしゃい〜・・あ、やっと喋ったあのデンリュウ(デンリュウも見送りつつ)」
シラユキ「・・・(普通は喋らないのにね(」
デューク 「・・・?あれ;どうしたスプリット?・・・ちょっと追いかけてくる;」
グドー「あ、おい!」
秀也「あ、ちょっと!・・・もう、しょうがないなぁ・・・」
カヤ「やばっ、とまんない!!」(途中でナナを床に放し、自分は勢いでカフェの壁に激突する)
えびてん 「…もう怒ったぞ!ぶっ叩けぶっ叩け撃って撃って撃ちまくれぇー!!(理不尽(▼そのままデンリュウを追いかけていった!…ぴょこぴょこ跳ねて。(…)」
セラフィス「まてー!(ぁ」
ナナ 「(辺りを見て)ちょっと嫌だっ、入れ違いになっちゃった!!」
カヤ(フラフラと飛び上がり再び外へ)「お騒がせしました〜(汗)」
緋色「(バズーカを肩に担ぎながら) ばくしーん。」
ケセ「(ジャラ、とレジにお金置いて、緋色共々慌てて外へ!) 何か面白くなってきたァ!(…」
クリン 「で、皆さんいってらっしゃ〜い。」
銀翼 「あ、行ってらっしゃい・・・・;」
秀也 「えっと、こんばんはというかいってらっしゃいというかー?(ナナとカヤを見送り」

一同は広場へと向かって行った!



ルーティ「…………そんなの見たくない……。……こわれちゃええええ!(電光掲示板にむけて波導棒を振り下ろした(待」
デンリュウ「Σ(電光掲示板に直撃!「- 0:05」/ぇ)

電光掲示板があと5分を指したところで転機が訪れた。
ルーティが振り下ろした波導棒はデンリュウの持っていた電光掲示板を直撃し、表示がおかしくなってしまったのだ。
それと同時に、今まで静かだった広場に、突然スプリットとそれを追った客が舞い込んできた!

ナナ「(カヤに運ばれて飛んでくる。地面におろされる)」
バロン「(広場に集結するメンバーを見回し、溜息をついてクロに視線戻し)・・・・大勢に見送られて、あの世に旅立てるんだな。本当に、幸せだよ、羨ましい。」
グドー「おい、何やってんだよ!あの人の笑顔見ていかなくていいのかー?」
スプリット「うわぁぁぁぁ! もう少しだったのにーッ!;(全速力でカフェから走ってきて)」
デューク「・・・おい、スプ;一体どうし・・・お、クロはこっちに来てたのか。」
クロ「……あー……バカ?」

状況を一瞬で理解したクロは苦笑を浮かべた。
そして、やはり逃げ始める!(弱

実況「スプリット、今日1番の走りです!」
解説「いやぁ、とうとうドッキリがバレましたねぇ……まさか、こんな展開になろうとは!(」

不思議なことに解説と実況の声が聞こえる。
既にスポーツ中継のようになっていた!(


デューク「・・・マジであの世の下見して来い貴様らぁ!(声を聞くなりそのまま全速で走りこんでスプとクロに纏めてラリアット攻撃!)」
セラフィス「(聞こえて)…ド………ッキリ…………?(体から誰もがわかるようなどす黒いオーラ出し始め)『ぶっ潰す!YA-----HA-----!!』(ぁ」
ナオキ・ムゲン「(ピクリと解説の言葉を聞き、そして電光掲示板を見て)・・・−5?;それにドッキリって・・・クロさん?(睨むような目でクロ見(ぁ) 」
えびてん「待ちやがれぇー!!(▼あ 何か怒りマークを浮かべたえびてんが突撃してきたぞ!…ぴょこぴょこ跳ねて。)」
緑莱「・・・・・ドッキリ・・・・。(ドッキリと聞いた瞬間に表情が変わる)」
ルーティ「…。ふぇ…? ドッキリ……? ………………クロさん、死ななくてもいいの?死ななくてもいいの?!?(バロン見て」
バロン「・・・・、は?(解説を聞き、我が耳を疑って)一体、これは何の騒ぎなんだ・・・・?(確認するように、デュークに問いかけて)デューイー! 何事だ!?」
緋色「どっかーん。(ガチャン、とバズーカ構えてスプリットにズドン!と赤ペイント弾発射!(…」
ケセ「えぇーっ今ドッキリつった!?ドッキリィィ煤I?;(…」
グドー「・・・おい、ちょっとまて!今何つったオラ!(解説に飛び掛ろうと(え」
デューク「知るか!とりあえずドッキリらしい。>バロン」
ナナ「(きょとんとした顔をして)・・・え、ドッキリ?」
カヤ(店内で壁にぶつかった衝撃でヘタる)「僕がぶつかった意味って・・・?」


ドッキリという事が解り、ナナは安堵の表情を浮かべる。
同時にナナと店内を出るときに頭をぶつけたカヤも、苦笑を浮かべていた。
しかし、安堵よりも怒りの方が先に出てしまうのが当然と言えば当然である。


スプリット「ちょ、デューク落ち着け!;」
クロ「Σな、何やってるんだお前ッ……あと5分だっただろ!;」
実況「おーっとクロ、スプリットともにデュークの攻撃を回避! しかし、バズーカがスプリットにクリーンヒット! 吹き飛ばされたァ!(」

時折発される実況の声が、クロらの悲痛な状況をリアルに伝え続けた。(ぇ

えびてん「よくもこのえびてん様を怒らせてくれたな!喰らえぃ!(▼えびてんは鍋を投げた!…が、狙いが反れてクロの方へ飛んでいった!) 」
セラフィス「…心配させやがって貴様らー!!!(彼が召喚できるすべての武器を召喚した!(恐怖」
アイグル「… (何が起こっているのかなと思いつつカフェから飛んで来る)」
バロン「・・・・・・、それだけ聞けば十分だ。(ルーティに“ああいうこと”とデュークを示し、自分は水を纏ってクロに向かって本気のアクアジェット!)図に乗るな、このクソヤロウ!!」
デューク「コレが落ち着いてられるかぁ!人が折角渋めに決めたとゆーのに!(さらにスプリットに足払いからの怒涛の連打を浴びせようと!) 」
ルーティ「……しななくていいんだ……。おわかれじゃないんだ……。よかったぁぁあああああ;!;(その場でうわぁぁんと泣き始め(…」
緑莱「(本を読みつつ様子を見て)あらら・・・・;報いね・・・(苦笑いしつつ)」
アイグル「…? (賑わっている所に着地して周囲を見回しながら聞き取れる限り情報収集を)」

実況「あーっと、審判団9匹全てが霧に逃げ込みました!」
解説「これはいけませんねぇ。 職務放棄ですよ……?」
実況「あー! 更に、更にスプリットとクロがボコボコにされています! コレは酷い!(」

此処までの集団リンチは恐らくカフェパ初だろう。
怒りの収まらない客達にはそんなの関係ねぇ!って状態だが(

ナオキ・ムゲン「(クロとスプリットの様子を見て、ふかーく溜息をついて)・・・一回本当に死んでこい!きっと大丈夫だろうから!(…(クロ達に向けて流星群!流星群!流星(ry(計5回分の流星群がクロ達目掛けて大量に降り注いできた!きっとクロ達だけでなく広場全体が危ない!(待) 」
デューク「ちょ、馬鹿テメェ少しは考えろッ!?(流星群を自分に降って来る物だけ選んで砕き)」
シラユキ「(カフェの方面からシャドーボールがスプリットにむけてくる!)」
ルーティ「(大声で泣いててもうなにも聞こえて居ない)よかったああああぁぁぁああぁぁあ…(ちなみに流星群は盾で防ぎ。(もちろんシラユキも(何)」
セラフィス「貴様ら制裁くらっとけやぁああああ!(クロ、スプ、ルバートに武器を一斉射撃!(物理攻撃。切れ端無いが強烈な打撲)」
グドー「てめぇら落ち着けえええええ!!(竜巻をするが流星群を発見し)おい、ちょっと待てええええ!」
緑莱「審判団も逃げ出したわね・・・いだだけないわね。(苦笑い) そして・・・こんないただけないドッキリを仕掛けた報いは大きいですわね・・・・。(鬼教師の目つきに/怖)」
緋色「くーらえービリリ弾ー。(スプリットにズドォン!とビリリダマ発射、何かに当たると自爆しちゃう!(…」 ケセ「酷ぇぇ何このリンチ煤I; つーかまぁ当然の話なんだけ、ど………ああぁぁぁ煤I?;(流星群見上げ(」
アイグル「っ… (いきなり流星群の巻き添えを連続で受けて倒れ込む) 」
えびてん「あ、こら逃げんな当たれ(▼いいえ外したのは貴方です。…あ) (流星群のひとつがぶち当たり、ばたんきゅー)」
バロン「(流星群をも、本気のアクアジェットで打ち砕いて。クロから離れ、地面を滑って)・・・・・、死を弄ぶのは頂けないね。俺としては、ジョークにしては重すぎる。」

(ちなみに、解説はKです。残念ながら飛びかかれません(…)
解説「いけませんねぇー。 『もうやめて! クロとスプリットのHPは0よ!』とでも言ってしまったほうがいいのでしょうかねー?」
実況「しかし、コレは一方的に悪いのはクロとスプリットですしねぇ……本来はレッドカードものですが、どうでしょう?(…」

そう、この島での『死亡』は立派な規約違反なのだ。
こんなフザけた事で許されるはずないのだ。プロPにならなければ、な(ぁ

解説「いえ、本当に死ぬのではないのですから……しかし、彼ら本当に怒らせると怖いですね。 流星群まで振ってきました。」
実況「おーっと!ここで店内からログ編集の看板です! クロらの死亡フラグは、どうやら無駄ではなかったようです!(」

そう、このとき店内ではオーナーであるリスタが『この一連の騒動をプロPにしませんか?』と提案したところだった。
それを見た出演者から続々と上がるOKサイン。単純にbで済ませるヤツも居たがな!(

ルーティ「(なぜかギリギリで命中しなかった!)よかったよぉおおお。ひっぐ、えぐ…。(…」
デューク「クロの野郎、カシラにこの件はしっかり報告してやるからな!覚悟しとけ! 」
グドー「ええい、やけだ!(竜巻で自分に向かう流星群をスプの方に流す」
緋色「ざけんなチッキショー俺ちょーっとシリアスじゃね?これちょっとシリアスじゃね?みたいに頑張ったってーのにこーのヤロー!(自分に当たる流星群を、バズーカで殴って粉砕し!(…」
ケセ「ぎゃあ煤I;(無論、流星群に押し潰され(ぁ」
ナオキ・ムゲン「(ぜー、はー、ぜー、はー)本当に・・・死ぬかと、思った・・・じゃない、です・・・か!;もう、二度と・・・こんな事しないで、ください!;」
ルーティ「(広場の中心で、良かったと泣き叫ぶ(おま)よかったよぉぉお…。よかったぁぁああ…。(…」
ナナ「もう、心配して飛んできたのに損しちゃった。(へたっと横になり)」
カヤ「・・・僕も」(同じくヘタっと横になる)
シラユキ「(やってきて)まったくー・・皆が心配したのに・・・ドッキリなんてね;」

あーあ、子供を泣かしたー……(ぁ
ようやく事の真相を理解し、ほっと胸をなで下ろす客もいる中、一部はまだ怒りの余韻を引きずっている。
余談だが、中にはドッキリの元ネタになったドラマのファンとして本気で怒っていた者もいたとか。

バロン「ま、(その後やれやれ、と溜息をついて苦笑を漏らし)・・・・これだけ制裁を受けりゃ、本人たちも懲りるだろう;(集中砲火を見やって)」
デューク「懲りる間もなくあの世の下見に旅立ったと思うぞ?>バロン」
バロン「ああ、それは良かった。本当に良かった!(皮肉を込め、デュークに応じて。その後、一人クスクスと笑い出して)・・・・フフッ、ナオキがマジギレしてやがるよ。フハハハハハッ!」
デューク「そう言えば、ナオキがあぁなるのを見る事はなかったよな。」
バロン「普段大人しいヤツがキレると、怖いってことがよーく解った。(デュークに同意するように、ああと頷いて)」
ナオキ・ムゲン「(倒れたままデューク見)・・・え、そうですか?;」

更に乱闘が続くゴタゴタの広場だが……

実況「いやー、しかしもの凄いログの流れでした。 クロらは延長戦のようですが、あまりにも酷い状態からの延長戦になりそうですねー。」
解説「それでも、本人らは満足だったようですよ。えぇ……(…」
実況「さて、そろそろ放送終了の時間が迫ってまいりました。 それではごきげんよう、さようなら!」
解説「さようならー。」



この後、クロとスプリットはボロボロの状態で発見され、数日間カフェはおろか島にも現れる事が出来なかったのは、言うまでも無い(…

fin……