1週間後のカーテンコール。(修正版)


このたびは長編連載小説「purelight」に最後までおつきあい頂きまして、誠にありがとうございます。
……最終話を読まないとこのページにはたどり着かないはずなんですよね。ホント。
果たしてこのページまで見てくれる人は何人いるんだろう?実はちょっと不安だったりします。

さて、この作品は私ことRistaにとって色々な意味を持っています。
初めてのまともな小説。
今しかできないことと称して高校時代の大事な時間を費やして書いた小説。
初めて自分以外の人に読んでもらって、評価してもらえた作品。
創作活動をポケモン主体からオリジナル主体に移したきっかけ。
物書き活動を秘密の道楽(何)から正式な「趣味」へと格上げさせた作品。
「死んでもいいや」の諦めを、「死んだら何も出来ない」という悟りに変えてくれた作品。
小さな希望。
あとは……えーと。

……そんなわけで、「purelight」は私の、いわば原点とも言うべきものとなりました。

物語の始まりは今から2年前、01年の3月だったと思います。
白い紙に思いついたフレーズを書き殴り、それをパズルのピースのようにつなげ合わせて出来たのが
1話の冒頭(公園を走るティオが突然ワープさせられるシーン)でした。
もっと詳しく言うと、2段落目の最初の3行。そこからすべてが始まりました。
今でもこの場面は私の中で最もお気に入りの、そして皮肉なことに最も出来の良いシーンです。

塾の春期講習を聞きながら(殴)書き進めていった物語は最初、あっけなく行き詰まりました。
プロットなんて全く考えてませんでしたから。
でも丸ごと捨ててしまうのも惜しかったため、同年9月、
それまで書きためた原稿(4話くらいまではあった)を元に全編を書き直し、改めて先に進みました。
そのころは執筆の大半を学校で行っていたため(蹴)
何人かの同級生に「見せて」とせがまれました。
で、メモ帳に清書して印刷した原稿を彼女たちに貸したのが、10月か11月のこと。
以来文章表現などについて指摘をもらい、意見を取り入れて所々直しながら、物語は膨らんでいきました。

そして02年1月、「化屋月華堂」の名でサイトをリニューアルしたのに合わせ、1話より連載開始。
ノロノロペースで続き、手書き原稿が完結したのは03年3月
同年8月28日、連載終了。
……本当に、長い道のりでした。

原稿は今でも保管してあります。
たまに見つけたときなんかに読むと、結構キャラの設定なんか違ってたりするんですよ……
完成版も含めて振り返ってみると、なかなか面白いです。

ティオ:設定自体は最初からほとんど変わっていません。
    ただ小道具がどんどん増えていったような気が……
チェリー:ヒロインです。実は性別不明(4話)でも。誰がなんと言おうとこの子が本作のヒロインです。
     誕生シーン(3話)は友達の間でちょっとだけ反響がありました。
リゲル:当初は案内人的な感じで、直接何かを渡すようなことはありませんでした。
    それが「アゲハ蝶」を友達から借りて聞いた辺りでだんだん変わってきたんだっけ……
レイ:一番苦労したのは家族構成だったりします。
   良きフォロー役としてだけでなく、振り回されるキャラとしても(笑)活躍してくれました。
ダイアナ:彼女も変更は少ない方でした。気持ちの変化はあったようですが。
クリス:個人的名ゼリフ(9話)を残しつつも後半は壊れていきましたこの方。
    いつからあんな口調になったかは自分でも覚えてません(ぇ
レナード:一番大きく発展したのはおそらく彼でしょう。1話限りのゲストキャラだったはずが
     文字通り「ひとりでに動き出し」、ところどころでおいしい役を強奪。
     サマンサとのやりとりは書いてて楽しかったです。
ルーク&アマーロ:実は10話清書中に思いつきで入れたキャラ達(笑)
           もうちょっと設定を生かしたかったけど……
スピカ:上のコンビとは逆に、初期から設定だけ決まっていながらなかなか出番の来なかった人。
     彼女の話ももう少し書きたかったんですけどね。うまく入らなかった(^_^;)
クラスメート達:本当はもう何人か出すつもりだったんですが、
         数を増やす代わりに限られたキャラが何回も顔を出す形になりました。(例・ジーノ)

キャラの話はこの辺にしておいて。
この話は化屋に掲載されている他の小説とも世界観を共有しています。
わかりやすいのから細かいのまで、「伏線」を仕掛けたので、他のを読んでからもう一度読み比べると
違った意味で面白いかもしれません。

それでは。
ここまで読んでくださった方、本当に感謝します。


Rista  2003年9月4日
(2012年2月19日一部修正)


<Special Thanks !!>

未完成原稿を読んで評価してくださった方々。
・美花さん(生徒会コンビの暴走に一役買った方(笑)いつもお世話になっております!)
・Mさん(副会長LOVEは今もですか?頂いたイラストは今でも大事にとってあります)
・Yさん(忙しいはずなのに戯言に付き合ってくれてありがとう。一緒に喋ってて楽しかった)
・Nさん(リゲルのファンだと言ってましたが……あの時のリアクションは忘れません)
・キャリーさん(+お母様も読んでくださったとか!)&ミッチェルさん&アズサさん(キャラ命名にご協力ありがとうございました)
…他、一部の友人知人の皆さんお世話になりました。

ATSUさん(サイト連載を快諾して頂いた上にイラストまでくださいました)

鈴(言わずと知れた?相方。彼女にも色々助言はもらいました)

そして、この物語を少しでも楽しんでくださった皆様方。


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